この本を読むと得られるもの
- 岡田斗司夫さんが編み出した天才になれるノート術です。
- アイデアをどんどん広げていく思考術です。
- 習慣化のコツもわかります。
岡田斗司夫の天才を作るためのノート術「スマートノート」!発想から「わかる」まで
岡田斗司夫さんの予見力が異次元すぎた…
最近この動画を観たのですが、「岡田斗司夫さんってヤバない?」と良い意味で思ったので早速著書を読んでみました。
この動画の中で話題になってる「評価経済社会」よりも「スマートノート」の方が気になったので先にこちらを。
岡田さんは十数年前から現在のオンラインサロンの形を提案されてたんですよね。
でも当時は「従業員がお金を払って働く」というのが全く理解されなかったそうです。早過ぎ。
しかし、インターネットの発達時からそこまで予見できるって異次元なんやけど…。
堀江さんだけが理解されて、ちょうどその時逮捕されたから、出所後すぐに岡田さんに意見を聞きながらオンラインサロン開設の行動に移されたそうです。
西野さんにクラウドファウンディングでやると、メディアに取り上げられて〜みたいなストーリーのアドバイスをしたのも岡田さんなんですって。
西野さんもそのアドバイスを実直にやられたんです。
その着眼点や発想力はどこから生まれるんやろ?
そう思ったのでこの本から読んでみようと思ったのですね。
そもそも天才って?
天才にしてくれるって言っても、天才って何でしょう?
岡田さんは3つの能力を定義しています。
発想力、表現力、論理力
このそれぞれに高い能力を持ち、それが強い主体性によって1つの人格にまとまっている状態です。
通常、人はこの3要素の1つのみを追いかけてしまいます。
しかし、3つ揃えようと意図すると、自分に足りない要素が見えてきます。
イメージでは「秀才」は数百から数千人に一人、「天才」は数万から数十万人に一人ですって。
発想力と論理力を兼ね備えた人は、「改革者」「やり手」になります。
ソフトバンク孫社長や堀江貴文さん、勝間和代さんなんかが当てはまるそうです。
他人から見れば「意志と上昇志向」の塊ですが、本人にしたら「論理的に考えたら当たり前」のことをしてるだけです。
表現力と論理力を兼ね備えた人は「頭の良い一人」です。
池上彰さんや島田紳助さんが当てはまるそうです。
特徴は「圧倒的なプレゼン力」。たとえ話などを交えながらも、強い論理力で話の軸がブレません。
だから「面白くてタメになる話」になるのです。
発想力と表現力を兼ね備えた人は、「面白い人」です。
松本人志さんとかが当てはまるそうです。
独創的な着眼点を、高度な話芸で表現する事が出来ます。
3つを兼ね備えた「天才」はスティーブ・ジョブズや北野武さん、レオナルドダヴィンチ、マルクスなどが当てはまるそうです。
この人達と2つしか持たない人を比べると、何が足りないか見えてきます。
3つの要素のうち、1つでもあれば他人より秀でる事が出来る、2つで成功者、3つで天下人です。
なんかすごいけど、そんな所を目指せるのですね…。
「1つじゃダメなの?」
1つの能力のみを鍛え上げると副作用が出てしまうのです。
発想力が強くなると説得力が弱くなり、「ウケ狙いの発言するけど、役に立たない」となります。
表現力なしに他人にはその発想の素晴らしさは伝わりません。
同じく表現力だけだと「すごく良い事言うけど、当たり前の事じゃない?」となります。
発想力の助けで個性を作り出す必要があります。
「天才」になる為のノート術
スマートノートは7段階
スマートノートは
1・5行日記(行動記録)…基礎。クセをつける。努力なしに続けられる
2・今日はどんな日?(行動採点)…基礎。出来事を5段階採点。毎日に無駄が無くなる
3・毎日いち見開き(論理訓練)…論理力、表現力。量が増えるが書きたくて堪らなくなる
4・見せてお話(表現訓練)…表現力。コミュニケーションに取り入れる
5・臨界突破(脳内リンク開始)…発想力。毎日新しい発見。読書も増える
6・知識→教養→見識(統合)…総合的人格。周囲から相談されたりする
7・世に出る(私によれば世界は)…自覚と覚悟。みんながあなたの解釈を聞きに来る
という7段階からなっています。
スマートノートは見開き2ページを使って書いていきます。
スポーツもいきなり試合に出ないように、思考力も基礎訓練からやっていきます。
1と2は基礎訓練フェーズです。
まずは第1フェーズです。
5行日記は「牛丼食べた」のような印象に残っている出来事5つを右ページに、メモもあれば一緒に左ページに書いて下さい。ウソは書かない事!
数年後にでも見返したら、「この時はこんな事をしてたのか…」とガックリするでしょう。
毎日書けるようになったら第2フェーズへ行きます。
次は「行動採点」です。
日記に書いた事柄の満足度を5点満点で採点して下さい。心に思いついたままで結構です。悩んでも時間の無駄です。
大事なのはマイナス点は付けない事です。0点や5点は週数回程度で抑えて下さい。
これは後に論理力を鍛える為の練習です。
そして段々点数の低い行動を避けるようになっていくでしょう。
一つの悩みを何回もグルグル考える事もなくなるでしょう。
5行で書ききれなくなったら次の段階です。
慣れたら論理力のトレーニングに入ります
次は論理関連を始めます。
最初は白紙だった左ページも最近は埋まってきました。書きたい事が5行じゃ足りない!
そうなったら、第3フェーズです。
右ページで書くのは、言語化、論理、プレゼンテーション。
左ページで書くのは、連想、発想、クリエイティブに変わります。
論理は肉体訓練です。スポーツと同じ。
ここからは毎日、思いついたらその場で何でも書けるようにノートを持ち歩いて下さい。スマホ以上に持ち歩いて下さい。
右ページには思った事を書きます。
「頭が良くなる」という効果は、どれだけノートに書いたかによって変わってきます。
次に「なぜ、そう思ったのか」と理由を書きます。後悔した事もなぜ?を書きます。ただし反省は禁止です!
〇〇のマンガは面白い→主人公が底抜けに明るいから?みたいな感じです。
いつでも人に話せるように、いつでも思い出せるように具体的に書いて下さい。
これを毎日続けてると、普段の自分は「考えてる」のではなく「感じている」のだとわかります。
論理思考の第一段階は「なぜ?」です。なぜを3回掘り下げて下さい。
そこから「ということは?」に繋がります。そこから「時間を遡り」類似と連想します。
そして「私は今、こう考える」となります。自分なりの結論です。
左ページには、出来れば面白い事を書きましょう。
面白い事とは、
- 具体的な体験談、失敗談
- 的確な例え話
- 「要するに」抽象化
- 無茶なギャグ、ダジャレ
- むりくりイラスト化、替え歌
- キャラ化
左ページは漫才でいうとこの、右ページへのツッコミです。
書けなかったら、右ページの続きでも、図解でも、ホワイトボードでも、右ページの清書でも構いません。
週に4日以上書けるようになったら、次の段階です。
スマートノートをコミュニケーションに使っていきます
次は、他人にノートの中身を話す!です。
めっちゃ抵抗あるやんね?
しかし、本を読むだけでなく実際にノートを書いてみて下さい。
話したくてたまらない事ばかりになってるはず!
このフェーズは「人に話したくなったら」が正しい移行のタイミングかも。
もちろん、SNSでもブログでも構いません。
ノートをいつも持ち歩いていると、スマートノートがコミュニケーションツールである事に気付くでしょう。
実際ノートは広げて人と話してる時の方がめちゃめちゃアイデアとか出てくるもんね。
次は臨界突破のフェーズに入ります。
繰り返し毎日コツコツ書いていると、ある時「あー!そうか!」と叫ぶ日がやってきます。
「わかる」瞬間です。
脳とノートに蓄積された情報がガッチリ合体して、何かを発見したと思える瞬間が急に来ます。
「ポケットにメモ帳を入れててよかった!」
慌てて忘れないようにメモするでしょう。
ここまでのコツとしては、ノートが白紙でも気にしない事です。左ページが空いてても詰めて書こうとかしない。
これは「知の型」を作る訓練なので意識して下さい。溢れた次の日には何も書けないなんて事もあります。
脳は工場ではなく、農場なのです。
天才まであと少し
次は統合のフェーズです。
これまで右には論理的、なぜだろう?と原因を探り、どうする?と具体案を探す。
そして左には面白い事。失敗談や例え話、イラストやキャラやダジャレ。
これを人に話し、人に喜ばれた話、すべった話を経験として貯めていく。
このノートの目的はこの「意見や仮説」を大量に生み出す事です。
その「意見や仮説」が集まって、「見識」になります。
「見識」は知識と人格と教養で成り立っています。
人格は、取り込んだ知識をどう解釈するかというスタンスです。この人格はかなり重要になります。
知識と情報は違います。ネットは情報のジャンクフードです。
教養は確立されている知識体系の事です。
知識が見識になったら次のフェーズです!
見識の状態までもっていくと、お菓子を食べただけでも、犬の散歩の話でも面白く書くことが出来ます。
ブログも文章が上手だけでなく、ちゃんとした見識が面白さになります。
第7フェーズになると、もう3つの能力も問題ありません。必要なのは「強い主体性」です。
「この世のことで自分に関係ないことなんかない」という自我が常に自分を広げようとします。
外の世界へデビューしましょう!
わたしたちの世界は現実世界、インターネットの世界、そして脳内世界の3つです。
スマートノートによる脳内世界なしに、圧倒的な存在感で迫る現実世界や、世界中の人が均一化される「インターネットの世界」では勝ち目がありません。
だからこそ第7フェーズは、脳内世界を現実世界と電脳世界を交流させることです。
以上がスマートノートの説明です。
本ではもちろんもっとキチンと説明されてるので、興味を持った方は是非本を読んでくださいね。
めちゃワクワクしますよ。
「スマートノート」を読んでやってみた
ノートが持ち物に加わった!
早速やってみましたよ。
ノートも準備したので、普段持ち歩くのが手帳とメモ帳とノートになってしまいました。
第1と第2は手帳でしようかなと思ってやってるんですが、どうなんやろ?
手帳がバレットジャーナルとモーニングページとスマートノートが混ざるというカオスになっております。
でも、リンクして考えられるのも捨てがたいんよなー。
でも、岡田さんは「型」を大事にしろとも言ってたし…。
でもなー…とまだ迷ってます。
非常に面白い本でした。
コラムもめっちゃたくさん書いてあってどれも面白かったんで、是非読んでください!
著書名 あなたを天才にするスマートノート・電子版プラス
著者 岡田斗司夫
出版社 株式会社ロケット