現代では定年後の働き方が、なんなら今からでも4つの道を選ぶ事が出来る様になりました。
雇用継続、転職、兼業、独立。どの道も自由に選べるようになったんです。
定年後で考えるなら40代から準備を始めないといけません。この本を読んで人生の選択を行いましょう!
「定年後の仕事は40代で決めなさい」定年という人生の節目を前に輝く未来を選択しよう
定年後の人生を想像するのが楽しい
この本を読むと得られるもの
- 定年後の4つの選択について考えることができます
- 人生の節目に向けて今から計画を立てることができます
- 多くのフレームワークでじっくり考える方法が学べます
もう散々書いてきましたが、これからの日本は更なる高齢化と労働人口の減少がやってきます。
60〜70代でも働くのが当たり前になります。
お金の為だけじゃなく、健康維持や生きがいの為に働くことになるでしょう。
40代と言えば人生の折り返し地点。
まだまだ長い期間働きます。
自分のキャリアを考えて、なんか今後に活きるスキルを身につけなきゃと思いつつ。
これから社会は変革の時代に入ります。
今の仕事が安泰とも限りません。漠然と不安も感じます。
そんな時は自分を明確にすると、今後の方向性も決まってきます。
このプロセスこそが重要です。
定年を迎える前に考えた方がいいでしょう。
この本では、
- 10年後の現実
- これからの4つの働き方
- 自分の軸を持つ唯一の方法
- 継続雇用という選択
- 転職という選択
- 兼業・副業という選択
- 独立して(フリーランス)という選択
- 独立(起業)という選択
- キャリアの選択と大事な4要素
- 自分だけの耀く道へ
の項目で書かれています。
どう考え、どう行動すればいいのかを詳しく解説されてます。
ここでは、未来のデザインのやり方について要約します。
本では事例やフレームワークを通じて具体的な組み立てが出来る様になってます。
今から考えておいても損はないはず。
ぜひ本を読んでやってみて下さい下さい。
まずは自分の未来をデザインしよう
リスクとは必ずしも危険という意味ではなく、不確定要素であると言うことです。
早めにリスクを察知出来れば、対策を打って暗闇を光に変える事ができます。
その為には、まずは変えられない未来を把握する事です。
これからの日本は総人口の減少は避けられません。
内需で頑張ってきた企業は今までのような成長は難しいです。
となると、企業で働く人間にとっても、安閑としてられない状況になります。
今までの仕事は必要なくなったり、クビになったりするかもしれません。
そして将来は社会インフラに頼った生活が出来なくなります。
個人負担はどんどん大きくなります。
この未来は個人の力では変えられません。
しかし、それに対応する方法や、個人の未来はは変えられます。
それは自分の未来をデザインする事です。
この先の自分はどうありたいか、その為にはどんなキャリアが必要なのか。
つまり、キャリアデザインが自分の未来を変えてくれます。
ミドルシニア世代には大事な「3K」があります。
「健康」「金」「関係」です。
著者の原さんのお父さんは、60歳で引退して家で過ごすようになりました。
仕事を辞めてからは目に見えてどんどん衰えていったそうです。
やっぱり人生には何か張り合いになるものが必要なんやな。
自分の未来の姿がそうなってるのかと思うと恐ろしい…。
厚生労働省の発表でも、働くことは健康寿命を延ばす効果があるとしています。
働く事は気を遣ったり、体を使ったりしますもんね。
<65歳定年が普及すれば、70歳までの継続雇用社会も実現する。さらに、健康寿命をあと3歳程度引き上げることができれば、75歳まで普通に働くことができる社会も夢ではない。そうなれば、国民のほぼ7割が働く世代となる>社会保障の持続性確保をめぐる古賀友一郞氏の提言です。https://t.co/fSuTxNlKUn
— 毎日新聞 政治プレミア (@seijipremier) September 3, 2019
「関係」は自分を取り巻く人間関係のことです。
熟年離婚も多いです。いきなり定年で家に入るのではなく、それまでに夫婦の関係性を築いておかないといけないのです。
これからの4つの働き方
キャリアデザインしないといけないな、というのはわかりました。
じっくりと考えてみたいけど、どんな風に考えればいいんかな?
それには、以下のプログラムで考えてみるといいそうです。
- これまでの自分の人生のきめ細かな棚卸し
- 自分の価値観や喜怒哀楽などの振り返りと分析
- 自分を取り巻く人たちとの意見交換
- 企業を取り巻く環境とこれからの社会の流れの考察
- 将来の自分の人生のライフラインチャート(未来年表)
- 今後の自分のキャリアデザインと行動計画の立案
原さんもそこから、自分が望んでいること、大事にしたいこと、その為に必要なことを列挙し、10年かけてキャリアを作られました。
現在では、経営者、社外役員、客員教授、士業、著者、講師などやりたい事を増やしていかれたのです。
しかし、すぐに積極的に動いてチャレンジ出来れば何の問題もないんですが、そうもいかないのよね…。
人が行動するには4つの壁があると言われています。
- 意識の壁…新しい事は大変で面倒だから、このままでいいと思考停止
- 思考の壁…先の事をしっかり考えず、目先の事のみを考える
- 行動の壁…先の事を考えるが、実行への一歩を踏み出せない
- 脳力の壁…実行してみても上手くいかず、結果に結び付かない
まずは意識を持たないと始まりません。
これから社会が大きく変わるのは、逆にチャンスです。本番はこれから。
なのに何もしないのはもったいないです。
意識を持ったらそこから思考開始です。
就活の時にやったみたいなフレームワークで考えていきましょう。
- 自己分析、自分の棚卸、価値観の再確認
- 環境変化やビジネス進化の理解と未来予想
- 自分自身の可能性やありたい姿
- 選ぶべき選択肢の列挙
- 自分の道の選択とそれに向けての行動計画
考えがまとまったら、行動の第一歩を踏み出しましょう!
しっかり計画を具体的に考えておくと行動の促進に繋がります。
そこでぶつかる能力の壁は3つの方法で乗り越えます。
- やり方を変える…自分の得意なやり方に持ち込む
- 力を借りる…他人の力を借りましょう
- 能力を高める…時間は掛かるが学習する
ポイントとしてはキャリアデザインを完璧に達成する事だけを目指すのではなく、進む事そのものが大切だということです。
今の時代は4つの選択肢があります
現代では自由度が増して、多様な働き方ができるようになりました。
具体的には4つの道に広がってます。
「雇用継続」「転職」「兼業・副業」「独立・起業」の4つです。
もともとの日本は個人寄りの仕事ができる沢山ありました。
しかし、高度成長期にサラリーマンという働き方が主流になり、逆に組織から離れる事がアブノーマルになりました。
なので、個人で働く事もそんなに不安に思う事もありません。
「雇用継続」は最も選ぶひとが多い選択肢です。
重要なのは、未来に対する意識を持たず、思考停止のままで仕事をしていてはいけないという事です。
しっかり自分の棚卸しをした上で、誇りを持って勤め上げる事で、定年後の道も拓けます。
「転職」は今やごく普通の選択肢です。
会社の中での出世が唯一の道だった世代とは、明らかに個人の意識も変わっています。
優秀な営業マンが、優秀な管理職とも限りません。そういうキャリアしかない会社なら転職はアリです。
自分の持っている専門性を評価してくれる場所で働く事が大きな満足感に繋がります。
上記の2つは一つの組織に属する点では同じです。
「兼業・副業」は一番現代っぽい働き方ですよね。
この選択肢の良さは、これまでの経験の延長上で出来て、転職のように別の専門性を身に付けれるというところです。
兼業は複数の仕事、役割を兼ねて行います。「副業」ではなく「複業」です。
かたや副業は本業がありながら、サブ的に行う仕事のことです。
「独立・起業」はフリーランスで活動したり、会社を興す働き方です。
大変だけど、とにかく楽しい。そんな声が多い働き方です。
フリーランスと起業の違いは、自由の差です。
フリーランスはとにかく自由がメリット。主導権はクライアントが握る事がデメリットと言えます。
起業はスケール感が違うことと、税金面などでも変わってきます。
ある程度ハイリスク・ハイリターンであるとも言えます。
さて、どれを選択しましょうか?
4つの中でもさらに細分化されるので、選択肢はとても広がっているのですね。
結局答えは自分の中にあるので、まずは自分自身を深く掘り下げてみましょう。
「定年後の仕事は40代で決めなさい」を読んでやってみた
自分は4つのうちのどれを選ぼうかな
実践してみたこと
- 兼業を頑張る
僕自身は兼業という働き方に興味があります。
正直自分の出来る事もよくわかっていないので、興味あることは何でもやってみましょうというスタンスです。
同時進行することで能力の掛け算も得られますしね。
下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるのです。
とりあえず今やってる事をどんどん軌道に乗せたいです。
新しく物件の契約もしました。住み込みでやろうと思ってます。
兼業のメリットとしては、単純に収入が増えること。
今までに会えなかった人との交流が増えること。
将来の選択肢が増えること。
自分の好奇心を満たせることとかがあります。
デメリットは、とりあえず忙しくなります。
休みなしです。まあ、楽しいから趣味みたいなもんなんですけどね。
会社にも言ってあるんで、どんな風に見られているかも気になります。
二兎追うものは…にならないように気をつけないと。
自己診断のワークをするだけでも有意義な本でした。
4つの道についてはもっと詳しく解説されているので、是非本で確認して下さいね。
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大前研一さんにも定年後の生き方を学びましょう。
今のうちに個人でも稼げる力を身につけないとな…。
著書名 定年後の仕事は40代で決めなさい 逃げ切れない世代のキャリア改造計画
著者 原正紀
出版社 徳間書店