必ず伝わるロジカル会話術

 

「必ず伝わる!ロジカル会話術」信頼と共感を得るコミュニケーションの必須スキル

この本を読むと得られるもの

  • ロジカルシンキングについて学べます
  • 会話に必要な相づちや聞き方についても学べます
  • ロジカル会話術で相手に納得して聞いてもらえるやり方がわかります

 

ビジネスマンの基礎スキルとさえ言われている「ロジカルシンキング」=論理的思考

しかし「ロジカルに考える」だけでは成果は出ません!

 

本当に必要なのは、「ロジカルに考え」、尚且つ「ロジカルに伝えて、相手を納得させる」ことです。

この本では、主人公さつきと一緒に考えていけるマンガ形式となっています。

 

さつきはファミレスチェーンの若手社員。

営業部で店舗管理の仕事をしている入社5年目の女の子です。

今回の仕事は、売上が低迷している店舗の立て直しです。

 

しかしここはいわくつきのお店でした。

先輩もロジカルシンキングで理論武装し挑んだけど、失敗したそうです。

さつきはそんな難易度の高いお店を立て直すことができるのでしょうか?

 

この本では、

  1. ロジカル・シンキングからロジカル・ダイアローグへ
  2. 大工と話す時は大工の言葉で?
  3. 分けるは分かる、論理+感情=納得の公式
  4. 聞き上手は相づち上手
  5. 詭弁に負けるな!
  6. 無知を恐れず、未知を楽しもう!

の項目でロジカルシンキングと会話術について解説されてます。

 

ロジカルシンキングは先述した様に、ビジネスマンの基礎スキルです。

是非とも身に付けたいところ。

 

ここでは、ロジカルシンキングと会話術の基礎について要約します。

 

まずは頭を柔らかくしよう

まずはこのクイズというか遊びをしてみて下さい。

□肉□食

□の中に入る漢字は何でしょう?

簡単ですか?ただし、弱肉強食と焼肉定食はなしでお願いします。

 

例えば御肉三食(おにくさんしょく)みたいな感じです。

「そんな熟語無いやん」と言わず、遊びなんで何となく意味が伝わる程度でOKです。

これを10個答えを考えます。

 

これは正解にこだわる必要はありません。

「こんなのもアリかな?」とどんどん出していくのが肝心です。

 

こうする事で「自分の頭が固定観念に縛られている」事を自覚して、そこから思考を解き放ちます。

いわば頭のストレッチです。

ロジカルシンキングも会話術も、この固定観念に縛られている「頭の生活習慣病」から抜け出すことが最初の一歩です。

「40歳でGAFAの部長に転職した僕が20代で学んだ仕事に対する考え方」でロジカルシンキングを学ぼう

 

ロジカル会話術を覚えよう

ロジカルシンキングは知っているだけじゃダメでした。

一番大切なのは論理的に伝える技術です。

 

ステップを追ってやってみましょう。

ステップその1 エンエキとキノーを理解せよ

演繹(エンエキ)とは、アリストテレスの三段論法のことです。

 

演繹法は、一見論理的な展開に見えても、起きた事象に関する情報が間違っていたり、前提の組み立て方を誤ると、結論も間違ってしまうので注意が必要です。

正しい演繹法としては

大前提:全ての人間は死ぬ

小前提:ソクラテスは人間だ

結論:ソクラテスは死ぬ

 

ここで前提は正しくても組み合わせを間違えると、

大前提:全ての犬は死ぬ

小前提:ソクラテスは死ぬ

結論:ソクラテスは犬である

間違った結論が導き出されます。

 

大前提が間違っていても、

大前提:全ての人間は死なない

小前提:ソクラテスは人間だ

結論:ソクラテスは死なない

これももちろん間違った結論になってしまいます。

 

帰納法は観察事項(事実)を元に結論を導き出す方法です。

レタスが高い。ニンジンが高い。キャベツも高い=野菜が高い

これは様々な野菜が高いという事実から、「野菜が高い」という結論を導き出してます。

 

これが、

サンマが高い、キャベツが高い、体温が高いだと、野菜が高いになりません。

キャベツが高い=野菜が高い、と結論付けるのも観察事項が少ないので納得できる結論とも言えません。

帰納法のチェックポイントは、抽出した事象から共通点を的確に見出すことです。

 

コミュニケーションは受け手が決める

さて、いよいよ伝える技術の説明にいきましょう!

アメリカの言語学者サミュエル・ハヤカワは、コミュニケーションに大切なのは、

「抽象のハシゴ」をスムーズに移動できる事だ。

としています。

 

私たちは物事を頭の中でまとめたり、相手に伝える時に抽象度を上げます。

さんま、たい、サーモンをまとめたら「魚」になります。

さらに魚、肉、野菜をまとめると「食材」となります。

 

名刺だけでなく、価格が安くてどこでも買えるなら「手軽に買える」と表現します。

これが「抽象度を上げる」ということです。

 

しかし、抽象度の髙い表現を使いすぎると、お互いのイメージしているものが食い違ってきます

「手軽に買える」をコンビニとするかアマゾンとするかみたいな感じです。

 

まずはお互いのイメージが共有されてるかと意識することです。

次に「つまり」などの抽象度を上げる言葉と、「具体的には」「例えば」と言って事例を挙げて、抽象度を下げる表現を使います。

相手のノーをイエスに変える技術!マンガでわかる「伝え方が9割」

 

そして、話す時には「大工と話す時には大工の言葉で」話すことが必要です。

「このワークフローをブラッシュアップして、全員のコンセンサスを得たいです」

まさに意識が高い発言ですが、これだと伝わらない可能性が大きいです。

 

受け手が理解出来る言葉を使わないとダメってことです。

相手がモンゴル語で話してきてもわからないのと同じです。

 

PREPの流れで話そう

話す順番も大切です。

ビジネスにおいては、起承転結では相手に伝わりません。

 

「起」が弱いと承、転の時点で飽きられてしまいます。

そこで話はもったいぶらず

P…point(結論)

R…reason(理由)

E…example(事例)

P…point(結論)

の順番で話します。

 

「読みたい本を探すならがむしゃぼんがオススメです」=結論

「なぜなら、色んな分野にわたってオススメの本が紹介されているからです」=理由

「実際、毎日更新で既に350冊以上の本がアップされました」=事例

「よって、読みたい本を探すならがむしゃぼんなんです」=結論

 

まず結論をドーンと伝えて、その後に抽象度のハシゴを下げていきます。

その上で最後に、再びポイントを繰り返すことでメッセージを強調します。

 

「相手にわかりやすく伝える為に起承転結を意識しようって、学校で習ったけど?」

確かに、起承転結は物語の基本です。

しかし、大切なポイントがあります。

 

起承転結では、「起」となる前置きが必要です。

ここで興味を持ってもらえるといいのですが、ここが弱かったりすると転までいけません。

 

なので、起承転結は相手に前置きを聞く時間がない時には不向きです。

そこでまずは、結論から入っていくのです。

で、最後も結論で締めて念押しして完了です。

 

MECEには気をつけろ!

MECEとはミーシーで、「お互いにダブってないし、合わせたら網羅的になる」という意味の略語です。

モレもないし、ダブりもないという状態です。

 

論理的思考の基礎とも言える言葉ですが、非常に大切な部分でもあります。

相手の感情をMECEに照らし合わせて、喜怒哀楽で分けて考えていくのです。

 

納得とは論理+感情です。

論理的にも感情的にも受け入れられてこそ、納得できます。

ニンゲンは論理だけでなく、感情で動く生き物だからです。

 

この本では、従業員個人の長期的、短期的な問題と、店舗の長期的、短期的な問題をMECEに組み込んで問題解決しています。

お店側の要求を聞いてもらう前に、まずは相手の話を聞かないと伝わりません。

理解されたいなら、まずは聞けということですね!

「神トーーク」で相手の心を満たせば人生は思い通り

「必ず伝わる!ロジカル会話術」を読んでやってみた

相づちマスターに俺はなる!

実践してみたこと

  • 相づちについて学んだ

 

僕はコミュニケーションが大の苦手です。

会話が下手。

ロジカル会話術でも「相手の心を開き、情報を引き出す技術」として「相づち」を解説しています。

聞き上手は「相づち上手」なのです。

 

まずは相手の発言を受け止めて、「共感」を生み出す努力をしました。

間投詞で受け止めるところから始ります。

「へー」「まあ!」「ほー」

 

これだけでは不十分なので、共感・受容のキーワードを入れていきます。

会話の状況に合わせて、プラス、マイナス、ニュートラルの相づちを入れるんです。

 

プラス要素だと「すごいね」「さすがだね」「よかったね」

マイナス要素だと「つらいね」「大変だね」「きついねえ」

ニュートラルだと「なるほどね」「そうなんだ」「そうだったの」

 

さらに2つリフレクティブ・リスニングも活用します。

1つ目のミラーリングは、相手の言葉の一部をそのまま繰り返します。

2つ目のパラフレージングは、相手の発言内容を要約したり、似た言葉で返すテクニックです。

 

さらにさらに無言の相づちも使っていきますよ。

考えるポーズであったり、驚いた顔をしたり。

言葉は苦手なので、ここが僕のやりやすい相づちかな。

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最後は「受容と共感」から「探索と検証」へと移ります。

話を広げたり、質問をしたりするんです。

 

相づちは4パターンです。

確認の相づちは「確かに」「やはり」「実際に」

付加の相づちが「そう言えば」「ついでに」

促進の相づちは「それで」「それから」

転換の相づちが「ところで」「さて」

 

ふう、ここまで使いこなせる様になったら相づちマスターを名乗ってもいいのではないでしょうか。

会話の中で自然な感じで、でも意識しまくって使っていこうと思います。

 

ロジカル会話術、めっちゃ参考になって面白かったです。

本では他に詭弁に対抗する会話術、ブレストのコツ、口ぐせなどについても解説されてます。

どれも会話では重要な要素ですよね。

是非本で読んで勉強しましょう!

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著書名 マンガでわかる 必ず伝わる!ロジカル会話術 コンサルのコンサルが教えるビジネスパーソンの基礎教養

著者 船川淳志深山雪男

出版社 双葉社

 

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