「組織にいながら、自由に働く」増やして削って仲間と遊ぶ自由な生き方!
そんな会社員おるん?みたいな働き方
この本を読むと得られるもの
- 仕事の楽しみ方がわかります
- 会社にとっての自分の価値の高め方が学べます
- 正しい働くための動機が学べます
著者の仲山さんは、「自由すぎるサラリーマン」としてメディアに紹介されました。
楽天の正社員でありながら、
- 兼業自由、勤怠自由、仕事内容自由(社内で唯一)
- 自分の会社を経営
- 横浜・F・マリノスとプロ契約
という働き方をされてます。
ん?サッカー選手?
この働き方で10年経ちますが、「働き方」の方が仲山さんに寄ってきました。
今では複数の立場で仕事をする人がドンドン増えてきています。
仲山さんに話を聞きにくる人は、仕事に不自由や閉塞感、つまらない人生への不安を抱えています。
でも、自分の力でフロンティアを切り開くわけでもない。
でも、自由が欲しい。組織に属すメリットを享受しながらも、組織に縛られず自由になりたいのです。
いやいや、わがまますぎでしょ。
仲山さん「なれます」
…まじすか?
スゴイ人でなくてもなれますし、先進的な会社でなくてもなれるそうです。
スゴイ人は、仕事が思い通りにいかずにモヤモヤしたりしません。
志高く、目標に向かって荒波をブチ抜きながら突き進みます。
それに比べて、スゴくない人はずっとモヤモヤしてます。
つまらない、しんどい、燃え尽きた、もっとやれる…。
いや、聞いててしんどいわ!
そんな人でもなれるそうです。
しかし、仲山さんのような働き方は1998年の論文ですでに予測されています。
とすると、日本の企業が変化に乗り遅れているのでしょうか?
いずれにしても、この本では「自由な働き方」を体系的にフレームワーク化されています。
どうすればいいのかのヒントを教えて!
はい、自由な働き方とは、第一形態から第四形態まで進化する「加減乗除の法則」で表現する事ができます。
フリーザ。
- 「加」自由な働き方のOSをインストール
- 「減」強みを磨く
- 「乗」独創と共創 仲間と遊ぶ
- 「徐」何にも縛られない自由な生き方
ここでは、加と減あたりまでを要約します。
続きが肝心です。是非本で読んでくださいね。
ステージ1 「加」
会社で働くと大抵指示がきます。
その通りに働いてて楽しければいいのですが、実際はそうでもありません。
言われた事が出来ないと辛いし、出来るようになったら「こんなの続けてていいの?」と思ったりします。
でもまあ、仕事ってこんなもんか。
そう思ってラクになっている人も多いのです。
でも、それで楽しそうな人ってなかなかいませんよね。
楽=ラクと、楽しいは違うのです。
「楽しい」は、たくさんのコストをかけた上で、それ以上のメリットを得るものです。
割り切ってしまうと仕事は楽しくなくなるので、割り算の前に足し算からやってみましょう。
モヤモヤの正体は「不安」と「退屈」です。
不安は能力を大きく超えた挑戦をすると感じます。
これに対して、挑戦と能力のバランスが取れている時は、ヒトは「夢中」になれます。
僕は正直、最近めっちゃ退屈です。
では、どうすれば「夢中」ゾーンに入れるのでしょう?
「不安」ゾーンなら目標を下げることでもいけるのですが、それだと退屈ゾーンに入りやすくなってしまいます。
なので、基本は「能力」を高めることを考えます。
人に聞く、本を読む、繰り返して、チャレンジする。
そうすれば夢中ゾーンに近づきます。
不安ゾーンより恐ろしいのが「退屈ゾーン」です。
調子良く伸びてた会社が伸び止まる時は、大体社長が事業に飽きているパターンです。
不安ゾーンにいる人は成長していきますが、退屈ゾーンで成長する人はまあいません。
天才とは「飽きずに夢中にやりすぎた人」です。
大成する人は、一旦ハマったもので細かい所に興味を持ち続けられる人はなんです。
どんどん掘り下げるから夢中が長続きして大成するわけです。
挑戦ではなくスキルアップ自体が目的になると、退屈が常態化してしまいます。
それはもったいない。
次に進むために、いつまでも「加」ステージに留まっていてはいけません。
ゲームでも上手くなるとハードモードで遊びます。
そうすると夢中が継続できます。
遊ぶように仕事をすると上達しやすいのね。仕事を遊びましょう。
「いや、つまらん仕事でどうやって遊ぶのよ?」
確かに。つまらん仕事を本気でやっても、ただの我慢になりかねません。
仕事を楽しくするには、まず仕事をするにあたり「好みでない作業を減らすこと」と「好みの作業を増やすこと」がキモです。
作業単位で「好み」と「好みでない」を分けていきます。
大事なのは「好みでない作業」からは全力で逃げることです。
挑戦から逃げるのではなく、好みでない作業から逃げるのです。
挑戦に含まれる「好みでない作業」を時間をかけながら工夫して「好みの作業」に置き換えれたら、挑戦そのものが楽しくなります。
「電話営業が好みでない」なら「メルマガで告知する」みたいな感じですね。
「働く意味」も深掘りしてみましょう
心理学でも働く意味は研究されていて、現在では6種類に集約されると言われています。
- 楽しいから
- 社会的意義があるから
- 成長可能性があるから
- 感情的プレッシャーがあるから
- 経済的プレッシャーがあるから
- 惰性
前者の3つを動機に仕事をしているとパフォーマンスは上がります。
逆に後半3つだとパフフォーマンスは下がります。
3つのポジティブ動機は、全部当てはまる方が長期的なパフォーマンスは高まります。
どうしたら3つ全てを原動力にできるか考えて、仕事に「意味付け」をしていきます。
それが楽しくするコツです。
逆にモヤモヤさんは、楽しいと思えず退屈か不安であり、社会的意義は会社の理念が理解できず、成長してる実感もなく、怒られたくないし(感情的プレッシャー)、給料が下がったら嫌だし(経済的プレッシャー)、目の前のレールに乗っかっている。
今の仕事は退屈だけど、将来は不安。そんな状態です。
ズバリ「働く理由は食べるため」というところで思考停止するのはやめましょう。
話を戻して、働く動機を「楽しさ、社会的意義、成長可能性」の3点セットにしたいんですよね。
社会的意義は、何か世界を大きく変えてやるぜ!みたいな大そうなものでなくても「他者との関係において価値がある」くらいで十分です。
お客様が喜んでくれたら、その仕事には社会的意義があると言えます。
お客様に「ありがとう」の言葉をもらうと、「夢中」のスイッチが入ります。
そうなると「食べるため」に働いていたのが「お客様に喜んでもらう」ために変わるのです。
こうなると3点セットゲットだぜ!となります。
「組織ないながら、自由に働く」を読んだやってみた
「減」ステージをやってみた
実践してみたこと
- 他人が理由の仕事を削っていく
- 肩書きに関係なく仕事をしてみる
「減」ステージはこれまで常識だと思ってたものを手放すステージです。
「加」ステージで培ったものを強みとして徹底的に磨きたいので、余分なものを捨てていきます。
先日「エッセンシャル思考」を読んで、重要なポイントに全力を注ぎ込む大切さを痛感しました。
ここでも要らないものは捨てようと書かれてます。
同じことですね。これが大変なのよ。
でも捨てていかないとキャパオーバーになってしまいます。
岡本太郎さんも「積み減らし」について著者「自分の中に毒を持て」の中で語っておられます。
「過去の蓄積に囚われず、今までの自分なんか蹴飛ばすつもりでちょうど良い。」
「減」ステージでは、選択と切り捨てをする時の基準として「夢中3条件」があります。
- やりたい(プロセス目的的)
- 得意(強み)
- 喜ばれる(利他的価値)
この条件のうち、ひとつでも欠ける仕事は捨てていきます。
全部やめます。
どうしてもチューニング出来ない仕事はガマンしてまでやらない。
減らすことで強みを磨いていくのです。
自由とは「自分に理由がある」ことです。
どう考えても「他人に理由がある」ことを削っていくのです。
仲山さんは、実際レールから外れてみたららゲームオーバーにもならなければあ、特に困ることもなかったと仰います。
レールから外れたら、そこには「道路」がありました。
「クルマ」をゲットすると列車と同じようなスピードで、好きな場所に行ける事を発見しちゃったという感じだそうです。
「予定がびっちりある人=価値がある人」「予定がない人=価値がない人」という思い込みを捨てることも大切なんですって。
まさに今、一日の時間が全然足りんなと思ってたところや…。
「暇」と「退屈」は違うのです。
「暇」がなくて「退屈」なのはただの歯車。
「暇」があって「夢中」なのは自由人なのです。
「お金にならないけどワクワクする仕事」に2割使える余裕を持つべきなんです。
自由に働きだすと、会社名、部署名、肩書きはさほどどうでも良くなっていきます。
肩書きや上下関係がなくとも他者と一緒に仕事をするための方法や考えに興味が行きだします。
「それはわたしの仕事ではありません」という事がキモチ悪くなります。
ちょっとでも関係があれば「ぜんぶ自分ごと」だとなるからです。
この後、「乗」と「徐」のステージへと進むのですが、そこは本で確認して下さい。
なんか頭が軽くなったような気がする!
是非読んでみてくださいね。
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ひろゆきさんの働き方入門も参考になります。
著書名 組織にいながら、自由に働く。
著者 仲山進也
出版社 日本能率協会マネジメントセンター