
この本を読むと得られるもの
- 行動するために自分の思考パターンを変える事が出来ます
- 自分のやりたい事で勝てる方法がわかります
- 須藤さんの行動力の源を自分のものに出来ます
須藤元気「やりたい事をすべてやる方法」深い考察に裏付けされた行動力!自分を変えれるのは自分だけ
須藤さんめっちゃ文章が上手い
格闘家として活躍され、その後「WORLD ORDER」として活動し、参議院議員にもなられた須藤元気さん。
活動の幅が広過ぎて驚きです。
この入場シーン大好き。
対戦相手ダレへんのかなあ?と心配になったけど、対戦相手の山本KID選手もノリノリで最高。
どちらもほんと素敵な選手です。
東日本大震災の際には、須藤さんはスコップ片手に津波で流れ込んできた土砂を外に出す作業をされていました。
そこで気付いたことがあったそうです。
まず人は理屈では動かないという事。
人が動くときは2つの理由しかありません。一つは利益。もう一つが感動。
つまり気持ちを揺さぶられた時に人は動き出します。
この災害を機に、「所有・支配」という物質的な繋がりから「分け合い・協力」という精神的な繋がりへと時代は変わっていったのです。
だが、時代の変わり目だからと、難しく考えたりする必要はありません。
ただ自分ができるベストを尽くし、一日一日をしっかりと大切に生きればいいのです。
それはどうしようもないほどに自分次第です。
先述のように多種多様な活動をされている須藤さん。
実現できた原因は、端的に言えば自分の思考、言葉、行為のたった3つの要素を変化させたからです。
この本では、
- 仕事で成功する
- 日々を穏やかに過ごす
の項目で精神的なことや、自分の思いを達成させる為にアクションを起こす術について語っておられます。
これを読んで何かを感じとったなら今すぐに行動をしてみましょう。
前向きな意思や言葉を持ち、発してみましょう。
皆さんの行動の助けになる本だと思います。
須藤元気さんの仕事論
美味しいだけじゃダメ
格闘家はみんな強さを求めています。
そしてほとんどの格闘家は強くなると大舞台に立てると考えています。
これは勘違いです。強いからといって大きな舞台に立てるとは限りません。
なぜなら、大きな舞台はそれだけお金が動くからです。
選手はそれぞれ観客を動員しないといけません。
しかし、強い選手がお客さんを動員できるとも限らないのです。
ドラゴンボールではあんなに強かったフリーザも、魔人ブウ編ではすっかりザコキャラ扱いでした。
しかし、人気面ではどうでしょう?
どう考えても魔人ブウよりフリーザの方がファンの心を掴んでいます。
格闘家も同じで、自分という存在を魔人ブウではなくフリーザにしなければならないのです。
確かに!
須藤さんが入場パフォーマンスに力を入れていたのもその為です。
格闘技もエンターテインメントです。
お笑いやミュージシャンでも、上手いのに世の中に出ていない人はたくさんいます。
でも「上手い=客が呼べる」となるかというと、そうでもないケースも多いですよね。
そこには技術的なものを超越した「華」と呼ばれるものが必要になってきます。
その人に華があると人が集まってきます。
それはビジネスでも同じです。
格闘選手で言えば、KO勝ちが少ないと華が無いように見えます。
判定勝ちばかりではいくら強くても試合に呼んでもらえなくなります。
逆に勝っても負けてもKOな選手は、見ている側も面白いので試合にも呼ばれるわけです。
スターバックスよりも美味しいコーヒーを作れる自信のある人は結構多いと思います。
しかし、スターバックスよりもお客を集めることができるか?と聞かれるとほとんどの人が手を挙げれないと思います。
もちろんスターバックスのコーヒーも美味しいです。
しかし美味しいだけではあそこまで売上を上げることは出来ないはずです。
お店の雰囲気やサービス、ホスピタリティなど色んな魅力が合わさって存在しているのです。
それがスターバックスの「華」になっているわけか。
どのジャンルでも、みんな最高のコーヒーを作る事を考える「職人」を目指します。
そこももちろん大切なのですが、そこだけだと可能性は広がりません。
全体的と局地的な視点を意識する事で世界は広がるのです。
なるほどなあ。
僕も商品さえ良ければ売れると勘違いしていました。
華を作るにはどうすればいいのか?
そこを考えていかないといけないわけですね。
替えが効く仕事はそれだけで食べていくことは出来ない
WARLD ORDERが結成されたのは2009年です。
須藤さんは格闘家を引退する前から、ダンスミュージックとロボットダンスの融合、スーツ姿でパフォーマンスというコンセプトを温めていました。
とにかく形にしようと、思い切って行動に移されます。
デモPVを作るためにダンサーを8人集めたのです。
その中から野口さん、内山さん、崎山さん、後に森澤さんが最初のWORLD ORDERのメンバーになるのです。
メンバーはすでにダンサーとして活動していました。
しかしダンサー業界は非常に厳しいです。
日本ではダンスだけで食べていくのはかなり難しい状況なのです。
ダンスは若者のカルチャーです。
若者が多いということは入れ替わりが激しい世界とも言えます。
そのため、有名アーティストのバックダンサーが出来るならタダでもやりたいという若いダンサーはたくさんいます。
そこで上手いと認められるとバックダンサーとして成立するからです。
しかし、そこに大きな落とし穴があります。
若いが故にセルフマネージメントが出来ていないのです。
本来貰うはずの報酬を貰わずにやってしまうのです。
どんな業界でも一旦ギャラの前例が出来ると、それを上げるのは難しくなります。
一度時給800円で契約してしまうと、そこからは10円20円で一喜一憂しなければならないのです。
しかし、それだけだと「ギャラが安くて言うことを聞く若手」が現れると入れ替わってしまいます。
もしくはついているアーティストの人気が衰えると、自然と仕事も減っていきます。
入れ替わりとは「替えが効く」ということです。
替えが効くとは、表現者である場合、それでずっと食べていくことは出来なくなります。
そこでWORLD ORDERでは「替えの効かない」グループに作り上げようと考えられました。
それは世界の秩序に疑問を投げかけるコンセプトを、ロボットの動きだけで特化したダンス、そして歌モノにすることでした。
歌モノ、つまりミュージシャンになるということです。
一曲がある。それは完全にオリジナルなものなので替えは効きません。
メンバーにもWORLD ORDERだけでやっていけるという意識を持ってもらう為に会うたびに繰り返しその説明をしたそうです。
会社でも部活でも、チームは全員の意識を揃えることが肝要です。
一人だけビジョンを描いていても上手くはなかなかいきません。
チームでの活動は全員の意識のあり方をどう揃えるかが成功のカギを握っています。
日本のサブカルチャーは世界一
インターネットのおかげで、世界中がワンタップで繋がるようになりました。
インターネットは、世界中のみんなが繋がりたいと願ったからこそ生まれたテクノロジーであると言えます。
須藤さんのWORLD ORDERもYouTubeにアップしたことにより、海外の人からの反応がたくさんありました。
世界はどんどん繋がって壁がなくなったのも実感できますよね。
それはエンターテイメントの世界でも顕著になっています。、
今までは日本国内だけでも充分なマーケットがあったのでやってこれました。
しかし、それももはや頭打ちです。
続く不景気にこれからは人口減少問題も加わります。
日本国内だけでなくグローバル化をしていかなくてはなりません。
その点韓国は早かったですよね。音楽も映像も世界中で幅を利かせています。
グローバル化が早かった理由の一つが人口の問題です。
韓国の人口は日本の半分以下です。国内だけではマーケットが小さすぎるんですよね。
だからこそ、外に出ていかざるを得なかったのです。
逆に日本は国内だけでも食べていけたのでのんびりしていました。
だから時代の流れに遅れてしまったのです。
これはエンタメだけでなく、家電やテクノロジーでも言えると思います。
日本のエンターテイメントはガラパゴス化してしまいました。
しかし、日本文化の歴史を見るに、江戸時代の「鎖国」というファンキー政策があったからそこ育まれたと言えます。
だからこそ、ガラパゴス化した文化も逆手にとれば強みとなるのです。
日本独自のサブカルチャーを世界にアピール出来ると強いですよね。
アニメやマンガはまさに日本の誇るサブカルチャーです。
今や世界中で認知されて愛されています。
思想家の吉本隆明さんが言ってた「遠隔対称性」にも当てはまります。
つまり、人間は対象が遠く離れれば離れるほど、それに魅力を感じるのです。
西洋のモノマネではなく、島国の独自文化があるからこそ、日本独自のサブカルチャーを取り入れると、グローバルな舞台で勝負出来るのです。
「やりたい事をすべてやる方法」を読んでやってみた
小さい事をどんどん行動していこう
実践してみたこと
- 逆手で考えるようにしてみる
- 考えるより先に行動してみる
逆手で考えるようにしてみる
須藤さんは入場パフォーマンスをしたり、トリッキーな戦い方をされていました。
それもヘビー級しかなかった格闘界で、それほど大きくない須藤さんがどうやって戦おうかと考えてきた結果です。
もしヘビー級の体格で顔もイケメンなら余計なことは考えてなかったでしょう。
しかし、だからといってその場合に今より満足できているかといえばまた別の話です。
自分が不利な場合、「足りないところがあったら、それを逆手に取って考える」という発想でやると上手くいくそうです。
足りないからこそ考えて、そこから新しいモノが出来る。
僕はいま、古民家を借りてお店をしようと思っています。
お金があればカッコいい内装にするのですが、いかんせんお金もないので自力でやっています。
工夫しないとショボい結果になってしまいます。
もっと逆手で考えないと。
考えるより先に行動してみる
今までの自分を変えたい、日々をポジティブに過ごしたい。
そう思うなら、自分の思考パターンは捨てないと、それまでの自分から抜け出すのは難しいです。
行動を起こす前にあれこれ考えてしまうと、どうしても今までの自分の思考パターンに捉われます。
これまでダメだった自分の思考パターンに捉われたら、これからも変われません。
だから思い切って「考えるより先に行動する」事が必要になります。
僕もダラダラ考えてしまうんです。
そんなのしてるから何も変わらないというのに最近やっと気付きました。
行動しながら考えないといけないのです。
「考えるより先に行動する」
これを日々意識して実践していく事で、直感的に行動する事が当たり前になっていきます。
何かある度に、考え込まないで行動する。
それが当たり前になるまで繰り返していく。
筋トレや勉強と同じなんですね。
いきなりは変われないってことです。
よし、ちょっとでも気になったら即行動していこう!
須藤さんが色んな分野で成功されたのが納得できる内容でした。
深く考えつつも、どんどん前に向かって行動されてます。
このスピード緩和身に付けたいです。
とりあえずこの本を読んでやってみよう、な!
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著書名 やりたい事をすべてやる方法
著者 須藤元気
出版社 幻冬社
