これからの社会の必須スキル!「どこでも誰とでも働ける」方法!
AIにもブラック企業にも負けたくない!
著者の尾原和啓さんが知り合ったスイスのゲーム会社の経営者の話。
スイスにいながら日本市場向けに美少女ゲームを作ってて、ガッツリ儲けているそう。
「そんなに儲かってるなら日本で作れば良いんじゃない?」
「自分たちは日本の美少女ゲームは好きだけど、日本のゴミゴミした感じは嫌い。スイスの食生活と文化が好きなんだ」
「それに日本で会社を作っても、ゲームメーカはたくさんあるし、エンジニアを集めるだけでも大変だ。
でもスイスにいればキレイな空気を吸いながらゲーム作れるなんてサイコーというエンジニアが集まってくれる。
だから日本には行かないんだ」
好きなところに住んで、気の合う仲間と好きなゲームを作って、それを地球の反対側に届ける仕事。
控えめに申し上げてもサイコーじゃないか!
インターネットを使えばもうそんな事も常識みたいに色んな本では書いてある。
でも、日本じゃまだまだそんな環境で働く人も少ないと思う。
「えーどうしたらいいんや」と焦っていても、変えてる人は周りではまだまだ少ないです。もちろん自分も。
でも社会はどんどん変化していってます。
会社が社員の将来を保証することはまず無理でしょう。それはみんな気付いています。
でも旧来の価値観から抜け出すことが出来ない。
この本のポイントは「世界中のどこでも、好きな場所にいながら、気の合う人と巡り合って働ける」です。
この社会の変化の中での働き方
これまでの働き方を大きく変える変化は3つ。
1・社会やビジネスが一層インターネット化する
2・これからの仕事で活躍できるのはプロフェッショナルだけ
3・会社と個人の関係が根底から変わる
世界がさらにインターネット化すると、個人の働き方は多くの企業と対等の関係で繋がり、知識や成果を分け合う形になるでしょう。
むしろそちらがメインになると思われます。
インターネット化した社会に適合できる人は、必然的になんらかのプロフェッショナルになります。
何も資格を取ろうと言う話ではありません。
プロフェッションの語源は、自分が何者であるかを、何が出来て何が出来ないかを世間に「公言(プロフェス)」することです。
自分を律して、それを相手に伝えて、相手がそれを評価してくれる。
この3つが出来れば、それがどんな仕事でも「プロ」と胸を張って宣言できます。
そして、それをネットでプロフェスすると、信頼がたまっていきます。
そうして多くの人がプロフェショナルになると、必然的に会社と個人の関係は変化します。
今までの正社員を前提とした終身雇用から、フラットに繋がりながら、利益を分け合う関係になっていきます。
インターネットだけでなく、AIやロボット、ブロックチェーンなんかも後押しして来ます。
ずっと学びながら、ずっと働きながら、自分の好きな事を全うする。
常に自分も変化し続けることが求められる様になります。
この本では、どこでも誰とでも働ける仕事術、人生100年時代の転職哲学、AI時代に通用する働き方の大きく3つで構成されています。
ここではどこでも誰とでも働ける仕事術にポイントを絞って書こうと思います。
それ以外のところは本で確認して下さいね。
どこでも誰にでも貢献する働き方
自分からギブすること
フラットな関係で知識や成果をシェアする社会では、一方的に指示されたりすることはありません。
だからこそ、他人からシェアしてもらうには自分からシェアする姿勢が欠かせません。
はい、そうです。ギブ&ギブです。
このブログでもギブ&ギブのタグがあります。是非見てみて下さい。
ほんと多くの本がこれを語っています。
自分の持っているスキルを惜しげもなく提供することで、新しい経験を仕入れることができるからです。
もし、新しい職場で馴染みたいなら人間関係の壁を壊すのは簡単。
ひたすら相手の為になる事をギブし続けることなのです。
その「壁」さえ壊せたら、本当に「どこでも誰とでも」働けます。
尾原さんが最初に持っていた武器は「議事録が得意」だけでした。
パソコンの入力が早くて、会議が終わった瞬間に議事録とTodoリストが出来上がっているので、色んな会議に呼ばれたそうです。
それがきっかけで参加する様になった会議で得た知識をシェアして、あちこちをリンクする様になります。
そうするうちにプロジェクトにも呼んでもらえる。
まさにわらしべ長者。
自分自身を成長したさせる「ギブのわらしべ長者」は、直接的な見返り(金銭)を求めない事が上手くいくコツ。
直接的な見返りがなくても、もっと大きな見返りである経験、スキル、人望、ブランドが手に入るのです。
自分の知識は出来る限りオープンに
誰にとっても、最もギブしやすく、また受け取りやすいのは「知識」です。
お金をギブするなんて残念ながら厳しいです…。
尾原さんはニュースを見て、「あ、このニュースはあの人に役立ちそう」と思ったらリンクをシェアしてて、大体1日20人くらいに送ってるそうです。
すごいいい人やん!だけでなく、尾原さん自身も20人分の視点を持てるので良いのだそうです。
「せっかく情報の先取りやアイデアを出せたりするのに、もったいない!」
そんな心配はいりません。
現代では知識を隠すメリットはほとんどありません。
昔はそれで出し抜けましたが、今は全ての情報が手に入ります。
キンコン西野さんも「アイデア自体には価値がない。自分が思いつく事は1万人は思いついている。
行動するかしないかだけだ」と言ってました。
自分の知識をオープンにすると「旗を立てる効果」もあります。
周りの人が認知してくれて、旗を立てたところにには、それに関心のある人達や情報がどんどん集まって来ます。
これは良い!知識の集め方
出会った人のうち、これぞという人の名前はグーグルアラートに登録することも勧めてられます。
登録済みの人の名前が記事に出ると、知らせてくれるのです。
すると本人に会った時に「あの時の記事は」と話すことも出来ます。
相手の人も「そこまで読んでくれてるのか!」と感激しますよね。
いいなこれ!
検索だけで調べきれない事は必ず本を、しかも目についたものを片っ端から全部買って読むそうです。
そうなんです、本はせいぜい2000円くらいなんで、十分元が取れるんですよねー。
これに気付くのに僕は相当時間が掛かった…。
まずはパラパラと一気に最後まで5分くらいで目を通すそうです。
知りたいキーワードがあれば自然と目に飛び込んでくるので、効率的に情報が集められるんです。
で、さらに気になるキーワードが出て来たら、もう一回同じことをする。
これカラーバス効果。もっと知りたい人はこの本を是非。
そして、これからの時代はDCPAサイクルです。
考える前にまずは行動する事。この方が今の時代は大抵勝てるのです。
プランからだと時間が掛かり過ぎるという致命的な欠点があるのです。
もちろんいきなり行動すると失敗はつきものです。
10回中9回失敗しるかもしれないけど、すぐ軌道修正すればいいだけです。
失敗しても取り返しがつく世の中って事は、裏を返せば、1つのことだけをずっとやり続ける事がリスクであるという事です。
専門家も一つの事だけだと食べれなくなり、次々と各分野を掘り下げる「連続専門家」になる必要があります。
しかしこだわりも必要。どんな誘惑があっても手を出さないゾーン。
それによって自分の美学やこだわりが生じて、熱量となり、それが共感を呼ぶわけです。
価値観は相手の方次第で決まるから、気持ちよく協力してもらえるストーリーを作りましょう。
「どこでも誰とでも働ける」を読んでやってみた
これからの働き方をやってみた
この本にはAI時代に適した働き方が色々紹介されてます。
うっしゃ、やっていきましょう!
楽天の店長さん達を見習おう。
アマゾン信者の私ですが、楽天で得るものもあります。
楽天は4万人の店長さんの集まりです。それぞれが「好き」をとことん突き詰めて、大勢のライバルと戦っています。
見てると「好き」を貫きまくって、個性をガンガンに出してるお店も多いです。
「俺が大好きなこの〇〇を見てくれよ!」
と熱く語りすぎて、百科事典みたいなホームページになってるのもあります。
こりゃ絶対生き残るわ。
1日1%だけ改善しよう
楽天の三木谷さんは「1日1%の改善」というのを語っておられます。
どんな事でも毎日1%ずつ改善していくと、1.01の365乘で、1年で37.8倍になるのです。
逆に1%ずつ手を抜くと0.026倍。つまり1年間で元の実力の40分の1まで落ちぶれるのです。
たった1%の改善。
これをグラフで見るとしばらくの間は全然上昇しません。しかしある点から一気に伸びていきます。
いつか一気に花開く。これを励みにやりましょう。
SNSを使いこなそう
人とのネットワークを拡張したければ、SNSは強力な武器になります。
ここで大切なのは常に「自分」の情報の更新。つまり自己紹介を続ける事だと仰ってます。
まずはお互いの事を知るのが大切。
犬の写真をひたすらアップするのもOKです。「あなたは犬好きですね」という共通意識が生まれます。
もうガンガンに偏った事をツイッターに呟いていきます。
吉村ゆと言えば〇〇、と認知されるまで発信します。よろしくお願いします。
尾原さんの本は面白いです。
動画とかで見てもわかるけど、良い意味でかなりぶっとんでる方なんでチェックして下さいね。
こちらも尾原さんの本です。
著書名 どこでも誰とでも働ける――12の会社で学んだ“これから”の仕事と転職のルール
著者 尾原和啓
出版社 ダイヤモンド社