初心者必読!「お店を始める前にするべき5つのこと」
商売始めるなら知らなきゃ損な情報が満載!
この本を読むと得られるもの
- USENがお店と接する中で得た知見を得られます
- お店をオープンする際に気をつけるべき事が事前にわかります
- お店を継続させるために必要な条件がわかります
「お店を始めるとしても、何からすればいいのかな」
と考えてる方もおられるかと思います。
この本は、USENが付き合ってきた300万店舗との取引の中で得たノウハウを詰め込んだものです。
「ん?ユウセンって音楽を配信してる会社じゃないの?」
僕も思いました。僕の働いてる店もUSENと契約してるし、いろんなチャンネルあるなーとか思ってます。
音楽の配信サービスをやってるうちに店舗とも親しくなり、コンサル的な仕事もするようになったみたいです。
なんとその数60万件以上なんですって。
この本は、そんなノウハウを
- 繁盛店になるための「準備」
- 繁盛店になるための「資金調達」
- 繁盛店になるための「立地選定」
- 繁盛店になるための「内装」
- 繁盛店になるための「集客・販売促進」
- オーナーにインタビュー
の項目で書かれています。
ここでは、立地選定について要約してみます。
「立地八割」って言葉が出てあるくらいですもんね。
どんなところに着目して探せばいいのでしょう?
資金調達などに関しては是非本を読んでみて下さい。
かなり詳しく解説されてますよ。
立地を決めるには、まずはどんなお店にするのかコンセプトを固めないといけません。
日本では1年間に10万件のお店がオープンするけど、3年で7割が消えるそうです。
それはなぜかと尋ねたら、大抵はコンセプトの失敗です。
逆に言えば、コンセプトがしっかりしてたら、そう簡単にはつぶれません。
コンセプトを作るには、まずは「業種」と「業態」を決めましょう。
「業種」とは「何を売るか」です。
飲食業、ネイルサロン、雑貨屋…。
飲食業の中でも、カフェにラーメン屋と細分化されます。
「業態」は「どうやって売るか」です。
店舗販売、ネット販売、宅配など。
居酒屋の中にも、個室で寛げる店があれば立ち飲み屋もあります。
ここを決めれば、コンセプトの大枠が決まります。
そこから「オリジナリティ」に取り掛かります。
「喫茶店やります!」といっても、それだけで成功するほど甘くありません。
「何を売るか」→モーニングに注力
どう注力するのか→食べ放題にする
お?なんか面白くなってきましたね。
採算が取れるかどうかはとりあえず後回しです。
差別化とは
「具体的かつ、お客様にもわかりやすいもの」
です。
これは他では体験できないね!と感じてもらえたら成功です。
さらに
- 誰に売るか
- どこで売るか
もオリジナリティのポイントです。
食べ放題モーニングは、サラリーマン相手にビジネス街で出店した方がウケそうですよね。
ここまで決めると強固なコンセプトになります。
さて、どこで売るかが決まったら、物件選びのスタートです。
物件探しのポイントはこれ!
さー、良い物件を探すぞー。
23区内で、路面店で、人通りが多くて、10坪で家賃20万円以内で、それから…。
はい、そんな物件は存在しません。
その条件で不動産屋さんに行っても、不動産屋も探す時間がもったいないので相手にされません。
そもそも、店舗物件は個人より法人に優先されます。
法人は相場も分かってて話が早いので、不動産屋もそちらになびいてしまいます。
個人はあれこれ説明しても結局「高いのしか無いなー」と言いながらやめていくだけだからです。
相場感を磨くには、まずは物件を専門サイトなどで100件程度見てみましょう。
これを先にしておくと、こちらも鑑定が上手くなって良い物件を見つけやすくなります。
さて、どんな立地にしましょうか。
初めての出店ならば、一等地はおすすめされません。
店を出そうとする人はその業界で経験を積まれてるだろうから、自信があるかもしれません。
しかし、最初はいきなり一等地に出店しても、一人ではお客様を捌ききれないと予想されます。
無理に出店しても、お客様の満足度が下がってしまいます。
個人店で最も大切なのはリピーターです。
立地は多少妥協して、その分わざわざ来て下さったお客様に丁寧に接客する。
結果的にはその方が、自分のお店を「長く愛される繁盛店」に育てることが出来るのです。
それに、そもそも個人では一等地はそうそう借りれません。
「借りるな」というか「探し続けるな」ってことなんです。
一等地はまずは法人が借りますし、超お買い得物件は不動産屋さんが借り上げて、「転貸」というかたちで相場を上げるのです。
コネがないと一等地はなかなか回ってきません。
しかし心配いりません。
今の時代、一等地が自分とって一番良い物件とは限りません。
SNSがある今、一等地は必ずしも繁盛店の条件ではなくなったからからです。
確かに「どこか良いとこあるかな」と町をブラブラしてお店を探すことって、やらなくなりました。
特に飲食店はほぼありませんよね。
それ以外の業種もSNSやブログなどで調べてから行くと思います。
これからのお店は一等地で集めるより、「目的を持って来てもらうこと」の方が重要になります。
一等地を避けて家賃を下げ、その分を「お客様の目的」を高める為の販促費に回しましょう。
家賃は固定費です。
お客様が来ても来なくても同じ金額が必要になります。
一方販促費は変動費です。
集客状況や懐具合に合わせて調整することが出来ます。
家賃を下げて販促費に回すことで、お店の機動力は高まり、お客様の為にきめ細やかな策を打ちやすくなるのです。
出店の判断基準は「商圏」と「需給バランス」です。
新規開業するなら絶対に考えなければいけない2つです。
自分のお店を利用してくれるひとがたくさんいるエリアを「商圏」といいます。
お土産屋なら観光地、居酒屋ならオフィス街、スーパーなら住宅地になります。
しかし、オフィス街の居酒屋が全部繁盛してるとは言えません。
出店も多いですが、潰れるお店も多いです。
それは居酒屋の数が多すぎるからです。
みんながイキの良い商圏を狙って出店するので、競争が激化し繁盛の格差が広がります。
しかも家賃も高いので、思うように売上が伸びないとかなり苦しいです。
つまり「商圏」と共に「需給バランス」も合わせて見る必要があります。
良い商圏には大型店舗も出店してきます。
そんな中で小型店が勝ち残るには、商圏をズラすしかありません。
例えば中心から外れた場所に大きな会社がひとつふたつあったとします。
その周りには食堂も居酒屋もなかったとします。
すると、そこに出店するとその会社の人に従業員にかなり贔屓にされるでしょう。
これが「ズラす」ということです。
居抜き物件も要チェックです。
居抜き物件とは、以前に使われてたままの状態で残っている物件です。
メリットはもちろん設備をそのまま使えることです。
デメリットはコンセプトとずれる可能性があることです。
汚くて気に入らない場合もあると思います。
でもその部分を総替えしても、内装費は通常の半分以下になると思われます。
工事費の大半を占めるダクト、エアコン、トイレが使えれば十分です。
物件探しには「妥協」が付き物です。
「もうちょい北側にあればなあ」って思うことも多々ありました。
でも、その条件だからその値段なんです。
路面店希望が2階になると相当な妥協した気になりますが、そんなのは妥協に入りません。
僕も物件探しをしましたが、1ヶ月やってりゃそれくらいの程度はしぁーないと思い始めました。
広さ、家賃、場所、階数。
この中でも最低一つは「圧倒的な」妥協は必要になります。
そのような割り切った探し方をしている人の方が「宝くじ物件」を引き当てるのです。
僕は「場所」を妥協する事でそれ以外では満足できる物件を見つけました。
あとはそのマイナスポイントを埋める工夫をしていこうと思います。
「お店を始める前にするべき5つのこと」を読んでやってみた
発見を探してみた
実践してみたこと
- 参考にして物件を探してみた
- 物件探しのコツ
参考にして物件を探してみた
今、奈良市の「ならまち 」というエリア付近で物件を探しています。
なぜなら僕はならまちを案内するブログもやってるからです!
人気の観光地エリアなので今まではなかなか物件が空かなかったんですが、コロナの影響もあり空き物件が出てきました。
今で大体10件ほど見ました。
この本を読んでちょっと視点が変わりました。
僕ごときに一等地は回ってこないのです!
三等地で上等であります。ヘコヘコ。
ちょっと条件を変えて、明日も物件を見に行ってきます!
※追記 良い物件が見つかりました!
物件探しのコツ
まずは「こんなのを探してるんだ」と周りに言いまくる事です。
僕も最初のきっかけは人からの紹介でした。
入っていた方が出ていかれるので紹介してもらえました。
その物件は希望とちょっと違うかったのですが、そこから繋がって次々と紹介してもらえました。
空き家で気になってるのを見つけたら近所のお店に聞くのもよかったです。
大家さんを紹介してもらえました。
興奮してると、「うーん、ここでいいかも。取られたら嫌やし」と思ってしまうのですが、直感に従うのが良いと思います。
直感でちょっと引っかかるなら、次の物件を探した方が良い結果になるように思えます。
逆に直感で「うん、ここならなんとかなるかも」と思ったら迷わずいっちゃいましょう。
物件探しって正解がないので難しいですよね。
初めてなんか物件借りてやってみよう!って方は是非とも読んだ方が良い本だと思いますよ。
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小さなお店が大きなお店に勝つためのマーケティングを学びましょう!
著書名 お店を始める前にするべき5つのこと―――成功するお店の法則
著者 田村公正
出版社 あさ出版