イチローインタビューズ

 

「イチロー・インタビューズ」イチローの哲学を学び、継続する力を手に入れよう

努力の鉄人イチローを僕は崇めてます!

この本を読むと得られるもの

イチローが「イチロー」となってからの生き方を学べます。

成功の裏にはどれほどの膨大な努力が必要かわかります。

自分の分野ででも成功するために何が必要かわかります。

 

「天才、言うなっ」

テレビを見ていたイチローさんが、自分自身に「天才」の冠が被せられる時に言った言葉です。

イチローさんは自身のことは天才とは思っていません。

「とてもそうは思えないですね。それなりのことをやってきましたから」

 

子供の時から周りの子達とは別次元の練習を繰り返してきたイチローさんにとって、天才という一言は違和感なんでしょうね。

むしろちょっと腹立つと思います。

練習量だけでなく、私生活も驚くほど徹底した自己管理を続けてこられました。

 

選手の時は電子レンジからヤケドをしないよつに直接お皿を取ったことはありません。

万が一の怪我の為に、ナイフも使ったこともありませんでした。

引退されてからは、楽しそうに料理もされてます。

 

そんな修行僧のような、尖ったナイフのような、芸術品のような、イチローさんの約20年間のインタビューをまとめた1冊です。

もうそれだけで経典のようなありがたさがあります。

 

この本では、

「向こうに行くことが夢じゃないですから」

「やっぱり恐ろしいところですよね、メジャーという場所は」

「イチローに対する見方は、僕が一番厳しかったということ」

「日本のこと、大好きです」

「WBC後の僕と、今までの僕は、別のカテゴリーに入れるべきものだと思うんです」

「去年の涙は、悔しさが全てではない」

「どうやって生きているかということが、食べることにも繋がっている」

「破壊をしないと成熟しないんじゃないか、という考え方です」

「”イチロー”は間違いなく僕の原動力でした」

などの数々の「Number」のインタビューでのイチローさんの言葉を集めてあります。

どれも気になる言葉ばかりです。

 

ここでは一部をピックアップして紹介しています。

あとの言葉も是非本で読んで欲しいです。

継続するからプライドも自信も生まれる

イチローさんの能力は、日本で7年連続首位打者、通算打率3割5分3厘という次元の違う数字に現れています。

しかしイチローさんの自信は相対的な結果からのものではなく、ずっとずっと培ってきた過程が支えているのです。

 

メジャーに挑戦する時のインタビューでは、

「日本で成績を残したという自信ではなくて、野球に限らず、どの世界でもそうだと思いますけど、自分にできることをとことんやってきたという自信が持てたかどうか。そこが重要なんです。

そんな自分がいること、それを継続できたこと、誇りを持てるとしたらそこではないでしょうか。

だから、たとえ2割5分の選手であっても、それが自分のこと脳力を出す為に全力でやってきた人間なら、適当にやってきた3割5分の選手よりもプライドを持って相手に立ち向かえると思うんです」

 

自信とプライドという言葉にブルっと震えます。イチローさんが発するとこんなに響く言葉になるんですね…!

僕も堂々と自信を持てるものあるかな、と自問してしまう。

 

外野からの声に対しては、

「野球に限らず、新しい世界に挑戦しようとしている人間に対して、それをやったことのない人間が、通用するのか、って…全く失礼な話です」

 

2003年9月。

イチローさんにもスランプの時はありました。

3週間で打率.150の時には、イチローさんも「わからない」を繰り返していました。

 

「技術的な理由が自分の中で見つからないから、やりようがない。

何かを感じていれば変える事も構わないのですが、感じていないから修正のしようがないんです。

何か原因があるとすれば、それは目に見えるところではないはずです。

あるとしたら、表に見えている形ではなく身体の中で感じている”内側の感覚”にあるはずで…」

 

深すぎてちょっと難しいですね。

高レベルを極めようとしてら、ここまで微妙な感覚が求められるのか…。

 

30歳になったイチローの宣言

イチローさんは30歳という年齢をずっと意識してこられました。

30歳になったらなかなかヤバイで、という先輩の忠告でもあったのかな?

しかしこれは、30歳を過ぎたら技術や感覚は伸びていっても、アスリートとしての体力や視力は衰えるものだという決めつけからの忠告です。

 

イチローさんは素直に忠告を受け入れて、色んな準備をされてました。

「多くの先輩たちの話を聞くと、肉体的な節目がやってくるのは30歳か35歳だと言う人が多い。

だから今の僕が変化を感じていなくても、予備知識としてそれを頭の中に入れておく事で、慎重な動きをしていく事が出来ます。

自分だけは違う、という発想は危険なんです」

 

「ただ、この先に考えなければいけないのは、そういう周りの頑なな見方に流されてはいけないという事。

スパイクなど様々なものが進化している中で、野球選手の寿命だけが昔と同じだとしたら、これは退化しているのと同じでしょう」

!!この発想はなかったです。

そうか、過去がこうだから…という考えは、退化にあたるのか。確かにそうですね。

 

イチローさんは、30歳のテーマとして「ゆるすこと」だと宣言されました。

超完璧主義ともいえるイチローさんが、ゆるす。

 

でも、イチローさんの「甘い」は、他人の挑戦キビシーくらいですから、丁度いいのかも。

一切のムダを排除してきた20代から、新しい事を取り入れようとする30代。

夜にお酒を飲んだり、伝説のカレーのルーも変えたりしたそうです。

今までの自分を解き放ってみたら、意外と新しくて良い景色が見えたのかもですね。

 

引退後のイチローの考え

「喪失感、現段階ではまったくありません」

そう言い切れるイチローさん、カッコいいですね!

 

首位打者が当たり前、と言われてきた現役時代は大変でした。

「出来ることが前提になるのは苦しいです。

新記録は来年まで取っておこうなんてことは、相手がいる野球ではできませんからね」

 

WBCで世界と日の丸を背負って戦ったのも恐怖だったそうです。

日本人の日の丸に対する思い、エネルギーの凄まじさを感じたんですって。

確かに周りの人はやいやい言うけど、ほとんどの人は日の丸を背負ってなんて経験してませんもんね。

 

奥さんの弓子さんにも感謝されてます。

弓子さんはイチローさんが試合の時は、何も食べなかったそうです。

食べる気にならなかったそうです。いつも一緒に戦ってたんですね。

しかも、自分が直接戦えないから本人より大変かもしれません。

 

引退会見の後は、馴染みのお店に2人で食事に行かれたそうですよ!

お店も会見終了まで待ってくれてたそうです。

 

「人の優しさとかぬくもりをありがたいなと感じました。

本当に大切なものを大切にしたい、と思った時間でした。

これからも大切なものを大切にして生きていきたいなと、改めて思いましたね」

 

「イチロー・インタビューズ」を読んでやってみた

こんな風になりたいと心から思える人です

人から見ると努力している人も、本人は努力じゃないと思っていることの方が報われることもある。

イチローさんは結局好きで野球をやってきたので、引退後もバットを振るしトレーニングもするそうです。

 

好きが最強なんやなあ。

好きだからこそ継続できるし、継続できるから地震になり、自信があるから結果が残せる。

「これをやりたいけど、失敗が怖い」

って思うことしょっちゅうですが、好きだとそんなことを考える前に行動してるんですね。

もっと情熱が必要だなあって痛感しました。

 

とても面白い本です。何か必ず得るものがあると思いますよ!

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著書名 イチロー・インタビューズ 激闘の軌跡 2000-2019

著者 石田雄太

出版社 文藝春秋

 

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最近は散歩しながら本を聴いてます。オススメですし、無料で体験できるので是非試してみて