「ジェフ・ベゾス果てなき野望」Amazonを創った天才経営者の生き方考え方
現在世界でナンバーワン経営者の凄さを見てみたい
この本を読むと得られるもの
ジェフベゾスがアマゾンを築き上げた歴史を学べます
成功者の思考を共有してもらえます
経営戦略の数々を解説してくれます
Amazon(アマゾン)は今や日常生活の隅々にまで浸透しています。
今これを書きながら読んでる本はKindleで買った本ですし、明日はうちにAmazonからの荷物が届くと予定です。
アマゾンの年間売上は創業17年目で610億ドルを記録しました。
利用者はアマゾンにぞっこんで、競合店はアマゾンを心底恐れています。
Amazonはもはや動詞になっており、「Amazonされる」とは、「自社の従来型事業から顧客と利益をごっそり持っていかれる姿をなす術もなく見る」という意味になってます。
もはや破壊神やん。
アマゾンはオンライン書店としてひっそりとスタートしました。
しかしその後、物理的な流通網を整えて、次々と扱う商品を増やしていきました。
小売業としてトップクラスの地位を築いたかと思えば、大きく方向転換。
テクノロジー企業としてAmazon web serviceというクラウドのサービスや、電子リーダーのKindle、スマートスピーカーのechoなども展開しています。
現在は株価は爆上がりしてきますが、アマゾンはずっと決算的にはパッとしない数字でした。
しかし、株主からは否定的な意見は飛んできません。
ジェフが長期的な成長を目指すと言い続けて、それが株主から高い信任を得ていたからです。
アマゾンは顧客第一主義を貫いていますが、同時に競合起業や時には提携企業に対しても猛烈な競争を仕掛けたりします。
数え切れないほどの企業がアマゾンにボコボコに叩きのめされました。
そんな創造神とも破壊神とも言えるAmazonを作り上げたジェフ・ベゾスとはどんな人なんでしょう?
この本では、
信念を貫く
書店サイトだけでは終わらない
伝道師か、金の亡者か
という大きな項目において徹底的に分析しています。
ここでは、アマゾンの創業期について要約します。
躍進期も知りたいですよね。是非本で読んで下さいね。
アマゾンの誕生。将来まで見据えた創業がすごい
ベゾスは若かりし頃より、今も多くの特徴的な癖や個性が語られています。
いつも真面目で貴重面。メモ帳を持ち歩いて、アイデアが浮かぶとすぐメモします。
新しい方法が見つかると古いのはすぐ捨てます。
話の途中で興奮したり大笑いしたりで会話を中断することもよくあるんですって。
仕事のあとは同僚と賭け事をして明け方まで遊んだりもよくしていました。
ベゾスは大学でもインターネットに触れていましたが、その商業的価値はD.E.ショーに入社するまで気付いていませんでした。
そこでインターネットの活用について検討し、驚くべき数字を目にするのです。
ベゾスはこの1年におけるウェブの成長を2300倍と見積もったのです。
こりゃのんびりしてられへんで!とベゾスは事業を考え始めます。
ソフトやアパレル、音楽など候補となる製品をリストアップし、結論は
「書籍が一番いい」
となったのです。Amazon伝説の始まりですね。
書籍が良い理由は、まず差別化と縁のない商品で、どのお店でも全く同じ物が買えるということ。
だからネットでも商品の質を気にせずに買い物が出来ます。
次に書籍は大きな取次があるので、出版社一つ一つに当たる必要がないこと。
書籍は300万点以上も存在しており、世界一の書店でさえも全ての在庫は持っていないこと。
これは無限の品揃えはオンラインでしか実現出来ないという事です。それは顧客からの評価に繋がります。
ベゾスはすぐにD.E.ショーを退社しようとします。
ショーは、ベゾスに理解の気持ちを示しつつ、将来的に競合する可能性もあると釘を刺します。
しかし、その頃ベゾスはカズオ・イシグロの「日の名残り」を読んだところでした。
人として生きた人生を振り返り、その選択について思い悩む小説です。
そんな本を読んで頭にあったからなんかな。
自分が岐路のどちらに行くべきかを考えるのに、ベゾスは「後悔最小化理論」なるものを編み出します。
「色々悩みに悩んでいると、細かな部分に囚われて訳が分からなくなります。
でも80歳になった時、ウォールストリートの会社を辞めてボーナスをもらい損ねたなあと思い出す事はありえません。
逆にこのタイミングでインターネットというもの、世界を変える原動力になると思ったものに身を投じなかった場合、あの時やっておけば良かったと心から後悔する可能性があると思いました。
こう考えると決断は簡単でした」
こうしてベゾスは起業の準備に入ったのです。
ベゾス31歳です。
アマゾンのスタート!快進撃の要因とは
アメリカのスタートアップの王道よろしくアマゾンもガレージからスタートしました。
机はベゾスが手作りしたもの。会社の設立資金はベゾスの貯金1万ドルです。
1995年4月3日、昔の同僚ウェインライトが初のアマゾン購入者となりました。
ウェインライトの名前は今もアマゾンキャンパスのビルの名前で残っています。
一緒に事業を始めたカファンとデービスはほんの数ヶ月でかなりの成果を上げていました。
簡単ながらも検索エンジンや安全なカートを設置。この程度でも当時は最先端です。
Javaもまだない時代ですもんね。
最初の頃は発注がある度に社内に興奮が走ります。
楽しそうやなあ!
レビュー機能も登場します。
否定的なレビューに、出版社の役員から手紙で「君の仕事は本を売ることであって、ケチをつけることではない」と言われます。
その時のことをベゾスはこう語っています。
「我々は全く違う見方をしていました。その手紙を読んだ瞬間、我々はモノを売って儲けているのではなく、買い物についてお客が判断する時、その判断を助けることで設けているんだ、と思いました」
小さな地下室の棚には在庫の本が雑多に並べられていました。
梱包が増えるとベゾスやカファンも手伝いました。
注文は増え続け、それに伴って混乱も深まります。
このあと何年もアマゾンを悩ます問題です。
そしてもうひとつイノベーションが誕生します。
アフェリエイトマーケティングです。
書籍を買うようにアマゾンに誘導すると紹介料が手に入るという仕組みです。
これはアマゾンにとっては他のサイトを傘下に置くようなものです。
これによりその後登場する競合に対して有利な立場に立てたのです。
もう一つ、ベゾスがあまりの素晴らしさにエンジニアに土下座で感謝したという伝説まである機能。
アマゾンの「おすすめ機能」です。
過去に買ったものからオススメを掲示するというものです。
この機能を導入した時から、売上がはっきりと上向きました。
普通なら見つけられない本に誘導できるのも魅力です。
普通の商店がお客さんの好みを全部把握するなんて不可能です。
これこそ電子取引ならではの強みですよね。
「ジェフ・ベゾス果てなき野望」を読んでやってみた
意外と常識人。他の人が変人過ぎるだけ?
実践してみた3つのこと
- 経営者マインドについて考えてみた
- アマゾンの強みについて考えてみた
- ここぞという決断は後悔最小化理論で考えてみた
ベゾスって経営者の例に漏れず、凡人ではついていけない部分もあるんですが、人間味もあるエピソードも多くあってホッとします。
先程も登場したカファンの事もです。
こういう会社が大きくなっていく中で、創業メンバーって大体刷新されるんですよね。
カファンはどうなったんやろと気になってググったのですが出てきません。
しかし読んでいくなかでエピソードがわかりました。
カファンも刷新の時期だなと思って、ベゾスに尋ねてみたのだそうです。
「いい調子で成長が続いてるけど、そろそろ僕はお払い箱かい?」
するとベゾスは即答で
「君が留まりたいと思う限り、その職にとどまってくれていいんだ」
と答えたそうです。
「なにヌルイ事言ってんだ、刷新は必要だろ」
という声もあるかもしれませんが、僕はこのベゾスの言葉が好きなんです。
しかし、読み進めると後年カファンは辞意をベゾスに伝えてました。
カファンは職に留まっていましたが、優秀な人物の採用は止まらなかったので、肩書だけでだんだん権限が無くなっていったみたいです。
やっぱりこうなるのかー。
アマゾンの価値観というものについても考えてみました。
視点によっては変わるものもあるのですが、
顧客最優先、質素倹約、行動重視、オーナーシップ、採用基準、イノベーション
この6つがアマゾンの中核です。
ベゾスは大金持ちになっても倹約してますし、とにかくやってみようの精神はベゾス自ら現在も突進してる感じです。
優秀なスーパーマンにありがちですが、自分の活動量が標準だと思ってしまうんですよね。
ベゾスも自分の生産量を社員に求めるので大変です。
ベゾスはチャンスと見るや否や会社を立ち上げました。
自分にもそんな風な決断ができるのか自信がありません。
でも、それで今まで何回も後悔してきました。
ベゾスの「後悔最小化理論」を学んで実践していきたいなと思えました。
80歳になっている自分の目線で「よかった」と言えるように後悔を最小化するように決断していきます。
すごくボリュームのある本ですので、こんなに書いてもほんの一部でしかありません。
学ぶ事はかなりたくさんおるので、是非手にとって読んでほしいです。
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アマゾン誕生で小売業がどう変わったのか?激変ですよ。
著書名 ジェフ・ベゾス 果てなき野望
著者 ブラッド・ストーン
出版社 日経BP