与沢翼に学ぶお金持ちになっても絶対やってはいけない事「はだかの王様」
俺もお金持ちになったらやってそう
この本を読んで得られるもの
与沢翼さんの失敗談からお金持ちになると陥る罠を知ることができます。
大金持ちでなくても、生活の緩みを再認識できます。
成功者である与沢さんの考え方を知ることができます。
「秒で稼ぐ男」こと与沢翼さん。
彼は過去2回起業して成功し、そして2回とも最終的には事業は終了しました。
1回目はアパレルの通販で、最盛期にはインターネットだけで月商1億5000万になったそうです。
でも勢いに乗って実店舗を10店展開しましたが、それが失敗となって倒産してしまいました。
2回目はインターネット広告代理事業です。
なんとこれも半年で7億円の利益を出したそうですよ!ほんとすごい才能。
こちらは倒産してないものの、税金を納めることができなくなり、会社の資金がショートしてしまったのです。
当時の与沢翼さんはテレビでもよく見かけ、めっちゃ派手な暮らしをしておられました。
現在は投資家として活躍され、ドバイで暮らしをしているそうですよ。
しかし投資家としても大成功されているので、ほんとすごい努力家なんやなぁと感心します。
そんな与沢さんが、失敗から学んだ多くのことをこの本にまとめてくれてます。
成功者の失敗談からは学ぶものは多いです。
42ある項目の中から、気になるものをピックアップしてみました。
多岐に渡っているのでぜひ残りは本で確かめてください。
億万長者から学ぶやってはいけないこと
財布の中に2,000,000円も入れてはいけない
「そらそうやろ笑」って感じですが、1つ目の教訓は「財布には200万円を入れてはいけない」です。
与沢さんは一度倒産されているので、クレジットカードを使うことができないという事情もあります。
それでもいつも財布の中には、キャッシュでそれぐらい入っていたそうです。
与沢さんは当時唸るほどお金を持っていて、毎日お酒と女性に100万円単位でお金を使うのは当たり前。
デートにも一晩で100万円とか使ってだそうです。完全に金銭感覚が狂っていますよね。
会社の資金がショートしてしまってからは、1円をも笑うことができない状況に陥りました。
与沢さんはこれまでの湯水のごとくお金を使いまくる生活を改めます。
財布にも多くて20万円。まあ、顔も名前も知られている経営者という立場もあるので、これくらいは必要みたいです。
財布の中身が減って気づいた事は、普通に暮らしていれば財布から出ていくお金の金額はたかが知れているということです。
誰だって財布に20万円入っていれば「7万円位ま、いっか」となりますし、2万円入っていれば「7000円位いいか」となります。
財布の中には余計なお金を入れず、支出を減らすのがお金を貯めるための大原則です。
節税することに必死になってはいけない
経営者や個人事業主の中には、税金負担を減らそうと経費を使う人多いですよね。
利益が出なければ税金を回避できます。
与沢さんも一時期、税金を納める位なら広告宣伝費に資金を注ぎ込んだ方が会社のためなると、ジャブジャブお金を使っていました。
しかし、与沢さんが多くの経営者を見てわかってきたことが、結局経費を使って節税することに血眼になっている人の元にはお金が残らないということでした。
逆に成功している経営者ほど、税金をしっかり払っていました。
結局、無理矢理経費として使っても費用対効果は低くなるのです。
与沢さん曰く、日本は税金を払えば払うほどお金持ちになっていく世の中になっているそうです。
利益を出して税金を払い続けるのが正解。滞納している与沢さんが言うのもアレですが。
与沢さんも今では大きな視点で見ることが大事だと思っています。
政府がインフラを整備してくれたから、インターネットを活用したビジネスができる。
警察や裁判制度維持してくれるから、安心してビジネスができる。
そう思いながらたくさん稼いで納税した方が気持ちよく働けますよね。
知識バカになってはいけない
税金を払えなくなった与沢さん。財務諸表を読む知識はあったのになぜ?
それは、その知識をビジネスに結びつける経験、発想がなかったからです。
つまり、知識を活かす行動を取ってなかったのですね。
知識を生きた知恵に変えるには、「実行する」と「学ぶ」を繰り返すしかありません。
弁護士が司法修習の期間があるのも、MBAもビジネス経験のある社会人だけ受け入れるのも、「知るとやるでは大違い」を考慮した結果なのでしょう。
知識があってわかった気になっているのは「知識バカ」です。
しかし、知識がないのも困り物です。
知識が無いと悪気は無いのに罪を犯すことにもなりかねません。
こういうブログも知的財産権の知識が無いと、怖いですよね。
また、知識は学びを与えてくれます。
起業したことの無い大学教授が起業論を語っても説得力に欠けますが、現場で「木」に近づきすぎると「森」が見えなくなることがあります。
客観視するために第三者の知識が必要になることもあります。
「好きなことでは食べていけない」と決めつけてはいけない
ウォーレン・バフェットは言っております。
「給料が1番多くても、打率が2割だったらふさぎ込んでしまう。逆に給料が1番少なくても4割打てれば、それこそ大喜びするだろう。
大事なのは、自分が好きなことをとびきり上手にやることだ」
どんなに給料が多くても、自分が好きなことをやってなければ成果も出ないし、仕事をしていても楽しくないという意味です。
条件や環境によって決めた仕事というのは、長続きしません。基本的には好きでも無いことを長く続けるのは難しいです。
ほんまそれ…。
「そんな好きなことを仕事にできたら、そりゃいいけどさ…。自分には無理やわ」
多くの人が無理と決めつけています。自分もそうでした。
しかし、直感的に好きな仕事を選ぶことも大切です。
好きなことで食べていくには「何をやるか」ではなく「どうやるか」を考えるべきです。
人生は一度きり。時間も皆平等に24時間なのです。
ウォーレン・バフェットは、
「時代遅れになるような原則は、原則ではない」
とも言ってます。
「こんなの、仕事にならんやろー」とも思える好きなことも、時流を捉えていけば仕事になります。
ボイパもゲームもハイキングもけん玉も、昔は仕事ではありませんでした。
それが今では会社員よりも稼げてる人は山ほどいます。
人生を面白くするには、好きなことで食べていきましょう!
好奇心旺盛ではいけない
成功できな人が陥りがちなのが、やる気があって成功したいという気持ちが先走って、1つのことに集中できないケースです。
今日はプログラムを始めたと思ったら、次の日にはデザインをやっている。
そんな人はいつまでたっても成功したという達成感を得られないでしょう。
ほんまこれも俺…。
確かにホリエモンもマナブさんも、いろんなことに興味を持ち新しいことにどんどんチャレンジしています。
10個のうち9個が失敗しても、残りの1個が成功すれば良いというのもよく聞きます。
しかし成功者の多くは、結果的に失敗したとしても、1回1回にめちゃめちゃ集中して取り組みます。
どんな世界にもやってるに壁をぶち当たります。
本気で取り組む前に壁にぶち当たる度にやることを変えて行ってたら、いつまでたっても成功できません。
マルコム・グラッドウェルさんの著書「天才!成功する人々の法則」でも書かれています。
「人が何かに習熟して一流になるには、累計1万時間かかる」
これって逆に1万時間かければその道のプロになれるってことです。
まずは修練に全力を注いでみましょう!
美人秘書を雇ってはいけない
これタイトルを見ただけで吹き出してしまいました。今日イチで力強くいます。間違いなく、僕も雇ってます!
間違いなく美人秘書を雇うのは楽しいしロマンでしょう。
でも想像してみてください。自分が働いている会社の社長が、美人秘書を連れて楽しくやってるダメ社長だった時のことを。
間違いなく社員の信頼を失います。
美人社長のメリットと、社員の信頼を失うデメリット。デメリットでかすぎです。
もちろん優秀な社員を雇ったら美人だった、ということもあるでしょう。
でもそこは我慢です。
多くの成功している経営者は、そういう人を雇いません。余計な誤解を受けないように自らを律しているのです。
まさしく煩悩との戦いです。
我慢できなかった与沢さんは「強いメンタリティーがなければ、大きな成功手に入らないこと」を痛感したのでした。
「はだかの王様」を読んでやってみた
自分を律するということができるかどうか
僕は中学校の時からバイトをしています。
親は「働いたらお金のありがたみをわかるやろう」と考えていたそうですが、逆にお金を使う喜びを覚えてしまいました…。
多くの成功者が成功への道のりを本にしますが、失敗談を書く人って少ないですよね。
与沢さんは赤裸々に失敗談を語ってくれました。これはものすごい貴重です。
もしお金持ちになったときに、この本の内容が頭の片隅にあれば暴走モードを食い止めることができるかもしれません。
オンデーズの田中社長も言ってました。
「成功はアート。失敗はサイエンス」
失敗談にこそ大きなヒントがあるのかもしれませんね。
この本には他にも「やっぱそうなるかー」と思う話がたくさん記載されてます。
とても面白いのでぜひ読んでみて下さい。
著書名 はだかの王様 億万長者がすべて失ってわかった絶対にやってはいけない42のこと (角川フォレスタ)
著者 与沢 翼
出版社 KADOKAWA