残酷な進化論

 

「残酷な進化論」ヒトは進化の失敗作?人体をテーマにしたエンターテインメント!

驚きの知識の連続!進化の副作用が面白い

この本を読むと得られるもの

  • 生物の進化の歴史が学べます
  • 進化によってヒトは何を得たのか、何を失ったのかがわかります
  • 自分の体の仕組みを知ることで、健康や習慣にも反映できます

 

現在の地球はヒトが君臨し、世界中で繁栄しています。

しかし、それが続くとは限りません。

いくら進化しても、環境がぴたりと当てはまるとは言えないからです。

別の進化した生物が誕生するかもしれません。マンガの「オメガトライブ」みたいに。

 

現れては消えていく生物の中で、たまたま膜に包まれて長く消えない、「複製する散逸構造」ができました。

そして今のところ40億年の間、消えずに残っている。

それが現在の地球の生物です。

 

なので、生きる目的とか考えるのって不思議になります。

生きる構造になった結果、生まれてきたものが生物なので、「生きる」より前に来るものは無いような気がします。

生きる為に生きる。

 

禅問答かよという感じですが、まさにそうなんです。

生物って不思議ですよね。

そんな生物はどのような進化を辿ってきたのか。

 

この本では、

  1. なぜ私たちは生きているのか
  2. 心臓病になるように進化した
  3. 鳥類や恐竜の肺にはかなわない
  4. 腎臓、尿と「存在の偉大な連鎖」
  5. ヒトと腸内細菌の微妙な関係
  6. いまも胃腸は進化している
  7. ヒトの眼はどれくらい「設計ミス」か
  8. 腰痛は人類の宿命だけど
  9. ヒトはチンパンジーより「原始的」か
  10. 自然淘汰と直立二足歩行
  11. 人類が難産になった理由とは
  12. 生存競争か、絶滅か
  13. 一夫多妻制は絶対ではない
  14. なぜ私たちは死ぬのか

の項目で解説されています。

 

ここでは、腸内細菌と進化の関係、脊椎動物と昆虫の進化について要約しています。

もうほんと触りだけなんで、是非本で読んで欲しいです。

犬が走ってたら、どちらが前でどちらが後ろかわかります。

進んでる方が前ですよね。

 

止まっててもわかります。前後の形が違うからです。

では、僕たちは犬の何を見て、前だと判断するのでしょう。

あたま?目?

それを考える為に体の基本構造について考えてみます。

 

私たちや犬の体は、単純化すると中空のボールの中を一本の管が貫通しているような構造をしています。

ボールの外側は「外胚葉(がいはいよう)」と呼ばれて、ここから表皮や神経などができます。

中を貫通している管の部分は「内胚葉(ないはいよう)」と呼ばれて、ここは主に消化管になります。

管の両側の穴は、一方が口で、もう一方が肛門になるということですね。

 

外胚葉と内胚葉の間にも細胞があり、この部分は「中胚葉」と呼ばれます。

ここからは骨や筋肉などができていきます。

 

私たちや犬は光合成が出来ないので、ものを食べないと生きていけません。

だから口から食物を消化管に入れます。

食物が消化管を通る間に栄養を吸収し、いらないものは肛門から出します。

 

食物になるのは大抵他の生物です。

でも向こうから口に入ってくれることは滅多にありませんので、自分から動かないといけません。

動く向きは口のある方に進むのがいいですよね。

 

だから口のある方が前なんです。

植物は口がないので前も後ろもありません。

 

このように、口はとても大切だとわかります。

口からものを入れるのが、動物の基本的な生き方です。

 

生きる上で一番大切なのは食べることだとわかりました。

でも実は、私たちの体はひとりでは満足に食事も出来ません。

他の生物の力を持って借りないと、食物を十分に消化出来ないのです。

「この4つを食べなければ病気にならない」パレオ式食事法で腸を守る

 

消化管の中には細菌が住んでいて、腸内細菌と呼ばれています。

腸の中にはすさまじい数の細菌がいてて、およそ1000兆個という見積もりもあります。

私たちの身体は40兆個の細胞でできているので、本人よりもはるかに多い数です。

 

腸内細菌の99%は大腸に住んでいます。それでも数が多いだけに小腸にもたくさんいますよね。

私たちの便って食べた物の残骸だと思われてますが、半分は腸内細菌の死骸なんです。

まじ?!

 

こんなに沢山の細菌が住んでいても生きていけるのは、腸内細菌の多くが役に立つ奴らだからです。

ヒトは腸内細菌に住みやすい環境を提供します。

腸内細菌は私たちの消化を助けてくれるだけでなく、食物と一緒に入ってきた細菌に感染するのも防いでくれます

悪い菌が入ってくると、僕らの細胞に知らせてくれて、細胞は菌にとって有害な物質を出したりします。

 

と、腸内細菌とは仲良しっぽく見えるのですが、少し微妙な関係なんです。

生物がエネルギー源として最もよく使うのがグルコースという糖です。

グルコースは糖の中でも単糖といわれる一番小さい単位の糖です。

グルコースがたくさん繋がったものがデンプンです。

 

私たちが米を食べると、米に含まれたデンプンが口に入ります。

すると口の中の唾液がデンプンという多糖をマルトースという二糖に分解します。

小腸でも残ったデンプンをマルトースにまで分解します。

 

でも、なぜ二糖までしか分解しないのでしょう?

エネルギーとして使うのは単糖なのに。

 

その理由には、まず消化には2種類あることを知っておきましょう。

消化管の中で行われる消化を管腔内消化と言い、マルトースはグルコースにまで分解されます。

もうひとつが、吸収上皮細胞の細胞膜で行われる消化が膜消化で、これが消化の最終段階です。

 

なぜ膜消化なんてものがあるのでしょう。

管腔内消化で単糖にまで分解した方が簡単です。

それは腸内細菌との競争のためです。

 

もしも管腔内消化でグルコースまで分解すると、それを僕らの腸が吸収する前に、腸内細菌に食べられてしまうからです。

なので、腸内細菌が死なない程度にガードしているのです。

このような膜消化が進化してのは、ヒトが腸内細菌に助けられている証です。

ヒトも腸内細菌がいないとご飯も食べれないのです。

 

昆虫と脊椎動物

プラネットアースとか見るの楽しいですよね。

色んな生き物がいるんだなあと感心します。

 

全部で何種類いるかははっきりしてませんが、学名が付いているものだけで約200万種いるそうです。

最も数が多いのが昆虫で、およそ半分の100万種です。

その為昆虫は、現在の地球でもっとも成功した存在と言えます。

ここまで繁栄した秘訣は「飛べること」でしょう。

 

かたや脊椎動物は学名何付いているのは6万種に過ぎません。

脊椎動物は魚類、両生類、爬虫類、朝来、哺乳類の5つにわけられます。

6万種のうち半分は魚類です。

 

でも、体の大きさが違うのに、種類の数だけで繁栄力を比べるのはアンフェアかもです。

種類ではなく、体の重さで比べてみると、全ての脊椎動物を足した重さは、全ての昆虫の重さより上回るそうです。

 

また、昆虫の繁栄理由を飛べることとしましたが、脊椎動物でも飛ぶ能力を持ってるのはいます。

この能力は貴重で、長い生物の歴史の中で4回しか進化していません。

そのうち1回は昆虫で、残りは脊椎動物の翼竜、鳥、コウモリです。

 

脊椎が進化したのはおそらくカンブリア紀なので、既に5億年くらい経ってます。

その間、脊椎動物は脊椎を持ち続けたのでとても大切なものなのでしょう。

 

でも、すこし変です。

5億年前の脊椎動物は全て魚でした。

海に住んでいるのに、形を保つ為の脊椎は必要だったのでしょうか?

クラゲは脊椎が無くてもフワフワ泳いでいます。

 

脊椎は体を支えるだけでなく、様々な役割があるのです。

脊椎は主にカリウムでできています。

カリウムは神経細胞が情報を伝えたり、筋肉が収縮したり、怪我をしたときに血液を固めたりするのに必要です。

 

しかし、カリウムが必要になってからカルシウムが多く含まれた食事をしても間に合いません。

なので、脊椎はカルシウムの貯蔵庫にもなっています。

 

カンブリア紀の生き物は脊髄は脊椎よりも背中の表面に近い場所にあったようです。

それでは大切な脊髄が傷付きやすくなります。

なので、進化の中で脊椎は脊髄を守るためようになりました。

 

そうすると泳ぐ能力は高くなっていきました。

骨にはしっかりと筋肉を付けられるし、骨は硬いので筋肉の動きを素早く伝えることも出来ます。

 

そこからの進化で、脊椎は泳ぐのに便利なものから、立つ為のものへと進化します。

しかし、泳ぐ為や歩く為に脊椎を水平にしたり直立させたりと無理させてきたので、私たちは苦しむことになります。

 

ヒトは体を直率させる為に、いつも椎間板に強い圧力がかかっています。

こういう脊椎の不具合は、腰で最も起こりやすいのです。

 

不自然な使われ方の為に僕たちは腰痛に悩まされるのです。

 

「残酷な進化論」を読んでやってみた

リベラルアーツをやっていこうかなと

実践してみたこと

  • リベラルアーツをやってみた

 

先日の「知力をつくる技術」で書かれてたリベラルアーツをやってみたいなと思い読んでみました。

生物学は生まれてこのかた、全く触れてこなかった分野です。

 

触れてこなかった分、知ること全部が初めて聞くことばっかりで驚きの連続です。

これが知的好奇心か…!

これからも新規開拓していきます。

 

めちゃめちゃ読みやすくって、なんか進化論とか難しそうやなあと思ってる方にこそオススメです。

是非本で確認して下さいね。

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著書名 残酷な進化論 なぜ私たちは「不完全」なのか

著者 更科功

出版社 NHK出版

 

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