
与える人が必ず勝つ!「GIVE&TAKE」で学ぶトップギバーになる方法
ギブ&ギブの大ボスの本です
このブログでも散々言ってきた「ギブ&ギブ」。
とうとう元締めの登場です。
かなり重要な本なので、かっちり読んでいきましょう。
この本は「良いことすれば回り回って返ってくるよー」なんていう道徳の話で聞くような事ではありません。
科学的に調査し、実験し、研究された理論であります。
もうまさに読み終えた瞬間に目からウロコ、驚愕の事実、なんて面白い本なんだと感心しきり。
もちろん「読んでやってみたアワード2019」にランクインしております。
しっかりした文章が書けるまで寝かしてましたが、今回記念すべき開始後50冊目の紹介です!ここや!
クリスマスから始まったこのブログも早2ヶ月です。ありがとうございます。
ギブ&テイクには3つのタイプがあります
成功する人々にはいくつか共通点があります。
それは「やる気」「能力」「チャンス」そして、人とどのように「ギブ・アンド・テイク」するかで大きく左右されるのです。
その両極端に位置する2種類の人々。「テイカー(受け取る人)」と「ギバー(与える人)」と呼びます。
テイカーは常に与えるより、多くを受け取ろうとする人です。
ギブ&テイクの関係を自分の有利に持っていく。
ギバーは逆に相手の利益になるようにもっていき、受け取る以上に与えようとする人です。
それは相手からいくら巻き上げたとか、大金を寄付したとかそんな単純な話ではありません。
テイカーは自分を中心に考えるのに対し、ギバーは他人を中心に考えるのです。
テイカーは自分が得られる利益が損失より上回る時に限り、相手の有利になるように協力をします。
自分の利益が良いことが分かったなら、テイカーも相手にギブするのです。
ギバーは逆に相手の利益が上回るように手を差し伸べるのです。お金だけでなく、時間や知識、スキル、人脈を分かち合おうとします。
これは調査によれば、親密な人間関係では多くの人がギバーで振る舞おうとします。
しかし、職場となると変わります。ほとんどの人が第3のタイプ「マッチャー(バランスを取る人)」になるのです。
マッチャーは常に「公平」という観点で行動します。マッチャーは相手の出方に合わせて、助けたりしっぺ返しをしたりしながらギブとテイクを五分五分に保とうとします。
もちろんみんな状況に合わせて使い分けたりします。
しかし仕事では、ほとんどの人が上記の3つのどれかになります。
それが才能や幸運と同じくらい、成功を左右するカギとなるのです。
どのタイプが成功するタイプ?
皆さんもなんとなく自分のタイプが分かったと思います。
では、どのタイプが成功するのでしょう?
まず成功ピラミッドの最下層にいるのが、「ギバー」です。
他の2つより払う犠牲が多いからですよね。悲しい。
自分の成功を犠牲にして、相手の利益を最優先している人たちです。言い方きついけど、搾取されてる感があります。
それじゃあ、成功を手にするのはテイカーなんでしょうか?マッチャーでしょうか?
なんかテイカーが1位だと、世の中を憂いてしまうわ…。
実はそのどちらでもありません。
なんと成功ピラミッド最上位も「ギバー」なのです!
調査の結果、業績の質と量ともに最高点だったのは、受け取るより多くを同僚に与える人々だったのです。
これは医者、エンジニア、販売員、学生など全ての分野で共通でした。
最下位もギバー、最上位もギバー。不思議ですよね!
この本では数々の調査結果が書かれています。
特にギバーであったエイブラハム・リンカーンの話はめっちゃ面白かったです。
是非本で確認して下さいね!
なぜギバーが最も成功するのか?
成功するギバーは価値を与えるのではなく、生み出す
ギバーは「成功するのが先で、与えるのはその後」という一般的なやり方の逆を行き、「先に与える人」こそが、最終的に最も成功する人だと教えてくれました。
でも、お人好しでテイカーにいい様に使われてるギバーもいるのも確かです。
その違いは戦略と選択に表れていました。
よく言われがちな「ギバーは思いやりがあって、利他的である」が、そうでもないかも?というのがわかります。
もちろんテイカーもマッチャーも成功する事は可能です。
しかし、ギバーが成功する時は、成功がその周りにも波及しているのが分かったんです。
テイカーが勝つ場合は、大抵他の誰かが負けています。妬まれやすく、周囲から足を引っ張られることもあります。
しかしギバーが勝つと、みんなは声援を送り、非難することもありません。その成功が周囲の人の成功も呼び込むからです。
与える事が望ましい結果を生むかどうかは、その「与え方」によるものです。
トップギバーの与え方
ベンチャーキャピタリストのホーニックは、起業家を引き合わせて、新しいアイデアを生み出す場を作りました。
ホーニックは良いアイデアには即金で融資もするつもりでしたが、周りはやめるように忠告します。
ホーニックが損をする可能性も高かったからです。
しかしホーニックは周りをさらに呆れさせる行動に出ました。
ライバル会社のベンチャーキャピタリストまで招待したのです。そんな事をすれば、ライバルが出し抜いて契約を進めるかもしれない。
ホーニックは言います。「僕だけじゃなく、全員が出席して良かったと思える会議にしたくて」
この「関係者全員が得をすべきだ」という考えが、ホーニックをトップギバーに持ち上げたのです。
多くの人がチームで仕事をしていると思います。チームの仕事が増えるほど、ギバーの本領発揮のチャンスが増えるのです。
周りが嫌がる仕事を率先してやる、情報を分かち合い、仲間を助ける。お客様もギバーからサービスを受けたがります。
成功してるギバーに重要な4つの分野
何が「与える事」を素晴らしいものにし、何が危険なものにするのか?
その秘密は成功しているギバーの4つのコミュニケーション法にありました。
人脈作り…新しく知り合った人との関係をつちかい、以前から付き合いのある人との結びつきを強める
協力…同僚と協力して業績をあげ、彼らの尊敬を得られる様な働き方
人に対する評価…才能を見極めてそれを伸ばし、最高の結果を引き出す
影響力…相手に自分のアイデアを支持してもらえる様なプレゼンテーション、販売、説得、交渉
人脈作り
ギバーの才能。それは「ゆるいつながり」という人脈作りです。
リンクトインは地球上で最もコネクションを持っている人物を調査しました。
起業家、ロックバンド、シェフなど多くの人物を並外れた関係性を築いていた人物は、紛れもないギバーでした。
リンクトインの創業者、リード・ホフマンは「利他的に振る舞えば振る舞う程、人間関係から更に多くの恩恵が得られる」と書いています。
「人を助け始めると、評判がどんどん高まり、自分の可能性の世界が広がる」からです。
特に現代のネットワークだとそれが顕著になるかも。
ギバーには、自分のネットワークを徹底的に活用出来るという強みがあります。
人間関係には「強いつながり」と「弱いつながり」があります。
「強いつながり」とは、親友や同僚と言った、周囲の心から信頼する人達のこと。
「弱いつながり」とは、ちょっとした知り合いを指します。
強いつながりが役に立つと思いがちですが、実は弱いつながりから仕事の情報を得ることが多いのです。
強いつながりは「絆」を生み出して、弱いつながりは「橋渡し」として役立ちます。
弱いつながりは異なるネットワークにより開かれているので、新しいきっかけになりやすいのです。
でも、弱いつなかって助けを求めにくくないです?なんか久しぶりに連絡するのに、なんか抵抗あります。
しかしギバーは、強い繋がりの信頼関係と弱い繋がりの新しい情報をセットで利用できる方法を知っています。
リフレクト、再び繋がる事がギバーが最終的に成功する大きな理由なのです。
ある実験で、目下進行中の仕事についてのアドバイスを、休眠状態にあるつながりと、現在も続いているつなぎりに求めてみました。
すると、休眠状態からのアドバイスの方が、価値のあるものが多かったのです。
それは休眠状態の方が、より多くの新しい情報がその間の経験からもたらしてくれるからです。
しかし、ギバーは彼らに助けは求めていません。
「どのようにネットワークを作り、そしてそのネットワークから得をするのは誰か」と、全ての人の為に価値を生み出そうとしています。
価値を交換するのではなく、価値を増やす事を目指すのです。
協力・人に対する評価
天才を育てる人はギバーになる傾向があります。
彼らはは自分の「知力を使って」、他の人々の「知性や能力を増幅して」、ひらめきを引き起こし、アイデアを生み出し、問題解決させるのです。
本人に才能があれば、それだけで成功できると思われがちです。
しかし、自分の能力だけに頼った、一見個人の力が大きい仕事でも、成功するかは自分で理解している以上に協力にかかっています。
「GIVE&TAKE」を読んでやってみた
トップギバーに俺はなる!
いやあ、すみません。とても重要な本なのでめちゃめちゃ長くなりました。
それでもここで書いてるのは触り部分です。本もめちゃめちゃ内容濃いです。
トップギバーになりたい!読んでたら絶対そう思うよね。
正直自分はギバーではなかったので、この本読んで気持ちを入れ替えます。
与えるだけでなく、人の嫌がる仕事を進んでする。
遅刻をしない、努力を惜しまない、人に親切にする、道に外れた事をしない。
信用口座を増やすのです。
いい人だけでは絶対に成功できないと書かれています。
成功するギバーは自分の身を守る為に、テイカーや詐欺師を見分ける事が必須です。
テイカーの為に労力も時間も費やしてはならない!
そして自分の分を与えるのではなく、全体のパイを大きくするという考え方。
自分のものを与えるのではなく、相手の才能を引き出す。
サウイウギバーニ、僕ハナリタイ。
オススメのまとめ
もっとコミュニケーションを円滑に出来たらなあと悩んだ時にはまずこちらから。
著書名 GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代 (単行本)
著者 アダム グラント
出版社 三笠書房