会社員として出世する、専門家として独立する。この2つの道に新しく提案されているのが第3の道です。
コミュニティを形成して、自分らしさを保ちながら仲間との「居場所」を作っていく働き方です。
人生100年時代には「居場所」があることが一番大切になります。「居場所」を提供出来る人になりましょう。
「自分の居場所をつくる働き方」人生100年時代は第3のコミュニティが大切
まじで新しいコミュニティが欲しい
この本を読むと得られるもの
- 新しい働き方の提案をされています
- コミュニティ作りのコツかわかります
- コミュニティと成長する方法がわかります
働き方改革に副業解禁。
気持ちはあるけど、正直言ってついていけてません。
すごい人を見て憧れるけど、自分もなれるのかと思うと不安になります。
起業している人ってほんと楽しそうだし、会社にこのまま居てても未来はないと感じてるけど、何でやっていけばいいのかわかりません。
会社も居心地はいいので、わざわざ捨ててまでやっていいのかわかりません。
そんな気持ちを整理してくれる一冊です。
著者の中里さんも起業するまで7社転職されました。
どの会社でも正直パッとしませんでした。
いつか独立したいと思いながらも、満足いくようなスキルを高められたこともありません。
それでも起業が叶い4年目になりました。
コミュニケティの専門家としても、様々な組織と関わってこられました。
そんな中でわかってきた、これからの時代の働き方を提案されてます。
会社員として出世を目指す道、スペシャリストとして独立や専門家となる道。
そのどちらとも違う第3の道です。
前者2つは共通の問題点として、ポジションが限られているということがあります。
どうしても競争が避けられません。
この本では、限られたポジションを奪い合うのでなく、自分らしくいながら、仲間と共に成果を出せる「居場所」を作り出していく。
そんな働き方を「コミュニティ・ワーク」として提案されているのです。
この本では、
- 働き方の常識が変わった!
- 「つながる力」を武器に変える!コミュニティ・ワーカーの3つのスキル
- コミュニティ・ワーカーのスキル①自分を知る
- コミュニティ・ワーカーのスキル②学ぶ
- コミュニティ・ワーカーのスキル③チームで働く
の項目で、これからの働き方の解説をされています。
人生100年時代到来といいつつも、社会制度はまだまだ追いついていません。
それでも世の中は変わっていきます。
でも、このやり方を取り入れることで、今いる場所が、もっと居心地の良いものとなっていきます。
この本を読んで、歩みを進めていきましょう!
第3の道ってどんな道?
さて、第3の道とはいかなるものなのでしょうか?
今のままじゃ会社にも頼れないし、スペシャリストも難しそう。
ホリエモンは「多動力」と言ってるけど、生活もあるのである程度守りながらやっていきたいのも本音です。
突然会社を辞めたり、背水の陣で戦いを挑むことを中里さんは一切オススメされていません。
たけど時代が変化するタイミングだからこそ、時代を読んで少し工夫をするだけでいいのです。
それだけで今よりも幸せに働けて、幸せに生きる可能性を高めることが出来ます。
コミュニティ・ワーカーが目指すポイントは2つです。
- スキルや知識よりも、人とつながる力を大切にする
- 自分の「居場所」を作るだけでなく、関わる人たちの「居場所」も用意してあげられるようなコミュニケーション・スキルと心の余裕を持つ
この能力を磨いていくわけです。
でも、心の余裕とか人との繋がりとか鍛えて手に入るものなんでしょうか?
会社という箱ひとつに収まってしまうと、その会社での評価軸で判断される結果が全てだと思い込んでしまうことになります。
これは群れで生きてきた人間の本能とも言えるものです。
会社というひとつの「居場所」に経済的にも、心理的にも、人間関係さえも左右されてしまう。
これはとても危険だというのはわかります。
別のコミュニティに出会い、そこでの「つながり」が持てると、仕事で上手くいかなくても気持ちを切り替えることができます。
僕も会社だけでなく、自分のお店や事業をやりたいなと活動を始めてから、心にも余裕が出来たと思います。
まさに別のコミュニティを作ることに少なからず成功したわけですね。
そうすることは、まさにリスクヘッジ。
会社株が暴落しても、別の地域株や趣味株が自己肯定感を維持してくれるんです。
今、あなたが所属している居場所はどんな所ですか?
それぞれについて
- 金銭的報酬…見合ったお金が得れているか
- 心の報酬…満足感や充実感は得られているか
- スキルアップ…成長につながっているか
- 人のつながり…仲間と呼べる存在を得られているか
- 心の成長…精神的な成長につながっているか
- ビジョン…そこでの活動が目指すビジョンに共感できているか
という視点で、10点満点でつけてみましょう。
これによって、それぞれの居場所がどのような意味を持っているのか把握できます。
また、点数が低い項目をどのようにして高めていくかを考えていくのも大切です。
もつひとつやふたつ、新しいコミュニティを取り入れてみるのもいいかもしれませんね。
やりたいことがなくても、人付き合いが下手でも大丈夫
ほとんどの人は、誰かの「やりたい」を補完する仕事をしています。
組織のトップが「やりたいこと」=世の中にこんな価値を提供しようという想いを補完する役割として、その組織に属しています。
そもそもみんなが共感できるような「やりたいこと」を描ける人は、世の中にはそんなに多くいません。
だから組織に属したいる人ならば、信頼できる人の「やりたいこと」を実現する為に、指示として振ってくる「やるべきこと」を整理して、「できること」を増やしていけばいいのです。
そう考えると、大切なのは「応援したい」と思えるような人に出会うことであると言えます。
コミュニティ・ワーカーに向いているのは、まさにこの「惚れ力」「応援力」が高い人です。
すごいスキルや、これをやるんだという行動力も必要ありません。
かと言って人付き合いが上手くなくても大丈夫です。
サッカーでもバスケでも、足が速い遅い、背が高い低いという色んな人がいて、それぞれが活躍します。
自分らしさを活かしてしまえば、素晴らしい結果を出せます。
これが「つながる力」の理想的な形です。
他人と繋がり、協力し合いながらも、自分らしさを発揮していくのがコミュニティ・ワーカーが大事にすることです。
「みんな」に合わせて我慢するのではなく、「自分」も大切にしていきます。
コミュニティ・ワーカーとしてやっていくには、この「つながる力」を上手く活用する為に、3つのスキルが必要です。
- 自分を知る
- 学ぶ
- チームで働く
自分を知る
コミュニティ・ワーカーへの道は、会社の外に出て、今無数に存在しているコミュニティを活用しながら、働き方を緩くシフトさせていくことです。
でも、いきなり飛び出しても…って感じですよね。
なので、その前にやるべきことが「自分を知る」ということです。
コミュニティ・ワーカーとして何より一番大事なのは「自分自身」です。
自分自身が「好きな自分」でいられないと、そこは心地よい「居場所」にはなりません。
あなた自身、どんな事が好きで、どんな事が苦手なのか?
誰といる時が幸せか?
これがわからないままだと、今いる場所と同じキャラクターを演じることになります。
では、「自分を知る」をやってみましょう。
コミュニティはパズルのように人と人を組み合わせて、一人では成し得なかったことを生み出します。
まずは、自分というピースが何なのかを知ります。
「デザインが好き」で「デザインが得意」なら、それはあなたのピースになります。
次に、どういう環境で自分のピースが活かせてきたかです。
今までどんな時に周りの人とマッチ出来たでしょう?
逆に嫌だった出来事でも構いません。
デザインなら自分の案を活かせない下請けばかり、などがあります。
そして自分はどうしたいかを知る事です。
デザインなら「指示に振り回されない仕事」かもしれません。
それなら、組む相手を変えるか、尊重してくれる依頼者との仕事であれば自分のピースを活かせそうです。
まとめると、描く未来は例えば
「一緒に仕事がしたい」と思える人の仕事を、デザインを活かしてサポートする
となるわけです。
学ぶ
これからの「学び」は、繋がりの中で自分を最大限に活かす為のメタスキルになります。
ピースを活かしていく為にも、自分を磨く「学び」は欠かせません。
「つながり、コミュニティの中での戦略的な学び」とは、
- 日常から続く学び
- 自分で選んだことを学ぶ
- 他者とのチームで学ぶことがカギ
- 周囲が求めることを学ぶ
- 関係性の中で学んでいく
- どんな評価が得られるかは不明確
これまでは、学んだ結果が合格や社内評価など「資格」として与えられるものでした。
しかし「VUCA」と呼ばれる
Volatility…変動性
Uncertainty…不確実性
Complexity …複雑性
Ambiguity …曖昧性
想定外な事が次々と起こる現代では、「価値がある」とされていたものがすぐに陳腐化します。
だからこそ、新しいタイプの学びが必要なのです。
仮説を立てて、状況を観察しながら学んでいきます。
そして、「この人のために頑張りたい」と思える人から任せてもらって、試行錯誤しながら実績を積み重ねて成長していきます。
これにより、周囲との「つながり」と自分自身を伸ばすチャンスが同時に得られます。
チームで働く
自分のことはよくわかっているつもりでも、大抵わかっていません。
わかっていたらみんな上手く成功しているはず。
思わぬチャンスをくれたり、成長のきっかけを与えてくれるのは、自分のことをよく知っている周りの人達です。
自分では想像していなかった「出来ること」の拡張が起こります。
それは一緒に働くメンバーも同じです。
こうしてお互いに成長しあっていくことが、「みんなで勝つ」というコミュニティ・ワーカーの勝ちパターンです。
ここから本では、具体的に何をしていくかを解説されてます。
是非本で確認して、実践していって下さいね。
「自分の居場所をつくる働き方」を読んでやってみた
コミュニティは育てるものだ
実践してみたこと
- みんなで勝つ道を作る
中里さんは、若い時に飲み会に誘われて行きました。
そこには同年代くらいの人達が仲良く楽しそうに話してきました。
メンバーは企業のマネージャーや政治家など、やり手の人ばかり。
話の内容も大きなスケールのものばかり。
中里さんは勇気を出して素朴な疑問をぶつけられます。
「業界が全く違うのに、皆さんはどうやって仲良くなったのですか?」
すると皆さんは10年以上も前から定期的に集まって、お互いの仕事の相談に乗ったり、応援しあっているうちに、それぞれが活躍し始めたそう。
まさに今回のテーマ。
「何の利害関係もなく一緒に時間を過ごして来た仲間だから、地位が高くなってから出会った人よりも、ずっと安心して付き合える」
確かに。仲間って大切やなあ。
仕事をお金で判断する人や、貧乏で心に余裕のない人、受け身の人、自分目線の目論みがつよい人とかとは組まない方が良いと思います。
逆にお金や権力に頼らない人とチームを作ることが出来ると強いですよねえ。
お金や権力は時と共に変わるものです。
人間として尊敬できる人を応援する。
まずは誰かを応援していきたいです。
これからの時代、コミュニティは重要な役割になっていくと思います。
個人で働く場面が増えていくからです。
興味がある方は是非読んでみて下さいね。
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応援される人間とは?
西野さんが切り開いた夢を実現する世界。
著書名 自分の居場所をつくる働き方 仲間とつながり、自分らしく成果を出すコミュニティ・ワーカー
著者 中里 桃子
出版社 日本能率協会マネジメントセンター