この本を読むと得られるもの
- 山登りの魅力がわかります
- ただ山を登るだけでなく、人生に豊かさを与える方法が学べます
- 歩行瞑想を取り入れた登山が紹介されてます
「すべての問題は山に行けば解決できる」人生に豊かさを!スッキリするだけでなく、思考を導き出す登山術!
今まで山に登っても人生変わった感がない人にこそオススメ
著者の西川さんは山登りを通して、自分にしか生きる事のできない人生を生きる方法を教えてくださいます。
西川さんは「セブンサミット」に挑戦している「登山家」です。
セブンサミットって何か知らないし、登山家もどんな仕事なのかもわかっていません。すみません。
セブンサミットとは七大陸最高峰のことで、地球上にある7つの大陸で標高が最も高い山のことです。
- アジア大陸:エベレスト(ネパール・中国、8848m)
- ヨーロッパ大陸:エルブルース(ロシア、5642m)
- 北アメリカ大陸:デナリ(アメリカ、6194m)
- 南アメリカ大陸:アコンカグア(アルゼンチン、6962m)
- アフリカ大陸:キリマンジャロ(タンザニア、5895m)
- オーストラリア大陸:コジオスコ(オーストラリア、2228m)
- 南極大陸:ヴィンソン・マシフ(南極半島付近、4892m)
登山家とは、一般的に冒険家と言われるような未踏峰に挑戦したり、難易度の高いルートを攻略するようなクラーマーとは違います。
大自然が相手なので命の危険はありますが、ノーマルルートという一般的なルートを登るという意味では常に死と隣り合わせというわけでもありません。
しかし、セブンサミット挑戦においては多くの人や企業に資金を出してもらい、みんなの想いと一緒に登り、その体験を共有する事でメッセージを発信されてます。
登山と通じて社会も地球も幸せにしたい。西川さんの中では「社会活動家」という意味で登山家を名乗っておられます。
もう一つ、「山学ガイド」として、人を山に連れていくことを仕事にされています。
お客さんを安全に山に連れていき、自然や歴史のことなどを案内し、メンタルコーチとして、山登りを通してより豊かな人生になるための学習ガイドをされています。
西川さんは小さい頃から自然が好きで、高校生の時に自然が失われた川を再びもとに戻す仕事がしたいと思いました。
自分が遊ぶ自然がなくなっていくのが嫌だという理由でした。
そして大学でも自然について学び、その頃から環境にまつわる活動をされてました。
就職も順調に自然を守る団体に決まります。
しかし、2年目に過労で自室神経が失調したり、職場での人間関係に悩みどんどん笑顔と自信が無くなっていきました。
鬱だったのでしょう。
自分がやりたい事をやっているはずなのに、なんでこんなに歯を食いしばって頑張っているのだろう?
自分の人生はこんなものじゃないと思うけど、かと言って何ができるのかもわからない。
将来への不安はあるけど、会社を辞めて飛び出す勇気も無い。
そんな西川さんを変えたのは、1回の登山でした。
山登りに出会った事で人生が変わりました。
自信を取り戻し、夢を見つけて、独立して一歩一歩前進します。
だからこそ自信を持って言えるのが「すべての問題は山に行けば解決できる」という事なんです。
この本では、
- 人生を変える山登り
- 人生を変える究極の山登りメソッド
- 人生を変える山登りをやってみよう
のテーマで、悩める会社員がどんな体験から何を学び、エベレストを目指すようになったのか。
そしてすべての問題を解決する究極の登山メソッドについて紹介されてます。
オンラインでなんでも出来る時代だからこそ、山などの自然に行くことの重要性もわかります。
この本を読んで、山に行ってみましょう。
登山に目覚めた西川さん
西川さんは「なぜ山に登るのか?」と尋ねられると、
「楽しいから」
と答えてらっしゃいます。
山登りは確かに楽しいです。
頂上にたどり着いた時の達成感、春夏秋冬の美しい景色、美味しいご飯、一緒に行く仲間との楽しい時間。
山に登っているとたくさんの発見があります。
掘り下げると、楽しいとは、「生きている、成長している実感が持てる」「地球の素晴らしさに触れる」であります。
そして最大の魅力は「努力が必ず報われる」ことです。
自分が諦めなかったら、絶対に成功体験を得ることが出来るからです。
社会は報われない努力の方が多いかもしれません。
30歳の落ち込んでいた時に登られた山は正月の筑波山でした。
空気が美味しくて、遠くにはスカイツリーも見えます。
落ち込んでいた事も忘れて山を楽しみ、なんかちっぽけな悩みだなと思い元気も取り戻します。
その夜、一緒に行った仲間と今年の抱負を宣言していくことになりました。
西川さんは「日本百名山を制覇する」という抱負を宣言します。
翌週には先輩と雪山の「伊吹山」に登りにいきます。
いきなりの雪山挑戦はすごいな。
雪の上をアイゼンで歩くだけでも楽しく、山頂ま真っ白な吹雪でした。
そして人生で最高のカップラーメンを食べます。
達成感と冷えた体に染み渡る温かいスープは最高の贅沢です。
下りはお尻に敷物を敷いてソリのように滑り降ります。
それが本当に楽しくて、ますます登山の魅力にハマっていくのでした。
ゲームではキャラクター達しかレベルアップしませんが、山登りは自分自身が成長します。
諦めなければ必ず登ることが出来る。
必ず携行体験を味わうことが出来る。
なんか読んでるだけでこっちも楽しくなってきた!
山に行きたいなあと早速思っております。
人生が変わる山登りとは?
いいなあ、登山って魅力的ですね。
でもですね、山登って学習するとはどういうことなんでしょう?人生が変わる山登りは普通のとどう違うの?
もちろんただ山に登るだけでは人生は変わりません。
西川さんはこの2つをやるだけで人生が加速していくと仰ってます。
①目的を持つ
まずひとつ目は「目的を持つ」です。
人間は目標を持つことで力を発揮します。その力を利用します。
ここがあやふやだと力を発揮しません。
ここで適切な目的を設定することがキモです。
この設定をすることで、脳は自動的に答えを探し始めます。
これは色んな脳科学の本でも書かれてますね。
目的を持って登ることで自然の中での体験を通して答え探しが始まります。
西川さんの場合は「自分の本当にやりたいことはなんだろう?」と問い続けながら登りました。
「登山中に気付いた強み」
→みんながやらない事でも諦めずにやり続けると必ず出来るし、それが自分のこと強み
「登山中に持った憧れ」
→冒険家の話を聞いて、自分も自由に山を登りながら働く仕事がしたい
別の日には「自分にしか出来ないビジネスのアイデアが欲しい」と目的を持って登りました。
「登山中に気が付いたこと」
→気付きや学びが起こる場合と起こらない場合があること
「登山中にわかったこと」
→昔の人は肉体的・精神的にハードな修行を行い、気付きや学びを得ていた
ここから、修行ではなくハードルを低くして楽しみながら気付きや学ぶを起こさせるようなガイドをやろうというアイデアが出てきました。
目的を持つことで、バラバラに考えていた情報が結びついて答えを導き出してくれます。
山登りをして、楽しかった、スッキリした、そしてより豊かに生きる為のヒントを得られたにするかは、目的設定が重要なんです。
②瞑想する
西川さんが提唱する瞑想は、座禅ではなく歩行瞑想です。
元々は瞑想とは思ってなかったけど、やってる事は同じでした。
DaiGoさんも歩行瞑想を激推しです。
歩行瞑想始めてから年収もなんと8.1倍になったんですって!
何も考えず、ただただ呼吸に意識を向けて歩いていきます。
何か別の事を考え出したら、また呼吸に意識を向けます。
歩行瞑想を続けていると、頭で考えるのではなく、今まで思い付かなかったアイデアや発想が降ってくる。
そんな感じのことが起きるんですって。
聖岳に登っている時に、キツくてもう何も考えられない。
そのまま一歩一歩に集中した時に頭の中から思考が消えて、登山と人生が重なり不安が消えた体験。
ポイントは一定のリズムで呼吸をすること。吐く息が多め。
ストローで息を吐くように細く長く息を吐きます。
歩行瞑想では負荷もポイントになります。
肉体的にも精神的にも負荷をかけるとゾーンに入りやすくなります。
この2つをやるだけでも効果があるのですが、さらに効果を高める方法は本を読んでくださいね。
「すべての問題は山に行けば解決できる」を読んでやってみた
実践してみたこと
- 歩行瞑想をやってみた
毎日山に登る事はちょっと出来ないので、せめて散歩中でもと歩行瞑想をやってみました。
ちょっと早めに歩きながらも呼吸は細く長く。
そこにDaiGoさんの「足の裏に意識を」も取り入れてやってみました。
さらに樺沢先生の朝散歩を取り入れてもいきます。
もうこれ、「ぼくがかんがえたさいきようのパーティ」じゃないですか?
一週間ほど続けてますが、まだまだ考えは降りてきてません。
いずれ山に登ってやってみたいです。
とりあえずこの本を読んでやってみよう、な!
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著書名 すべての問題は山に行けば解決できる: 悩める会社員から 七大陸の最高峰を目指す登山家へ
著者 西川 史晃
出版社 山学出版