この本を読むと得られるもの
- できない人が自分の性格を変えずに、どのようにしたら成功するかが学べます
- サービスをどう売るかについて学べます
- 利益を出すためのポイントがわかります
「できない僕がスモールビジネスで成功したアイデアと方法」経験や人脈がゼロな人が何歳から始めても大丈夫
できない僕ができる人のマネをしてもダメだった
著者のあくたむさんは、学力も体力もコミュニケーション力も自信のない「できない人間」だったそうです。
交通事故でその時の仕事が継続できなくなり、そこで起業を決意されました。
理由はふたつ。
自分の能力ではろくな会社に就職できないから。もうひとつが自由になりたかったからです。
しかし当然のように事業は行き詰まります。
起業して2ヶ月後には全財産が1万円以下になるまで困窮しました。厳しい…。
寝る間もないほど働いて、明らかに身体にも不調が生じてきました。
もうやめよう、やっぱり上手くいくはずなかったんだよ…。
そんな気持ちで、どうせ無理だろと思いながら手探りで仕事のスタイルを変えてみたのです。
それから2年後。あくたむさんの年収は1000万円を突破しました。
でも喜びはまったく感じず、なぜこれまで上手くいかなかったのだろう?という不思議な気持ちの方が強かったそうです。
なぜなら、あくたむさん自身は何も変わっていなかったからです。
売るものも変わっていません。別の売り方を始めただけです。
4年経っても増え続け、どうやら成功したのでは?と認め始めました。
わかるわー。長い期間上手くいかないと、どうせダメなんやろという気持ちはなかなか拭えません。
「自分を変える」というのは、「できる人」のための発想です。
にも関わらず、どうして成功されたのでしょう?
世の中では、優秀な人が次から次へと失敗していきます。
そんな中、できない人ができる人たちと戦いながら稼いで、自分の人生を取り戻していく。
そのためのヒントがこの本では、
- 頭の良い人が失敗し、実力のない人が成功する理由
- 商売の大原則!あなたの「持っているもの」を売る
- 「どう売るか?」がビジネスの全て
- 100通で人生を変えるDMの作り方
- 起業直後に絶対に守らなければならない2つのこと
- 価格を設定する時にもっとも気をつけるべきこと
- 確実に代金を回収する仕組みをサービスに入れておく
- 新規顧客よりも簡単に成果をあげるクロスセル
などの項目で解説されています。
読むと「確かにそうやな!」と膝を打つものばかり。
矢継ぎ早に施策を繰り返すあくたむさんのスピード感ある起業が擬似体験出来ました。
是非この本を読んで、成功するための目からウロコな方法論を学んでいきましょう。
「やれること」はきっとある
起業してそこに待っているのは、果てしなく自由な世界です。
ビジネスにおいて、実力なんてほとんど関係はないそうです。
もちろん決められたルールの中で「てきる人間」と「できない人間」が戦うと勝敗は見えています。
でもビジネスの世界はそうなっていません。
結局は、運と呼べるほどの些細なタイミングの違いや、ほんの少しの気付きから生じるスタンスの差が、成功と失敗を明確に振り分けます。
実力も人脈も、経歴なんて世の中の大きな流れの中では役に立ちません。
逆に言えば、世界の流れに逆らわずに、一定の手順を踏めば、実力や人脈がなくても十分に成功できるわけです。
でもここで気をつけないといけないのは、「できない人」が「できる人」の真似をすると失敗するということです。
ジョブズや孫正義や二宮尊徳の話を耳にする度に、僕も「自分もできるんじゃね?!」と思っています。
しかし、これこそトラップなのです。
強靭な肉体と、恐ろしいまでの精神力を持っている「できる人」にとってはヒントになる話が盛り沢山です。
しかし、僕のような「できない人」には危険な罠なのです。
二宮尊徳も身長が180cm以上あったそうです。そんな肉体だからこそ薪を背負って本も読めたかもなのですよ。
「できない人」には「できない人」に合ったやり方があるのです。
まずは「自分が出来ること」のリストアップから始めます。
当たり前のように思えるけど、この作業にこそ細心の注意が必要です。
なぜなら、大抵この最初の一歩をみんな間違うからです。
むしろ世の中の人たちはこの間違いの為に、不幸な日々を送るハメになっています。
自分の好なことをリストアップするのではありません。
気持ちはわかりますが、それも罠です。
「できる人」ならそのまま突き進むべきですが、「できない人」は「今、出来る事」をリストアップするべきなのです。
「いや、ろくに出来る事が無いから困ってるんやけど」
それは「できる人」と比べての話ですよね。
もっと気軽に考えてみましょう。
ビジネスの仕組みとは、あなたの「持っているもの」を「持っていない人」がお金を出して買う、ということです。
無いものを売ることは出来ません。
今、出来ることを売るしかないのです。
「歩く」「運転」「荷物を持つ」が出来るなら、なんらかの理由で「歩くことが出来ない」人にとっては、お金を払うに値します。
それを商売にするなら、「歩くことが出来ない人」を探す方法が、ビジネスの糸口となるわけです。
車椅子のまま移動できるワゴン車を用意して、「歩くことが出来ない人」が集まる施設を見つけて交渉すれば、感謝されるビジネスが回り始めます。
個人タクシーの運転手として日々過ごす人と、介護タクシーとして働く人の間には、特別な能力の差はありません。
つまり、変えるべきは自分自身ではなく、「あなたのやり方」の方なのです。
だから能力や出来る事を増やすのに時間を割くのではなく、「今、できること」を組み合わせて、ビジネスを作るのです。
何を売るかは、大した問題ではありません。
それを、どこで、誰に売るのか。
そこさえ間違えなければ、ビジネスはほぼ成功します。
逆にそこを間違うと、どんなに素晴らしい商品でも、全く売れなくなるのです。
そこにもうひとつ、「今流行っているビジネス」リストも作ります。
今すぐ稼がないといけない人にとっては、今までにないビジネスモデルなんて何の役にも立ちません。
大きな需要を見つけ、それに乗っかっておこぼれを頂くわけです。
「出来ることリスト」と「今流行っているビジネスリスト」をひとつひとつかけ合わせていきましょう。
思い浮かぶほとんどのビジネスは、調べると既に存在することに驚くと思います。
そこでガッカリせず、真似していきます。
それも同種のビジネスの良いところだけを集めて、さらに強化していくのです。
「どう売るか?」を考えよう
さて、やるべきビジネスの形が固まり始めました。
そして、先述のように何を売るかは問題ではありません。
「どう売るか」が全てです。
チラシやDMを作っても、誰も見向きもしません。
そのお金はドブに捨てたようなものです。
実績もない会社に誰が注文なんてするねんというわけです。
ならどうするのか?
それは「できる人」と組むことなのです。
きっちり頭を下げて、ビジネスパートナーになってもらいます。
決して自分と同じような人と組んではいけません。
お金は「できる人」のところに集まる性質があります。
自分の無力さを認めることで、成功へ近づくのです。
パートナーと言ってももちろん対等ではありません。
相手にとって有利な条件で頭を下げて下げ続けます。
売れれば売れるほど、パートナーの利益となるように自分から仕組みを提案します。
では、どうやってパートナーを見つけましょう?
それにはまず、お客さんが実際に空を使用したり、必要としている破面をイメージします。
そのイメージの中で、お客さんから最も近い場所にいて、お客さんから信用されている人を探すのです。
例えば「美味しいジャム」を作っているとします。
町のパン屋さんに置いてほしいですよね。
しかし、一件ずつ契約して取り引きするのも一人では無理でしょう。
そこで、パン屋さんが信頼している相手、つまり物品や材料を買っている取引先と取り引きするのです。
その業者はすでにパン屋との関係もリストも持っています。
その業者さんにはチラシを配ってもらいます。
「美味しいジャムもお届けできるようになりました」
パン屋さんとの成約のたびに、そのパートナーには報酬を払うのです。
なるほどなあ。
もちろんジャムだけでなく、自分の取り扱う商品に合わせてユーザーの行動をイメージすると、売りたいものと関連性のある分野はいくらでも見つかります。
大切なポイントは、
- お客さんに一番近い場所に効率よく無料でアクセスできること
- すでに取り引きのある業者を通すことで、経験も実績もない自分の信頼性を高めること
これです。
「できる人」の気を惹くために、自分の状況を長々と説明なんてしてはいけません。
「できる人」は本能的にそういう人を避けたがります。
間違っても「力になってほしい」という頼み方はいけません。
納得してもらえる声の掛け方はひとつ。
「一緒に稼ぎませんか?手間をかけずにもっとお金を生む方法がありますよ」
そうするとビックリするくらい良い反応が返ってくるはずです。
「できない僕がスモールビジネスで成功したアイデアと方法」を読んでやってみた
ビジネスを軌道に乗せたい!
実践してみたこと
- 価格をしっかり考えてみた
価格をしっかり考えてみた
価格をつけてみて痛感したのが、値引き後の価格を定価にしてはいけないということです。
最初は「こんな値段で売れるのかなあ」と不安になると思いますが、安くしてはいけません。
それならキャンペーン価格、特別価格として掲示する方が、後々助かると思います。
そしてお客さんが集まってきて、この価格じゃ厳しいって思ったらキャンペーンを打ち切るのです。
そうでないと、最初は高いかなと不安だった価格でも、こんな価格じゃ割りに合わねえに変わっているはず。
そして価格帯はしっかり分類して設定するべきです。
「このサービスをオプションとしてつけるなら、この価格です」と掲示できるようにしておくといいですね。
そうでないと、忙しい時に「今はできません」と冷たく断ることになってしまいます。
松竹梅の価格帯を用意して、しっかりサービス表も用意しておきましょう。
応援してくれるお客様は進んで高価格帯を選んでくれます。
さらに絶対考えておくべきは「固定収入」です。
この動画でも言われてますが、サブスクは非常に経営が安定するシステムです。
例えばアクセサリー教室を経営するなら、1回3000円(材料費込み)ではなく、月4回で月謝制9800円(材料費別)にするべきです。
そして手渡しでなく、引き落としなら尚よしです。
顧客を思い良心的にしたとしても、結局経営は苦しくなっていきます。
これではサービスも継続できません。
来ないお客様のために時間と場所を用意して赤字になるか、何もしないでも利益をあげることができるかは、非常に大きな違いになります。
最初の顧客は100人もいれば十分なビジネスである可能性が高いです。
これは人口で比較すると0.000001%の人達に刺さればいいということ。
100人に見せてダメでも1人が喜んでくれたらOKなんて、なんかイケそうな気がします。
むしろ100人中1人に刺さるくらいの価格設定が高収益を生むんですって。
ほんと価格設定って難しいです。
僕は典型的に安く価格設定してしまう正確なので、注意して決定していきます。
この本は他にも「あー失敗してたー!」と反省しきりの内容です。
是非チェックシート代わりに読んでみてください。
とりあえずこの本を読んでやってみよう、な!
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著書名 できない僕がスモールビジネスで成功したアイデアと方法
著者 あくたむ
出版社