成功はコンセプト

”面白い”はコンセプトで決まる!「成功はすべてコンセプトから始まる」

相思相愛コンセプトを伝えよう

わりとよく聞く「コンセプト」という言葉。

コンセプトとは?

 

「出来た時のことを考えるとワクワクする」「実現すれば良いことが続いていきそう」「達成出来るまでは大変だけど、頑張ってみよう」

そういう気持ちにさせる、将来のあるべき姿が「コンセプト」です。

「ビジョン」のようなフワッとしたものでもないし、「アイデア」のような単発ものとも違います。

コンセプトとは、「自分が実現したい事の包括的なイメージ」です。

 

もし実現すれば大きなインパクトをもつもの。

面白く、ワクワクする「あるべき将来像」であり、自分が本気で、心の底からコミット出来るものです。

「本音で生きる」はまさにホリエモン的ガンガンいこうぜ

 

この本では「コンセプト自由競争」「コンセプト・ドリブン思考」「クリエイティブ思考」「ビジネスモデル発想法」「コミュニケーション術」「コンセプトの実現」について解説されてます。

ここではコンセプトの設定段階を掘り下げたいと思います。

それ以外の箇所は是非本で確認して下さいね。

コンセプトから戦略は始まる

今勢いのある企業も、あるべき姿を見定め確実に成果を出しているはずです。

Appleとかもうその典型ね。

コンセプトとは、戦略を凝縮したもので、具体的な行動の指針となるものです。

 

現代ではロジカルだけでは企業戦略を考える事が難しくなりました。

ロジカルで結論を導くと、同じ情報を用いたのであれば結果は同じになります。現代では誰もが同じ情報を持てるようになりました。

大切なのは「誰もが納得する客観的に正しい戦略」ではなく、「非連続なコンセプト」です。不透明であっても、斬新なコンセプトでなければ勝てないのが現実です。

 

組織の立て直しにもコンセプトは必要です。

理想の姿が見えなければ、変われない、変わりたくない人達を変わらざるを得ない状況に持っていくことは出来ません。

まず決定して、それから細部を詰めていく手法です。

 

良いコンセプトの作り方

「コンセプトってどうやって作るんやろ?」

ヘタこくとスローガンのようになってしまいます。

 

コンセプト立案は4ステップで構成されてます。

 

ステップ1.コンセプトの力を理解する

簡単ではないチャレンジしがいのあるものが良いコンセプトです。

良いコンセプトは人の集中力、意志力を呼び起こします。

誰でもすぐに出来るようなものだとイマイチです。

神脳科学本です!「ヤバい集中力」でドンドンはかどる!

 

ステップ2.アイデアを作る

アイデアが出やすくなる方法は下記にて紹介しますね。

 

大きなインパクトが出さなければ頑張る気力も続きません。

その為に継続的にお金を回す為の発想が大事になります。

 

ステップ3.持続できる将来像を描く

単発で終わらない為にも必要です。

 

ステップ4.人に伝える、人を巻き込む

この4ステップも下記にて掘り下げていこうと思います。

 

実現可能性より面白さ

コンセプトドリブン思考

良いコンセプトは「チャレンジ出来て、実現すれば大きなインパクトがあるもの」でしたよね。

「でも、大きなインパクトって実現可能なん?」

確かにそのバランスはどこにあるのでしょう。

 

コンセプトありきのアプローチがコンセプトドリブンです。

大切な事は実現出来るかに縛られない事です。インパクトを優先して、あるべき姿、到達点を鮮明にハッキリと描きましょう。

チャレンジが大きい方が達成した時には競争相手に圧勝出来ます。

インパクトの面で最初から日和っては、何の感動も生み出しません。バランスは必要ありません。

 

一応実現可能性から出発して考える事も出来ます。世の中の日常生活のほとんどはこの思考です。

しかし実現可能性からのケースでは問題解決に追われるうちに、問題の多さや複雑さに負けて、「何もしない」という結論に落ち着いてしまう危険性があります。

 

一見実現可能性型に見えるトヨタの「カイゼン」も、在庫ゼロという誰もが実現不可能と思っていたインパクトの大きなコンセプトでした。

良いコンセプトは無駄を省き業務も激減させます。

 

また、良いコンセプトは優先順位をはっきりさせます。全ての意思決定の指針となるのです。

ここは本でしっかり確認して下さいね。

とある旅館のコンセプト

山形県の廃業の危機にあった旅館では、最初は素朴なロケーションや、米沢牛の料理をウリにしていました。

でもそんなの、ぶっちゃけどこも一緒です。コモディティ化しているのです。

 

そんな時、女将が二人用のTVゲームをしてて、ふと浮かびました。

お二人様専用」というコンセプトです。

そのコンセプトが決まってから、どんどんあるべき姿に洗練されていきます。

子供連れお断り、部屋にテレビを置かない、三人以上もお断り。

 

そうすると、みんな二人客なので部屋の割り振りや団体への対応などの業務が激減します。

サービスも二人用に集中出来るので質も上がります。

今までだと解決できなかった問題も、コンセプトのレベルで解決出来ます。

だからこそ、良いコンセプトは全ての意思決定の指針となるのです。

 

良いコンセプトには「5つのW」は欠かせません。

いつ、どこで、誰が、何を、なぜするのか。

イメージがしっかりと描けてないと実現できないのです。

面白いコンセプトにはお金も人も集まります。重要なのは上手くいった場合をカラフルに描き切ることです。

現実性を高めるほど面白くなくなります。

「5W1H思考」さえあれば他のビジネスツールはいりません!

 

アイデアは組み合わせ

オリジナリティ溢れるアイデアを考えるぜ!

といってもなかなか無理があります。そもそもアイデアはコンセプトの一部に過ぎません。

パクリでも良いので、既存のものの組み合わせで、より面白いものを作りましょう。

スティーブ・ジョブズも「クリエイティビティは組み合わせに過ぎない」と言ってます。

 

組み合わせる能力も日頃から鍛えていきます。

まず、毎日の生活から一次情報を蓄積します。特に知らない事は蓄積を集中的に行います。

 

もう一つ「シンク・ビッグ」することも有効です。

ケーススタディ的な感じで、「これ、孫さんならどうするだろう?」と大きな視点で考える訓練です。

 

本気の仲間を増やすコミュニケーション

コミュニケーションがなければコンセプトは絵に描いた餅です。

なぜなら、めちゃめちゃ良いコンセプトって実現不可能に思われがちだからです。

 

「無理やろ」「そんなの意味あるの?」など、こういう反応は絶対あります。

どんなコンセプトでも一人で実現するのは難しいです。まずはどうやって仲間を増やしていくか。

コンセプトは上手く伝えることが出来たら、みんなのものになりドンドン雪だるま式にパワーアップしていきます。

 

それに、個人的にはこっちの方が大事だと思ってることがあります。

一人でやる気全開をキープし続けるのって結構大変なんですよね。

どんな意欲のある人でもふと、「なんで俺、こんな事やってんのやろ?」と暗黒精神がやって来る時があるんです。

そんな時に見張ってくれて、ケツを叩いてくれる仲間が必要なんです。

 

仲間を増やすコンセプトの伝え方にもステップがあります。

ステップ1.一行コンセプト。キャッチコピーとは別、事業の全体感を伝えるもの

ステップ2.物語化。ストーリーにして共感を

ステップ3.資料を作る。提供価値は削ぎ落としたシンプルな形に

ステップ4.自分を伝える。徹底して本気度を示す、心から好きなもの

1行コンセプトは関係者用に一発で伝える言葉です。

映画「エイリアン」は「宇宙船のジョーズ」だそうです。めっちゃわかりやすいな。

YouTubeは「動画のフリッカー(オンラインの写真共有サービス)」なんですって。

 

物語化はビジネスモデルの3本柱で考えます。

・いま、誰が、何に困っているのか

・それを解決するために自分が何を提供するのか

・それがどうして可能なのか

 

ラーメンの大勝軒で見てみると、

1行コンセプト「食事としてのラーメン」

顧客「ラーメンを食事として食べたい」

提供価値「それだけで食事として完結する、体に良くて美味しいラーメン」

その根拠「健康に良い最高の煮干しをベースに、食事としても十分な量を提供する」

みたいな感じになります。

 

「自分を伝える」とは、このプレゼンの目的は「自分自身」を伝えることだからです。

コンセプトが伝わると、次に興味をもたれるのが誰がそれをやるかです。

自分の意思と覚悟、能力、本当にやりたいのかを言葉にしてぶつけましょう。

キンコン西野さんがこれからの時代を生き抜く「革命のファンファーレ」を鳴り響かせる!

「成功はすべてコンセプトから始まる」を読んでやってみた

コンセプトを商品に落とし込んでみた

一生懸命に商品やサービスを作って、世間はどんな反応をくれるのかドキドキです。

自分の好みを前面に押し出すので、まあニッチになりますよね。むしろニッチじゃないなら自分である必要がない。

 

いざ販売!

でもおそらく大半の人は興味すら持ってくれないでしょう。

ある程度覚悟はしてたけど、結構へこみます。ガチへこみです。

中には「もっとわかりやすくした方が良い」とかアドバイスくれる人もいます。心がフラフラとそちらに行くかもしれません。

でもダメです!コンセプトを忘れてはいけません。

 

100人くらいに感想を聞くと2、3人が「これめっちゃいいやん!」と熱狂的に支持してくれる時が絶対来ます。

「是非売ってほしい!頼む!」と言ってくれます。

 

そういう商品が最強です!それくらいの比率でいいです。

それが対象顧客セグメントの発見と、提供価値の特定につながるのです。

支持された理由を解明することでセグメントへの理解が深まります。お客様との共感が生まれます。

 

強みを前提に商品を考えてはいけません。

顧客→提供価値→その根拠、で考えるとバッチリです!

 

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著書名 成功はすべてコンセプトから始まる

著者 木谷哲夫

出版社 ダイヤモンド社