星ヶ岡のチンパンジー

 

「星ヶ岡のチンパンジー」小さなお店が大きなお店に勝つためのマーケティングの教科書です

読んでてハラハラする面白いストーリーでした

この本を読むと得られるもの

  • 小さなお店のノウハウが物語で体感できます
  • フレームワークに則った解説で学べます
  • 自身のブランドとなるストーリーについて学べます

 

最初にこの本では、ページをめくる手が止まるような悩む3つの質問がされます。

 

次の質問を以下の2つから選んで下さい。

どちらが成功していると思いますか?

どちらが幸せだと思いますか?

どちらがあなたが目指したい姿ですか?

 

  1. 外食チェーン店のオーナー。常識を覆す価格破壊でお客様からの圧倒的な支持を受ける。毎年店舗も増やして成長を続ける。雑誌やテレビなどの依頼も多い
  2. 地方都市にある小さな飲食店のオーナー。店舗も増やさず副業もやらずコツコツやっている。地元の人たちにとってはなくてはならないお店。愛され続けてそこそこ儲かっている

僕は1、どっちも、2というブレブレな結果でした。

 

何かビジネスを始めようとする時、どちらが理想なのか考えておく必要があります。

そこをはっきりしておかないと、何か決断しなければいけない時に、経営方針がブレてしまいます。

 

この本は、上記の質問にひとつでも2を選んだ人向けの内容です。

小さなお店が、1のような巨大チェーンに押し潰されそうな時にどのようにすればいいのかが書かれているからです。

「小さなお店ひとり勝ちの秘密」あなたのお店をお客が選ばない本当の理由

 

もちろん1を敵として否定している訳ではありません。チェーン店の方が安心して利用できます。

でも1ばかりじゃちょっとつまらんよね、ぐらいな感じです。

 

この本では、

  1. 星ヶ岡のチンパンジー
  2. 「星ヶ岡チンパンジー」と「ストーリーブランディング」についての解説
  3. あなたのお店・会社・商品またはあなた自身を「ストーリーブランディング」する為のワークシート

の流れで物語が書かれています。

 

ここでは、キエの物語の要約をします。

詳しい解説が本の後半に書かれています。

是非本で学んでくださいね。

小さなお店をオープンしたキエの物語

キエは自慢の料理でお店を始めた

主人公の名前はキエ。

貧しい家庭に生まれますが、母親が作る家庭料理「ヤサボノ」を食べて幸せに育ちました。

 

しかし、10歳の時に両親が亡くなります。

働く兄たちの為に、キエが料理を作ることになりました。

 

母親の作ってくれたヤサボノに近づこうと頑張ります。

毎日試行錯誤しながら作り続けたある日、兄たちが「これはお母さんの味だ!」と嬉しそうに食べてくれました。

その時の嬉しかったこと!

 

キエはそこで「大きくなったらヤサボノをみんなに食べてもらう食堂を作ろう!」と決意します。

15歳の時、キエは節約して貯めたお金でとうとうお店を開店することにします。

「好きなことしか本気になれない」人生100年時代のサバイバル仕事術!

 

丘の上のお金持ちの別荘が借りれたのです。

しかし多くの人が反対します。

丘の上には町から20分もかかります。電話も引けません。夜は真っ暗です。

確かに商売には向いてないかも。

 

しかしキエは美味しいヤサボノを出せばお客さんはきっと来てくれるという確信がありました。

街中に店を持つにはお金もかかります。あと5年は貯めないといけませんが、そこまで待てません。

 

そしてなりよりこの丘が気に入りました。

夜になると満天の星空。

10人も入れば満員ですが、念願のお店にキエは天にも昇る気持ちです。

 

オープンすると、評判をよんで店は繁盛しました。

キエはどんなに働いても疲れません。お客さんが「美味しい」と言ってくれる笑顔が励みになっていたからです。

お金も貯まってきました。キエは幸せでした。

 

そんなある日、町に異変が起きました。

大きなレストランが出来たのです。レストランなんてこの町では初めてです。

なんとヤサボノも置いてるらしい…。キエはなんとも言えない不安を感じました。

そしてやはり、お客さんはその日から徐々に減り始めたのです。

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キエはレストランに食事をしに行ってみました。

大きな店内にはたくさんのテーブルがあり、どの席もお客さんで埋まっています。

メニューには綺麗な写真とたくさんの種類の料理が載っていてキエは驚きました。

 

ヤサボノもありました。キエのお店のものより豪華に見えます。

キエはもちろんヤサボノを注文しました。

 

実際の料理は写真より量も少なく、そんなに豪華に見えません。

味は至って普通。ほんとに当たり障りのない普通なんです。

 

キエは絶対に自分の店の方が圧倒的に美味しいのはわかりました。でも多くの人はその違いに気が付かないのでは?とも思いました。

不安は危機感に変わります。

このままだと危ない。何か手を打たないと…。

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キエは大きな競合店に危機感を抱いた

ある日キエは街でガリブという経営コンサルタントと出会います。

「今なら格安でコンサルタントしてあげるよ」というガリブの言葉に、ワラをもすがる気持ちでキエはお金を渡します。

 

ガリブはキエに「値下げをしよう」と提案します。

でもその値段ではこだわりのヤサボノは作れません。

「安い材料にすればいい。お客なんてそんな違いには気付かないよ」

 

ガリブはさらに提案します。

広告を撒こう。値下げをアピールするんだ」

 

言われるままにお金を出すキエ。

果たしてどうなるのか?

 

値下げの当日、キエがお店の扉を開けると驚くべき光景が広がっていました。

お客さんの長蛇の列。

ガリブは救世主だったんだ!儲けは少ないけど、キエは充実した気持ちでヤサボノを作りました。

 

しかし、数日後バッタリ客足が途絶えます。

街に様子を見に行くと、レストランには長蛇の列。

なんとキエのお店よりヤサボノが安く提供されていたのです。

 

それへの対抗策としてガリブはさらに値下げをしようと提案します。

珍しい材料を使う提案もされました。

どんどん粗利益は減ってきます。

 

キエはガリブと珍しい材料の仕入れの契約も結びます。

今まで懇意にしてもらっていた仕入れ先には行かなくなりました。

 

しかしレストランは被せるようにさらに値下げをしてきました。

珍しい材料も真似されました。

キエはガリブに相談しようと事務所に行きますが、そこにはガリブの姿はありませんでした。

キエとの契約金を持って逃げたのです…。

 

キエは絶望の中にいました。

しかし、取引をしなくなった仕入れ先が面倒を見てくれます。

無償で材料を提供してくれたのです。

 

そんな中、一人の老人がキエの店にやってきました。

キエはヤサボノを作って老人に出しました。

久しぶりに普通のお客さんが来てくれたような気がします。

 

老人は帰り際に言いました。

「ヤサボノはたしかに美味しい。しかし、店はつまらんな

その言葉はキエの心を突き刺し、忘れることが出来ないものとなりました。

 

キエは今までヤサボノの味のことしか考えてきませんでした。

美味しければお客さんは喜ぶんじゃないの?

 

お客さんは来ません。キエは気晴らしにヤサボノをお弁当にして出かけました。

森の中でお弁当のヤサボノを広げます。

 

外で食べるヤサボノは新鮮でした。木々の揺れる音が心を癒します。

「そうだ、店の外でもヤサボノを食べれるようにしたらどうだろう?」

街へ売りに出てもいいかもしれない。

キエは老人の言葉を思い出します。

「美味しいけど、つまらない店」

 

しばらくしてまた店に老人が来ました。

キエは外で食べてもらえるようにテーブルを一生懸命に作っていたので、老人を外のテーブルに案内します。

「少し何かを掴みかけてきたな」

 

「教えてください。つまらなくない店にするにはどうすれば良いのですか?」

「この店がつまらないのは、この店だけの物語がないからだ」

「どうすれば物語はできるのですか?」

 

「変化を恐れないことだ。

青虫を見なさい。自分が蝶になって空を飛べるなんて夢にも知らないだろう。

青虫が蝶になるには一度サナギになる必要がある。サナギになるのは本来めでたいことだ。

しかし、本人にとってはサナギは苦しい。青虫の時の方がウンと自由だった。

我慢のしどころ、というわけじゃ」

 

キエは一人の時間に色々考えていると、昔のことを思い出しました。

母親のことを思い浮かべます。そうだ、ヤサボノは本来家族のために作られるべきものなんだ。

豪華で人工的なヤサボノより、素朴だけど自分の家でのんびり味わうような、心が安らぐヤサボノを僕は作りたい。

 

お客さんのひとりひとりを家族のように思えたら、どんなに素敵なことだろう。

キエは当初の気持ちを忘れていたことに気付きました。

「ヤサボノで、人に元気と笑顔を与えたい」

 

キエは新しいヤサボノの開発に取り組みます。

母親の味と父親の味。

キエは家族への思いを込めました。

 

大量に作ることはせず、最初は数量限定にしました。

お金もないし、売れ行きを見ながら増やしていきたいと考えました。

 

店内の内装も変えていきました。

季節の花を飾ったり、本も並べました。お客さんが自分の家のように心地よく過ごせるように。

あっという間につまらなかった店内が華やかになります。

 

合わせて手作りのチラシをまきました。

店の外のテーブルも増やしました。

キエはお客さんが見るもの触れるものに意識を向けるようになりました。

人をもてなすことがとても楽しくなりました。

 

しばらくすると、お客さんが少しずつ来てくれるようになりました。

レストランには対抗して別のレストランができました。2つのレストランは価格競争を続けました。

キエはもう二度と関わらないように気をつけました。

 

そんな時レストランからキエのお店買収提案の話が来ました。

すごい金額です。

でもキエはキッパリ断りました。

 

気持ちを落ち着かせるため、キエは夜の原っぱで横になりました。

空には満天の星空。

 

「これだ!これだったんだ!」

キエは横になったまま静かに興奮しました。なぜ今まで気付かなかったんだろう。

身近にありすぎて、当たり前に気付いてなかった大切な宝物。

 

この星空こそ最大の物語でした。

キエは早速営業時間を日付が変わる頃まで伸ばしました。

よく晴れた日はお客さんに星空を少しでも長く楽しんで欲しいからです。

星形に作ったお菓子もサービスしました。

全ては、お客さんに喜んでもらいたいという気持ちからでした。

 

「街で働く人たちに、小さい頃に故郷で見た星空と

懐かしい料理をプレゼントする」

それがキエの志(ミッション)となりました。

「物を売るバカ」ではなく「物語を売る繁盛店」になろう

 

ある日のこと、老人がやってみました。

この日はいつにもまして星空が綺麗でした。

キエはそっとテーブルに星形のキャンドルを置きました。

「評判は聞いているよ。やっとこの店だけの物語を発見できたようだな」

 

キエは生まれ変わったような気持ちで仕事にのめり込みました。

離れていったお客さんも戻ってきました。

 

しかしそれに慢心することなくキエは一生懸命に働きました。

レストランはもっと大きな店を作るようです。

でも、そんなニュースにもキエの心は揺るぎませんでした。

「星ヶ岡のチンパンジー」を読んでやってみた

自分の店より価格が安いお店が現れた時に悠然としてられるか

実践してみた3つのこと

  • お客さんを楽しませるにはどうすればいいか
  • 自分の物語を考えてみた

 

お客様を楽しませるのはストーリーというわけです。

ストーリーの王道はジャンプ漫画です。

 

  1. 何かが欠落させられた主人公が
  2. なんとしてもやり遂げようとする遠く険しい目標やゴールに向かって
  3. 数多くの葛藤、障害、敵対するものを乗り越えていく

ということらしいです。

 

この黄金律をやってみたい。

  1. ボロい古民家に住んでみた(安いとこにしか住めない)俺が
  2. 初めてのリノベーションをコツコツやりながらもうまく行かず
  3. ちょっとずつ上手くなっていって、お店としてもオープンさせる

このストーリーを動画やブログやnoteとかで紹介していこうと思います。

 

コロナの影響化の中、物販や飲食、宿泊に観光は大きな変換を求められています。

収入は今後オンラインに依存するかもしれません。

人が集まるというこれまでの基本戦略が使えなくなりました。

 

そんな中、実店舗はどのような立ち位置になっていくのでしょう?

僕は生き残りのひとつとして、エンターテイメントとしての発信場所でなないかと考えています。

それは現地に来てもらえなくても出来るパターンも必要だと思います。

オンラインでの体験や価値観の提案です。

ARやVRを使っての体験も増えていくと思います。

そこで何か出来たら面白いですよね。

 

面白いお話だったので一気に読んでしまいました。

そしてクールダウンしての解説がとても頭に入ってきます。

これもストーリーの力ですね。

是非本で読んでみてくださいね。

 

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著書名 星ヶ岡のチンパンジー 無名の小さなお店が有名な大きなお店に勝つたったひとつの戦略

著者 川上徹也

出版社 ディスカヴァー・トゥエンティワン

 

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