「好きなことしか本気になれない」人生100年時代のサバイバル仕事術!
自分で目標を決め、実行し、自分で評価する事
この本を読むと得られるもの
社会の変化が自分に与えるインパクトを考えることが出来ます。
社会の変化に合わせて自分が得るべきスキルがわかります。
自分の人生は自分で決めなければならないという事を理解できます。
堀江さんも言ってました。
「未来なんてわかるわけがない。10年前に今のスマホ社会なんて誰も想像していなかった」
ざっくりとした未来を追うことは出来ても、詳細な予測まではなかなか難しいものです。
それでもわかっている事はたくさんあるし、「確実に変わる事」「自分に影響がある事」は押さえときたいよね。
その為に必要なのは
- すでにわかっている事実を押さえる
- ざっくりと予想がつく「当たり前の未来図」を念頭において自分の今後を考える
多くの人が①については実行しています。
問題は、多くの人がすでにわかっている事実を押さえたところで終了してしまう事です。
「AIが発達すれば、なくなる仕事はいっぱいあるのか…」
こんな感想を抱いて終了です。「考える」に欠けて、自分の人生に情報を紐付けて行動する事がありません。
これでは「事実を押さえた」事になりません。
まず確実にインパクトがある変化が「少子高齢化社会」です。人口推移はほぼ確実な統計です。
若い人が減ってお年寄りが増える。つまり労働人口は減るのに社会保障費は増加する。
しかし、この事実は40年前からわかっていた事なんです。
ただ誰も「自分ごと」という意識を持っていなかっただけです。未婚率上昇は1980年から始まっています。
「80歳まで働く」という選択肢がリアリティを帯びています。
そうなれば稼働時間が圧倒的に変わります。長く働くのであれば話は今よりもっとシビアになるのです。
そうなると、今の仕事をずっとやるという思想とか、自分が苦手なことを克服するとか、何かおかしくないです?
仕事を覚えたての20歳ならともかく、自分のスタイルを変えてまで無理しながら80歳まで働けるのでしょうか?
だから著者の南さんは「苦手なことをやるよりも、好きで得意な部分を伸ばして働いた方が良い」と仰ってます。
80歳まで働けるスキルって何でしょう?
サービス業のうち、いわゆるホワイトカラーはAIなどで「消える仕事」。「残る仕事」は働き手にとってきつくて稼げない仕事が多くなります。
創造的な仕事はこれからも稼げるどころか、とんでもなく稼げるでしょう。優秀で特別な人はグローバル企業に引き抜かれたり、フリーランスで働くでしょう。
でも当たり前ですが、みんなが「優秀で特別」ではありません。
だからこの本を読んで押さえておくべきは「人口が減り、長く働く時代になる」ということ。
その為に必要なスキルは何なのか見つけるということ。
この本では「セルフリーダーシップ」の部分を掘り下げて要約しています。
セルフリーダーシップを活かしてのキャリア形成については是非本で確認して下さい。
以上を踏まえて読んでみましょう!
80歳まで働ける「個人の力」とは?
突然クビになったり、会社が倒産したり、自分の仕事は「なくなる仕事」かもしれないし。
外部要因を考えれば、フリーになっても食べていける個人の力は大切なのです。
スキル
「個人の力」三大要素その1はスキルです。
ただし、「絶対」を求めて「安定」を手に入れようとするのは、全財産で一点買いみたいなものなので危険です。
「複数のスキルを持ち、新たなスキルを獲得し続けること」
これがキモとなります。
「俺より上手いやつとか凄いやついっぱいいるし…」
もう全くもって見当違いです。
個人のスキルを持つとは、たった一つの秘密兵器ではなく、いくつか使える武器を掛け合わせるイメージです。
1000人で1番ではなく、10人で1番を3つ以上掛け合わせて、結果的にレアキャラになることです。
そしてそれを更新し続けけましょう!
自分の価値観
「個人の力」三大要素その2は、自分の価値観を持つことです。
「弁護士はもう諦めよう、でも勉強した3年間を無駄にしたくないから、企業の法務部で働こう」
過去ありきで考えると、過去の自分を正当化できるから気持ちが良いです。
でも間違いです。
過去の正当化を目的にキャリアを選択したら、長く働ける仕事にはなりません。
正当化してしまうのは、自分のスキルがわかってないか、自分の価値観がわかってないからです。
「営業スキル」は営業にしか使えませんが、「コミュニケーションが得意」で、「人の人生をより良くしたい」という価値観の持ち主なら単純なスキルとは似て非なるものです。
個人のスキルと価値観は、どんな仕事にも応用が効くからです。
セルフリーダーシップ
「個人の力」三大要素その3は、セルフリーダーシップです。
未来は予測出来ないと書きましたが、それは会社も同じです。
80歳まで働ける目標を設定してくれないし、そんなリーダーもいません。
成長できるような課題を与えてもらうのを待っていても、何も見つかりません。
目標を決めるのも、実行して達成するのも、それを評価するのも自分となる時代になります。
これは義務ではなく権利です。プレッシャーも必要ありません。
心に何が生まれた時に、軽やかに権利を行使しましょう。
好きな事であれば人は頑張れるし、好きで得意で頑張れる仕事の方が、お金が稼げる確率が高くなります。
長く働き続けるためには、我慢ではなくワクワクする事を見つけるべきです。
心が否定するものからは早く逃げた方がいいです。
セルフリーダーシップで動き続ける
比較優位から強みを育てよう
自分の強みって何でしょう?
経済学の「リカードの比較優位理論」が役に立つかもしれません。
弁護士と秘書がいたとします。
弁護士は法律だけでなく、タイピングも秘書より得意だとします。
一方秘書は法律の仕事は全く出来ません。つまり弁護士は法律でもタイピングでもどちらも秘書より優れている事になります。
しかし、二人の法律の仕事力を考えたら秘書のタイピング能力は弁護士より「比較優位」にあると言えます。
弁護士は法律の仕事に特化し、秘書にタイプの仕事を任せた方が二人合わせた効率は最も良くなります。
相手との比較だけでなく、自分の中で相対的に得意な事に特化することで全体の効率がよくなる事を考えるのです。
相対的に得意であったり、とりあえず興味があることを「やる」と意思決定し、目の前の仕事を本気でやっていくうちに「そこそこ得意で好きなもの」が育っていきます。
でもそれは、まだスキルではありません。
自分の中で強いという比較優位でしかないのです。
それでも比較優位を磨き上げてスキルにするのだと、自分で「決める」事なら誰でも出来ます。
つまり「私はこれをスキルにする」と意思決定さえすれば、誰でも自分の強みを持てる、生み出せるという事なんです。
スキルは複数あるべきだし、「これってスキル?」というゆるいものも役に立つのが人生100年時代です。
逆に「好きじゃないもの、どうも成果がでないもの」を捨てる断捨離も必要です。
比較優位だけに絞ってエネルギーを注ぎ込んで育てるのです。
そしてそれを自分の「ラベル」にしてまずは貢献する。「ギブ」するのです。
そうしてハブになると、情報と人脈が集まってきます。
情報と人脈が自分を経由して交流を始めるから、自分の存在価値が一気に高まって、より強いハブとなります。
まずは「自分はハブだ」と意識して、コミュニティに貢献しましょう。
セルフリーダーシップとは
自分のことは自分で決めなくてはいけないのではなく、自分のことは自分で決めていいという意識。
自分で目標を決め、実行して達成し、自分で評価すること。
それがセルフリーダーシップでした。
「自分が好きなこと、本気になれることを追求してこそ幸せに辿り着く。それなら、自分の好きなことは何か?」
この自問自答を一人一人がしていく。経営者や管理者だけでなく、みんなが自立して自分をマネジメントすることが、セルフリーダーシップの本質です。
例え今が順調でも80歳までそれは続きません。
セルフリーダーシップを持ってこそ、本当に自分に合う仕事が見つけれるし、自分が身に付けたいスキルが身に付きます。
正解がない、予測が出来ない人生100年時代だからこそ、解けない問題を前にして意思決定をするのは自分自身しかいません。
「好きなことしか本気になれない」を読んでやってみた
ちょっとでも興味があることはやってみた
なんか崇高なスキルを手にしようと焦っておりました。
でも「こんなんがスキル?」ってのが価値があると書いてあると、なんか気が楽になりますやね。
ドローンとか、PCDJとかもうちょっと練習してみようって気持ちになります。
PCDJ×奈良×読書とか…もうわけわからん。こんな組み合わせでもいいんか??
まあ、とりあえずランニングウェア買って、走ってみます。
サバゲーもやってきます。
自転車も欲しい。
それを全部動画にすれば、なんか面白いのが作れるかもです。
皆さんも気張らず何かやってみよかなで始めて下さい。
よくわからない時は是非この本を読んでください。かなりおすすめです。
関連まとめ
人生100年時代を生き抜く為に役立つ本のまとめを書きました。
是非合わせて読んでみて下さい。めっちゃ役に立つと思います。
著書名 好きなことしか本気になれない。 人生100年時代のサバイバル仕事術
著者 南章行
出版社 ディスカヴァー・トゥエンティワン