「凡人起業」凡人の為の起業のテンプレート!市場選びと継続の仕組み化
好きなことはどりあえず軌道にのってから
この本を読むと得られるもの
- 市場の見つけ方がわかります
- 起業で必要なものを体系化して教えてくれます
- どの様にして軌道に乗せたのか理解できます
- 誘惑に弱い
- グループワークが苦手
- メディアに登場する起業家を見て「みんな天才だな」と感心する
- 心配性でリスクが気になる
- 「いつか起業する」と吹聴している
冒頭の凡人リストで僕が当てはまったやつです。
著者の小原さんは、平凡に大学生をしながらスタートアップでインターンしてそのまま15年間働き、そこから起業されました。
起業してみてわかったのが、
「凡人には凡人なりの起業の仕方、戰い方がある」
という事でした。
凡人とは「何も出来ない人」ではありません。
自分が秀でていないと自覚している謙虚な人でもあります。
「無知の知」こそ起業では大切です。そう考えると凡人の特徴は戦い方に転嫁出来ます。
凡人の戦い方とは、
- 新しい事を始めても続かない→「継続できる仕組み」の必要性がわかる
- 自分に自信がない→市場視点・相手視点に立てる
- 頭の回転が早くない→事前準備の大切さを知っている
- 心配性でリスクが気になる→キャッシュフローを大切にする
- 周りが優秀に見える→権限譲渡して拡大できる
そんな凡人による凡人の為の起業について教えてくれます。
この本では、
- なぜ、凡人が起業できたのか(マインド編)
- 凡人が起業しやくすなってきた!(前略勉強)
- 起業したい人はコレをやろう(スキル編)
- 凡人起業の仲間たち
- もしあなたが、起業するなら
の項目で書かれています。
ここでは、凡人による起業はどの様にすれば軌道に乗るのかについて要約します。
孫さんのようなカリスマ経営者にはなれません。新浪さんのような大企業経営者にもなれません。
でも凡人起業家にならなれます。
自分もやってみたいなと思ったら、是非本で読んでくださいね。
こうすれば凡人でも起業できる!
市場の選び方
小原さんがインターンで働いたのは、パソコンのアプリを開発するベンチャーでした。
パソコン雑誌の付録に体験版を入れてもらう営業が仕事でした。
しかし、全く相手にされません。
そして創業2年目の時、docomoがiアプリというサービスを開始したのです。
そこでパソコンはやめてiアプリの検索サイトを開発しました。
もう失敗したら廃業覚悟の背水の陣です。
それがなんと非常にウケました。
今まで相手にされなかったのに、向こうから問い合わせが来るくらいです。
そこで「先行者メリット」の恩恵を受けたのです。
ここで重要なのは、「作りたいものを作るのではなく、時代に乗ることの方が大切だ」と、「最高のものである必要はない。成長市場で誰よりも先にやると上手くいく」です。
特に凡人起業家は、市場の成長速度と自社のPDCA回転速度を徹底的に磨くことが重要です。
ネット業界で起業した理由は、大きな資本が不要だからです。
例えば飲食店は大きな初期投資が必要です。
立地条件も厳しいし、開店すると移動も出来ません。
つまり失敗が許されない状況です。
そして大抵は営業時間より閉まっている時間の方が長いです。
一方、ネットサービスだと素人でも始める事が出来ます。
お客様に物理的な移動してもらう必要もありません。
アピール出来るものがない場合は、「勝ちやすい手段」より「負けにくい手段」を考える方が大切です。
凡人起業ではホームランは狙わず、出来るだけバットは短く持って出来することを狙います。
好きなことは成果が出てからやりましょう。
スタートアップは「Jカーブ」と言われることがあります。
最初は赤字でも将来の成長に繋げようという意味です。
でもこれは無責任な発想です。会社はお金が回らなくなったら終わりです。
倒産すると多くの人に迷惑をかけます。
ですから、ロマンを語ることもメディアに出ている有名人起業家と比べる必要もありません。
時間の無駄です。
自分がその市場の中でどれだけ力を発揮できるかが勝負どころなんです。
継続する仕組み作り
凡人は継続して続けることも難しいです。
コツコツやれる仕組み作りが大切です。
継続せざるを得ない状況を作り出すのです。
僕もこのブログは「毎日更新」を宣言することでコツコツ続けることが出来ています。
毎日更新を続けていると、メッセージが来たりします。
「喜ばれている」と実感できると作業が楽しくくなってきます。
監視されなくてもやるようになり、脳内にアドレナリンが分泌されてきます。
それにコツコツやってると周りに信用されるようにもなりますよ。
起業する人はこれをやろう
凡人起業の基本は以下の3点でした。
- 成長市場に参入する
- その道のプロになる
- 仕事に集中する仕組みを作る
その道のプロになるにはどうすればいいのでしょう?
オススメはFacebookだそうです。
Facebookは起業に向いています。
Twitterよりもプロ化に向いているツールです。
特定の領域の情報を発信してると、特定の人たちから友達申請されます。
知識が浅くても恥を捨てて発信していると、やがてプロが集まってきます。
プロと繋がると自分から連絡しやすくなります。
実際に会うと、まさにその分野の最前線で戦う人たちの一次情報が聞けるのです。
そしてより自分もよりプロ化されていきます。
そうすると情報がますますプロっぽくなり、業界の幹部たちからも「いいね!」が貰えます。
そうなると業界媒体に連絡して寄稿を申し込みます。
そうすると、ますます人が集まりサイクルが出来上がるのです。
そうなるとしめたもの。
特化した情報を配信するほとんど唯一の存在になれるので、「これをするときは〇〇に相談すればいい」という立ち位置になれます。
連絡をもらうと会うのですが、その際には業界がどうなっていくのかなどを資料にまとめ、説明します。
これも仕組み化ですね。
何回か説明しているとブラッシュアップされて、セミナーや講演にも使えるものになります。
そうなるとコンサルティングの発注も頂けるようになるのです。
そしてこれまでのことを体系化し、汎用化を持たせるとこんな感じになります。
「凡人起業ドリブン・12のスキル」です。
- 今いる会社の社長に起業の相談をする
- 競争を避ける
- 毎日継続できるレベルの低いことをする
- 毎日継続せざるを得ない状況にする
- 無料セミナーをして、資料を作らざるを得ないよう追い込む
- ヒアリングを大切にする
- 誰も否定出来ないことを整理して先駆者感を出す
- お金がないから広報に取り上げられる工夫をする
- 自分にはチャンスが少ないことを認識し、真剣に提案する
- お金の使い道が見えてから資金調達する
- 社員に名前を売ってもらう。営業が不要になる
- ニッチでもNo. 1と言える領域を徹底的につくる。そこが伸びるとトップシェアの自分達がもっとも伸びる
別の本では、会社には絶対に言うなって書いてあったんですよね。
これは会社の風土にかなり影響されるかも。
IT業界とかなら理解も得られそう。
逆に老舗企業とかだと、裏切り者扱いされそうですよね。
社員に名前を売ってもらうというのは、社員にも投稿してもらってファンをつくるということです。
社員には会社を踏み台にしてもらいましょう。
それが自分の会社で働くインセンティブにもなります。
「凡人起業」を読んでやってみた
どの業種でもIT化していくのは必須だな
実践してみた3つのこと
- 自分の業界でITによる解決法がないか考える
- スマホ×何かを考える
- 社長に何を相談するか考える
自分の業界でITによる解決法がないか考える
小原さんが起業で成功したのは業界の不便な部分をITで解決したからです。
ITの強いところは、1対1の手渡しの商売ではなく、1対多数の拡散性にありますよね。
ほぼ同じコストでも売上が上がっていくので、成功すると非常にコスパが良いのです。
なるほどなあ。
不便を不便で終わらせず、いかに着目して解決策を考えるか。
いざ考えてみると難しいです。
着目を意識して仕事をしていかないとですね。
スマホ×何かを考える
現在では主要なデバイスはスマホです。
成熟期に入りましたが、しばらくはこの状況が続くかと思います。
世の中はスマホによって激変しました。でもまだまだ介入の余地はありますよね。
エンタメだけでなく、自分の生活をより良くする為に使う人も増えてきました。
「自分の業界を便利にする×スマホ」でできそうな事を列挙してみると良いそうです。
ノートにザッと書き上げてみました。
正直レベルも低いし、かなりズレてるとは思います。
しかし、これまでやってきた仕事の経験から考えることは大切です。
ジョブズも過去を振り返って点と点を繋ごうって言ってました。
社長に何を相談するか考える
周りに言うか言わないか問題。
言うと妬みや別の世界の人みたいなレッテルで社内で浮くこともあり得ます。
まあ、いずれ独立するなら気にしなくてもいいとは思うのですが、上手く立ち回って将来のクライアントになってほしいですよね。
正直まだどっちにするか迷っています。
周りには話したのですが、良い話を紹介してもらったりと、今のところは良いことの方が多いです。
それを上司や社長に話しても同じ様にうまくいくのか。
悩ましいですね。
これはもうちょっとタイミングとかも含めて考えてみようと思います。
本の中では具体例を多く交えて詳しく解説されてます。
IT業界に特化した事例が多いので、自分の業界に置き直して読んでみるといいかと思いますよ。
是非読んでみて下さいね。
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こちらも参考になります。
派手な起業が多い中で、こういうのもこれから増えるだろうなと思いました。
著書名 凡人起業 35歳で会社創業、3年後にイグジットしたぼくの方法。
著者 小原聖誉
出版社 CCCメディアハウス