「人たらし道免許皆伝」を読んでやってみた
センゴクってマンガがあるんですけど、そこに登場する豊臣秀吉が「人たらし」能力が凄すぎなのです。
上司、部下だけでなく敵をも懐柔するんですよね。
勘定方に新しく加わった下っ端メンバーに「お母ちゃん目が悪いんやろ?」って薬を用意して出迎えるんですよね。
そいつ泣いて感動してるんですよね。
え!天下人がそこまですんの?恐ろしい…これが人たらしか…。
現代で言えば総理大臣に初めて会った時に「エミコ(母)にどうぞ」と水虫の薬渡されるようなもんですよ。そんなのファンになるに決まってるじゃないですか。
と、「人たらし」に興味持ったので解説本ないかなと探して見つかったのがこの本です。
人はこんな人に惹かれるのだ、が人たらし道
人はどんな人に惹かれるのでしょうか。
この本では5つの法則を挙げています。
お金や仕事を与えてくれる人に人は引き寄せられる
孤独を癒し、親しみを示してくれる人に人は引き寄せられる
自己重要感を満たしてくれる人の虜になる
性的本能は理性、主義、主張を超えて人を惹きつける
情報欲求本能を満たしてくれる人に人は引き寄せられる
まさに。これやわ。
さらにこの5つの法則に3つの感覚を掛け合わせるのですって。
不安感と安心感
不快感と快感
嫌悪感と好意
うへえ。もうこんなの考えて出来るもんなんですか?天性の才能を感じます。
でもそうも言ってられないので、上記の中から最重要ポイントを掘り下げます。
それはずばり「自己重要感」です。
「人たらし道免許皆伝」の結論は「自己重要感こそ最大の鍵」なのです。
人は自分を本当に評価し尊重してくれる人の為なら喜んで尽くします。
人たらしの極意は人を感動させる事なんです。
人たらしとは
人は損を感じれば離れていく
人は得を感じれば寄ってくる
そりゃそうやろって思うだろうけど、実行している人はほんの一握りなんだそうです。
ここでも書いてあったのは「ギブアンドギブ」なのでした。
人たらし道的ギブアンドギブの心得え
相手の自己重要感を満たすには、話を聞いてあげることなんですって。
愚痴にアドバイスをしてはいけません。更に相手の自己重要感が下がります。
尊重してあげてください。上からにならないように気をつけて。
賞賛して下さい。ヨイショにならないように本当に良いところを探してください。
ううむ、何となくわかってきたぞ。
注意するのは、ギブアンドギブで援助した事は言ってはいけません。自己重要感を下げてしまいます。
自慢話も不快感を与えます。
説教なんてしたもんなら屈辱感を与えるだけなのです。
性的本能も抑えたポイントは、恋愛幻想を意識するんですって。雰囲気にときめきたいのです。
注意ポイントとしては自由を奪わない事だそうです。
命令したり、無理強いしたりしない事。
好意は自由な雰囲気から生まれます。しがみつかない事。
軽蔑から好意は絶対に生まれません。
本書では、上記の5つの法則についてそれぞれ詳しく解説しているので是非読んでみてください。
仕事、恋愛、友人関係と色んなコミュニケーションの助けになると思います。
「人たらし道免許皆伝」は難易度が高かったがやってみた
どうです?ここまでの話聞いてみて出来そうです?
自分はコミュニケーション能力が低い方なんで、これ読んで目から鱗でしたし、正直無意識に出来るようになるの大変やなあって感想でした。
なんでレベル1がスライムを倒すところから始めようと思いました。
まずは「人々は親愛の情を示す人に引き寄せられる」という教えでは、見える、伝わる形にする事とありました。
「会えてうれしい!」とか相手の名前を先に言うとかです。
相手がこちらを所属する会社名で呼んできても、こちらは相手を名前で呼ぶ感じですね。
大きな声では言えませんが、これすごい効果的でした。
褒める時は適当で大丈夫です。パッと見て気付いた事を褒めてみるといい感じ。
「こいつ人たらし道実践してんなー」と悟られないようにさりげなくが難しいです。
それと、結構グサーっと心に突き刺さった本の一文に
自分はオンリーワンだと思っていても、周囲からはただの変な人と思われているかも知れない。変な人に市場価値は無い。
というのがあって、これ十分俺やんみたいな。
かと言って変な人になりたくからと、何もしないのではこの現代ではどんどん置いていかれるし。
人と違う事をしようと思ったら、まず人に喜んで貰える事をしないといけないのね。
本文では皆ああしようこうしようと話してばかり。話てるうちにさっさと目の前の空き缶を拾おうとありました。
OK先生、おれやるよ。
いかがでした?
今これ読んでますと人には堂々と言いにくいタイトルですが、読む価値はめちゃめちゃあると思います。
こっそりと実践すれば効果絶大です。是非どうぞ。
オススメのまとめ
もっとコミュニケーションを円滑に出来たらなあと悩んだ時にはまずこちらから。
著書名 人たらし道免許皆伝―――誰にでも、自分を大好きにさせてしまう方法
著者 河瀬和幸
出版社 キニナルブックス