「暗示コミュニケーション」とは、言葉づかいや表情、仕草などをちょっと意識する事で、相手にリラックスを与えて好感を得ながら、相手の行動や気持ちを変えていく心理学的技術です。

コミュニケーションのデキる人の多くが、意識無意識は別としても「暗示コミュニケーション」を実践しているのがわかります。

「人は暗示で9割動く」心理誘導でコミュニケーションは誰でも上手になれる!

この本を読むと得られるもの

  • 相手の無意識を誘導する事が出来る様になります
  • 言葉の選び方がわかります
  • 相手に好意を持たれる行動がわかります

 

一生懸命やってるのに、どうも周りから浮いてるなって時ありません?

重たい空気になったり、関係がギクシャクしたり。

 

そんな時でもスキル「暗示」を発動させると、

  • 1秒で相手の警戒心が解ける
  • 頼み方を聞いてもらえる
  • 協力者が増えて仕事がはかどる

などなど、コミュ力に自信が無くても、誰でも容易く成果を出せるのです。

 

「いや、そんなスキルHUNTER×HUNTERかよ」

暗示と聞くと胡散臭さもありますが、大丈夫です。

暗示とは「心理誘導」のひとつなんです。

 

暗示コミュニケーションは、いろんな意見を持つ人達と衝突せず、良好な関係を築くものです。

催眠術のようなものでもなく、ポジティブなコミュニケーション術です。

 

この本では、

  1. コレで「心理誘導」がうまくいく!
  2. ぶつからずに意見を通す「厳選テク」
  3. 日増しにメンタルが強くなる「自己暗示」
  4. こんなんなら相手と渡り合える「極上テク」

の項目で、暗示コミュニケーションについて解説してくれます。

 

ここでは、暗示コミュニケーションとは何なの?というところを要約します。

詳しく知って使いこなしてみたくなった人は、是非本で読んでくださいね。

暗示コミュニケーションとは?

暗示コミュニケーションのポイント

暗示コミュニケーションをする上で、ポイントとなる事が2つあります。

ひとつめは、「意識」と「無意識」です。

意識とは、自分がどう感じているか自覚している心の動きです。

好きな子を見て「好き」とか「かわいい」とか思う気持ちです。

 

逆に無意識とは、自分で自覚できず気付けていない心の動きです。

好きな子が他の人と仲良くしてて、なんとなくモヤモヤする感じです。

 

心理学者カール・グスタフ・ユングの研究によると、

「意識」の下には「膨大な量の無意識」があり、この膨大な領域こそが、人の考えや行動に大きな影響を与えます。

意識とは氷山の一角に過ぎないのです。

 

暗示を使えば、この「無意識」に直接働きかけることが出来ます。

「心理学超入門」生活に心理学を取り込もう!悩みも不安も解決できます

 

ふたつめの大切な事は、「相手の緊張をほぐし安心させる」ことです。

リラックスさせて心の鎧を脱がせていきます。

これによって、相手の心に効果的にメッセージを送る事が出来ます。

 

この2つを踏まえて暗示コミュニケーションをしていくと、先述したコミュ力が手に入るのです。

いや、会話力だけでなく、人としての魅力的も高まる事になるでしょう!

 

信頼関係を築こう

話すだけがコミュニケーションの手段ではありません。

呼吸や声なんかも関係してきます。

 

まずはノンバーバルメッセージで相手をホッとされましょう。

…ノンバーバルメッセージ?

ノンバーバルとは、非言語のことです。

 

「いいリーダー」ってどんな人でしょう?

安心して相談できるような、信頼できる人もいいリーダー像と言えると思います。

 

信頼を得るには毎日の積み重ねです。

挨拶ひとつでも変わってきます。

 

大切なのはセリフや内容じゃありません。

肝心なのは、言葉を使わずに安心感を与える事なんです。

「しぐさを見れば、相手の本心が怖いくらい読める!」コミュニケーションには仕草も重要!

 

穏やかな声や表情。和やかな会話の速度。身振り手振り。相手の目を見る。

こんな感じで言葉以外の表現ってたくさんあります。

 

他には「ペーシング」というものも安心感を与えます。

相手の話し方や動作に合わせて振る舞う事で、「一体感」を感じてもらい親しみを感じてもらいます。

 

「そんなの相手の動作に合わせるのに必死で、会話できないんやけど…?」

そんな時は、ある一点だけを合わせてみて下さい。

 

それは「呼吸」です。

心の状態が一番よく表れるのが呼吸なんです。

 

呼吸は相手の肩を見ているとわかりやすいです。

吸う時は少し上がり、吐く時に下がります。

体のリズムを合わせると、話のスピードや表情も合ってくるので、相手も話しやすくなるんです。

 

話の聞き方とあいづち

相手の聞く姿勢を見て話す時のテンションって変わりますよね。

姿からどれだけ共感してくれてるか、信頼できるかを判断しています。

 

ここで悪い印象を一度与えてしまうと、判定を覆すのは難しいんですって。

要注意。

 

共感のサインはいくつかあります。

そこを意識してしっかり出していきましょう。

 

芸人になったつもりで、表情はオーバーに声は明るく!

笑顔は口角を上げましょう。

 

あいづちが上手な人相手には、話もはずみます。

あいづちには暗示的意味合いが含まれているからです。

 

好意的なあいづちには、無意識に相手に

  • マジメに話を聞いてくれている
  • 私に好意を持っている
  • 共感してくれている

といった気持ちを抱かせます。

すごい効果。

 

逆にNGなリアクションも注意しましょう。

  • 「ですよねー」と語尾を伸ばす
  • あいづちにハイを連続で言う
  • 話の途中で「なぜ?」「どうして?」と尋ねて話の腰を折る
  • 髪の毛を触る
  • 手で口を覆って話す
  • あごを上げる

 

暗示を刷り込む話し方

人に暗示をかけたい時は、少なくとも3回は同じ言葉を繰り返しましょう

部下の才能を伸ばしたいなら、「君は伸びる!」と一度言っただけではあまり効果はないのです。

 

「まだまだ埋もれた才能がある」

「これからもっと伸びる!」

「活躍している姿が目に浮かぶ」

と、これくらいやらないと刷り込めません。

 

ケント大学の実験では、255名に映像を見せて、その後映像には無かったニセ情報を暗示で刷り込んだのです。

3回暗示をかけられると、私たちの脳はそれを絶対的事実としてみなしてしまうことがわかったのです。

どんなにインチキな内容でも、暗示は3回やってみると、事実かどうかに関わらず記憶に残るのです。

 

また、ネガティブな言い方をしない事も大切です。

同じか状況でもプラスの側面を話すのです。

 

「今日は雨が20%降ります」というネガティブな内容ではなく「気持ちいい晴天になる確率は80%です」という感じ。

人に伝える時は、ポジティブな物言いの方が好まれるんです。

 

そしてインディアナ大学の研究では、「ネガティブな感情は付け加えない」というのも大切だとわかりました。

「今日は暑いですね」ならまだいいけど、「暑くてイヤになりますね」は良くありません。

「ネガティブな情報」は相手を疲れさせてしまうのです。

 

ネガティブな発言をする人は他人から煙たがられる事がわかりました。

「一緒にいると楽しい人、疲れる人」好かれる人にはチャンスも幸福もやってきます

「人は暗示で9割動く!」を読んでやってみた

暗示って大切なコミュニケーション

実践してみたこと

  • ちょっとだけ助ける

 

自分の意見を受け入れやすくするには、やっぱり「信頼を得る」ことが大切なんですね。

でも、少ない時間だと先述したような笑顔とか、話を聞くとか、顔を合わせるとか機会がないですよね。

 

そんな時はとりあえず「親切にする」だけでいいんですって。

と言っても、「仕事を手伝う」とかだと、これまた機会がありません。

しかし、小さな親切で十分なんです。

 

ちょっとした雑用を代わってあげる。

ついでに何かしてあげる。

それだけでいけるんです。

 

まさに「ギブ&ギブ」の精神です。

与えていればいずれ返ってくる。だから安心して相手に利益を与え続けましょう。

与える人が必ず勝つ!「GIVE&TAKE」で学ぶトップギバーになる方法

 

シンシナティ大学の調査では、41%の人が他人に親切にされていないと思っているんだそうです。

現実には「親切な人」は圧倒的に少ないという事です。

なので、ちょっとした親切でも目立つのです。

 

なので、意識して小さな親切をニッコリ微笑みやっていこうと思います。打算的!

 

本では他にも色んな言葉の言い回しの違いや、自己暗示のやり方も解説されてます。

とても効果的だなと実感したので、是非読んで実践してみてくださいね。

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どうすれば思っている事が伝わるのか見てみましょう。

 

Audible トップ

 

著書名 人は「暗示」で9割動く!

著者 内藤 誼人

出版社 すばる舎

 

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最近は散歩しながら本を聴いてます。オススメですし、無料で体験できるので是非試してみて