読めば行動せずにいられない。まさに「死ぬこと以外かすり傷」精神で熱狂すれば上手くいく
小手先では無い。まさに体育会系の一冊
箕輪さんを知ったのは、NewsPicksの番組「The up date」です。
面白い人やなーと思い、早速この本を手にしました。
箕輪さんは編集者で、僕が今まで読んだ本も多く手掛けてました。
「人生の勝算」「多動力」「モチベーション革命」「破天荒フェニックス」「ブランド人になれ」などなど。
編集者になるまでは、クズサラリーマンだったそうです。
編集者になり、面白さに目覚められました。
編集者は一生に一度会えば人生が激変するレベルの変人や天才たちと毎日のように会って、戦友のようになれる。
たしかにとんでもない密度の時間が過ごせそうやなあ。そしてそんな変人たちと渡り合える箕輪さんも変人なんやわ。
AIが発達して事務的で機械的な頭脳だけの仕事はロボットに置き換えられる時代において、予定調和や利害損得を破壊して、己の偏愛の為にいかに狂えるかだけが、人間の最後の武器になる。
これからは働き方も変わる。「楽しい」や「面白い」とかのやりがいの為に働く。
出典:AbemaTV ニュース
多分本当の「働き方改革」ってこういうことなんだと思います。
なぜか働く時間制限みたいに世の中では改革されてますが、時間が余るからこそその時間を、目をキラキラさせて活動したいですよね。
この本の一番のポイントは「守るより攻めろ。手を動かせ。狂え」です。
「考え方」「商売のやり方」「個人の立たせ方」「仕事のやり方」「人間関係の作り方」「生き方」について語られます。
ここでは、「商売のやり方」「仕事のやり方」について見ていこうと思います。
とにかく名文が揃っているので、是非本で読んで下さい。
自分に何万円の値札を貼るか
自分を追い込んでいるか?
箕輪さんは自分で作った本では「通勤電車など無駄だと」と書きながら、本人は片道2時間で通勤されてました。
理想と現実の狭間で辛くて泣きそうで、イライラも限界に近付いていました。
僕も今、このブログを書きながら理想とのギャップにうんざりしてます!
神メンタルでも、このギャップの違和感が大切と書いてあった!
そして編集者の仕事をしていると著者から呼び出しがしょっちゅうあります。
いい加減仕事にならないと、家族で住めるマンションを都内に借りられました。
給料の2/3の金額です。
箕輪さんは腹を括った瞬間に何かが変わったと言います。
どうすれば自分はお金を稼げるか。市場に晒されて初めて自分の値札を意識したそうです。
副業をどんどん立ち上げられました。そして月収は引っ越してから20倍になりました。
実力が20倍になったわけではありません。自分を追い込み、工夫をし、行動しただけです。
どんな小さな事でもいいので、自分の手で、名前で稼いでみましょう。
意識くらい高く持て
世間では勉強したり、講演会に行く人を「意識高い系」と揶揄します。
しかし箕輪さんは「意識くらい高く持て」と言います。
アンテナをバキバキに立てているだけで、リスクを未然に回避できます。
ピンチをチャンスに変えれます。
どこかの時点で、それまで蓄積していた知識や情報が繋がり、アイデアとなり、行動に繋がります。
今はスマホによって世間は分断されています。スマホは飼い主の見たいものしか差し出しません。バカはますますバカになる。
スマホという世界中を知る事が出来るツールを持っていながら、「意識高い系」などと揶揄し、知ることすら敬遠する愚か者になってはいけません。
結果だけみて語るな
箕輪さんは同業者にも環境が羨ましがられる事があるそうです。
「幻冬舎だから自由にできていいな」
それは決して与えられたものではありません。
朝3時に出勤して、6時に入稿。ネーム作りやメール返信はタクシーの中。
幻冬舎に入社された時はTwitterのフォロワーも数百人でした。
「恵まれていただけ」とか言う奴はほっときましょう。自分だけが苦しみと、その先の極上の快楽を独占すればいいのです。誰も行かない未開の場所へ行きましょう。
そして会社とは持ちつ持たれつのズブズブの関係になりましょう。
社員を縛り付ける会社なら、外の世界へ飛び出しましょう。
告白した相手に「一度お母さんに相談します」と言われたら、は?となります。
トラブルが起きたときに「一度上司に相談します」と言わず「なんとかするんで余裕です」とその場で返す。どれだけ覚悟を持って仕事をしているか。
それだけを人は見ています。
手を動かしてから戦略を語れ
弱肉強食の世界において、例えば編集者になりたいのてあれば、「今やる」しかない。
今すぐホリエモンにTwitterで「今までの名言集めて電子書籍にしてもいいですか?」と聞いてみれば良い、と提案されてます。相手の稼働がゼロならもしかしたらOKかもしれません。
まさに、そうやわ。結局自分も今までなんやかんや言い訳して、動いてなかったのです。
とにかく打席に自ら立つ事が大切で、挑戦して失敗して上手くなっていくのですね。
24時間はみな一緒です。不眠不休で動いても然程差は生まれません。
では、どこで差がつくのか?
それは、昨日まで出来なかった事を出来る様にするという事を日々重ねることです。
すぐ死にます。今やりましょう。
スピードは相場で考えない
スピードは熱を生み、量は質を生みます。
多くの人はスピードの相場の洗脳にかかっています。会議は1時間、デザインは1週間、ブログは2時間。
無駄な事はどんどん切り捨てて、本質的な仕事だけをすると、生産性は上がっていきます。
締め切りがなければ永遠に考えます。集中力は追い込まれた時が一番発揮できます。
ダラダラとしてても、良いものは作れません。
それプラス量!
ピカソはなぜ天才か?多作だからです。
表面張力ギリギリまで頑張って、コップの水が溢れた時に本当の能力が開発されます。
絶対に無理、という負荷を自分にかける。すると苦境を乗り越えようという防衛本能が働いて、進化します。
量だけは裏切りません。人より動きましょう。
何が一つでトップになれ
鈴木おさむさんはどれだけ忙しくても、原稿を飛ばした事は一度もないそうです。
72時間テレビの仕事で締め切りが過ぎても、「ごめん!今からすぐ書くから!」とLINEが来たそうです。
前田さんは会食で三次会まで行った後、カフェに移動して朝5時まで仕事して、9時からの会議に出ているそうです。
鉄人すぎるやん…。
箕輪さんも「こんなに自分に負荷を掛けてまで、この人たちは何を成し遂げたいのか?」と思うほどだそうです。
多動力の本質はあれこれ手を出すことではありません。まず何か一つで突き抜けるということです。
何かのトップになるから、他のトップから声が掛かるのです。
周りが引くくらい没入して、夢中になって、一点突破で突き抜けろ!
「死ぬこと以外かすり傷」を読んでやってみた
熱い。とにかく熱い
こんな熱量を持っている本だとは思いませんでした。
大抵の本は一気に読み切るのですが、この本は途中で休憩を入れました。もうやめて!ゆの精神HPもうゼロよ!となったのです。
箕輪さんは「多動力」に書いてある事を片っ端から実行していったそうです。
「多動力」とはあれこれではなく、自分にしか出来ない事、自分がワクワクする事だけを選び取る力なのです。
自分が一番何者か明確に答えられる人間であれ
実力のある人は世の中にたくさんいます。
しかし、上位1%の天才以外は代えが利く存在です。
「実力よりも評判」「売上よりも伝説」
そんな人に世間は魅せられます。
ヒーローインタビューまで想定して仕事をすれば、生半可な事はできなくなり、行動が変わります。
そして伝説を呼び起こします。
自分がインフルエンサーになる
広告うって「売れますように」と神様にお祈りするぐらいなら、自分の手で売れるようになりたいですよね。
自分がインフルエンサーになれば最強です。
これからの物を選ぶ基準は「物語」です。
あえてTシャツを選び取る理由は、デザイナーの生き方が好きとか、何かメッセージを代弁しているとか、そこに込められたメッセージの部分です。
ですよね…!頑張ります!
Twitterでは宣伝だけでなく、自分の人間性を丸出しにして、共感を集めよう、といってもフォロワーなんてそんな簡単に増えません。
その為には、他人が言わないような事を言わないといけまけん。だから誰もやっていない事を経験して、実績を作らないといけないのです。
熱狂は伝播する。人は危うさに魅せられる。
安心安全を破壊せよ。
著書名 死ぬこと以外かすり傷
著者 箕輪厚介
出版社 マガジンハウス