この本を読むと得られるもの
- 成功するために脳を操る方法がわかります
- 潜在意識をコントロールする方法がわかります
- 成功者の脳パターンを取り入れることが出来ます
「なぜかうまくいく人のすごい無意識」無意識にダメな行動を取らないようにメタ無意識を書き換えるスゴ技!
脳ってホント厄介です…
仕事がうまくいかない、フラれてばっかり、お金がない、デブ。
これらの悩みは無関係のようで原因はすべて同じです。
逆にあらゆる面でなぜか上手くいく人も周りにいますよね。
なんなの?育ちの違い?
その答えは「メタ無意識」なんだそうです。
「ああ、潜在意識が〜ってやつね」
そう思ったあなたは甘い。メタ無意識はさらにその奥底にあります。
メタ無意識はあなたの考え方のベースとなって、言葉となり、行動となり、人生となるのです。
メタ無意識は無意識のクセです。
無意識なのでコントロール出来ません。
ただ、行動から逆引きして無意識のクセを知ることは出来ます。
そこからそのクセを正して、人生を根幹から変えていくのです。
著者の梯谷さんはこれまで4万8000人のメンタルコーチをしてこられました。
そこからわかった上手くいかない人の2つの要素。
ひとつは「本当の自分で生きていない」こと。
もうひとつは「外部の状況に合わせて柔軟に自分の感情や振る舞いを変える事ができない」ことです。
この本では、「外部の状況に合わせて柔軟に変えていく」方法を中心に、
- なぜかうまくいかない。その原因「メタ無意識」とは?
- 自分の「無意識のクセ」を知る14のパターン
- うまくいかない真犯人「メタ無意識」を書き換える
- 潜在意識を思い通りにコントロールするすごい方法
- あなたの人生をあやつる「言語」と「脳のパターン」の新常識
の項目で、言葉を使ってメタ無意識のパターンを書き換える方法を教えて下さいます。
すべては「メタ無意識」次第なんですって。
思い通りに生きていけるようになりたいですよね。
是非この本を読んでみてください。
メタ無意識とは??
人間にはまず五感感情があり、その次に無意識、そして潜在意識、最後に顕在意識があります。
最も表面的なのが顕在意識です。
他人が理性で考える時に使われる意識で、思考や計算など日常生活を送るのに使われます。
普通に知覚できる領域です。
一方、その奥にある潜在意識は私たちは知覚出来ません。
寝てる時、没我状態の時、ボーッとしてる時に活性化される意識です。
顕在意識に大きな影響を与えています。
では、何が潜在意識に固有の意識や感情、考える思考を作らせているのでしょう?
それが「無意識」です。
なんか無意識と潜在意識の違いがよくわかりません。
この本では2つを区別する為、「メタ無意識」と呼ばれています。
メタ無意識は潜在意識を入れると器みたいなものだそうです。
ジュースもコップの形で見え方が変わります。そんな感じ。
2017年、安倍内閣は衆議院を解散しました。
正直なぜこの時期なのかみんな疑問でした。
そんな中、安倍首相は「この解散は国難と翼解散であります」と断固とした口調で話しました。
この時の記者会見は濃いブルーのベルベットカーテンが選ばれました。
この重厚な背景だからこそ、安倍首相の話には信憑性が生まれました。
これが背景がメイドカフェだと、同じ内容と話し方でも受け取り方が変わると思います。
この背景こそがメタ無意識です。
メタ無意識には何が書かれているかは自分ではわかりません。
しかし周りの人はそれを無意識で感じ取り、反応します。
もし「自分は絶対にできる」と書かれていれば「できる人」として扱われるし、「自分はダメ人間です」と書かれているとそのように扱います。
なので、自分に対する他人の反応や引き起こされる現象から、自分のメタ無意識を判断する事が出来ます。
この読み取る働きは、脳内の「ミラーニューロン」という神経細胞が作用して起こります。
ミラーニューロンは、他の個体の行動を見て、まるで自分が同じ行動をとっているかのような鏡=ミラーに近い反応をします。
種の保存の為、「こいつはどんな意識でやっているのか」と、相手の背景をキャッチして同調しているのです。
では、このメタ無意識はどのようにして作られるのでしょうか?
20万年前に人類が誕生して以来、食べ物の取り方や雨風のしのぎ方など、生き物としての知恵を身に付けてきました。
でも、何か起きる度に新しい情報について考えていると脳は疲れます。
その為に、情報が遺伝子に書き込まれるようになりました。
遺伝子とは、DNAの塩基配列に情報が書き込まれた部分のことです。
遺伝子は種の保存のため後世に伝えていく為のものなので、その内容は容易には変えられない仕組みになっています。
しかし、遺伝子を構成する細胞の核を取り巻くタンパク質の膜が、環境や状況に応じて反応し、都合の良い方に振る舞いを変えるという発見がありました。
「唯一生き残れるのは変化できるものであった」
まさにダーウィンの「進化論」の本質です。
遺伝子が反応しているのは、気温や物質環境だけではありません。
内的環境=信じ込みにも反応するというのです。
例えばペンを持って書こうとします。
ペンを持とうと意思を持ち、身体のどの部位を動かすか脳が指令を出し、ペンを持ったという視覚や感覚が感じられる。
そんなイメージですよね。
でも、実際にはペンを持とうという意思を持つ前に、「何かの指示」により脳内ではすでに準備が始まっているんですって。
これはこれから起きる出来事を脳は数秒前に察知しているということです。
何に反応しているのか?
それがまさに「メタ無意識」なんです。
例えば、食事のマナーってありますよね。
でも脳はいちいち考えてエネルギーを消費するのを防ぐために、
「世の中はこういうもの」「自分の価値観に合っていないから排除」「文化やルールに合うことしかやらない」
というふうに、自分に合った情報を取捨選択するフィルターを自分の外側に作っているのです。
つまり、「世の中こういうもんだ」という信じ込みの元になっている文化やルール、濾過フィルターとしてのメタ無意識の形が、その人の望む現実に合っているかどうかは別問題なのです。
その為にビジネスや対人関係、恋愛に病気など、人生には色んな障害が生まれます。
その原因は、人間が意思を持つ前に、情報を取捨選択するメタ無意識が望む形に合っていないこと。
そして、望みに合ったメタ無意識の構成パターンを脳に学習させていないということなのです。
「アジア人は計算が得意」という先入観を与えると、実際にアジア人の生徒は通常より上回る点数を取るという実験結果があります。
いわゆる「先入観」が人を大きく左右するということなんです。
「メタ無意識」を書き換えてみよう
一般人は何かアクシデントが起きると「不景気になる」と思います。これは悲観基準といいます。
成功者は「誰かが損をする時は誰かが得をしている」というフィルターがあります。
なのでリーマンショックのような時にはチャンスと捉えて反応が違ってきます。これは楽観基準です。
これはメタ無意識がどちらに向いているかという、ちょっとした違いです。
コップの中身は何を入れても、結局は器の形に見えるわけです。
これがメタ無意識という器です。
- 視覚や聴覚など、五感を通した純粋な情報をキャッチする
- そこに言葉を付ける
- その言葉次第で、どういう解釈が付くか決まる
- 解釈次第で、どういう感情が生まれるかが決まる
- 感情が放置されて「世の中はこういうもの」「こうしてはいけない」「こうするべきだ」という信じ込み(人を動かす脳内プログラム)が生まれる
メタ無意識はこのようなプロセスで固定化されていきます。
梯谷さんは30年近く成功者にインタビューして、メタ無意識の方向性を解き明かしたそうです!
物事が上手くいく人は、共通した成功脳パターンで生きていたのです。
これさえマスターすれば、場面ごとに最適な選択が出来るし、基本の成功脳パターンにいつでも戻ることが出来ます。
人の脳の中もわかるし、物事もよく見えるようになります。
結果として、成功パターンの再現性が高まるのです。すごい!
成功脳パターンを見ていきましょう!
1.主体性…○主体行動型 ×反映分析型
起業やビジネスで成功したいなら、「やろうと思ったことはその日に着手する」という主体行動型で動きます。
不安になってリサーチを始めると、「うまくいくかな」とリサーチすることが目的となります。
2.動機付けの方向性…○目的志向型 ×問題回避型
行動する時は「何かを避ける」のではなく「何かを得る」とあう目的志向型で動機付けをします。
「何かを避ける」で想像すると、その嫌な事を脳は現実化しようとするんですって。最悪やん。
3.喜びの判断基準…○自分基準 ×他者基準
他人の称賛や承認を求めると、本来やりたくない言動もしなくてはいけないのでストレスが生まれます。
「お客様の笑顔を見たくて」はダメなんです。
「自分がやりたいからやる」という自分基準のほうが、スムーズに現実が進みます。
4.思考の方向性…○未来基準 ×過去基準
「なぜ、それをやりたいのか?」「なぜ、ダメだったのか」という「なぜ?」は過去に原因を求めます。
過去に意識を向けて未来に向かって行動するということを脳は出来ません。
「何のために、それをやりたいのか?」「何のために、上手くいかないのか?」と問いかけて、未来基準で考えましょう。
5.動機付けの選択理由…○オプション型 ×プロセス型
上手くいく方法が与えられるのを待ってそれを遵守する姿勢では、新しいことを生み出す力が弱くなります。
上手くいく人は、夢を実現させる方法の選択肢を自分で考えます。
6.どちらを重視するか?…○物質タスク重視型 ×人間重視型
「楽しさ」「ワクワク」「充実感」も大事ですが、まずは「それをやる事により、どんな問題やリスクを解決するか」といった物質タスク重視型でないと現実的な結果は得られません。
7.目的の焦点…○目的基準 ×体験基準
体験を味わっている時の感覚の心地良さもモチベーションになります。
しかし、最終的な目的を達成する事に喜びを感じる目的基準でないと、目的を達成出来ません。
8.現実の責任者は誰か…○自分原因型 ×他者原因型
良い事も悪い事も、病気や事故も、自分の身の回りに起きる事は、全て自分の創り出したものだと考える自分原因型こそ成功脳です。
自分以外にあると考えてるうちは成功しません。
9.物事の捉え方…○楽観基準 ×悲観基準
何か問題が起きた時に「嫌な事が起きた」と考えたままではうまくいきません。
成功する人は、最悪な事が起きても最良にするためのシナリオを考えます。
10.判断する時の心理状態…○実体験型 ×分離体験型
自分がやろうと決断する時に、理論や論理、前例などに頼る間は、脳が「本気だなこいつ」とみなしません。
そんなのが無くても「生きる目的」に基づいた「自分の価値観」に頼る実体験型で決断してこそ脳が動き出します。
11.それは誰が決めた?…○欲求型 ×義務型
考えを行動に移す時、「やりたい」というような言葉が浮かぶ欲求から動く時、物事は成し遂げられます。
「やらなきゃいけない」という言葉が浮かぶうちは難しいでしょう。
12.自己認識…○絶対的自我 ×限定的自我
成功する人は、健康じゃない自分や上手く出来ない自分をダメだと考えてません。
「自分は価値があるし、自分はそのままでOKだ」と考えており、たまたま上手くいかないことをしているという「絶対的自我」で生きています。
13.本気度…○結果行動型 ×結果期待型
「条件が揃ったら行動しよう」としたら限り、条件が揃うことはありません。
成功する人は条件を揃えるために動きます。
14.根本欲求…○目的欲求 ×生存欲求
生き残りや安心安全の確保が行動の原動力だと、まずネガティブな状況を想起するので、ネガティブな状況が現実化します。
成功する人は「生きる目的」を実現する為、自己実現の為、という目的欲求で動きます。
「なぜかうまくいく人のすごい無意識」を読んでやってみた
うまくいかない人の思考をしていたー!
実践してみたこと
- 成功脳のパターンで考えていこう
貧困の差は、経済的な状況の差から生まれるものではなく、言葉のスキルの差から生まれるものである
ホーキンス博士はこう言いました。
なるほど…、たしかに思い当たることだらけです。
好ましくない記憶を放置してたら、望ましくない信念を生み出すのですね。
脳は喜びよりも、恐れを現実化させます。
生き残りや安全を求めると、まずは苦痛な記憶を想起して苦痛な記憶をきようかしていくんですって。
なんて皮肉な…。
そのためには「やらない事リスト」が大切なんです。
やらない事リストがあると、脳はそれを避けるために動き出します。
「嫌なクライアントとは仕事はしない」みたいな感じ。
これは問題回避型とは違うそうです。
避けたいことがあるから、欲しいものがハッキリするんです。
奥が深いぜ…!
とにかく面白い本でした。
これはじっくり読んで取り組んでいこうと思います。
とりあえずこの本を読んでやってみよう、な!
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幸せになるメカニズムを知っていると、自ら幸せになる選択肢を選ぶことが出来る様になるんですって!
これは知識の差で幸せになるかどうか決まるということなんです。
著書名 なぜかうまくいく人のすごい無意識
著者 梯谷幸司
出版社 フォレスト出版