「40歳でGAFAの部長に転職した僕が20代で学んだ仕事に対する考え方」でロジカルシンキングを学ぼう
考えることは楽しいって思える
この本を読むと得られるもの
ロジカルシンキングの基礎について学べます
マーケティングにロジカルシンキングを取り入れることが出来ます
伝え方のコツがわかります
この本は著者の寺沢さんが20代の時に上司のN(エヌ)さんに教えてもらったことをまとめた本です。
Nさんはホワイトボードとかを使って、ロジカルシンキングを教えてくれるような上司です。
僕も今まで上司の人には恵まれていて、同じようにホワイトボードで教えてもらったりしたので非常に共感できます。
本文は著者とNさんの会話形式で主に進んでいきます。
自分にも課題が出されている感覚で読めるので、面白いですよ。
Nさんは怒ったり怒鳴ったりして仕事をさせるのではなく、まず仕事を始める前に立ち止まって適切に考える習慣をつけさせる人です。
「考えることを楽しいと感じることが、仕事を始めるのに1番大切なことだ」と教えてくれるような、非常に素晴らしい上司なんですよね。
前の職場はベンチャー企業だったんですけど、起業するだけあって上司みんなめちゃめちゃ頭がいい人達ばっかりだったんです。
僕もそこで働いてた期間すごく勉強になったんで、著者の気持ちがめっちゃわかります。
この本ではNさんの34の教えが書いてあります。
このブログではいくつかピックアップし紹介したいと思います。
残りはぜひ本で読んでくださいね。
考えると言う事
おいしいカレーを作るにはどうすればいいか?
寺沢さんは経営企画室に配属になった時に、上司であるNさんにこんなことを聞かれました。
「寺沢くん、美味しいカレーを作るにはどうしたらいいと思う?」
僕はロジカルシンキングの本として読んでるから、「お、来たな!」と身構えて聞きますが、突然言われるとガチでカレーの作り方を答えますよね。
寺沢さんももちろんそう答えました。
ホワイトボードを使って要素分解して書きます。
- じゃがいもとニンジンと肉を煮込む
- カレールーを入れてさらに煮込む
Nさん「全然だめ」
Nさんの説明を聞くにつれ、その質問の意図が明らかになって行きます。
ターゲティング。
「もっと全体像を見ないといけない。カレーは誰が食べるのか?何人提供するのか?」
「小さい子供がおいしいと感じるカレーと大人がおいしいと感じるカレーは違うよね。男性と女性、年齢層によっても違うと思う。
女性や高齢者だったら肉の脂身が少ないほうがおいしいかもしれないし、男性なら量にこだわるかもしれない」
なるほど、マーケティングの話ですね。
準備。
「さっきのホワイトボードには材料しか書かれてなかったけど、準備が必要だよね。
提供するニーズに合わせて鍋はどれくらいの大きさがいいのか。皿は何枚必要なのか。そういうところまで気を配らないと、カレー作ったはいいけど食べられない人が出てくる」
雰囲気。
「雰囲気も大切だよね。ものすごく高級でおいしいカレーがアルミの器で出てきたらどうだろう?
逆にレトルトカレーも、高級ホテルのレストランできれいな食器で出されたらどうだろう?」
もちろん美味しく感じるでしょう。
「じゃぁそれもおいしいカレーには欠かせない要素だよね」
仮に仕事で出された「カレーを作ってカレーを作って」という指示に、材料の事ばかり考えてしまう人が多いです。
しかもその彼も自分がおいしいと思うカレーを作ろうとしてしまう。
もっとサービスを提供する相手を見て、カレーだけじゃなく準備から提供の仕方まで、全体像を見ないと相手を満足させることはできません。
そしてそれを全部1人でやるんじゃなくて、周りのできる人にどう動いてもらうかを考えることも大切。
こういう身近なわかりやすい事例でちゃんとホワイトボードを使って全体像を把握するのは大切です。
いざ会議でホワイトボードを使うことになっても、広い視野を持って書くことができます。
「考える」と「思いつく」は全然違います。
思いつきで要素分解しても漏れが圧倒的に多くなります。
物事を深く考えるにはどうすればいいか?
視点について
物事を深く考えるためには、視野を広げる、視座を高める、視点を増やす3つのポイントがあります。
視野を広げると言うのはよく言われる言葉ですよね。
自分は販売業で働いているのですが、じゃぁ製造業に関することは関係ないかと言われるとそんな事はありません。
むしろ自分の範囲外にあることの方が気づきが多いです。
視野を広げると言うのは、情報集める領域を意識して広げなさいと言うことです。
次に視座を高めるとは、俯瞰的に物事を見ると言うことです。
平社員といっても、本部長と話す時は本部長の視座を持ったなければならない。
社長と話すときは、社長の視座を持たなくてはいけないってことですね。
それぞれの立場なら自分ならどう考えるだろうと考える癖を普段から持たなければいけません。
視点を増やすとは、多面的に物事を見ると言うことです。
販売する側なら購入する側の視点でも物事を見てみましょう。
要素分解のコツ
抜け漏れの少ない要素分解でやり方も教えてもらいましょう。
水平思考、垂直思考、思考の高さを変える、時系列を変える、の4つのフレームがあります。
まず水平思考。
これは思考を横に広げると言うことです。
速く走る方法考えるなら、早く泳ぐためとか、高く飛ぶためとか、他の陸上競技を頭に思い浮かべながら考えていく感じです。
類似性や関連性を考えながら視野を広げていきましょう。
そうすることで、今まで「走り方を鍛える」しか思い浮かばなかった人が、水泳の水着にヒントを得て「身に付けるものを変えてみる」とか、飛び込みを見て「スタートを変えてみる」とか新しい発想があるかもしれませんよね。
こうやって思考をシフトさせるコツは、1段階抽象度を上げてどのカテゴリーにも使える言葉に置き換えてみるとうまくいきます。
ちなみにクラウチングスタートは、カンガルーのジャンプからヒントを得て開発されたんですよ。
そうゆう奇抜な思いつきも大切なんですね。
次に垂直思考。
思考を深掘りするには「MECEに分けること」と、「5W1Hを考えること」の2つの考え方が重要です。
MECEとは「ミーシー」って読んで、「もれなくダブりなく物事を整理する」って意味です。
例えば、客層を分類するときには、性別や年齢や出身地で分けると、どの人もどこかのカテゴリに含まれるというイメージです。
さっきのトレーニングの話で言うと、鍛えるを深掘りすると腹筋や拝金などに分けられます。
5W1Hは、何を、なぜ、誰と、いつ、どこで、どのように、どう考えていくことです。
さっきのミーシーにこれを加えると深堀がしやすいです。
思考の高さを変えるとは、いろんな視座で再度見てみる感じです。
「速く走るためには?」もこれまでは自分視点でしか考えてなかったけど、コーチの視点から考えてみるとどうなるか?
「トレーニングメニューに柔軟体操を入れようか?」とか「食事の栄養バランスを変えてみよう」とかそういう発想が出てくるかもしれませんよね。
時系列を考える。これは今までのプロセスを現在だけでなく、過去と未来の視点でも考えてみると言う感じです。
レストランのメニューで考えた場合温かい料理を提供してるけど、時系列を進めてみると、冷たい料理って想像できるでしょ?
そうしたら時間がたっても冷めない料理ってどうだろうって話が出てくるかもしれません。
過去についても同じで、料理の歴史をたどってみたり、お客様の時間を少し過去に戻すと、「料理が出来上がるまで待ってる時間をどう楽しむか」と言う思考にもなれるのです。
このプロセスを1階だけでなく、行ったり来たり何回も繰り返すことで、どんどん思考が広がっていきます。
悩むんじゃなく考えてみるのが大切。
考えると物事を前に進めることができます。考えることと悩むことの区別をはっきりとさせましょう。
「40歳でGAFAの部長に転職した僕が20代で学んだ仕事に対する考え方」を読んでやってみた
伝え方がダメなことがわかった
最近はどの本を読んだらいいのか考えるのがメンドイので、アマゾンが勧めてくる本を素直に、というか思考ゼロで読んでます。
でもさすがそこはアマゾン。過去の読書歴に合わせて面白いのを勧めてきやがります。
もっと未知の領域の本を勧めてくれてもいいんやで。
その中で面白かったジャンルを掘り進めたり、同じ著者の本を読んでます。
アンリミテッドだと月額で読み放題なのでコスパがやばいです。
この本もアマゾンが勧めてきた読み放題の本なんです。
さて、この本の中でも「あ、これ俺やわ」と思って改善したのが人への教え方に関するものでした。
寺沢さん「マニュアルをもっと簡略化したいです。この辺とかいちいち書かなくてもいいですよね。大体わかりそうですし」
Nさん「それは作った人側の考えだよ。世の中の大抵の人はこのボタンを押すだろうと思ってても押さなかったり、そもそもボタンを押すかどうかさえわからない人だよ」
あああ、この4月は異動で後任に引き継ぎもしたのですが、僕も最後は「この辺はもうググっといて」で終わらせました…。愛がない。
人に何かを伝える時は、これくらいは言わなくてもわかるやろ、と考えるのは伝える側の過ちなのです。
自分の視点だけで考えてます。
やー、やっぱり本はいいですよね、色々気付きもあります。
是非アンリミテッドに入会して読んでみてください。
著書名 40歳でGAFAの部長に転職した僕が20代で学んだ仕事に対する考え方
著者 寺澤伸洋
出版社 Amazon Services International