こんな僕でも社長になれた

 

「こんな僕でも社長になれた」ほんまよくなれたな…と思える家入一真さんの起業エッセイ

波乱に満ちた人生と怒涛の成功

この本を読むと得られるもの

起業するとどのような事が起きるのか想像できるようになります。

起業するためには何が必要か理解できます

家族とは、という命題について考えれます。

 

著者の家入一真さんをご存知でしょうか?

 

「あ、都知事選に出馬した人ね」

ロリポップの人でしょ?」

キャンプファイヤー使ったことあるよ」

 

こんな様々な声が聞こえてくると思います。

なんか凄いんやけど。何者??

 

マナブさんの動画で紹介されてたので早速読んでみました。

 

この本は家入さんの幼い頃から、現在に至るまでの半生を書いた本です。

 

この本では、

貧乏な家に生まれて

「ひきこもり」だったあの頃

長いトンネル

起業前夜

ペポパ黎明期

成功、そして未来へ

という人生が描かれています。

 

すでに普通じゃない人生がひしひしと感じ取れる…。

 

ここでは、本全体をざっくり要約していきます。

もちろん大部分をはしょってるので是非本で読んで欲しいです。

家入さんとはどのような人だったのか

家入さんは貧しい家庭に生まれられます。

でも茶目っ気がある少年で、温かい家族との絆の話は涙腺も緩みます。

 

しかし中学2年の時、しよーもない事で友人を怒らせてしまいます。

それが発端で他の友達からも総スカンを食らってしまいました。

 

すぐ謝ったらええやんって部外者の僕は思ってしまいましたが、思春期ってそんな簡単にいかないんですね。

とりあえず総スカンは辛すぎる…。

アドラー心理学で学ぶ自己受容と貢献感「嫌われる勇気」

 

それから中学では空気人間、高校もデビュー出来ず、結局退学されました。

ずっと家にこもる家入さんに、お父さんはなけなしのお金でパソコンを買ってあげました。

普段は凄い厳しい人なんやけど、なんやかんやで優しい!

 

プログラムに夢中になる家入さん。

お父さんの勧めで、パソコン通信にも挑戦されます。

久々の他人との交流に家入さんはさらに夢中になりました。

 

そんなある日、お母さんに無理やり誘われて、外にお出かけされました。

行き先は「山田かまち」の個展です。

 

僕は正直名前くらいしか知りませんでした。

沢山の作品を残しながらも、17歳の若さで事故で亡くなられたんですね。

 

同い年の少年が残したエネルギー溢れる作品に家入さんは魅せられます。

山田かまちが残したメッセージに、家入さんはこころを揺さぶられます。

「…このままじゃいけない」

それ以来、家入さんの生活は激変するのです。

 

目覚めた家入さんは、「新聞奨学生」を目指して住み込みで新聞配達を始めます。

住み込みで働きながら、芸術系の大学を目指します。

随分思い切ったなー。朝夕の新聞を配るだけで、学費がまかなえて食費も下宿も用意してくれる制度なんですって。

 

仕事初日、先輩に付いて仕事を教わります。緊張する家入さん。

「やるぞ、クソ坊主」

 

…え?クソ坊主?

ムキムキの体の先輩から恐ろしい言葉が飛び出します。

ヒッキー家入さんにいきなりの洗礼。面白い。

 

新聞配達、僕も中学生の時やってたけど、結構大変なんですよね笑。

まあ、この時の家入さんだと原付乗れる年齢やからまだ楽かな?

ただ、新聞配達すると必ず健康になります!

 

東京芸大目指して頑張る家入さん。

なんか先輩とも仲良くなり、「クソ坊主、ラーメン行くぞ」と誘ってもらえる仲に。

そんな先輩の本業は造形作家。なんと家入さんが目指す芸術家だったのです。

 

先輩は個性の塊でした。なんなら変人。

でも家入さんは、友達を作るために、社会でうまくやっていくために、みんなと同じ格好をして、みんなと同じ趣味を持って、トゲのない言葉を選んで話す。

そういう事が当然だと思ってました。

原田まりるさんと哲学「ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた」

 

でも、ずば抜けて破天荒な先輩のもとにはたくさんの人が集まってきます。

個展を開くと多くのファンが集まります。

そんな先輩との出会いは、その後の家入さんの人生や考え方に大きな影響を与えたのです。

 

そして、とうとう受験。

このへんは読んでて「…アホなん?めっちゃアホなん?」と失礼ながら思いました!

 

そして起業へ…

その後、家入さんはアキコさんという女性と結婚もされ、お子さんもアキコさんのお腹の中に授かりました。

アキコさんはユーモアに溢れて、貧乏生活も一緒に楽しめる素晴らしい奥さんです。

なんかセリフの一個一個が面白い人。

 

その奥さんが妊娠されたタイミングで家入さんは起業したいと切り出します。

奥さんや子供との時間を犠牲にする事なく、十分に食べていけるだけのお金を稼ぐ。

それには起業しかないという結論に行き着いたのです。

…逆に時間とれる?忙しいでしょ、起業家は。なんか不安。

 

最初は出産前に、と不安を表すアキコさん。そりゃそうだ。

しかし、説得によりアキコさんの同意も得れて、家入さんはレンタルサーバ業を開始されました。

当初は「マダメ企画」という会社でした。この命名はアキコさんです。

 

出産のタイミングでアキコさんの実家に引っ越し、家入さんは本格的にレンタルサーバー屋の立ち上げに専念されました。

いざ始めると、やらないといけない事は山のようにあります。

結果的に、当初の目論見とは逆の、寝る間もないような働き方になりました。

 

やっぱり起業ってそうなるんやな。

どの起業家の本を読んでもそうなってるもんな。

 

それでも家入さんは頑張り、とうとうサービススタートさせました!

女性向けをターゲットにロリポップはスタートされました。値段もとにかく安く。

このブログのサーバーもロリポップなんですよね!

 

不安と共にスタートしたロリポップですが、予想以上に大反響!

苦労が報われ、希望が見え始めました。凄いぞ家入さん!

 

アキコさんも出産。改めて家入さんはがんばらないと!と決意します。

しかし、申し込みが日に日に増えて、家入さんは捌き切れなくなってきます。

 

多くのクレーム。頑張っても頑張っても作業が追いつきません。

毎日謝り続けて、まさに地獄の日々。

 

そんな最中、アキコさんは2ちゃんねるの「レン鯖板」を見てしまいます。

ロリポップや家入さんのこと、アキコさんのことまで口汚く書き込まれていたのです。

同業者からの誹謗は平気ですが、利用者の不満の声には家入さんは大変申し訳ない気持ちになりました。

 

脅迫まで届くようになり、アキコさんは精神的に参ってしまいます。

家入さんも、家族にこんな思いまでさせて、叩ける必要はあるのだろうか…と考えてしまいます。

しかし、家入さんにとっては人生で初めて挑む大勝負です。なんとしても意地を見せたいのでした。

がんばれ、家入さん!この頃には感情移入しまくりです。

 

そんな苦難の道を歩みながらも、家入さんには仲間も増えて、無事ロリポップを軌道に乗せる事に成功しました。

オフィスはどんどん大きくなり、従業員も増えていきます。

 

そんな時にGMOや堀江さんのライブドアから買収の話が舞い込みました。

あっという間に多くの企業から注目されるサービスとなったのです。

 

家族のため、従業員のため、利用者のためにはどの選択が正しいのか。

悩みながらも色んなトラブルが発生しながらも、家入さんはGMOの半子会社化を選択されました。

 

ここからペパボはまた次のステージに進むのです。

「こんな僕でも社長になれた」を読んでやってみた

起業っていつだって波乱万丈

実践してみた3つのこと

  • 起業する際に必要となることについて調べてみた
  • 営業メールを送ってみた
  • 肩書を増やして「やります」告知してみた

 

今までも藤田晋さんの「渋谷ではたらく社長の告白」や孫正義さんの「志高く」などの起業家の半生の本は読んできましたが、今までとは大きく違いました。

なんというか上記の本って凄い人がまさに王道の起業を読ませてくれる感じでした。

 

しかし家入さんの本は「やっぱり起業をする人ってネジが吹っ飛んでないと上手く行かないのかも」と、逆に感心する感じでした。

サラリーマンとしては全然無理やけど、芸術家や起業家としてならまさに天啓と言えるキャラクター。

 

僕も小さい頃から起業には憧れてたのですが、未だに実行していません。

そもそも何をしたらいいのかもよくわかっていませんでした。

 

色んな起業系の本を読んで思うのがまずは「何を大切にしているか」が重要であると思いました。

僕に根本的に足りないのはここだと思います。

 

次が「得意なこと」「好きなこと」が必要になるのですが、これは結構色々あるように思えます。

超絶得意なものはないのですが、なんか色々やってると思います。

 

そして致命的に足りないのが「思い切り」だと思います。

なんでこんなに動けないんやろ?と不思議に思えるくらい動けません。

「〇〇になったらどうしよう」とか「俺にできるのだろうか?」とかエンドレスに考えてしまいます。

 

追い込まれてからだと遅いから、自分から動きたいんですけどねー。

どうしたらいいのか…。

まずは小さなことでも毎日やっていくことかなあ。今日は1通営業メール送るぜ、みたいな。

 

本の最後は家族への感謝の言葉で締めくくられて、いやあ良かったなあと本を閉じ…る前に。

kindleオススメに奥さんのアキコさんの著書もありました。

 

お、どれどれ…。ん?あれ?

 

離婚しとんかーい!

しかも読むと、家入さん、成功後はキャバクラで1日で2000万使うなど、まさに以前紹介した与沢さんの本の通りなことをされてました。

家入さんよ、いや一真よ、ほんま…。

与沢翼に学ぶお金持ちになっても絶対やってはいけない事「はだかの王様」

 

離婚を嫌がっていた子供たちも、アキコさんの「ゲーム買ってあげるよ」で大賛成になったそうです。

ほんま面白い家族やなあ。

 

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凡人の僕には家入さんのような波乱万丈な人生は乗りこなせないので、こんな感じがふさわしいと思います。

 

Audible トップ

 

著書名 こんな僕でも社長になれた

著者 家入一真

出版社 ワニブックス

 

オーディブル
最近は散歩しながら本を聴いてます。オススメですし、無料で体験できるので是非試してみて