「天才!成功する人々の法則」社会とシステムと練習で天才は作れます!
天才の作り方がわかりました
この本を読むと得られるもの
各分野で才能を発揮している人物は、環境と好機が大きく影響している事がわかりました。
一流の人たちはその才覚でトップに立ったのではなく、常人以上の練習量をこなしています。
才能を開花させるやり方が分かります。
この本は、並外れた成功を収めた人々について調査された本です。
スポーツ選手、科学者、大物実業家、ロックスター、プログラマーなどなど。
そして非凡な人々の人生を観察していたら、成功法則の認識に大きな間違いがあったことが発見されたのです!
今まで、「高い技術を持っている、才能に恵まれている、何かに打ち込んだ」などが法則だと思われてました。
しかし、この本では「成功者」に対するこの手の「努力と個人的資質が全てを決める」という考え方が間違っていると書かれているんです。
どういうことなんでしょう?
カナダのアイスホッケーは、完全な実力社会です。
子供の頃から年齢ごとのリーグでふるいにかけられ、才能ある者だけが次のレベルを目指します。
そこからピラミッド式に上のリーグを目指すのです。
ですが、選ばれたのは本当に個人と実力によるものなのでしょうか?
プロホッケーチームの選手名鑑をよく見てみると、ちょっと不思議な点に気付きます。
どういうわけか、1、2、3月生まれが多いのです。
どのチームにおいても一目瞭然に多いのです。
なぜこのような偏りが見られるのでしょう?
それは単に、カナダでは同じ年齢の少年を集めてクラスを作る場合、年齢を区切る期日を1月1日にしていたからです。
もうわかりましたよね!
カナダのアイスホッケーでは、9〜10歳でリトルリーグの代表メンバーを選び始めます。
思春期前の少年たちは12ヶ月で身体の発達に大きな違いが生まれます。
当然選ばれるのは身体が大きく、器用な少年です。
つまり、成長する時間をより多く与えられた少年たちです。
代表メンバーに選ばれると、より良い指導が受けられます。より強いチームメイトに恵まれ、代表に入れなかったメンバーの何倍もの試合数を経験します。
つまり、きっかけは生まれが少々早かっただけで、特別優れた素質を持っていた訳ではないのです。
ところが、その与えられた環境により本当に優れた選手となるというわけです。
このような偏りは、3つの条件が揃った時に見られます。
選別、能力別クラス編成、特別な体験。
早い時期に優れているか決められて、才能別に分けられ、より質の高い経験を与えられる。
すると年齢を区切る期日のすぐ後には生まれた少数のグループに大きな優位点が与えられるのです。
教育も全く同じです。たまたま決められた期日のせいで、その影響がずっと続のです。
もちろん一概には言えませんが、日本の学校で成績のよかった子や運動の得意だった子の誕生日も4〜6月生まれの人が多いかもですよ?
これをマタイによる福音書にちなみ「マタイ効果」と呼びます。
「誰でも、持っている人はさらに与えられて豊かになるが、持っていない人は持っているものまでも取り上げられる」
出来の良い人は特別な機会を与えられ、さらに恩恵を受ける、というわけです。
面白いですよね!でもめちゃ納得です。
この本では他にも成功者の法則を色々紹介しています。翻訳は勝間和代さん。なんでも出来るんやな…。
マタイ効果
1万時間の法則
天才の問題点
ジョー・フロムの3つの教訓
水田と数学テストの関係
などの項目で書かれています。
ここでは、1万時間の法則について要約し、掘り下げてみます。
才能の開花とはどのようにして起きるのか調べてみましょう!
1万時間の法則
1990年頃、心理学者アンダース・エリクソンがある調査を行いました。
音楽学校でバイオリンを学んでいる生徒を3つのグループに分けました。
世界的な演奏者になれる可能性を持つグループ、「優れた」という評価にとどまるグループ、最後がプロになれそうもないグループです。
この3つのグループに同じ質問をしてみました。
「バイオリンを手にした時から、これまで何時間練習してきましたか?」
大体みな5歳くらいから練習を始めてました。その時は全員同じくらいくらいの時間です。
しかし8歳くらいから差が開き始めるんです。
トップグループの方が誰よりも練習に励むようになるんです。
20歳になる頃には、トップグループの総練習時間は1万時間に達しておりました。
「優れた」グループは8000時間、「プロ無理」グループは4000時間ほどでした。
ここで重要なのは、エリクソンさんは「生まれつきの天才」は見つけることが出来なかったということです。
トップグループにも、仲間より断然少ない練習時間の生徒はいなかったのです。
逆に誰よりも練習するのに、無理グループにいるという人もいませんでした。
これは一流になるには「熱心に練習するかどうか」、ただそれだけということを表します。
さらに重要なのは、頂点に立つ人物は他の人よりすこし多い、というレベルではなく、圧倒的に多い人だけでした。
繰り返しの調査で、各ジャンル共通するプロになれる練習量の時間が一致しました。
1万時間です。1万時間の練習が必要なのです。
ビートルズもビルゲイツも修行していた
かのビートルズも、アメリカ進出までに7年を要しております。
その長い下積み生活の内容も、よく似た体験をしています。
売れる前のビートルズはストリップ劇場で演奏していました。
店の前を通る客を捕まえる為にずっと演奏するのです。
そのステージ時間はなんと8時間。
しかもたった1年半で270晩もステージに立ってたのです。
尋常じゃない時間の演奏をしていたのです。
すごい数の曲を覚えないといけないし、ロックだけでなくジャズも演奏していました。
この修行かよというような時間が、彼らを唯一無二のバンドに育ててあげたんですね。
ビル・ゲイツも偶然コンピューターを使える環境が与えられました。
当時としては珍しく、学校にコンピューターが導入されたのです。
入り浸っていたゲイツは独学で使い方を覚えたのです。
さらにさらに、知り合いにソフトのデバッグをやる代わりに、コンピューターが無料で使えるというバイトを頼まれました。
ゲイツは喜んで取り組みました。7ヶ月で1575時間にのぼりました。
週7日で1日8時間触ってた計算です。
他にも多くの機会に恵まれ、どんどんコンピューターのスキルは上がっていきます。
もうはっきりしました。
ビートルズもゲイツもすごい才能もあったと思います。
だがしかし。経歴を際立たせているのは才能よりも好機です。
時代というタイミングにも恵まれていました。
ゲイツもコンピューターの黎明期に生まれていなかったら、その経歴は変わっていたでしょう。
エリック・シュミットもスティーブ・ジョブズも同じ年に生まれているので確実でしょう。
「天才! 成功する人々の法則」を読んでやってみた
1万時間という環境は大切
生まれた日でこんなにもチャンスの総量は変わるもんなのですね…。
僕は9月生まれなんで、まあ可もなく不可もなくみたいな…。
と、いうことは…努力量が足りなかったということです…!
確かに何かひとつに1万時間どころか5000時間もつぎ込んでないような気がする。
1日8時間で1250日。大体3年半ですね。
何かプロと呼ばれるレベルのスキルをみにつけたければ、それだけ頑張れということです。
これって、書いてある通り環境も大切ですよね。
1万時間何かを出来る環境ってなかなか無いと思います。
でも仕事で考えたら、石の上にも3年って事で、普通に働いても一人前になるのは結構簡単です。
環境って大切ですね。
才能を開花される事例が他にもたくさん書かれています。
お子さんがいらっしゃる方ならとても気になる内容ではないでしょうか。
是非読んでみて下さいね。
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夢を叶えたいなら是非読んでみてほしい1冊です。
様々な課題をこなして、成功への階段を昇りましょう。
著書名 天才! 成功する人々の法則
著者 マルコム・グラッドウェル 著、勝間 和代 約
出版社 講談社