「神トーーク」で相手の心を満たせば人生は思い通り
脳科学で鍛えるコミュニケーション力!
「読んでやってみたアワード2019」の大賞「神メンタル」の著者星渉さんの著書です!
もちろんこちらも脳科学をバンバンに活用し、今回はコミュニケーションに革命を与えてくれます。
人間の悩みは全て人間関係であるという言葉もあります。
職場、学校、SNS。それらのどこにも人間関係で悩みなど無いという人はいないでしょう。
人間関係が難しいのは相手がいるからです。
そうなんです。自分一人では解決出来ない問題なんです。
でも実は「どんな相手でも自分の思い通りに動いてくれる伝え方」はあるのです。
私達はどんなに論理的に正しいことを言われても、「感情」が同意してないと真に受け止めることは出来ません。
その為に「人の心を動かす3つの絶対条件」を身に付けなければなりません。
1.話を聞くに値する人と思われる日常での振る舞い
2.相手に安心感を与える
3.相手の自己重要感(承認欲求)を満たす
その上で、あなたが伝えようとしているアドバイスとか指示に、相手が「自分で気付いた!」という錯覚を作り出す伝え方が重要になるのです。
相手を思い通りに動かせる人ってどんな人?
まず最初に、人にものを伝える上で「やってはいけない」ことがあります。それは、
アドバイスする時は、状況を的確に把握して細かくアドバイスしてはいけない
です。
え?的確にアドバイスすればわかりやすくない?
それは相手を否定して正しいことを伝えても、相手の安心感を損ない自己重要感も損ねるからです。
じゃあどうすればいいのか。
最初に知るべきは、人を動かすテクニックではなく、人の言う事を聞いて動きたくなる「根本的な感情のメカニズム」です。
まず思い返してみて下さい。
あなたが日常の中で「この人のアドバイスは聞いてもいいかな」と思う人はどんな人でしょう?ちょっと想像してみて下さい。
思いやりのある人、行動力のある人、嘘をつかない人。言う事に一貫性のある人。などなど。
色んな答えがあると思います。
では、もう一つ質問。
さっきの質問の人物像を「あなた自身」は満たしていますか?
これは満たしているからいい奴、とか満たしてないから説得力なし、という話ではありません。
人の心を動かす大原則は、コミュニケーションの取り方とかではなく、自分自身の日常の姿が全ての土台となっている
と言う事実を認識する事が大切なんです。
自分自身が日常生活で、話を聞くに値する振る舞いをしている事こそが、全ての「人の心を動かすメカニズム」の土台になってるわけです。
「私ってそんなすごい人間じゃないから無理やわ…」とか思う必要はありません。
まず相手が耳を傾けてくれさえすれば、そこからはコミュニケーションの取り方で相手は意図するように動き、あなたの見方になってくれます。
テクニックを使う前に、そもそも話を聞いてもらえないと始まりません。
カナダのウィルフリッド・ローリエ大学の研究では、日常の行動と言動に「一貫性を持たせる」と、対人間の親密度と信頼が増した、という研究結果があります。
反対に仲の良いグループでも、「一貫性のない」行動や発言は、好感度が低下する事もわかっています。
「感情と欲求の関係性」と「人の心が動くメカニズム」
ふんふん、なるほど。日常の行動や言動がまずは大切なのね。
それが出来たら、次は心を動かすメカニズムについて理解しましょう。
まず前提として
人間は全て感情によって動いていると言う事です。
私達はどんなに正しい論理的な事を言われても、感情が同意していないと受け入れることが出来ません。
ですよね、正しい事言われてもなんかムカつくことあるわ。
その為、人の心を動かしたいなら「感情と欲求の関係性」を理解する必要があるのです。
人は「こんな感情を味わいたい」と言う欲求があります。だから、その感情を得られる場所や人の元に集まるわけです。
人の欲求を知るにはマズローの欲求五段階説で理解できます。
詳しくはこちらを見てね。
人は「感情」に反応して動きます。
その感情は欲求と密接につながっています。伝え方で満たす事の出来る欲求はマズロー5段階中3つあります。
安心欲求、所属欲求、承認欲求は言葉で伝えられる
のです。
安心と所属の欲求は「安心感」という一つの言葉でまとめる事ができます。
承認欲求は、「自分は価値がある人間なんだ」という「自己重要感」を得たいという事になります。
さあ、わかってきましたねー。
人を動かす為にコミュニケーションで満たすべき相手の欲求は何で、満たす事が出来る欲求は何か?
日々関わる人に「安心感」を与えて、相手の「自己重要感」を満たす事が出来れば、私達は相手の心を動かす事が出来るのです。
どうです?面白いでしょ?
「自然と味方が生まれ、誰からも好かれる伝え方」や「相手が自分の思い通りに動いてくれる伝え方」なども紹介されています。
どれもまさに神トーク。是非本で確認して下さいね。
相手の欲求を満たす事がコミュニケーション
どうやったら安心感って満たせるんでしょうね?
逆にどういう時に安心感って損なわれるんでしょう?
ここで言う安心感は「精神的な安全」です。
つまり、相手に何かを伝えた時に、否定されたり繋がりが切れたりすることへの精神的な怯えがあるから、安心する事が出来ないのです。
否定されるとツラいもんね。その経験からまた傷付かないように無意識に避けるようになります。
これは、脳におけるメカニズムなんです。
脳は、記憶すべき事と忘れてもいい事を常に選別しています。記憶に残すかどうかの判断基準の一つとして「強い感情が伴っているか?」と言うのがあります。
これを「情動的記憶」と呼びます。
否定されると強い負の感情が伴う為、記憶に残りやすいと言われています。
記憶に残るということは、あなたの印象が相手に残り続けるということです。
ですからあなたがアドバイスを求められた時に否定する発言をすると、もうあなたに相談する人はいなくなります。
傷つきたくないからです。
まずはどんな事でも「絶対に否定しない」と決めて下さい。
〇〇にあなたに名前を入れて読んでください。
「〇〇さんなら大丈夫。絶対に私たちのことを否定なんてしないから!」
さあ、こう認識されると、あなたは周りからどんな存在になるでしょう?
この人に相談すると否定されない、身の安全も精神的安全も満たされる。そうするとあなたの元には人と情報が集まるようになります。
相手に安心感を与えてからのアドバイスであれば、相手も自然と耳を傾けてくれます。
「あなたのことを理解しました」という趣旨をまずは伝わるようにしてみましょう!
絶対に否定しないと決めてみる。全てを受け入れるのではなく受け止めてあげる。
相手の話を最後まで聞こう
相手に安心感を与える方法として、「絶対に否定しない事」とセットで行うと絶大な安心感を与える事が出来る最強行動があるんです。
それは「最後まで相手の話を聞く」事です。
なぜなら、人は「自分の考えている事を全て吐き出さないと、新しい考えを納得して受け入れる事が出来ない」からです。
これはアドバイスを聞きたいっていう欲求より、自分の話を聞いて欲しいという欲求の方が大きいからです。
話を最後まで聞いてあげると「安心感」も与えられるし、人の心を動かす重要キーワード「自己重要感」もガンガンに満たせます。
コップにアドバイスという水を注ぐなら、入っている水を「先に話を聞く」事で減らしてからでないと、コップに入れる事が出来ないのです。
「他に話す事ない?」と空になった事を確認してから、アドバイスを伝えましょう。
「神トーーク」を読んでやってみた
感情は「目に見えるもの」によって左右される
脳が外部からの刺激で最も比重が大きいのが「視覚からの情報」で、情報量のうち87%になります。
つまり目に見えるものによってほぼ感情は決まるのです。
人と話している時にどんな表情をしているか?
話しかけられた時にどんな反応をしているか?
自分自身の印象を上げる一番の表情は「笑顔」です。なぜなら笑顔は相手の警戒心を解き、「安心感」を与えるからです。
これな!これが僕には全然足りてませんでした。笑顔、これ最強です。
最近、周りの人に笑顔で挨拶したり、雑談したりする事を心掛けてます。
表情だけでなく、姿勢とかも大切です。これほんと実感してます。時計を見ながら話を聞くとか最悪です!
好意の返報性を使いまくる
相手に心を開いた際の究極の感情は「好き」です。
これは恋愛感情だけでなく、尊敬とか友情ももちろん含まれます。
これを相手に伝える最もシンプルかつ威力爆発な行動は「あなたが好きです」と伝える事です。
と言っても、誰にでも告白しろって事ではありません。
「返報性の法則」というのご存知ですか?
「相手に何かをしてもらうと、人は何かを返したくなる」という心理学です。
「好意」にも返報性があるんです。最初はこちらが好意を伝えていたのに、あら不思議いつしか相手がこちらに「安心感」と「好意」を持ってくれるようになるんです。
「好きとか言ったら、セクハラで訴えられる!」
うう、ツラい。
でも大丈夫。個人から集団に広げてぼかしても効果があるんです。
管理職なら「このチームのみんなが大好きなんだよね!」
生徒なら「一緒に学んでるみんなのことが好きなんです!」
脳科学的に、人間の脳は主語が理解出来ない性質があります。
そのため集団、行動、モノを好きと言われると、自分の事が好きなんだと勘違いを起こすのです。
相手の行動や持ち物を好きというのもOKです。
「そういうふうに事前に準備できるところが好きです」
「前に言った事をきっちり覚えてくれてるの好きです」
「そのスマホケースのデザイン好きやわ」
「え!京都に行ったんですね。私も京都が好きなんです」
好きという言葉を使う回数=信頼度
これを意識してやっていきます。
ここまで紹介したのはまだまだ一部分です。
もっとたくさんの「神トーーク」情報が書かれています。
やっぱり星さんの本は面白いなあ。オススメです。
オススメのまとめ
もっとコミュニケーションを円滑に出来たらなあと悩んだ時にはまずこちらから。
著者 星渉
出版社 KADOKAWA