コロナ禍の真っ只中、リモートワークでお仕事されてる方も多いのではないでしようか。

これからの働き方にも大きな影響があると思います。

そんなこれからの時代の働き方を池上彰さんが解説してくれます。

働き方改革やAIとも合わさって働き方だけでなく老後の生き方も変化します。今から準備しても早くはありません。

池上彰「私たちはどう働くべきか」大きく変わるポスト・コロナの働き方

人生を100年時代も見据えて考えよう

この本を読むと得られるもの

  • コロナ禍によって働き方の何が変わったのかがわかります
  • 定年後のキャリアの作り方がわかります
  • 今自分はどのように働くべきなのかが見えてきます

 

三菱ケミカルホールディングスの小林会長は、コロナ禍における緊急事態宣言の直後から1ヶ月間以上、東京の本社に寄り付かなかったそうです。

全ての仕事を自宅の書斎で行いました。

仕事は円滑に進みます。

 

聞いているだけでよい会議は、家の近くの森を散策しながらスマホ経由で聞いていました。

これまでのビジネス人生で経験したことのない解放感を味わい、もう元には戻れないと実感されています。

コロナ禍にも色んな断面があるという事ですね。

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コロナは多数の悲劇を生みましたが、その一方で多くの人に生き方を変えるチャンスを与えたようです。

友達もずっと家で仕事をする様になったと言います。

僕は店頭で販売する仕事をしていますが、もうこれまでのやり方では通用しない事を痛感しています。

 

会社の対応にも差が出ました。

健康と安全が第一だから、仕事への影響は二の次で家でやって下さい、というところもあれば、ハンコを押す為とかでどんな事があっても出勤しろという会社もあります。

まさに本性が見えるとはこの事です。

 

医療従事者の方は、自身も危険な目に遭いながらも、苦しんでいる人を助ける為に頑張って下さってます。

その姿に感動しました。自分の仕事って一体…という虚無感も感じました。

「働く」とはどういうことか?僕と同じような気持ちになった人も多いと思います。

 

余談ですが、ドイツのメルケル首相が、コロナ禍での国民へのメッセージを発信されたんです。

最初はもちろん医療従事者に感謝の気持ちを。

 

そして、

「さて、ここで感謝される機会が日ごろあまりにも少ない方々にも、謝意を述べたいと思います。

スーパーのレジ係や商品棚の補充担当として働く皆さんは、現下の状況において最も大切な仕事のひとつを担っています。

皆さんが、人々の為に働いてくださり、社会生活の機能を維持して下さっている事に、感謝を申し上げます」

と仰いました。

僕はこのメッセージで泣いてしまいました。

 

正直、なんで販売業はこんな中でも働くんだろうと思っていたのです。

メルケル首相、まじついていくぜ。

 

閑話休題。

今回のコロナの感染拡大の中でたくさんの失業者も出ました。

僕は奈良の観光地の中で暮らしているのですが、観光地は影響が直撃で受けています。

多くのお店が閉店し、空き家が増えました。

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パートやアルバイトは、景気が良い時には自由な働き方が出来て良い面もありますが、不景気になると失業してしまうという不安定さを再認識する事にもなりました。

自由とリスクは表裏一体なのだなあと痛感します。

 

リモートワークは東京の一極集中を緩和する効果もあります。

田舎暮らしをしながら、都会と変わらない仕事をする人も出てきています。

 

しかし、リモートワークの危険性もわかってきました。

過重労働になるんですって。

僕はリモートワークをした事ないのでわかりませんが、自由に働けるんじゃないの?

 

リモートワークはこれまでの従業員を、時間でのコントロールから、成果主義へと変えていきます。

会社にいれば「とりあえず働いている」とみなされていたのが、通用しなくなります。

際限なく働いて成果を出すことが求められる。

ここにも何らかのコントロールが必要になります。

 

この本では、コロナ禍での、またその先の働き方は今度どうなっていくのかを

  1. 大きく変わるポスト・コロナの働き方
  2. 外国人には理解されない日本人の働き方
  3. 過労死を招くブラック企業の実態
  4. 働く義務と権利
  5. 働き方改革の論点
  6. AI時代の働き方
  7. 令和時代の働き方
  8. 私が歩いてきた道
  9. 働き方は生き方

の項目で池上さんが丁寧に解説して下さいます。

 

影響のない人はいないと思います。

今後の働き方、もっと言えば生き方にも関わってくるお話です。

是非この本を読んで、自分のこと将来について考えてみましょう。

「働き方改革」はなぜ必要なの?

過労死問題

世界には「過労死」という概念がありません。

仕事のし過ぎで死ぬのは日本人だけです。

だから英語でも仕事のし過ぎで死ぬのは「Karoshi」なんです。訳語が無いんですね。

 

外国人からしたら仕事で死ぬとか「なんじゃそりゃ」です。

生きる為に働くのに、それで死ぬとか意味不明です。

栄養ドリンクを飲んでしんどくても働くという日本人の感覚は理解されません。

 

こういった「過労死」の原因となる長時間労働を防ぐ目的も「働き方改革」にはあります。

長時間労働が続くと、精神的な負担が大きくうつになりやすいのです。

過労によって自殺に追い込まれてしまいます。

 

労働人口の減少

そして「少子高齢化」の問題もあります。

子供が少なくなる一方で、高齢者が増えていく現象です。

これにより生産活動に従事できる「生産年齢人口」が今後減少し続けます。

 

現在の日本の労働人口は1億2345万人ですが、これが2050年には1億人を割り込みます。

働く人が減るのですから、日本経済はこのままだとどんどん弱くなる可能性もあります。

 

労働人口が減るなら、海外から労働者を受け入れようか?

しかし、島国ニッポンは移民への反対意見も多くあります。そもそも失業している人も多いのにと。

 

そこでこんな考えが出てきました。

「移民は不安だ。日本の文化も理解していないし。

ん?日本の文化も理解していて、日本語も出来て、今は働いていない人がいるやん!?」

それは誰でしょう?

答えは「専業主婦」のみなさんです。

 

家にいる彼女たちが働きやすい社会を実現できれば、移民トラブルもなく労働人口が増やせます。

そこで結婚や出産で仕事を辞めた女性の再就職、夫が早く帰ってきて家事をやる。

それが「女性活躍社会」というわけです。

 

一億総活躍社会

女性だけではありません。まだ労働人口予備軍は残っています。

定年退職後の人たちです。

 

高齢者も働きやすい社会にする。

これが「一億総活躍社会」の宣言です。

働ける人にはずっと働いてもらおう。

安倍総理退任後の今後も、この路線は続きます。

 

これからの時代の働き方

AI時代の働き方

女性として高齢者が活躍する社会を目指す「働き方改革」。

それに加えてもうひとつの労働力として注目されているのが「AI」、つまり人工知能です。

 

野村證券とオックスフォード大学の研究では、人間の仕事の約半数がAIに置き換えられると予想しています。

特に事務職と単純作業は可能性が高いです。

他にも運転手に、銀行の融資や保険の審査の職員なども大きく減ると予想されてます。

 

逆に今まで無かった仕事もたくさん誕生するでしょう。

これまでもYouTuberなどが登場しました。

でも、これからなにが登場するかなんて凡人には予想は不可能ですよ…。

 

なのでまずは基礎能力を高めたり、好きなものを極めていくのが最善の選択肢になると思います。

転職するにしても、自分のウリはこれだ!というものを持たないと苦労します。

 

肩書きは長く勤めていると付いてくるものです。

でも、それは社外に出ると何の役にも立ちません。

スキルが大切。

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「私たちはどう働くべきか」を読んでやってみた

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実践してみたこと

  • 鍛えるべし

 

勉強しよう

リーマンショックの時にも失業者はたくさん出ました。

その時の話ですが、東京では仕事を失くしてタクシードライバーになった人もたくさんいました。

 

そんな人に「東京駅まで」と言っても、「道が分からないので教えて下さい」と言われたそうです。

池上さんは、「そりゃお前、仕事失くなるわけよ」と思ったそうです。

 

プロ意識に欠けていますもんね。

タクシードライバーになったなら、必死に道を覚えないと仕事にならないのに。

「新人なんで」と平気で言えるような意識だから、前職もクビになったわけです。

まずは勉強あるのみです。

 

スキルアップして次の職業やステージに行かないと給料も上がりません。

年功序列なんてもはや残っていません。

 

アメリカでは、同じ場所で同じ仕事をしてる限り給料は変わりません。

そういう契約なんですね。

いずれ日本もそうなるそうです。

 

定年後を考える

日本も国が副業を認めるようになってきました。

終身雇用も崩れた今、自分の得意分野で独立や副業も考えていかないといけません。

 

50歳くらいになって管理職になるのではなく、会社を辞めて個人事業主としてその会社と契約する道もあります。

企業側にしても人を抱え込む必要もなく、経費も減るのでメリットがあります。

個人事業主になれば定年もないので、自分が好きなだけ働くことも出来ます。

 

人生100年時代になると、80歳くらいまで働くわけですよね。

65歳で定年しても15年もあるわけです。

流石に第2の人生を考えておかないといけません。

「定年後の仕事は40代で決めなさい」定年という人生の節目を前に輝く未来を選択しよう

 

僕は個人事業主の道を選びたいなあ。

年を取ってから新しい事を始めようとすると大変だろうし、今から種を撒いておかないとです。

会社につくすのももちろん良いのですが、基本的に会社には頼らない生き方の方が良いですよね。

 

まだまだ時間はあると思っていると、準備も間に合わなくなるかもです。

まずはこの本を読んで、目指すべき道を考えてみるのもいいかもですね。

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著書名 私たちはどう働くべきか

著者 池上彰

出版社 徳間書店

 

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