「しょぼい起業で生きていく」低コストで頑張る!人と繋がる楽しい起業!
読んでてニヤニヤが止まらない…!
この本を読むと得られるもの
- 「しょぼい起業」のノウハウが学べます。
- 地域に根差す商売のやり方が学べます。
- リスクの少ない起業の仕方がわかります。
ここ最近起業の本が続いてますが、今回は今までと趣向の違う起業の本です。
「起業にはこんな才能が必要」「時代の潮流を読もう」みたいな感じで考えている人も多いと思います。
この本では、多額の資金も、特殊な才能も、緻密な事業計画もいらない「しょぼい起業」という方法を教えてくれます。
著者の「えらいてんちょう」さんは、初期費用50万でリアル店舗をオープンさせます。
特に何の計画も準備もなかったらしいけど、そこからバーもあてて、今や10店舗以上の経営をされてます。
会社が嫌になった人、満員電車にうんざりな人、そもそも就職出来ない人、みんな起業をしましょう。
生きていくのはそんなに難しくありません。日本に生まれた瞬間勝ち組です。
最初から大きな事をやろうとしなければ、いくらでも道はあります。
よし、やっていきましょう!
この本では、
もう、いやな仕事をするのはやめよう
「しょぼい起業」をはじめてみよう
「しょぼい店舗」を開いてみよう
「協力者」を集めよう
しょぼい店舗を流行らせよう
「しょぼい起業」実例集
対談:「お金」に執着しない生き方
対談:草むしりから始める
の項目で書かれています。
うむ、目次を見るだけで勇気が湧いてきますね。
ここでは、「しょぼい起業」の始め方、「しょぼい起業」での大切なことを要約します。
具体的な行動については是非判断読んで下さいね。
「しょぼい起業」はどうしたらしょぼく出来るのか
さて、いざ起業となると何から始めましょう?
事業計画?資金調達?オフィス?仕入れ先の交渉?あ、バイトも雇わなきゃ。
はい、全部必要ありません。
それは「しょぼくない起業」です。
そういうのがやりたい場合はこのブログでもたくさん紹介しているので、他の本を読みましょう!
例えば農業を始めるとします。
普通の起業なら、初期投資はかかるけど高品質なものを生産販売するでしょう。メロンとかいちごとかです。
でも「しょぼい起業」ではそれはやりません。
例えば奈良に住んでて、大阪の学校に通ってるとします。
学校に行くからすでに交通費は払ってます。
その時教科書を持ってるだけだと普通の通学ですが、もう一つのバッグに野菜を詰め込んでたら、通学が「輸送」に変わります。
それを大阪の学校の近くで、野菜を売ってくれる販路を探せば、毎日の通学がお金に換わります。
この「いつもやってる行為をお金に換える」という発想は「しょぼい起業」の基本的な考え方の一つです。
これを「生活の資本化」と呼びます。
もうひとつ農業で考えるなら、何を生産しましょうか?
「しょぼい起業」で農業をやるなら、普段食べている野菜を作るべきです。
自分が普段お金を払っているものを自分の労働で作れば、その分の支出が減り、事実上収入が増加することになりますよね。
僕もTシャツを作り始めてから、夏服は全く買っていません。全部自作のTシャツで済ましています。
最初から大量生産して、一攫千金を狙ってもいけません。
それは知識と技術と土地を持ってて、失敗してもリカバリー出来る人がやるものです。
そうでないと、大量のメロンを抱えて途方に暮れます。
これも僕は最初にTシャツを大量に作って、その量に途方に暮れてます!
つまり同じご飯を作るなら、1人分ではなく10人分を作ります。
余った9人分を売るというわけです。
食費という生きていくだけで絶対にかかるコストを利益に換えてしまうという最強のシステムが「しょぼい起業」マインドです。
家じゃなくて店に住もう
えらいてんちょうは、最初は1円も売り上げるつもりもなく、家じゃなくて店を借りたら面白いんじゃない?というノリで借りたそうです。
するとあら不思議と謎の売上があるそうです。
実家から持ってきた服が100円くらいでバンバン売れます。自宅に置いてても売れないのに、店に置いたら服が売れた。
他にも訳わからんのがいっぱい売れて、初月には40万円くらいの売上になったそうです。
「せっかく店に住んだから開けておいたら、なんか売れて儲かった」がスタートです。
店は「ものを売っている」という目的が明確な場所なので、人が入ってきやすいです。
誰かしら来ます。もちろんほとんどの人は買っていきませんが、それでもいいんです。
なぜなら、「家」だからです。
家でお金を貰えないのは当然です。
いったんオープンしたら、意地でも毎日開け続けなければいけません。
毎日同じ時間に開けて、同じ時間に閉めます。
一定時間ならいつでも行っていい場所として存在しないと、「あの店いつ開いてるのかわからん」となり、ますます人が来なくなります。
とりあえず開けてると、ときどき変な依頼が入ってお金がもらえたり、頑張ってないのに「頑張ってるね!」とお菓子がもらえるイベントが発生したりします。
これマジです。僕もお店やってる時は色々もらいました。
店に「誰かが来る」というのは非常に大切です。
かと言って人通りの多い通りにオープンしろってことでもありません。家賃高すぎです。
逆に当たり前ですが、誰も通らない道でオープンしてもお客さんは来ません。
そこそこ通る普通の場所で十分です。
「ん?こんなところに店?」と思われるくらいがベストです。そんな所は家賃も安いです。
住んではいけない契約のところも多いですが、きちんと家賃を納めて揉め事を起こさなければまず文句は言われません。
「残業が長引いて、眠いからちょっと寝てただけです」
什器や備品も買いません。
絶対必要!と思ったものは周りに不要なものを持っている人を探しましょう。
どうしても持ってる人がいなければ買う、くらいでちょうどいいです。
住むために借りたら謎のお店は、余計なコストを掛けなければ、謎のお客さんによって売上があがり、謎に維持されていくのです。
実店舗は構えてるだけでコスパが高い
実店舗を構えてると、それだけで社会的ステータスを格段に上げます。
「起業しました!登記して正式に社長です!事務所は自宅で…」だと「そうかい、頑張ってね!」で終わります。
しかし、これに「店舗をひとつ持ってます」が加わるだけで「社長ぉぉ!」となるそうです。
2店舗もあれば「やり手経営者」扱いです。
つまり、実店舗があると信用が爆上がりして、コスパがかなり高いのです。
地元に根差した商売をするなら、周りの店や住民を敵に回してはいけません。
他の店を敵に回そうともお客を大きく集客出来るなら別ですが、「しょぼい起業」ではみんなに好かれないと誰も来ないし、謎の交流も始まりません。
ニコニコして頭を下げるのはコストもかかりませんので、「しょぼい起業」では大切な事です。
資源を眠らせないのも「しょぼい起業」では重要な事です。
上手くいくかどうかは、ほとんどこれで決まります。
具体的には
- 店舗を毎日開けているか
- 店舗に人が来ているか(オープンスペースとして機能しているか)
- 商品は回転しているか(同じものがずっと並んでいないように)
- スタッフや自分は働いているか(いつも暇だと生活の資本化が出来ていない)
大切なのは採算とか客単価は、店が満員になったり、商品が片っ端から売れるようになってから考えることです。
「資本化」というのは、必ずしも現金とイコールではなく、この段階で売上として現金になっている必要はありません。
ここは本で詳しく説明されてるので、確認して下さい。
店、商品、人などそれぞれが稼働していれば価値は実現されています。
安くても、なんなら無料でもいいので、とにかく資本を動かし続けて眠らせない事が重要です。
「しょぼい起業で生きていく」
しょぼい起業が楽しそうすぎて…!
実践してみた3つのこと
- ギブ&ギブを繰り返してみた
- 物件を下見に行ってくることにした
- 宣伝アカにならないように気をつけた
「しょぼい起業」は固定費も含めて、とにかく出費を抑えることが大切なんですね。
なんで人も雇いません。全部自分でやっていきます。
それでも人が必要な時は出てくるので、その時はお願いして働いてもらいます。
もちろんブラック企業になるぜって話ではなく、普段から友好関係を築いておくのです。
タダでものをあげたり、会合の場所に提供したり、お菓子を振る舞ったり、むしろ無料で手伝ったり。
まさにギブ&ギブ。
これはキンコン西野さんも言ってたな。
これを「しょぼい起業」では「生活・資産の労働力化」と呼ぶんですって。
まだ契約は出来ていないのですが、2週間後に物件を紹介してもらうんです。
古民家らしいです。とうとうチャンスが来たか…。
なんでこの本はめちゃくちゃ参考になりました。
ちゃんと人が来てくれそうな物件か。今からドキドキしてます…!
「しょぼい起業」では広告も使いにくいので、SNSで集客する様にします。
しかし店の宣伝しかしていないアカウントほどつまらないものはないので、面白いとフォロワーさんに思って貰わないといけません。
これが難しいのよね。
魚屋なら「入荷しました」じゃなく、魚屋だから知ってる豆知識とかですよね。
僕のアカウントも宣伝アカになりかけてるので、注意が必要です…。
続編も出版されました。
しょぼい起業の成功例と失敗例からわかったロードマップが解決されています。
リアルな実例が満載ですよ。
ちょっとでも興味があるある人は、読み物としてもめちゃ面白いのでぜひ読んでみて下さいね。
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起業するなら是非この本はオススメです。
やるべきことがめちゃめちゃ見えてきました。
著書名 しょぼい起業で生きていく
著者 えらいてんちょう
出版社 イースト・プレス