この本を読むと得られるもの
- トップ5%の社員はどのような働き方をしているのかがわかります
- 習慣だけでなくどのような思考をしているのかも理解できます
- 多くの習慣が紹介されており、自分の行動に取り入れることができます
「トップ5%社員の習慣」できる人の行動習慣をAIが分析!さっそく自分の行動にも取り入れよう!
とにかく行動力が大切!迷う前に動くんだ
著者の越川さんの会社は、これまで605社の働き方改革の支援を行なってこられました。
その過程で「上位5%」の社員は、どのような行動、働き方をしているのかについて調査してきました。
そこには再現性の高いルールが存在し、一般化できる要素があるはずだと踏んだのです。
合計1万8000名のサンプル数で様々なデータをAIで分析して、違いを抽出してみたのです。
ここからわかったのは、選択にいつまでも悩んでいるのではなく、リスクを抑えながら行動の数を増やしていった方が成功にたどり着きやすいという事でした。
失敗を積み重ねて学び、行動に変えていくのです。
「トップ5%社員」は異動しても、転職しても成果を出し続けるでしょう。
自分と照らし合わせたら、全然違うんやろうな。
めっちゃ気になる。
この本では、
- AIで1万8000人分析してわかった、すば抜けた結果を出す人の五原則
- 良かれと思ってやってしまう「95%社員」の行動
- トップ5%社員のシンプルな思考と行動
- トップ5%社員の強いチームをつくる発言
- トップ下社員のすぐやる習慣
- 今日からできるトップ5%社員のルーティン
の項目でトップ5%社員の習慣を解決されています。
小さな事だけど、これは効果あるやろうなと思える話しが盛り沢山でした。
是非この本を読んで、仕事のやり方を変えていきましょう!
トップ5%社員の5原則
トップ5%社員の共通点として5つの原則がわかりました。
- 「5%社員」の98%が「目的」のことだけを考える
- 「5%社員」の87%が「弱み」を見せる
- 「5%社員」の85%が「挑戦」を「実験」と考えている
- 「5%社員」の73%が「意識改革」はしない
- 「5%社員」の68%が常にギャップから考える
目的だけを考えよう
5%社員にアンケートやヒアリングをしていく中で高い頻度で出てきた言葉は「結果」や「目的」でした。
そして「達成する」「成し遂げられる」「認められる」という動詞が多く使用されていました。
95%の一般社員の3倍も多く使用されていたのです。
ここから5%社員は経緯よりも結果を重視することがわかります。
プロジェクトが失敗した時に大きく反応に差が出るのです。
一般社員である95%が「失敗したけど、頑張ったし、みんなと協力できたからよかった」と考えます。
トップ5%は「確かに頑張ったけど、何が原因で失敗したんだろう?」と考えます。
失敗の発生原因を突き止めるチャンスだと捉えるのです。
5%社員は時間も大切にします。
時計を見る回数は一般社員の1.7倍あったそうです。会議では期限や時間に関する発言が2.3倍でした。
ただし、適度な休憩がないと良い仕事ができないことも理解しています。
だからこそオンオフ両面でも時間を大切にします。
弱みは見せていこう
5%社員は仕事に対しての知識は十分に持っています。
しかし、知識があってもむしろ謙虚にさらに高い知識を得ようと貪欲です。
過去の武勇伝を何度も話すのはダメ上司の典型です。
つまり、5%社員は「自分がわからないことがある」「まだ学べていないことがある」という前提に立っており、他社から自分が持っていない知見を得ようとするのです。
自分がわからないことはそのままにせず、真摯に学ぶのですね。
心理的ハードルを下げるために、いきなり本題に入らず雑談を交えます。
そこで心理的安全性を確認してから、本題に入り意見や情報を引き出していくのです。
会議でも雑談ありの方が、発言数が2倍になり、かつ時間通りに終わる可能性も1.6倍高くなるそうですよ。
自分の価値観を押し付けないのも大切です。
そのため5%社員は自分の弱い部分を見せて、逆に強い部分によるマウンティングはしません。
5%社員は、相手との距離感を縮めた上で関係を構築する時には、まず自分の弱みをさらけ出していました。
「自分の弱みを出すことに抵抗はありませんか?」というアンケートでも、5%社員の73%が無いと答えたのに対し、一般社員では23%しかいませんでした。
また人に質問する時も、5W1Hを使って、相手から多くの情報を得ようとしていました。
×「僕はラーメンが好きだけど、あなたもラーメンは好き?」
○「僕はラーメンが好きだけど、あなたは麺類だったら何が好き?」
みたいな感じですね。
挑戦ではない、実験なんだ
5%社員は自発的に行動して、結果として自分の活躍できるフィールドを見つけます。
もちろん天性の才能を否定はしません。
しかし、5%社員は共通して行動の量が多いことが特徴です。
一般社員よりも5%社員の方が、会話やチャットで接する人数が多く、会議での発言頻度は一般社員より32%多く、社内での移動距離も22%長かったのです。
成績が悪いダメ社員の口癖は「どうせ」「だけど」「でも」です。
こう言っては挑戦を避けていきます。
失敗することが怖く、自分の可能性を閉ざし、思考を停止させています。
5%社員は失敗をそもそも悪いものだとは思っていません。
失敗の原因を責任転嫁せず、理由を明らかにしていきます。
5%社員は「この失敗で学びを得たから、次は失敗しない」と、自分にとってプラスの材料に変える癖を持っています。
5%社員は、変化の激しい中で対応していくために、1つのスキルや技術に固執することなく、より多様な能力を身につけようとします。
しかも足し算ではなく、掛け算のスキルアップを狙っていきます。
あえて多様な経験をすることで、自分の市場価値を高めていくのです。
意識は変える必要なし
「行動を変えるには意識を変える必要がある」という考えがあります。
しかし5%社員はそうではありませんでした。
意識を変えることで行動を変えるのではなく、行動することで意識が変わっていくのです。
行動してみたらなんか良かった、みたいな感じです。
そうやって行動を継続していくと、行動の変容が習慣に変わります。
意識ではなく習慣を変えるのです。
周りに「〇〇すべき」という前に自分で行動して、「やってみたら時間が8%短縮できた」と具体的なメリットで周りの意識を変えていきます。
元々5%社員なのですから、周りも尚更アドバイスを取り入れやすいのです。
5%社員はインフルエンサーとしても才能があるんですね。
逆算して考えよう
逆算の思考法は優秀な人は皆やっています。
目標を設定し、そこからどんどんブレイクダウンして「今月やること」「今週やること」「今やること」を明確にしていきます。
自分の能力を把握して、必要な時間と労力を換算します。
一般社員もそのような逆算をしますが、多くは準備に時間を掛けすぎてしまい、スタートが遅れてゴールに辿り着くリードタイムが長くなってしまいます。
5%社員はまず最低限の計画を立ててから動き始めます。
そして途中で間違いだと気付いた時はすぐに戻ります。
「なんか5%の方が効率悪くない?」
しかし彼らはスタートが早く、修正するかしないかの判断が早いので、結果的に早くゴールに到達するのです。
「トップ5%社員の習慣」を読んだやってみた
トップ5%の行動を真似していこう
実践してみたこと
- トップ5%の行動あれこれをパクっていく
この本には5%社員と一般社員のいろんな行動統計が書かれています。
数字で見るとそんなに違うのねと理解しました。
これは早速取り入れていこう。
動き回る
5%社員は圧倒的に自席にいる時間が短いそうです。
会議に呼び出される事も多いけど、自発的に席を離れて社外や車内の人と会っているんです。
色んな人の知見を得て新しいアイデアを生み出してます。
社内での歩数を万歩計で測ってみても、同じ部署の人と比べて5%社員は14%歩数が多かったのです。
また定点カメラで自席にいる時間を測定すると、5%社員は自席での仕事が2割未満の人は半分以上だったそうです。
GIVEで信頼を高める
信頼関係を築くには、先に相手に何かをやってあげる事が重要です。
まさにギブ&ギブです。
5%社員は他人のサポートを一生懸命にします。
自分の得意な仕事を率先してやる傾向も見られたそうです。
とにかくすぐ行動、失敗して即修正。
返事が早くて簡素
5%社員は返信が早いそうです。
しかも内容は簡素。挨拶とかは書きません。
丁寧さよりも要件が明確に伝わるコンパクトさを重視しています。
「そんなメール、失礼に思われん?」
ここでさっきの話が活きてくるのです。普段から関係性を築いているので、「お疲れ様です」の一言がないくらいでどうこう言われません。
コンパクトでありながら、冷たい印象も与えません。返事も早いので重宝がられます。
やたらメモをとる
5%社員は圧倒的にメモを取るそうです。
気付きや学びを得ようとする姿勢が、メモを残すという姿勢に自然と出てくるのですね。
またメモを取る事で、脳の外で情報を整理します。
5%社員のメモを見ると、左右に意識して余白を残しています。
書き込む文字は行間を開けておいて、あとでコメントを追加できるようにしていました。
手書きのメモをさらに写真にも撮っていました。
最終的にはパソコンで清書して保存している5%社員も多くいたそうです。
インプットとアウトプットの時差が短い
5%社員は本を読んだり、動画を見たり、話を聞いたりするにせよ、目的が明確です。
そしてインプットをした事で、具体的にどんなアクションを取るかという目標を持っています。
なのでインプットからアウトプットまでの時間が短いのです。
インプットには締め切りの時間を設けています。
必要以上にインプットに労力をかけず、それをアウトプットし成果に繋げていきます。
なるほどなあ。5%の人は当たり前のようにやってる事も、こうして学ぶと自分との違いをたくさん見つけました。
他にもたくさんの行動が書かれてて、自分の中に取り込んでいきます。
とりあえずこの本を読んでやってみよう、な!
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試してみることが大切。この本を読むとそのことが深く理解できます。
著書名 AI分析でわかった トップ5%社員の習慣
著者 越川 慎司
出版社 ディスカヴァー・トゥエンティワン