学問のすすめ

福沢諭吉「学問のすすめ」学ぶ事でしか未来は変わらない

変化の激しい現代だからこそ読んでおきたい!

 

この本を読んで得られること

己の環境や立場を変える方法がわかります。

他人とのコミュニケーションの取り方がわかります。

自立心を養えます。

 

福沢諭吉の「学問のすすめ」にはどんな事が書いてあるかご存知ですか?

「天は人の上に人を造らず」

の一節が有名ですよね。

 

タイトルからして「勉強やっとけよ」だというのはわかります。

しかしここでの「学問」は手段であり、目的は「自立した人間・国家となること」です。

 

諭吉は1835年、中津藩藩士の子として生まれました。

諭吉は封建社会の束縛を嫌い、平等な社会を目指す為、「蘭学」を学びました。

 

その後さらに勉強する為、緒方洪庵の「適塾」に入門します。

適塾では、生理学、医学、物理学、化学などを学びました。

1858年、幕府の命で江戸に出た23歳の諭吉は、築地に慶應義塾の起源となる小さな塾を開きます。

 

1859年、横浜港の生麦事件の体験から、これからはイギリスやアメリカが世界の中心となる事を知った諭吉は英学を学び始めます。

見事その才能を幕府に認められ、使節団の一員として三度欧米を訪れる機会を得ました。

ここで触れた思想と文化が、諭吉に大きな影響を与え、後の執筆や繋がりました。

 

明治に入ると、日本は生活にも西洋の文化が入ってくる激動の時代を迎えます。

そんな中で諭吉はまさに「文明開化」を導いていった存在です。

 

諭吉は日本人の一人一人がしっかり勉強し、日本の国を強くすることで「日本の独立」に繋がると考えていました。

その時の代表作が「学問のすすめ」です。

学びをお金に換えるには?「お金を稼ぐ人は何を学んでいるのか?」

 

「学問のすすめ」は17篇で出版されました。

それは合わせて340万部という大ベストセラーになりました。まさに新時代を象徴する一冊です。

諭吉は新しい時代の学問として、実際の生活に役立つ、科学的実証の学問「実学」を勧めています。

多くの人に読まれた「学問のすすめ」は、日本人の精神改革に大きな影響を与えました。

池上彰「おとなの教養」で学ぼう!本当の教養となる現代のリベラルアーツ

 

「学問のすすめ」は現代人にとっても重要な、学ぶ大切さやコミュニケーションの大切さまでが書かれています。

ここでは一部である「学ぶとは」「独立とは」について要約しようと思います。

是非その他の箇所は判断読んで下さいね。

福沢諭吉の言葉

「学問のすすめ」…学ぶとは

学問に入らば大いに学問すべし。農たらば大農となれ、商たらば大商となれ(第10篇)

学問をするなら大いに学問をしよう。農民なら大農民を、商人なら大商人を目指そう。

 

人は目標を持たないと努力が続きません

小さく収まるのではなく、どんな分野であれ一番を目指して努力した方が大きな力となるだろう。

今回は過去の偉人もやってきた課題です!めちゃめちゃ感動もした「夢をかなえるゾウ3」

 

何ぞ必ずしも和漢洋の書を読むのみをもって学問と言うの理あらんや(第2篇)

和漢洋の本を読むだけで学問とは言えない。

 

勉強に決まったスタイルなどありません。

自分が何を学びたいのか、それさえ意識しておけば、失敗や挫折もプラスに出来ます

雑用のような仕事も、捉え方で貴重な財産となるはずです。

勉強を習慣化できれば最強!その為には「1日30分を続けなさい」

 

学問は米を搗きながらも出来るものなり(第10篇)

学問は米をつきながらでも出来る。

 

やる前から人は「時間がなくて」「落ち着いたら」と言い訳しますが、もしこれが本当にやりたい事なら、すぐに気合い十分で取り組んでいるはずです。

自分は本当は何がしたいのかわかれば、どんな状況でも積極的に頑張れるはずです。

読めば行動せずにいられない。まさに「死ぬこと以外かすり傷」精神で熱狂すれば上手くいく

 

天は人の上に人を造らず人の下に人を造らずと言えり。されば天より人を生ずるには…

この冒頭の一文だけ知っている人も多いかと思いますが、ここだけだと「人は皆平等だよ」と諭吉は説いているかのように聞こえます。

でも実際は「人間は学問をするかしないかによって大きく差がつく。なので皆学問を頑張るんだ」といった内容です。

つまり地位や財産は、この人の働き次第で決まるという世の中の競争原理を説いているのです。

「30代で人生を逆転させる1日30分勉強法」人生の逆転は勉強でしか起こせない

学問のすすめ…独立とは

独立とは、自分にて自分の身を支配し、他に依りすがる心なきを言う(第3篇)

独立とは、自分の身を自分で支配して、他人に依存する心がない事である。

 

何か困難な事が起きた時に、人を頼るばかりで自分で物事を考えないと、生きる力は養われません。

正しいかどうかは問題ではなく、仮説を立てて実行し、解決策を導く。その上で周りに相談して正しいかどうかアドバイスをもらうようにしましょう。

 

常に人を恐れ人にへつらう者は次第にこれに慣れ、その面の皮鉄の如くなりて、恥ずべきを恥じず、論ずべきを論ぜず、人さえ見ればただ腰を屈するのみ(第3篇)

常に人を恐れてへつらう者は、次第に慣れて厚顔無恥になり、言いたい事も言えず、人に対して卑屈になるばかりである。

 

「空気を読む」がいき過ぎてしまうと、主体性がなくなってしまいます。

相手の意見を尊重するのはもちろん大切です。

ただし相手の意見に従っているだけだと、何が正しいのか見極める力を持って失います。

 

福沢諭吉が「学問のすすめ」で伝えたかったのは、学問をする事で、自分で考え、行動する力を養う事です。

学問を通じて人は立場や状況を変えていけるということです。

 

「学問のすすめ」を読んでやってみた

何の為に働くのか考えてみた

雑用のような仕事が回ってくると、「なんでこんな事やってんのかなー」みたいな気持ちになってました。

つか、今日この本を読む日がそうでした。

 

この本を読むと、単純に頑張ろうってだけでなく、「このままじゃいけないからこそ頑張ろう」って思えました。

仕事はきっちりこなし、昼休みは勉強して、雑務のような仕事も改善を加えていく。

するとなんか気持ちも充実してきて、早く別の事をやれるようにとテンションも上がります。

 

環境に文句を言うだけなら誰でも出来るし、環境は永遠に変わりません。

今の仕事を馬鹿にせず、手を抜かずにやれば何かしらの糧になります。

やりたい事があるんならそれは忘れず、成長していけばいつかチャンスは巡ってくると教わりました。

「学問のすすめ」いいですね!

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著書名 学問のすすめ 現代語訳 (ちくま新書)

著者 福沢諭吉

出版社 筑摩書房

 

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最近は散歩しながら本を聴いてます。オススメですし、無料で体験できるので是非試してみて