この本を読むと得られるもの

  • 感動のストーリーに心が洗われます
  • 将来の自分像を考えるきっかけがもらえます
  • 人の生き方について教えてもらえます

 

「株式会社タイムカプセル社」10年前のあなたからのエールの手紙

僕は10年前の自分をがっかりさせる自信があります

 

「人生を変える一冊です!」

よく聞くフレーズですが、ほんまかいなと逆に胡散臭いですよね。

こう言っときゃいいんでしょ?的なシタゴコロが垣間見えます。

 

さて、今回紹介したい本は「株式会社タイムカプセル社」です。

この本はホント良かった。まさに人生を変える一冊です。

非常に良い読みやすい小説仕立てながらも、要所要所で飛び出す深い名言。

魅力的あふれるキャラクターたち。

読んでて涙が溢れる名場面。

最後にはアッと驚くどんでん返し。

これを読まずして人生終われない。読むなら一日でも早い方がいい。そんな一冊です。

 

主人公は人生が行き詰まった感のある英雄(ひでお)。英雄は自分の会社を倒産させ、再就職先に選んだのが「タイムカプセル社」です。

タイムカプセル社は、自分の10年後にあてた手紙を届けるという不思議なサービスをしています。

その中にはもちろん宛先の住所が変わって届かない手紙もあります。

英雄はそんな配達困難な手紙を何とかして届ける部署に配属となりました。

 

職場には何やらカリスマ漂う社長西山や、バリキャリオーラのある麗子、そして若くして人生3周目の海人(かいと)など個性派な面々が揃っています。

麗子の指示のもと、英雄と海人の2人は西へ東へ、はたまた海外へと飛び回って手紙を届けるのです。

 

配達困難な人たちですから、生きてても複雑な事情を抱えた人ばかりです。

そんな人たちが10年前の自分からの手紙でいかにして人生を変えていくのか。

そんなストーリーが絡み合って、驚きの結末へと向かいます。

 

どんなストーリーが待っているのか。

ぜひ手にとって頂きたい一冊です。

嶋明日香の場合

英雄の初仕事は大阪心斎橋にいる嶋明日香への配達でした。

現在の明日香は友達の家を転々としている為、配達困難となっていました。

 

明日香はバイト生活のため生活が苦しく、彼氏と別れた為住むところもない状態です。

もちろん明日香もこのままで良いとは思っていません。でも、自分の将来に正面から向き合う心の余裕みたいなものがありませんでした。

この辺の情報も、どうやってかわかりませんが、麗子は調べてくるのです。

 

そんな明日香に悪友からキャバクラで働かないかと勧誘を受けます。

酒乱だった父親の記憶から酔っ払いの相手をするのが苦手な明日香。

断りたいけどズルズルと話を引っ張ってます。

明日香もその悪友が好きではありませんでしたが、断わることが出来ないのです。

向こうもそういう明日香の性格を知って誘ってきています。

 

明日香が勧誘されている様子を遠くからうまく一人と英雄は張り込んで見ています。

2人は手紙を渡す瞬間がドラマチックになるように、真っ白なスーツを着ているのです。

 

悪友が席を外します。

明日香の思考は堂々巡りを繰り返し、もはや停止していました。

今回も押し切られる形で「わかった」と返事するんだろうなと自分でも思っています。

これからもそうやって生きていくのか…。

 

そんな矢先。

明日香の目の前に白のスーツに白いハットを被った二人組がやってきました。

「嶋明日香さんですね?」

「は、はい…」

すっかり怪しまれている英雄と海人。

「今から10年前、あなたがあなた宛に書かれた手紙をお届けに参りました」

 

明日香はそんな手紙を書いた記憶すらありません。

どうやらクラスのみんなで自分宛の手紙を書く授業があったみたいです。

 

白ずくめの男たちが立ち去って、明日香は手元に残された手紙を丁寧に開いていきます。

そこには、確かに中学生だった自分からの手紙が入っていました。

 

その手紙には将来の夢が書かれており、実現したか?頑張ってるか?ダメな自分から卒業出来たか?といった内容が書かれていました。

当時の自分が、今の自分に精一杯のエールを送っているかのように。

明日香は嗚咽を堪えて立ち上がり、化粧室に駆け込みます。

溢れる涙わ拭くことも忘れて、手紙を何度も読み返し「ごめんね…ごめんね」とつぶやき続けました。

 

駐車場に停めた車から、英雄と海人は店内の様子を伺っています。

どうやら明日香にとっては大切な一通になったことはわかりました。

 

明日香は化粧室から戻ってくると、勧誘の話をキッパリと断りました。

夢は持とうと思って持つものではない。

とにかく今、目の前にあることに一生懸命になること。がむしゃらに打ち込んでみること。

夢を持とうとしなくてもいいから、今、目の前にいる人を笑顔にすること。

そうすることで自然と夢になっていくことを思い出したのです。

 

後日明日香からお礼のメールが届きました。

「おかげで、これ以上ない、最高のタイミングでわたしの中にある大切なものを思い出せました。

何をやってもうまくいかなくて、どうせ自分なんて…と考えるのが当たり前になっていました。

でも順番が逆なんだってことがわかりました。「どうせ自分なんて」って思い始めてから、何もかもがうまくいかなくなったんだって。

 

もう一度自分を信じて、もう一度やり直そうと思います。

その決意を、また10年後の自分に宛てて手紙に書いておこうかなって思います」

 

どうですか?以上が嶋明日香のストーリーです。

結構端折ったので、ぜひ本書を手にとってじっくりと味わってほしいです。

 

僕はこのストーリーを読んで、まさに俺やん…と思いました。

自分の失敗をずっと気にして、隠しているつもりでも「俺なんて…」みたいな気持ちがどこかにありました。

でも最近はこのようにも実感しています。

その気になれば人生なんていくつからでもなんぼでも好転します。全ては自分の行動と人との出会いです。

いくら名著を読んでも、決意を新たにしても、行動しないと全く何も変わりません。

 

毎日何か一つ、新しいことに挑戦する。今までやろうと思っても後回しにしていたことに手をつける。

そんなことを続けていると、必ず人生を変えるような出会いがある。

失敗しても気にせず、バカにされても気にせず、行動を続けていると必ず自分を引き上げてくれるような出会いがあるのです。

するとこれまでの停滞が嘘のように人生は動き始めます。

そうなると不思議なもんで、多少嫌なことがあろうとも「まあ、このくらい大丈夫っしょ」と良い意味で楽観的になれ行動を積み重ねれるのです。

「株式会社タイムカプセル社」を読んでやってみた

未来の自分に手紙を書いてみよう

実践してみたこと

  • 自分への手紙を書いてみた

 

この本を読んで自分への手紙を書かないなんてありえませんな。

よし、俺も書いてみるぜ!

 

…全然何を書いたらいいのかわかりません。

そう思って過去に読んだ「神メンタル」や「夢を叶えるマイノートのつくり方」をもう一度読んでみました。

脳科学と心理学で目標達成が思い通り!すごいぜ「神メンタル」

のがちゃん流!理想の自分を発見できる素敵な「夢を叶えるマイノートのつくり方」

 

どちらの本もワーク形式になっているので僕も書き込んでいたのですが、その内容を読んで驚きました…。

結構叶ってるやん!

 

どちらも2、3年前に読んでいるのですが、未来の自分像が結構叶っていたのです。

でも大体の部分がもう一息って感じだったので、僕の行動はもう一息レベルなんでしょう…。

 

そんなこともあって、未来の自分像を考えるのって大切だなと改めて思いました。

手紙を書くのはなんか照れくさいって人も、将来の自分はこんな風になっているはず、いやなりました!というのを書いておくのは良い事だと思います。

脳科学的にも正しくて、宣言することで脳はそれを達成するための情報を自動的に集めてくるんです。

僕も未来にやってる仕事、コミュニティ、SNS、体型などを書いておきました。

皆さんもぜひこの本を読んで、未来の自分へのエールを送って下さいね。、

 

とりあえずこの本を読んでやってみよう、な!

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