岡田斗司夫「プチクリ」”好き”を活かして今日からぷちクリエイター!
みんな才能に溢れている!
この本を読むと得られるもの
- プチクリとは何なのか?について学べます
- プチクリの楽しさ有用さが理解できます
- 自分の才能の発掘の仕方がわかります
この本が2005年発行ということに驚きました…。
そんな驚きが作れるのは、もちろん岡田斗司夫さん。
未来人か?未来から来たから先のことがわかるのか?
どんなけ恐ろしい人なんや…。才能ヤバすぎやろ。
まさに今リアルタイムで起きている話です。
この本のテーマは「プチクリ」を目指そう!です。
プチクリとは、その時本当にやりたい事を、やりたい部分だけ楽しんでいる人たちです。
ブログがやたら面白い人、個性的な街頭の語り弾き、アマなのに固定ファンがいる同人漫画家…。
逆にプロのクリエイターとは、やりがいも修行にもならない仕事をしないといけない人たちです。
そんな一流のクリエイターになるのを目指すのではなく、プチクリな生き方が楽しくて幸せです。
本業を決めず、プロになる事をゴールとせず、いかにクリエイティブを楽しむかです。
この本では、
- プチクリにチャレンジしてみませんか?
- あなたの才能見つけます
- 表現するのがプチクリです
- 表現力を伸ばそう
- これが私のプチクリ道
という項目で書かれています。
ここでは、プチクリとは何か?どうやって才能を発掘するのかについて要約します。
本でしっかり読み込んで下さいね!
プチクリってなに?
昼間は高校生、夜は街頭のミュージシャン。
主婦も収納の小技を披露すれば、プチインテリアコーディネーター。
ひと昔前だと、「売れない貧乏ミュージシャン」「夢を諦めきれない漫画家」とか呼ばれてたクリエイターたち。
しかしプチクリは違います。
売れたい、売れなければ!とは思っていません。
勝ち負けもありません。
好きな事を好きなスタイルで楽しんでいるうちに、いつの間にか注目を浴びていたというクリエイターです。
「それって単なるマニアじゃ?」
いえ、プチクリもクリエイターです。単に消費している人たちとは違うのです。
オタクにとって大切なのは作品。
しかし、クリエイターにとって重要なのは「好きという気持ち」の表現です。
だからプロクリエイターなのにプチクリになっちゃう人が増加しています。
同人誌を売る冨樫義博先生とかまさにそれ。
こう考えると、たくさんのプチクリを見つけれそうですよね。
見つけるポイントは3つです。
- 好きな事、得意な事、詳しい事がはっきりあること
- そのジャンルを活かして、なんらかの活動をしていること
- その活動は、誰か大勢の人に向けた発信されていること
そして何より、いつも積極的で、楽しそうなこと。
才能の見つけ方
好きな事をどんどん紙に書き出しましょう!
「自分が好きなこと」「興味のあること」「大切にしてること」「こだわりを持っていること」「お気に入り」「贔屓にしている店、人」「ナイショの趣味」
などをどんどん書いていきます。
これを「才能埋蔵マップ」と言います。
書き込む時は具体的に書いていきます。
音楽だと、どんなジャンルか、アーティスト、曲名などです。
生活スタイルや価値観なども書いていきます。
あなたの才能埋蔵マップは、言い換えれば「あなたの才能」です。
これがプチクリの一覧表であり、これから貴方が開くお店の商店街です。
ここから、才能な発掘を始めましょう!
まずは色ペンで、才能埋蔵マップの中から「表現できること」に印を入れてください。
自分だけでなく、人にその楽しみを分け与えれる事を選んでください。
「プチクリマップ」に進化しました。
「お酒が好き」だと潜在的な才能です。
そこから「利きワインが得意で、ウンチクが語れる」「お酒のおつまみを作れる」などはプチクリです。
「好き」はこうやって表現するのです!
本に書かれてる例を紹介します。
Sさんは60代の会社役員です。
趣味はバイオリン。でも演奏会するほどの腕ではありません…。
Sさんの特技は工作です。棚とかも作れます。
「バイオリンが好き」という才能と、「モノを作る」という表現技術。
この2つが合わさったSさんは、なんとバイオリンを作り始めたのです。リアルおもひでぽろぽろ。
それまで別々だった2つの要素が「バイオリンを自分で作る」という組み合わせで現実化できたのです。
Sさんはいきなり「プチクリ人生の黄金時代」に突入です。
もちろんそのバイオリンを演奏し、楽団まで結成しちゃいました。
プロの演奏家でもプロの職人でもなく、プチクリを選んだ「自分らしい幸福」を見つけたのです。
スイーツが好きで、絵が得意なら、「スイーツのイラスト展」を開催しましょう。
感動を絵にすれば、あなただけの観点、世界なんです。
完成したら恥ずかしがってはいけません。ドンドン人に見せましょう!
ただ「やるぞ!」って思っていても続かないので、具体的な目標を決めましょう。
オーディションに応募する、何かのイベントで販売する、などです。
締め切りのある目標にしてチャレンジして、飲み会に誘われても「締め切りあるから!」と断りましょう。
自分のペンネームで名刺をつくる、表札に自分の事務所名を書き加える、とかもやりましょう。
恥ずかしいとかも気にしなくて大丈夫です。
人間とは形式に弱いので、クリエイターっぽい事をやるとクリエイターと思われます。
プチクリの絶対法則はひとつです。
自分なりのクリエイティブ作品、クリエイティブ行動でみんなを楽しませること。
あなたの好きという気持ちをみんなに伝えること。
これだけです。
期待に応えるように頑張りましょう!
「プチクリ」を読んでやってみた
表現力を伸ばしてみた
実践してみた3つのこと
- 才能埋蔵マップを書いてみた
- ひたすら毎日やってみた
- 肩書きを名乗ってみた
まずは才能埋蔵マップを書いてみました!
天才作家スティーブン・キングも言ってました。
「才能というのは、研いでないナイフのようなものだ。
毎日、ただ毎日書き続ければ、そのナイフを研ぐことが出来る。
才能のある、ないというのは単にこのナイフのサイズのことだ。
それが本当にナイフか、つまり「研がれているか」どうかが問題なのだ。
だから大事な事は、ナイフを研ぐこと。毎日書くことである」
好きな事をやるだけでなく、続ける。
完成したら作品を人に見てもらう。
これが大切なんですね!
今日から毎日絵を描いていきます。ナイフを研ぐぜ。描けたらここでも発表しますね!
岡田さんのもとには「漫画家になりたい」「どうすればデザイナーになれますか?」という質問が多く来るそうです。
その答えはひとつ。
「そんな事を言ってる暇があれば描け?」「夢なんて叶わない?」「頑張ればなんでも叶う?」
全て違います。
「もし本当に漫画家や小説家になりたいなら、『なりたい』と言ってはいけない。
『私は漫画家だけど』と今すぐ言いなさい。
クリエイターの世界は「言ったもん勝ち」なんだそうです。
人が言ってくれるのを待つより、思い切って自分から言うべきです。
その瞬間からあなたはクリエイターになるんです。
うおお、そうか。なんか遠慮してた。「いや、俺なんてまだまだっすよ…」とか言ってる場合じゃねえ。
名乗ります!
名乗った瞬間、今まで見ていたものも違うように見えてきます。
なんとクリエイター目線で見てるのです!
岡田さんは、
「お金はあればあるで面白いし、無ければ無いで楽しめます」
と、書かれてます。まさにこれがプチクリ道の真髄のような気がします。
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著書名 プチクリ!―好き=才能!
著者 岡田斗司夫
出版社 株式会社ロケット