中田敦彦自叙伝「幸福論 しくじりの哲学」紆余曲折の中でも見失ってはいけないもの
読み応え抜群の名著。あっちゃんカッコいいー!
この本を読むと得られるもの
- 読書の素晴らしさを確認できます
- 人生の楽しみ方がわかります
- 普通の景色はそれまでの努力で最高の景色に変わる事がわかります
これまでもオリエンタルラジオの「あっちゃん」こと中田敦彦さんの本は紹介してきました。
今回はあっちゃんの自叙伝です。
成功者として本の依頼が来た時、「確かに上手くやれたかもしれない。でも…これが幸福か?」と思ったそうです。
長い芸歴の中で、オリエンタルラジオはしくじりと成功の連続です。
お祭りのような日々の中で、大切なことを見落としていないか?
その為、この本では自分を振り返り、行く末を見定める試みで書かれました。
しくじって、怒られて、恥かいて。
強くなって、楽しんで、幸せになって。
この本では、
- ひと口のジュース
- 時間は嘘をつかない
- 二番手に手を挙げる
- 「知」は最高のエンターテインメント
- アイデアは準備された心に降り立つ
- 「前言撤回」精神
- 「光」の魔力
- 「自分とは現象の蓄積である
- ひとりでは生きられない
- なぜ「武勇伝」はウケたのか
- 最強にして万能の武器は、言葉
- 僕は「駄菓子」でありたい
- ドラクエはレベル0から15までが楽しい
- インプットとアウトプット
- 良書には「知識」「思想」「感情」のすべてがある
- 絶対勝者なんて存在しない
- 座右の銘
- 普通ということ
という項目で書かれています。
内容盛りだくさんですよね。
ここでは、あっちゃんの現在の活動と、読書の素晴らしさについて要約します。
ほんと面白い本でした。是非読んでみて欲しいです。
現在の中田敦彦さんはどんな活動をしているの?
その船は絶対に沈まないのか
なにかを為す時には必ず条件があって、その条件下でしか結果を出すしかありません。
その条件の最たるものが「時間」です。
あっちゃんもいつも「自分に与えられた時間をフル活用しなければ!」と、ほぼ強迫観念のように考えてるそうです。
上手いこといってる時は、人はこのまま続くかのように信じてしまってます。
自分の乗っている船はいつまでも順調に航海を続けると思い込んでます。
環境に甘んじて、成長を止めていないだろうか?
もし船が不測の事態で沈みかけたら、自分は対処できるだけの力を持って蓄えているか?
そこに気付くと怖くて、じっと同じ場所にいることに時間を使ってられません。
自分から環境を変えないといけません。
と言っても、今の環境から飛び出すだけが正解ではありません。
大切なのは、自分のスタンスを明確にして、それに基づいて時間を使うという事です。
YouTube動画
あっちゃんは現在、YouTubeにコンテンツを投下する事に注力されてます。
「学ぶって、楽しい」をコンセプトに、しっかりと基本路線は押さえつつ、歴史や文學、ビジネスなど様々な分野について喋り倒されてます。
アウトプットの為の読書
あっちゃんの現在の生活の大半の時間は、動画のためのインプット、準備、収録に充てられてます。
日々、新しい本を読んで知識を入れていきます。
その時はもちろん教わる側で、その時の感心や驚きの感情などをすぐにアウトプットされてます。
動画を作る上で最も長い時間を掛けてらっしゃるのが本を選ぶ時間と読む時間です。
現在は最初から最後まで読むのが2日に1冊ペースなんですって。
それ以前にどれを動画にするかの選定の前に何冊か読んで、さらに選定した本の周辺知識を強化する為に、さらに何冊か読んだりもするので、総数では相当なものですよね。
質の高いアウトプットする為には、同等のインプットが必要なので、本をめくる手を止めるわけにはいきません。
もちろんツラいなんてことはなく、このペースで読む様になって、さらに本が面白くなったそうです。
これまたわかるわー。…偉そうですみません。
本は知識と思想と感情という3つを一気にインプット出来る、これ以上ないエンターテインメントです。
この3つを一挙にアウトプットする事を意識すれば、こちらも最高の体験を届ける事が出来ます。
人から学ぶ
動画は常にPDCAが回されていて、その時にはYouTubeだけでなく様々なジャンルのヒット作を参考にされます。
上手くいってる他者を嫉妬の対象にしても意味はありません。
そんな嫉妬するレベルのすごいものなら、そこからぜひ学ぶべきです。
その際には、真似したら自分のオリジナリティはどうなんの?とか心配する必要はありません。
何かを必死に真似ていれば、自ずと自分の個性はにじみ出てきます。
自分から物事を仕掛けて成果を出すには、常に学び続ける事が不可欠です。
何の準備もしてないのに、天からアイデアが降ってくる事はありません。
全ては学習の積み重ねの成果なのです。
学ぶのには本もいいのですが、人に会って吸収するのも効果的です。
先輩後輩関係なく、誰からでも学べるのです。
実は本を読むという作業も孤独ではなく、共同作業とも言えます。
著者と対話というか、一緒に歩いてる感じというか。この感覚すごくわかります。
人は生きる上では他者を必要とします。
お笑いも相方を必要として、対話と会話が生まれ、葛藤も笑いも起こります。
自分のテリトリーから飛び出すなら、従来の常識に囚われていてはいけません。
めっちゃカッコいいエピソードがあります。
昔、「爆笑オンエアバトル」という番組があって、そこに審査員として立川談志師匠が出演されてました。
その時、師匠は
「いまは漫才やコントがおもしろいんだな。才能のあるやつはみんな、輝いているジャンルにいくものだ。明らかにいまは落語じゃねえな」
と仰ったのです。
自分の属するジャンルのことを、客観的にイケてないとテレビで言えるのすごい。
現代では、才能はテレビではなくYouTubeに集まっています。
僕も輝いている場所に行かないといけないですね。
オンラインサロン
あっちゃんはもう一つ注力されてるのがあります。
オンラインサロンです。
あっちゃんのオンラインサロンは、「学校」がモデルです。
大人になっても終わらない、卒業がない学校。それがコンセプトです。
いいなあ。確かに今、大学生に戻ったらめちゃくちゃ頑張って勉強します。当時は部活しかしてませんでした。
学びたいことは、たくさんあります。
それに、仲間と過ごす休み時間や放課後、イベント行事なんかめっちゃ楽しかったですよね。
そんな思いを共有できる大人の学校です。
大人たちはそこにノスタルジーを感じるし、心地良い溜まり場と思えます。
対人ストレスを嫌って、極端な田舎暮らしをしたり、老人ホームでも個室に入って閉じこもったりすると良くないそうです。
もちろん一人の時間も大切だけど、確かに急速に弱っていくのわかる。
現在は在宅勤務でも同じ様なこと言われてますよね。
アパレルなどのモノ作り
さらに、あっちゃんはアパレルブランドもやってます。
僕もTシャツとか作ってるんで、なんかめちゃめちゃ共感できます。
イチから作るのは大変だけど、すごく面白いのです。
最初は全然上手くいかなかったそうですが、テコ入れして頑張ると、結果がちゃんと付いてくるのを実感してされました。
どんなジャンルでも、事業として立ち上げると笑ってしまうくらいトラブルの連続です。
リアルなお店もあーだこーだと試行錯誤の繰り返し。
それでも心の底から笑えるし、やたら面白いのです。
立ち上げほど面白いものはありません。
実店舗にもお客さんが来ると、来ること自体に感動出来ます。
モノを作って売るというのもコミュニケーションの形です。
人に発信することの楽しさがわかるのです。
「幸福論 しくじりの哲学」を読んでやってみた
大きな力をもらえた!
実践してみた3つのこと
- 常に「まだやれることはある」と考えるようにしてみた
- 人生をひとつの祭りとみなして、楽しみ尽くそう
- 大切なのは将来どうなるかではなく、今日どうあるか
常に「まだやれることはある」と考えるようにしてみた
いや、さすがインプットとアウトプットを繰り返してらっしゃるからか、めちゃめちゃ読み応えのある文章でした。
一気に、息をするのも忘れるかの様に没頭して読みました。
冒頭から電車の中なのに泣きそうにもなりました。
自分に甘えないように…。これが本当に難しい。
家に帰るまでは「帰ったら、これとあれと…」とやるべき作業を考えているのですが、いざ家に帰ると疲れて途中で寝てしまいます。
これがホント自分へのストレスになってます。自虐すぎ!
でもそんな時にあっちゃんを見習って「まだやれる事がある」と奮い立たせるようになりました。
ほんと本を読んで一番の快感は、エネルギーが貰えた時です。
歯をくいしばって頑張れば、成功はなくても成長はある。そうすれば次に繋がります。
自分の出来ることを全てやる。
あっちゃんは徹底的に準備される方です。
僕は行き当たりばったりです。
人生をひとつの祭りとみなして、楽しみ尽くそう
まずそこからです。でも、家族とか仲間を蔑ろにしてもいけません。
人生はひとつのお祭りと考えます。
不安とか焦りとかもあるでしょうが、楽しい事が待ってるんだと楽しむ。
お祭りを楽しみ尽くしましょう!
大切なのは将来どうなるかではなく、今日どうあるか
楽しみ尽くすとは、普通のものを特別なものにしていくという事です。
一生懸命に作った野菜で作るカレーは最高に美味しい。
最高の景色は多分普通の景色なんです。それを見つめる生き方が最高だったんだという事がわかりました。
よし、今日もまだやれる事はあるはず。
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何言ってんだ?って言われそうですが、すごい人はすごいことやってるからすごいんだと思いました。
著書名 幸福論 「しくじり」の哲学
著者 中田敦彦
出版社 徳間書店