
目次
「すぐに1億円」売り上げを1億円にするのは簡単です!主人公桜子に学ぶビジネスモデルの大切さ
ストーリー仕立てでめちゃ面白い
この本を読むと得られるもの
出店型のビジネスモデルを学べます。
ストック型の商品の重要さがわかります。
たくさんのビジネスアイデアが紹介されて参考にできます。
経営者のみなさんはもちろんの事、自分の勤めている会社も儲かっていないと大変です。
めっちゃ頑張っているのになぜ儲からないのでしょう?
それは、儲かる仕組みになっていないからです。
努力と儲かるには、相関関係はありません。
儲からない…!と休みます取らず働くと余計に儲かりません。
なぜなら儲かる仕組み=ビジネスモデルをつくる時間が益々なくなるからです。
まずは経営者はプレイヤーの役割はやめて、ビジネスモデルを作る時間に変えて下さい。
ビジネスモデルが出来上がると、面白いように儲かります。
良いものを安くすれば売れる時代は終わりました。
良いものでも、安いものでも、いまは売れません。
売れていないから悪い商品でもありません。
モノが余っている現代でどうやって売るのでしょう?
日本の会社の大半は中小企業です。
しかし、世の中で出回っているビジネスモデル書は大企業が実例です。
この本は、中小企業に向けて
顧客を増やすための方法
どんな業種でも可能な会員ビジネス
すぐに売上アップできる前倒しの法則
戦略なき企業は苦労する
の項目で書かれています。
物語形式なのでサクサク読めうえに、理解も深くなると思います。
ここでは、出店型ビジネスの売上アップ、それとストック型ビジネスについて要約します。
他にもたくさんのアイデアが満載の本です。
是非手にとって読んでみてほしいです。
「出店型」ビジネスでお客様を育てる
顧客ターゲットは狭すぎてもダメ
物語は美容サロンや飲食店、小売店など「出店型ビジネス」のお話から始まります。
まずはどこの層に顧客として来てもらうか考えましょう。
ターゲットを絞り込むのは大切ですが、どこまで絞り込めばいいの??
全ての女性>冷え性に悩む女性>更年期の女性
の順で人数は少なくなっていきます。
女性全般をターゲットにして、
- 冷え性に悩んでいる
- 更年期に悩んでいる
- 不妊に悩んでいる
と、悩み別に複数のアプローチをするというのもいいですよね。
また、一度来てくれたお客様と切れないためには継続して来てもらうことが必要です。
悩みが解決すると卒業してしまう顧客をターゲットにすると、また新規客の獲得をしていかないといけません。
出店型ビジネスは立地が経営を左右する
出店型ビジネスの場合、立地選定は本当に重要です。
立地八割って言葉があるくらいですもんね。
出店地は一度決めるとなかなか変えれないし、不便な場所だと定期的には来てくれなくなります。
立地が悪い店に全て自分たちの力で集客しようとすると、広告宣伝費がかさみます。
立地が良いともちろん賃料も高いのですが、集客しやすさは全然変わるので、出店地にはかなりこだわらないといけません。
どんなビジネスでも継続収入!
来てくれたお客様との商売を主軸にしたフロー型は、天候に左右され、あれやこれやとチラシをうち、毎月ゼロからスタートと大変です。
そんな状況からの脱出には、規模の大小に関わらず、定期的に売上の入ってくるストック型を目指すべきです。
焼肉屋だったら会員制にして、レベルでサービスの差をつけるような感じです。
共通してるサービスは会員は焼肉食べ放題。
会員は家族や友達を連れてお店に来てくれるでしょう。
会員が定員になった時点で、広告宣伝は必要なくなります。
また会員制は前受金が増えるので、資金繰りも楽になります。
会員も都度お金を払う場合だと、検討を始めます。
しかし、引き落としだと無意識に支払いが済んでいるので、「お金を払う痛み」が軽減されるのです。
どうでしよう?皆さんの仕事でもストック型は可能ですか?
大抵は「うちの職種だと難しい」と考えますが、どんなビジネスでも可能です。
Amazonプライム、Adobeのソフトウェア、ネットフリックス、塾、コピー機の保守、携帯電話料金、ガス水道。
世の中ストック型だらけです。
是非知恵を絞って考えてみましょう!
継続には「置き換えの法則」
何か新しい事に課金してもらうには、沢山の抵抗感があります。
けど、今支払っているものの置き換えだと、支払いの痛みは少ないのではないでしょうか?
現状お客様が出費しているものの代替品を提案するのです。
レンタルビデオの替わりのネットフリックス。朝ご飯の替わりのオートミール。本の替わりにKindle。
既に出費していたものなので、お客様の痛みも少ないです。
これを狙っていきたいですね!
顧客リストを充実させよう
どの会社にも顧客リストがあると思います。
名前や住所だけになってないでしようか。
過去の会話、趣味、悩み、好きなもの。
これらを従業員が共有できたら最強です。
それを実現してるのがリッツ・カールトンですよね!
「忙しくてお客様の名前とか聞いてられないよ!」
それならお店にQRコードを置いておいて、会員になってもらったら良いですよね。
裏メニューとか会員特典を充実させて、お客様とお店の距離をグッと縮めることが出来ます。
固定観念を捨てよう!
「うちは〇〇屋だから…」
そんな考えではいけません!
このブログでも色んな本で度々出てくるフレーズ
「希少価値は組み合わせから出来る」
です。
ひとつの分野でトップになるのは至難の技です。
1万社に1つの強みなんてそうそうありません。
しかし、100社に1つの強みを2つ持つ事はまだ容易です。それだけで1万社に1つの強みと同じ価値になります。
それによって参入障壁も作る事ができます。
自社にしかできない事を生み出すのです。
ジョウゴの法則をやってみよう
本命の商品があっても、いきなり売り付けては誰も買いません。
順番にステップアップしていく関係性をこの本では「ジョウゴの法則」と呼んでいます。
セミナー講師だと、
無料のYouTube→メルマガ→セミナー→個別対応の順にステップアップしていくわけです。
そして、告知や認知は全ての商品やサービスに向けてはいけません。
費用がかさむし、ぼやけてしまって伝わりません。
また、焦って最初のサービスからいきなり本命も売ってはいけません。
人間の脳は3回繰り返し同じ店から買うと、「いい店だな」と錯覚するのです。
5回繰り返したら脳は常連さんになってくれます。
もちろん本命商品はしっかりと用意しないといけません。
まずは本命があって、その本命を売るための「おとりの商品」を決めるのです。
ドモホルンリンクルも最初は無料のお試しセットです。
最初は気軽に試してもらいましょう。
予約の前倒しを提案しよう
美容室とかで予約の電話をした時に予約がいっぱいだった場合、後ろの日を提案されませんか?
それを前倒しで提案してみたらどうでしょう?
もし1週間早くに来てもらえるとそれだけでサイクルが早くなります。
それに施術終了時に次回の予約を取ることも大切です。
歯医者さんは終了時に次回の予約を入れますよね。
同じように美容室も次回の予約を取るといいのです。
「それって押し付けがましくならない??」
それも錯覚です。
美容室は綺麗になってもらうお店ですので、早く綺麗にしてあげたほうがお客様の為にもなります。
「〇〇さんの髪の毛の伸びるサイクルだと、これくらいの期間が綺麗に保てますよ。
〇〇さんの髪の毛のことは私が一番わかっていますのでお任せ下さい!
▲日はいかがですか?〇〇さんのお好きなお菓子も用意してお待ちしております!」
こんな感じのセールストークが出来れば、前倒しでも全然悪い気にはならないですよね。
ううむ、面白い…!
「すぐに1億円」を読んでやってみた
とにかくストックビジネスなんです
実践してみた2つのこと
- 自分の商品のストックビジネスを考えた
- 値引きは高くしてから安くする
自分の商品のストックビジネスを考えた
ストックビジネスか…。ネットでの仕事もライターはフロー型、ブログはストック型と言われています。
ライターは基本書いたら収入はそこで終わりですが、ブログは継続的に売上になるからです。
いかにストック型を増やしていくかが、安定した売上のキモですね!
僕はTシャツをデザインして販売しています。
これだとストック型にどう繋がるでしょう?
真っ先に思いつくのは、毎月安く手に入る会員制です。
でもそんな毎月買うようなものでもありませんね…。うーん、これはイマイチ。
では、視点を変えて教室なんてどうでしょう。
僕はiPadでデザインしているので、iPad教室を提案してみるのです。
教室でイラストを描いてもらって、最終的にはTシャツにします。
プリントはまとめて注文すると安くなるので、お客様にとってはそっちも魅力になります。
値引きは高くしてから安くする
「ストック型ってどうしても値引きが発生して、儲からないんじゃない?」
読んでて僕も思いました。値引き要素の無い会員制ってほとんど無いような。
これは最初の価格設定と他の商品と組み合わせて追加してもらうようにすれば、売上をアップさせることが出来ます。
さらにもう一歩進んだ本命商品を用意するのもアリですよね。
美容室だと会員制からさらに脱毛サロンの会員も用意するみたいな。
一箇所で出来れば、同時に施術も出来たりして、お客様にとっても嬉しいです。
僕の場合だと、動画編集で考えてみます。
奈良のお店のPR動画作成が入り口とします。Twitter用を安価で用意します。
そこからホームページ用のもの、動画チャンネルの運営、さらに動画コンサルタントなんていう流れもできそうです。
ストック型ビジネスを考えるのは面白いですよね。
まさに目からウロコな情報満載の本でした。
他にもたくさんの実例が紹介されているので、是非本で読んでみて下さいね。
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面白かったら他の高井さんの本も読んでみて下さい。
僕もこの本が面白くて他のも買いました。
著書名 すぐに1億円 小さな会社のビジネスモデル超入門
著者 高井洋子
出版社 ダイヤモンド社
