「1万円起業」起業していることにも気付かなかった!そんな小規模ビジネスをやってみよう
情熱に有用性を合わせればそれで完成!
この本を読むと得られるもの
- 副業から起業へつながる方法論が理解出来ます
- 自分の起業には何が向いているのかわかります
- 自分の起業への価値の付け方がわかります
半沢直樹とか観てたら、会社経営って怖いなーって思ったりします。
一念発起で会社を立ち上げ、貯金をつぎ込み借入れもして、ワンチャン来るか!みたいな起業は恐ろしい。
でも、そんなやり方はもはや昔です。
今ではリスクも時間も必要なく起業が出来ます。
もはや起業でもなく、「生き方の選択」レベルの話です。
この本に登場する人たちは「起業するぜ!」みたいなスタートですらなく、「あれ?なんか儲かった?」みたいな感じなんです。
ユニークなビジネスの種はそこらへんに転がっているんだなあと感心します。
もちろん成功するには共通の「条件」があります。
売り込みのコツやアイデアの見つけ方などは必然であります。
そこは数々のビジネスを立ち上げてきた翻訳者の本田直之さんがいるから安心。
この本では、
- 気がつけば、起業家
- さあ、街で売ろう
- 利益を増やす次の一手
の項目で書かれています。
本田さんは「企業に残るのもリスク」と仰ってます。
自分の売り物が欲しい…。
そんな悩みに答えてくれる一冊です。是非読んでみてくださいね。
自分でも気付かないうちに起業してたってどういうこと?
サラ・ヤングは毛糸店を開業しようとしています。
「起業した事はなくても買い物はした事はある。どんなものが欲しいかわかってるのにそれが無いから自分で作っただけ」
スザンナ・コンウェイは自分が楽しむつもりで写真教室を開いたけど、本業のジャーナリストとしての収入以上を稼いで驚いてます。
「起業した時に予想してなかったことはなんですか?」
「起業していることさえ知らなかったことね!」
古代から小規模のビジネスは珍しくありません。
方法自体は新しくなくても、今までと決定的に違うのは、ビジネスを立ち上げ、顧客を掴むまでの費用の少なさと期間の短さです。
思いついてから起業するまで、現代では1万円未満の資金と、1ヶ月足らずの期間があればいいんです。
多種多様なビジネスを眺めてきた本田さんはある共通点を見出します。
採算の取れるビジネスは、大体においてひとりで、たいした起業資金もかけずに始められていた。
この発見から、正確に知るため、チームを作って調査されます。
インタビューした「予期せぬ起業家」は100人以上。それ以外にもアンケートなどで1500人以上の回答が集まりました。
そしてその全員が、次のような条件をほとんど満たしています。
趣味や夢中になっているものをビジネスにした。
起業資金が10万未満。特に1万円未満が目立ってます。
利益が少なくとも年間500万円。
なかにはある種のスキルを必要とするものもあるが、短期間での習得が可能なもの。
まとめると、超簡単にビジネス始めましたな状態のものばかりです。
こうしたユニークな経営者たちの共通項を洗い出し、新しいビジネスの秘密を探されました。
ふむふむ、面白いなあ。
そして分かったのが、マイクロビジネスがうまくいくには、どうやら「3つのルール」があるみたいという事です。
ルール①共通項を探す
共通部分とは、あなたの好きなことや得意なことが、他人の興味と重なる部分です。
その他人の興味は、喜んでお金を払うほど強いものでなくてはなりません。
あなたが好きなことはみんなが好きというわけではない。ここを押さえておかないと悲劇です。
ルール②スキルを転用する
これは「自分の得意なことは1つだけではない」ということです。
ドイツのキャット・アルダーは優れたウエイトレスでした。
ふと人に「PRの仕事も向いてるかも」と言われました。
見よう見まねで始めてみると、1ヶ月で最初のクライアントが見つかりました。
4年後には、ロンドン、ベルリン、ニューヨーク、中国で営業するまでになります。
ウエイトレスの「対人能力」を、クライアントの宣伝に活かしたのですね。
③魔法の薬
つまり当たり前ですが、マイクロビジネスを誕生させる計算式は
情熱やスキル+有用性=成功
となります。
なんか誰でも出来そうに思いますよね。
「でもやっぱり色んな能力が備わってたんでしょ?」
多分10年前ならそうだったと思います。でも1万円起業には特殊なスキルは要りません。
必要なのは
- 製品やサービス=売るもの
- 代金を払ってくれる人=顧客
- 支払いを受ける手段=お金と引き換える方法
これだけなんですって…!
いや、やっぱり誰でも出来るやん。
そうなんです、実際成功してたみんなは気負わずそうしてたのです。
さらに掘り下げてみましょう。
「価値」の意味を考える
ふむふむ、お客さんの興味と重なった時に「価値」が生まれるのね。
価値の基本的な定義は、「交換や努力によって生じる、望ましく役に立つもの」です。
つまり、「人の役に立つ」ということ。
「どうすれば人の役に立てるだろうか?」
売り手は自分の商品の特徴を語る側、お客さんが受け取るベネフィットについて語る方がよっぽど説得力があります。
特徴は説明ですが、ベネフィットは感情です。
では、ベネフィットを感じてもらうにはどうすればよいのでしょうか?
それには次の3つの戦略です。
①隠れた本音を掘り起こす
実際に欲しがっているものは、たまに違う場合があります。
お客さん自身が気付いていない本当の希望を叶えることで、大きなベネフィットを与えられます。
②顧客をヒーローにする
職場で周囲から認められる、可愛いとみんなに言われる。
お客さんが周りの人から褒められるような状況を提供しましょう。
③人が買うものを売ろう
「これは絶対必要やろ」と簡単に考えれるものは、人は必要としていません。
もっと頭を絞って、本当に欲しがるものを考えます。
時にはシンプルに、時にはスピードアップで。
ビジネスはお客さんが本当に欲しがっているものに狙いを定めることが大切です。
シンプルに考えると、みんなあるものをより多く増やしたいと願い、また、あるものはより少なく減らしたいと願っています。
それぞれをリストアップしてみましょう。
増やしたいものはお金や時間、尊敬など。
減らしたいものはストレスや煩わしい人間関係など。
ここを目標にすれば間違いありません。
「1万円起業」を読んでやってみた
マンガ版もあるみたい
実践してみた3つのこと
- 情熱があればいいってもんじゃない
- 売り出すことをやってみる
- FAQページを作ってみた
みんな、好きなことで起業しようと思ってます。
僕も情熱があればあるほどいいような気がしてました。
しかし、ビジネス視点で考えると、「あふれる情熱×限られた顧客」が「適度な情熱×たくさんの顧客」に負けることは多々あるのです。
でもこれいざ自分の立場になると、わからなくなるんですよね…。
普通は趣味そのもので収入を得ることは出来ません。
誰かがその趣味を追求する手伝いをするか、趣味に間接的に結び付くものに対してなら、収入が得られます。
ううむ、なるほど…。
そうか、手伝わないといけないのか。
お土産ものを観光地で売るなら、何を手伝うのでしょう。
思い出の演出?友達との話題性?選ぶ手間の時間削減?
実際に売り出す上で、意識するのは何なのでしょう。
それは「すばやくスタートし、反応を見て考える」です。
まずは市場性のあるアイデアが必要です。
画期的とかでなくても、他人の問題を解決するもの、お金を払ってでも欲しがるようなものであれば良いってことです。
でもそれは確実にはわからないので、だからこそ早くスタートし、最初から大金をつぎ込んではいけないのですね。
スタートするのに怖気ついてはいけません。
わかってるけど、怖気ついてはしまいます。
売れなかったらどうしようとか、気に入ってくれなかったらどうしようとか。
一番の大敵は心の迷いに他ならないのです。
最初の結果によっては、変えないといけないところが出てきます。
この時も永遠に考え続けたりしてはいけません。
うおお、行動あるのみです。
FAQページを作ってみた
「よくある質問する」ってあるじゃないですか。
あれって同じか質問に答えるのがメンドくて、先にこれ見ろって意味であるのだと思ってました。
違うんです、もっと大切な役割もあるんです。
「反論つぶし作戦」です。
潜在的な買い手に安心を与え、反論を抑えるのです。
大抵の反論は見ていくと、本質的な問題は信頼と権威に行き着くのです。
うまく克服すると、顧客の信頼を得ることが出来るのです。
ポイントは言い訳がましくならないこと!
FAQ書いてなかったわー。
早速僕のページにも書き足しましたよ!
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著書名 1万円起業 片手間で始めてじゅうぶんな収入を稼ぐ方法
著者 クリス・ギレボー 本田直之
出版社 飛鳥新社