夢をかなえたいなら「自助論」を読もう!人としての品格と器量を磨く
日本でも明治時代にベストセラーになりました
1859年に出版されたサミュエル・スマイルズの「自助論」は、世界中の成功者のバイブルであり続けてます。
なぜそんなに読まれてるの?
もちろん面白くて役に立つからですが、本の中にはニュートンやシェイクスピアなど、過去の偉人たちのエピソードが満載なんです。
読み進めてるうちに、偉人たちの成功の秘密が脳に刻み込まれるのです。
自助論に載ってる言葉の例をあげますと、「正直は最良の策」というものがあります。
何事においてもそうだが、ビジネスの場合も、誠実さと正直な心が成功に繋がる。
人と交際するときは、多少なりとも相手に得をさせる方が良い。
相手への便宜をはかり、何でも十分に与え、決して物惜しみをするな。
その方が結局は自分の得となるのだから。
…これってギブ&ギブやんね!
他にも今語られてる教えの多くがこの本には書いてあります。
天は自ら助くる者を助く
自助論の冒頭に書かれている「天は自ら助くる者を助く」とは?
この言葉には、人間の数多くの経験から導き出された真理がつまっていると、著者スマイルズは断言しています。
自助論の「自助」とは、「自分で自分を助けよう」という考え方です。言い換えれば、「自分の成功や幸福には、自分自身で責任を持たなくてはならない」という事です。
国や会社や他人があなたを幸福にしてくれると期待するのは間違っています。
自分の不幸を国や会社、他人のせいにして不平をこぼすのも無駄な行為です。
立派な法律を作れば、ぐーたら者が働き者になるでしょうか?外からの枠で人は変わりません。
自分の夢は、自分自身で叶えるしかないと、自助論は言ってます。
当たり前の真理に思えるけど、思い返せば自分も不平を言ってただけやなあと深く反省しております…。
雨霜に打たれてこそ若芽は強く伸びる
2015年に調査された「働くことの意識」調査では、「人並みに働けば十分」と考える人が「人並み以上に働きたい」を上回り過去最高の53.5%になりました。
この質問の回答は就職活動が厳しかったか、楽だったかに影響されるそうです。
バブル期に就職した人はそういう傾向が強いのです。苦労した人は就職後も頑張ろうとする傾向があるのです。
自助論には「雨霜に打たれてこそ若芽は強く伸びる」という言葉があります。
困難に直面した若者ほど成長する、という意味です。
「成功してる奴らは才能があったからや」
しかし、現実の天才たちは誰よりも忍耐強く、愚直に努力を重ねた末にようやく成功しているのです。
ニュートンになぜ発見できたのか?と訊ねると「来る日も来る日もその問題を考え続けたからだ」と答えました。
フランスの博物学者ビュフォンは「天才とは忍耐なり」と言い切ってます。
イギリスの哲学者ミルは「人は専制支配下に置かれようとも、個性が生き続ける限り、最悪の事態に陥ることはない」という言葉をのこしています。
これも個性を活かして努力していれば、何かしら未来は変わるという言葉だと思います。
蒸気機関を開発したジェームズ・ワットは30年間も研究し続けて成功、アダム・スミスの「国富論」も70年の歳月をかけて世間に認められました。
ほんまみんな諦めず努力してたんやなーと、偉人の話を集めた自助論ならではの感心があるなあ。
どんな逆境でも「お、これはチャンス到来。乗り越えたらいけるぞ」という発想の転換が大切だと自助論では説いています。
才能を開花させる秘訣とは?小さなチャンスを見逃さない
細かいことが重要
偶然の成り行きで偉大な業績はまず生まれません。
勤勉な努力こそが成功へのただ一つの「安全な」道である、と説いています。
なるほど…。
ミケランジェロに友人が彫刻に手を入れた部分を聞くと、「ここはちょっと線を柔らかくした。筋肉は…唇は…」とめちゃめちゃ細かい話を始めたのです。
「そんな細かい修正が必要?」と聞くと、「確かにどうでも良い部分かもしれない。しかし、そのような小さな事が積み重なって、究極の美は完成する」
つまり、些細な事でも偉大な仕事には重要な意味を持つのです。
幸福は手の届く所で待っている
これもグサッと心に刺さった一文です。
意思薄弱で怠惰な人間、目的もなくぶらぶらしている人間には、どんな幸福もやってこない。
目の前を又と無いチャンスが通り過ぎても、その意味もわからずぼんやりと見過ごすだけだ。
反対に、幸福を虎視眈々と狙っていると、驚くような成果が生み出せるともあります。
日頃から武器は磨いてないと、いざって時には使えないんですね。
毎日一時間でもいいから無為に過ごしている時間を何か有益な目的の為に向けてみるがいい。
時間は学ぶべき価値のある知識を吸収し、優れた信念を養い、よい習慣を身につける為に使われるべきである。
さっきまでダラダラどうでも良いマンガを読んでから、これを書いているので耳が痛いです…。
実りのない生活を続けて、時間を浪費するなどあり得ないのです!
眠るライオンより吠える犬
どんなに才能があっても、家の中に閉じこもってたら何も起きません。
自助論では「押しが強い」って言葉で書かれてるけど、これは行動力の事だと思います。
押しが強い人間は成功する。だが、才能があっても内気な人間は振り向きもされない
こうガツガツと行動せよ、という事なんですね。
確かに部屋の中でひっそりとギネスを更新しても、全く無駄な宝の持ち腐れですよね。
往々にして、吠える犬の方が眠っているライオンより役に立つ場合が多い
自助論は「努力によって目標を達成する生き方」を示してくれる本です。
人が努力を始めるには、行動を起こさせるだけのエネルギーと、「どんな事があってもやり遂げよう」という決断の力が大切と説いています。
「不可能という言葉は、愚者の辞書に見ゆるのみ」
これはかのナポレオン・ボナパルトの言葉ですが、これを言ったナポレオンもまさに旺盛なエネルギーと決断力を持った「意志の人」であります。
ナポレオンは行動のタイミングについて「一瞬のチャンスを逃すと、それが不幸な敗北に繋がる」と言ってます。
ここぞという時には、迅速な決断が求められるのです。
「最高に真実なる知恵は毅然とした決断なり」
ビジネスの6原則
「なんか自助論に紹介されてる人って偉人ばかりやん?レベル違うくない?」
そんな事ありません。偉業を成した偉人もその多くは生活の為に現実的な仕事にもコツコツ取り組んでました。
シェイクスピアは劇場の経営をしてましたし、詩人ジェフリー・チョーサーは有能な公務員でした。ニュートンも造幣局の管理職です。
彼らはなぜビジネスも得意だったのか?
それは、学術や芸術を極めるのに必要な能力と、ビジネスに求められる能力は、根本的に同じだからです。
スマイルズは、学術、芸術分野の天才の他にも、実業家にも取材しています。
その結果、共通するビジネスを成功させる共通点を発見しました。
- 勤勉さ
- 注意力(観察力、気付き)
- 正確さ
- 手際の良さ
- 迅速さ
- 時間厳守
勤勉さは自助論のテーマです。今まで紹介してきた内容ですよね。
その中で些細な事にも気を向け、事務仕事には正確さを大事にする。
ここは信頼に関わります。
手際良さで量と質を両立させる。その為には一度に一つの仕事しかしない事が大切だそうです。
これはホリエモンにも言えるなと思いました。驚異的なスピードで仕事を終わらせて、空いた時間で遊びまくる。理想的やわ。
スマイルズは「時は金以上なり」と説いています。何よりも時間は大切です。
ここが時間厳守のルールに繋がります。
「自助論」を読んでやってみた
品格と器量を手に入れる為やってみた
今自分は全然お金持ちじゃありません。むしろ貧乏です。
どうやったら抜け出せるのか?自助論では確実な方法として次の4つを挙げています。
- 勤勉
- 倹約
- 節制
- 誠実
もうこれぞ理想像な人って感じの項目やん…。出来るんかな。
自助論では「将来の利益の為に現在の楽しみを我慢する」という克己の精神を説いています。
その精神を持って暮らしていれば、少しずつでも生活が充実してくるのです。
しかも克己の精神は自分自身の人格も磨き上げてくれるのです。
怠けず、無駄遣いせず、楽しみにおぼれず、嘘をつかない人は、周囲から尊敬されるに値する、立派な「品格」と「器量」を持っていると言える。
確かに神トークでもまずは人格からと書いてましたね。
まずは努力と節約から入りましょう!
人間としての品位を身に付ければ、他人からの評価に一喜一憂することなく、人間関係に悩むこともないそうです。
まさにアドラー心理学にも通じますね!
無知の知
もう一つ重要なのが成長は「無知の知」からという項目。
イギリスの作家ウォルター・スコットは時間厳守を心がけ、規則正しい生活を送っていました。
朝5時に起きて机に向かう。9時にはその日の執筆予定をほとんど終わらせていたそうです。
スコットは疲れもものともせず、勉強に励み、多くの作品を世に出しました。
にも関わらず、彼は自分の非力さを嘆いていたそうです。
5時…。いや、ちょっと自分を甘やかして6時。
休みの日もその時間は厳守して、このブログを書くようにしてます。
「このブログって誰も読んでないけど、意味あるのかね?」と思いつつも、読書して発信することはプラスになると信じてやっていきますぜ!
著者 サミュエル・スマイルズ
出版社 三笠書房