わかっているつもりだけかも?「まんがで身につくPDCA」を読んでしっかり実践していこう!
なんやかんや言っても仕事の基本で間違いない
この本を読むと得られるもの
仕事の基本とも言えるPDCAを学ぶことが出来ます。
すでに実践している人も新しい気付きを得られる具体的な事例が多数あります。
チームメンバーにも共有しやすい内容です。
現代は凄まじいスピードで変化しています。
「PDCAはもう現代のスピードにはマッチしていない」という意見もあるでしょう。
だかしかし、発展型は数あれどPDCAが基本である事は間違いありません。
「自らが最速、最短でいかに変化していくか」の為にも是非身に付けたいPDCA。
そもそも何かと申しますと、
Plan→Do→Check→Action(計画→行動→検証→改善)
という考察のサイクルの事を意味します。
この本でPDCAの基本は全て押さえられるので、入門にも再確認にもぴったりな一冊です。
まんがも上手くて読みやすいです。
是非読んで下さいね。
PDCAの解説
PLANは仮説と目標
まずは目標=ゴールを決めることから始まります。
もちろん具体的な目標が必要です。
「幸せになりたい」とかは却下で、幸せになる為に「年収1000万になる」になります。
次にゴールと現在の距離がどれくらい離れているかを考えます。
「売上1000万円」が目標なら、何が売れていないかを見つける必要があります。
そこから現状との差を埋めるための課題を決定します。
次に解決する為の具体策を考えます。
認知が足りない、販売経路が少ない、品質が悪い、などをクリアする為の具体策です。
優先順位も大切です。闇雲に手をつけても効果は半減します。ボトルネックの発見ですね。
品質が悪いのに販路を広げても効果的ではありません。
具体策を実行する順番も決定します。
そしてリスクヘッジもしておきます。
想定されるリスクを抽出して、対策を講じます。
対策もないままだと計画倒れになります。ここはチームで共有する必要もあります。
そしてなりより大切なのは、これは「行動」の為の「計画」であり、ここでいつまでも完成度を高めても何も変わらないという事です。
あくまでも仮説でスタートし、問題を発見して素早く改善していく事が最重要になります。
ここまで踏まえたらDoに進みましょう!
DOは実行と対応
Doで大切なのは「計画通りに進めていく事」です。
その為に「きちんと出来る為の仕組み作り」と「やれたかどうかの確認」が必要になります。
達成段階を細分化して、それを業務フローに組み込みます。
英語の受験勉強なら「長文問題をレベルアップ」「単語を覚える」などです。
ここが重要ですが、業務フローを決めても実行しないと何の意味もありません。
その為に業務フローを現実的なスケジュールに落とし込みます。
行動に繋がる事が肝要なのです。
英語の受験勉強なら「起きたらまず問題集を1時間やる」「カレンダーで進捗をチェックする」などになります。
Doの中にも細かいPDCAがあるんです。
Problem Finding→Display→Clear→Acknowledge
問題発見→可視化→問題解決→確認
Doが上手くいかない時は何かトラブルが発生しています。
まずはそのトラブルの問題発見です。
「商品の品質に問題あり」などです。
問題は隠したりせず共有する事が重要です。
それが可視化です。
社内のメールなどで通知します。
そして解決行動を起こします。各部署に改善依頼です。
即行動がここでも重要です。
そして問題解決に向けて、解決方法が正しかったか確認します。
本当に「それ」が問題だったかの根本も確認します。
CHECKは感想ではなく検証
チェックは「頑張った」「まあまあよかった」などの主観的な感想を聞いているのではありません。
PDCAで大きな差が出るのはこのチェックです。
ここが上手く出来ないと「なんとなくやりっぱなし」になってしまいます。
その為にも計画と行動は測定可能なものにしておく必要があります。
計画と実行の差異の検証も必要です。
実際にどれくらいの業績アップにつながったか、などを明らかにします。
数字は単体だけで見るのでなく、他の要素と比較することもやりましょう。
検証する対象は明確にします。
そして検証するタイミングも年1回とかだと対応が後手になるので、こまめな、出来るならリアルタイムな検証を行います。
ミスも「意思の欠如、機械の使いにくさや故障、管理によるミス、情報伝達ミス、判断ミス」のいずれかに該当します。
どれに当てはまるかで検証して対処していきます。
ACTIONはサイクルを回す理由
このアクションこそがPDCAの肝であり、魂であり、目的です。
日々の業務を改善する為にPDCAは存在します。
どうやって改善出来るか。簡単に思いつくものではありません。
とにかく頭を使って考えて、知恵を絞らなくては出てこないものです。
改善点を見つけるコツとしては、「誰でも出来ることや、言われた事しかやっていない」という状況や、「無理」など否定語が生まれている環境の中にあります。
まずはそこから手をつけるべき改善点になります。
否定語を捨てれば改善点は浮き彫りになってきます。
改善出来る人には「3つの思考」があります。
「センター思考」は常に当事者意識を持ち、自分ごととして捉える思考です。
「プラス思考」は、どうしても「やらない理由」を考えてしまうのを、「どうすれば出来るか?」にシフトするものです。
「ステップ思考」はいきなり大きく成果を求めず、段階的にクリアしていくものです。
そしてこのアクションが出来たら、また上を目指すハイレベルなPDCAを回しましょう。
「まんがで身につくPDCA」を読んでやってみた
PDCAも働いてたら当たり前のように出でくる言葉ですが、改めて教わるとやってなかった箇所もありました。
プランだと、手っ取り早く解決しようと、分解と優先順位って疎かになってました。
デカルトも「困難は分解せよ」と言ってます。
そして実行ね。何回も改善案の話し合いをするとか、もうねアホかと。
色んな本でも「動きながら考えよ」と書いてます。
あとはKGIです。KPIは知っていたのですが、こっちは知らなかったです。
KGIは「重要目標達成指標」です。
企業の経営戦略を達成する為に「どの様になったらゴールとみなすか」という指標のことです。
1年で1億円の売上目標だと、これがKGIです。
KPIは「重要業績評価指数」です。
KGIに対してプロセスがきちんと実行出来るか、「実行度合い」を計測する為の指標です。
先程のKGIに対しては「訪問件数」や「客単価」などが使われます。
具体例も色々書かれてて参考になると思います。
是非読んでみて下さいね。
著書名 まんがで身につくPDCA―――「その他大勢」から抜け出すために(Business ComicSeries)
著者 原マサヒコ
出版社 あさ出版