「仕事は楽しいかね?」明日は今日と違う自分になる!試してみると続けよう
退屈だと思っていたので刺さりまくりでした
この本を読むと得られるもの
- なぜ自分の仕事が退屈で不安なのか考えるきっかけになります
- 毎日自分を変えていく大切さがわかります
- 偶然と発見の関係性がわかります
デイル・ドーテンの名著「仕事は楽しいかね?」は日本でも20万部を超えるヒットとなりました。
漫画版は原作の教えを伝えながらも、面白いストーリーとなっております。
いつの時代も「仕事」は人生にとって大きな部分を担っています。
仕事は楽しくない…。そう思っている人も多いと思います。僕もそうです。
しかし、仕事は本来「楽しい」ものなのです。
物語の主人公は奈津。デザイナーを目指しながらカフェでアルバイトをしてます。
そこに現れるのがマックス。発明家であり実業家です。
この本では、
- 仕事は楽しいかね?
- 試してみることに失敗はない
- 明日は今日と違う自分になる
- 偶然は発明の父
- 「この場で」「ただちに」始める
- 問題と「仲良く」なる
- 新しい自分に
のようにストーリーは流れていきます。
ここでは「試すこと」について掘り下げていきます。
詳しくはこの本や、原作をぜひ読んでみて下さいね。
きっとあなたの仕事は楽しくなる
夢を追いかけていた奈津の物語
主人公奈津はカフェでアルバイトとして働いています。
もともとはデザイナーを目指していました。
学校を出て、いざ就職活動。
しかし採用されません。
アルバイトをしながら、諦めなければなんとかなるさとやってきました。
でも、それも昔のこと。
バイトの日数は増やしても、就職活動どころか作品も描かなくなりました。
自分はこれまで何をしてきたんだろう?
カフェのアルバイトは好きです。
でもいつか店が閉店したら。親がいなくなったら。
そう考えると未来が怖くなります。
そんな時、ふと立ち寄ったカフェで、マックス・エルモアという外国人と出会います。
自分もカフェで働いている事を告げると会話も盛り上がりました。
そんな時、ふとマックスは奈津に尋ねます。
「仕事は楽しいかね?」
「現実」と「かつて思い描いていた未来」
自分と他人、自分とかつて思い描いていた未来の自分。
比べてしまうとそのギャップ、そして知らないうちに随分と時が経ってしまったことにハッとしてしまいます。
歳をとると時間が経つのが早くなります。
これは心理学では「ジャネの法則」と呼ばれています。
10歳の子供には、1年は人生の10分の1です。
しかし、60歳の大人では、60分の1になってしまいます。
重みがなくなっていくのです。
別の本で読んだのですが、歳を取ると大抵のことは経験しているので脳に刺激がなくなっていきますよね。
だから短く感じるとも書いてありました。
人生にとって仕事は膨大な時間です。
その膨大な時間が「楽しい」かどうかは、人生の充実において大きな意味を持ちます。
そうは言っても、どうすればいいのよ…。
少なくともハッとする瞬間は、時の流れから抜け出し、「今」と向き合っています。
必要なのはハッとした時に、そこで立ち止まり続ける事です。
「今」と向き合い続けることなのです。
試してみることに失敗はない
奈津はマックスと「今」について語り合います。
そんな奈津にマックスは詩人エドナ・ミレイの言葉を紹介します。
人生とはくだらないことがひとつ、またひとつと続いていくのではない。
ひとつのくだらないことが「何度も」繰り返されていく。
多くの人はしたくもない仕事をし、同時にそれを失うことも恐れています。
一見して矛盾してますよね。
でも、これまさに僕です。
最近ほんと退屈に感じてしまいます。完全に抜け殻になっててよくありません。
しかし変化に対し不安を感じる為、結果として退屈と不安の両方を抱えたまま時間が過ぎてしまうのです。
しかも歳を重ねるほどに不安は増していきます。
奈津はこれに対し、明確な目標を立てて、一歩ずつ進んでいかなかったことが誤りであったと反省します。
しかしマックスは
「試してみることに、失敗はない」
と奈津に教えます。
おお、どういうこと?
明日は今日と違う自分になる!
奈津は現時点ではデザイナーの目標は叶えていません。
大好きな仕事をしているなら、人は何時間働いても苦にならないし、問題を解決することが楽しくてしょうがなくなります。
まさに創造力に満ちているのです。
だから様々な本で「大好きな事をしよう!」と書かれています。
でも、これにはひとつ問題があります。
多くの人は自分がどんな仕事が大好きか、どういう仕事をこの先ずっと朝から晩までしたいのか。
それがわからないのです。
例えばある高校生は、野球が好きでプロ野球選手になりたいと思います。
でも、まわりを見ても自分より能力の高い人だらけというのはわかっています。
だとしたら、好きとわかったところでどうなるのか。
理想の仕事についてちゃんとした考えを持っていないなら、物足りなさや取り残されたような思いを抱くかもしれないということです。
「ずっとしたいと思っていた仕事をしているのに、なぜか幸福感がないんです」
そういう人は計画を立てる事に依存してしています。
これをこの本では「目標の弊害」としています。
成功者の多くは、みんな人生のある地点で仕事に対する目標を変えています。
黒澤明監督は、最初は画家として活動していました。
J・K・ローリングは教師を辞めた時、生活保護を受けながらハリーポッターを書き上げます。
奈津はそれらの事例は運が良かったと思います。
しかし、単に運が良いだけでしょうか?
彼らは「試す人間」だったと言えます。
偶然なんて誰にも予想できません。
頭の良い人がよくする愚かな質問。
「あなたは5年後どんな地位に就いていますか?」
もちろんみんな今とは違う人間になりたいです。
でも、5年後にどんな人間になっていたいかなんてわかりません。
でも現実には、目標が無ければどこに向かっていけばいいのかもわかりません。
でも、人生はそんなに規則正しいものではないのです。
むしろ規則を外れたところでこそ色んな事を学べます。
今日の目標は、明日のマンネリなんです。
コイントスで表面を出す大会があったとします。
1000人の人々が参加すると、投げる度に半分ずつ減っていくでしょう。
7回投げ終わると、残っているのは8人です。
この頃には、コイン投げの達人を一目見ようと見物人が集まります。
天才だと褒め称えられ、急にアドバイスを求められたりもします。
「成功は運だけだってこと?」
もちろん成功には成功の前提条件を揃えないといけません。
もし、勤勉でなかったら10回のうち10回とも失敗する事も少なくありません。
でも、適切なことをしっかりやってると、10回中失敗するのは9回になります。
面白くても売れていない本は沢山あります。
上手いのに売れていない画家もたくさんいます。
問題は才能のあるなしや、勤勉かどうかってことでもありません。
コイントスの達人なんて存在しないってことなんです。
いくら分析してもコイントス名人にはなれません。
一番大切なのは毎日毎日違う自分になるという事です。
これは「試すこと」を続けなければならないという事です。
そして試すことはあちこちにぶつかりながら、それでも手当たり次第にあれこれやってみるということなんです。
何度となく表面をだすコインの投げ手は「何度となく投げている」というのを忘れてはいけません。
何度もゲームに参加することです。
チャンスの数が十分にあれば、チャンスは必ずこちらにやってきます。
偶然を見つけるのにも、必然と試行錯誤があったということです。
注意さえ払い始めたら、目にするあらゆるところに偶然は転がっているのがわかってきます。
計画通りにいかないという言葉にはみんな納得します。
しかし、多くの人が計画を立てることを崇めています。
偶然を呼び込むのです。
色々試し、起きている偶然に気がつくこと。
そう言われると、僕はなにを試してきたのでしよう?
「仕事は楽しいかね?」を読んでやってみた
今日から毎日何かしら変えていきます!
実践してみた3つのこと
- 論理的思考だけではたどり着けない場所がある
- 成功を研究しても、成功は手に入らない
- この場でただちに始める
論理的思考だけではたどり着けない場所がある
会議とかで、「消費者はあらかじめ決めたものを買う」という前提で考えてる事が多々あります。
商品を知る→その商品のコンセプトが気にいる→知識を持ったうえでそれを買う決心をする、という流れです。
超論理的思考です。
でも、本当にそう??
実際は、パッケージの色とかが気に入って手に取る→それから成分などをチェック→購入とかありますよね。
これだと、「いろんな情報を得て、それから買う」ではなく、「まず買おうと考えて、そこから色んな情報を得る」という動きです。
吟味してから好きになるのはまれで、少ない情報で好きになってから、情報を集めます。
人に相談する時も、答えは決まっているけど、一押ししてもらう為に相談してするのてあって、意にそぐわないアドバイスには従いません。
つまり、論理的思考では行き着かない場所がある事を理解していないと落とし穴にやられます。
革新的なサービスや商品は、論理を積み重ねて生まれるものではないのですね。
成功するというのは、右に倣えをしないという事なんですね。
世の中は、自分の目標が達成されるまでじっと待ってはくれません!
失敗する事の方が多くても、何か考えて口にしなければ何も始まりません。
運そのものに出会う事はないのです。
毎日違う自分になろうとすると大変です。
でも楽しいです。
この場でただちに始める
何かを始めるのに1番適切な時はいつか?
それは「この場でただちに始める」事なんですって。
確かに!
適切なタイミングを待ってしまうと、無意識に出来ない理由を探し始めます。
速攻でやりましょう!
深いです。めちゃめちゃ深いです。
読んでるとそらを眺めて考え込んでしまいます。
是非読んでみてください。いろんな事を考えてしまいますよ!
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著書名 仕事は楽しいかね?
著者 デイル・ドーテン
出版社 きこ書房