感情リセット術

 

「人生うまくいく人の感情リセット術」樺沢紫苑先生に習うノンストレスな暮らし方

相変わらずの樺沢先生クオリティ

この本を読むと得られるもの

  • ネガティブな感情をリセットする方法がわかります
  • 脳科学でストレスの仕組みがわかります
  • 感情を鍛える方法がわかります

 

大ファンの樺沢紫苑先生の本を今日も読んでいきますよ。

先生曰く「世の中の悩みの9割」はこの本で解決します!

 

世の中の悩みの9割は「ネガティブな感情」が原因です。

過去の出来事を思い出して「後悔している。

仕事で結果が出ず「焦り」を覚えている。

困った人間関係に「イライラ」している。

将来の自分に漠然と「不安」を感じている。

 

こうした「ネガティブな感情」を取り除きたい、コントロールしたいと思ってますよね。

そんな時多くの人は「悩みの原因」を取り除こうとします。

でも、それでは悩みは解決しません。「悩みの原因」を取り除くのは結構難しいからです。

 

職場の人間関係に悩んでいたとし、「悩みの原因」を取り除くなら、相手に優しい人間になってもらうか、違う場所に異動してもらうしかありません。

ですが、他人を変えるのはほぼ不可能です。出来ても時間が掛かります。

 

この本では、「悩みの原因」を取り除くのではなく「感情リセット術」でネガティブな感情をリセットして解決します。

例えばさっきのだと、嫌な同僚の「ポジティブな面」を探してみる、という感じです。

どんなに嫌いでも、必ずポジティブな面はあります。

リセットとは、ゼロにするのではなく、マイナスからプラスにまでもっていくのです。

自由になる!DaiGoの「人間関係をリセット」する心理学

 

この本では、

  1. この一冊で「世の中の悩みの9割」が解決できる!
  2. 人生うまくいく人の「一瞬で気分を変える」法
  3. ポジティブに「言い換える」
  4. できる人の「一気にやる気を高める」法
  5. 人間関係うまくいく人の「嫌いを好きに変える」法
  6. 毎日充実している人の「どんな悩みもサッと消す」法
  7. 「感情リセット力」を高める脳の習慣

の項目で様々なシチュエーションでのリセット術が書かれています。

 

リセット術を知るだけで、ストレスは激減します!

この本はすべて心理学、精神医学、脳科学などの科学的な研究を裏づけしてるので、再現性も高いです。

ここでは、リセット術の基本と、マイナス要素をゼロにするリセット術について要約します。

人間関係で悩んでいる方、モチベーションが保てない方などは、是非本を読んで下さいね。

「感情リセット術」ってなんなの?

感情は脳内物質でしかありません

脳科学の研究で、感情や気分は物質に還元されることがわかってきました。

「苦しい」も「楽しい」も、脳内物質の変化にすぎないのです。

 

私たちは苦しい状況になると、不安や恐怖で落ち込みます。

しかしそれは生体のストレス反応、いわば条件反射です。

 

「苦しい」時には、ノルアドレナリン、アドレナリン、コーチゾールという「三大ストレスホルモン」が分泌されます。

「楽しい」時にはドーパミン、エンドルフィン、セロトニンが分泌されてます。

脳内物質をコントロールすると能力もコントロール!「脳を最適化すれば能力は2倍になる」

 

例えばめっちゃキツい仕事をしてるとします。

でも、ふと横を見ると楽しそうに作業している同僚っていません?

同じ仕事をしてるのに、何が違うのでしょう?

 

それは先程のどの脳内物質が分泌されているのか。その違いだけです。

「楽しい」脳内物質を出すのは、難しいことではありません。

頭の中の回路を切り替えるだけで、「苦しい」脳内物質が分泌されている状態が、「楽しい」脳内物質が分泌されている状態にチェンジします。

 

これで感情のリセットは完了です。

これは科学的にも証明されていることなのです。

 

「楽しい」感情はどうやって生まれるのか

と言っても「いや、苦しいものは苦しいでしょ!」となりますよね。

なぜそう思うのか?

それは「苦しい」人は、必ず視野狭窄(視野が狭くなり、周りが見えなくなる状態)に陥るからです。

つまり、物事の全体像でとらえる事が出来れば、「苦しい」以外のポジティブな側面も見えてきます。

 

オーストリアの精神科医フランクルは、ユダヤ人だったので第二次世界大戦中、ナチスの強制収容所に入れられてました。

地獄の日々です。

その中でも希望を失わなかったのには、次のように語っています。

「絶望の果てにこそ、暗闇の中に一条の希望の光が届けられてくるのだから」

「苦しみ」の先にはかならず「希望」があります。

今「苦しい」あなたも、「希望」はあります。

人生、苦なければ楽なしなのです。

 

脳科学的に説明すると、「苦しい」の後には、幸福物質の「ドーパミン」が分泌されるからです。

ドーパミンは目標を設定し、困難を克服し、自分の壁を突破した時に分泌されます。

何かにチャレンジし、人間を進歩と向上へ駆り立てる、モチベーションの源泉です。

 

ドーパミンは簡単過ぎる課題をクリアしても分泌はされません。

ある程度の難易度が必要になるのです。

つまり、「苦しい」は「楽しい」の前兆なのです。

それを知っているだけでも、ちょっと勇気が湧きますよね。

 

「マイナス要素をゼロにする」感情リセット術

悩んでいる人は「ひとりで考えている」

この本では、様々な感触リセット術が紹介されています。

どんなマイナスの感情でもリセットして、なんならプラスにする事も出来ます。

これは科学的に間違いありません。

 

と言っても、一人じゃなかなか上手くいかない時もあります。

そんな時には、とっておきの方法が色々あります。

 

まずは「相談する」です。

深刻な悩みの人ほど人に相談しません。

自殺者の60%は人に相談していません。生きるか死ぬかの問題でも人に相談しないのです。

 

相談には「問題解決」と「共感が欲しい」の2つのパターンがあります。

先述のように、「苦しい」状態は視野狭窄になっているので、解決方法が見えなくなっています。

 

ですので、第三者から見れば大した問題でない事が非常に多いのです。

苦しい時は専門家に相談するだけで簡単に解決した、というのはよくあるそうです。

ひとりで悩み続けても「苦しい」が続くだけです。

 

そして相談は、するだけでも気分がスッキリするものです。感情がリセットされるからです。

まさに「傾聴」がこれに当たります。

心の中にため込んでいるものを吐き出すだけでいいのです。

お坊さんから学ぶ「傾聴のコツ」相手の話をきちんと”聴く”のは簡単じゃない

 

第三のコミュニティの友達を増やそう

当然っちゃ当然ですが、「仲間」を持つだけで苦しみは軽減されます。

なんなら一番効果があるんじゃない?

 

猿の実験でも仲間がいるといないとでは、コーチゾールというストレスホルモンの値に変化があることがわかりました。

心筋梗塞で死ぬまで確率も変わってくるんですって。

 

あなたの3人の仲間を思い浮かべて下さい。

それが全員職場の人だと要注意。

あなたが仕事を辞めた途端疎遠になる確率があります。

 

職場の友人だと、情報が漏れないようにと転職などの相談もしにくいです。

なので、職場以外にどれだけ友人がいるかも大切です。

 

職場や学校、地域でもないコミュニティのことを「第三のコミュニティ」と樺沢さんは呼んでます。

趣味のサークルや習い事、スポーツ、ネットのコミュニティなど。

ここでだと気兼ねせずに話す事が出来ます。

仲間は大切ですね!

 

「人生うまくいく人の感情リセット術」を読んでやってみた

リセット出来れば何でも出来る!

実践してみたこと

  • ポジティブに感情を「書く」
  • 笑顔になってみた

 

ポジティブに感情を「書く」

末期癌の患者も、20分の筆記エクササイズにより非常に大きな効果が得られました。

これは20分の決められた時間で、「癌が自分たちの何を変えるか、その変わった事に対してどう思うか」について記述するのです。

すると49%が考えが変わったと答え、38%が今の状態についての考えが変わったと答えました。

気持ちを楽にする効果があったのです。

 

同じように日記にも癒しの効果があります。

日記療法は薬物依存症やうつ病などの心理療法のひとつです。

 

「毎日日記を書ける気がしない…」

そんな時には「3行日記」がオススメです。

 

一日の最後に「今日あった楽しかった事を3つ書く」というもの。

無くても絞り出して下さい。

「3行日記」には以下の効果があるんです。

  1. ポジティブ思考が強化される
  2. 自己洞察力、内省能力が高まる
  3. 表現による癒し効果
  4. 幸せを発見する習慣
  5. 人生が楽しく、毎日が幸せ!

こうかはばつぐんだ!

たった3行でこんなに効果があるなら、是非やってみた方がいいですよ。

1ヶ月で効果が自覚できるそうです。

ネガティブな日記は禁止!

 

僕も先日始めた起業ノートの片隅に書くようにしました。

まだ正直効果は質感してませんが、1ヶ月間は続けていこうと思います。

起業の成功は準備にあり「起業は一冊のノートから始めなさい」

 

笑顔になってみた

笑顔になることも大切です。

科学的に言えば、笑顔という「行動」は、楽しいという「感情」よりも先に生じています

楽しいから笑顔になるのではないのです。

笑顔になったから楽しいという感情が生じます。神経活動はそうなっているのです。

確かに笑顔で悲しむのは難しい。

 

笑顔を作ると、感情をリセットする3種類の脳内物質が分泌されるんです。

まずは癒しの脳内物質セロトニン。

セロトニンは表情筋のコントロールもしています。逆に表情を作るとセロトニンが働くのです。

 

2つ目が幸福物質のドーパミン。

3つ目が脳内麻薬のエンドルフィンです。

エンドルフィンは、感謝や感動などの幸福感が最高レベルに増幅されます。

 

笑顔は大体10秒で感情をリセットします。

これは最短最速の感情リセット術です。

 

僕は多分無表情な方です。

笑顔はあんまり意識してやってません。

今ちょうど一日中マスクやし、ひっそりと笑顔の練習してみます…!

 

相変わらず樺沢先生の本は読み応え抜群です。

感情リセット術、思ってた以上にすごかったです。

是非本で実践方法を読んでみて下さいね。

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著書名 人生うまくいく人の感情リセット術

著者 樺沢紫苑

出版社 三笠書房

 

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最近は散歩しながら本を聴いてます。オススメですし、無料で体験できるので是非試してみて