白いネコは何をくれた?

 

この本を読むと得られるもの

  • 戦略BASiCSの作り方がわかります
  • 自分の強みや戦う場所がわかります
  • 恋愛や人生そのものにも使える戦略フレームです

 

「白いネコは何をくれた?」仕事、恋愛、人生、全ては戦略マーケティングで決まる!

キマるとパズルが完成したような爽快感

 

皆さんも、収入を上げたいなとか、起業したいなとか、素敵な恋人が欲しいなとか色んな願望があると思います。

でも、ほとんどの人が「…けど」と言葉を続けます。

 

「収入アップしたいけど、上手くいかない」

「起業したいけど、自信がない」

多くの人が願望を結果として残せていないのです。

どこがダメなんでしょう…?

 

それは「明日を生きる戦略」が無いからです。

どうしていいかわからない」まま毎日を過ごしているからです。

 

人生は戦いです。

恋愛ならライバルもいるだろうし、出世したいなら同僚との戦いにもなります。

これらの戦いに勝てる人は、「戦略的に生きている」人なんです。

 

この本は「戦略BASiCS」というマーケティング戦略の本です。

経営や販促の戦略はもちろん、個人の生き方を考えるのにも使えます。

  1. 昨日と同じ明日
  2. battle field 失意
  3. asset 決意
  4. strength 反転
  5. customer 仲間
  6. selling message 決戦
  7. 戦略BASiCS 使命
  8. 理論編

 

今日を変えなければ、明日もいつも通りです。

明日を変えなければ、人生が変わることもありません。

 

この本を読んで行動を変えていくことで、「昨日とは違う明日」がやってきます。

是非楽しんでやっていきましょう!

そもそも経営戦略ってなんなの?

戦略は古くは孫子に始まり、ポーターやドラッカーなどの大御所、そして現代でも様々な理論が登場しています。

MBAでも「経営戦略」という専攻もあります。

そう聞くと「難易度高そうな分野だなあ」って敬遠しちゃいますが、実は経営戦略ってポイントは5つしかないんです。

 

ぶっちゃけ経営戦略はこの5つを考えると実務上は十分であったりします。

むしろ優良企業と呼ばれているようなところでも、この5つをきっちり出来てなかったりするぐらいなんです。

 

この5つの理論は単独でなく、全てを通して考えることが重要です。

それぞれがお互いをリンクしているわけです。

別々に考えると難しいですが、全体としての戦略を構成する5つの要素として捉えると、とても考えやすくなりますよ。

 

戦略BASiCSの戦略フレームワーク

battlefield(戦場・競合型)「儲かる場所で戦えば儲かる」

Asset(独自資源型)「自社独自の経営資源を蓄積すれば儲かる」

Strength(強み・差別化型)「強い商品が提供できれば儲かる」

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Customer(顧客型)「顧客ニーズに応えれば儲かる」

Selling message(メッセージ型)「上手に顧客に伝われば儲かる」

 

戦略の5理論を統合し、5要素間での関連性、一貫性を考えながら会社の商品や自分の戦略を考えていくツールです。

どれが重要だ、ということもなく、重要なのは一貫性です。

 

battlefield(戦場・競合型)「儲かる場所で戦えば儲かる」

まず考えるのは「誰と戦っているのか?」

商売をしてるなら誰と戦ってるんでしょう?ライバル店?お客様?

この問いは大切です。「どこで、誰と戦っているのか?」

 

どこで?が「戦場」で、誰と?が「競合」です。

もし働いている会社を戦場とするなら、同僚が戦う相手です。

転職を考えるなら、戦場は同業種のビジネスパーソンになります。

 

つまり、戦場を決めないと、どう戦っていいのかわからないのです。

Bが最初に来ているのもその為です。

まずは「戦いたい戦場」そして「勝てる戦場」で戦う事が重要です。

「ブスのマーケティング戦略」希少性を持つブスのブルーオーシャン戦略!

 

ハンバーガー屋の戦場はハンバーガー業界だけではありません。

サラリーマンのランチを戦場に選ぶと、駅前の定食屋も戦う相手です。

価格帯を戦場にするなら、牛丼屋が戦う相手です。

マクドならモスは戦う相手じゃないかもしれませんよね。

 

「戦える戦場」は、「能力」の問題があります。

これは独自資源と絡めて考えていきます。

 

Asset(独自資源型)「自社独自の経営資源を蓄積すれば儲かる」

「独自資源」とは、自分固有の資源、言わば自分らしさです。

次に考える「強み・差別化」とはどう違うの??

 

強みとは、顧客の目に見えて、直接的に価値があるものです。

例えば、使いやすい製品化、近くに店舗があるなどです。

 

独自資源とは、その強みの「源泉」となるものです。

例えば、自社で抱える優秀な開発にスタッフという「人」であり、特許やノウハウも当てはまります。

 

この独自資源がないと、簡単に他社にマネされてしまいます。

「強み・差別化」という優位性を長期的に維持可能にするものが「独自資源」です。

「ドラッカー理論で成功するひとり起業の教科書」自分の強みを最大に発揮して事業を創り出そう

 

独自資源はハードとソフトの2つに分ける事ができます。

ハードは、工場、設備、店舗などです。

ソフトはノウハウ、人事育成体系、文化などです。

 

自分の全ての経験から無理でも何かを引き出してみましょう。

三度の飯より好きなものがあるなら、それは間違いなく強力な独自資源です。

スキルで負けていても、情熱で勝っていればいつか必ず逆転します。

 

戦略の基本中の基本は「強みを活かして戦う」ことです。

強みは自然と差別化につながるので、同義として考えましょう。

 

強みが短期的にしか機能しないものなら、いずれ競合にマネされて厳しい戦いになります。

簡単に真似されるのは「独自資源」が立脚していないからでしたよね。

 

難しいのが、視点を変えると強みも弱みも兼ね備えるということです。

少人数で事業をしている場合、キャパで考えると弱みになります。

しかし、意思決定の早さでみると強みになります。

つまり、ひとつの事実を「強みとして活用するにはどういう戦略が良いか」を考えるのが大切です。

 

Strength(強み・差別化型)「強い商品が提供できれば儲かる」

差別化には3つの軸があります。

手軽軸…近い、早い、簡単、低価格など

商品軸…高品質、最新技術、高価格など

密着軸…顧客ニーズに徹底的に答える、カスタマイズなど

 

この軸のうち、どれかひとつに絞って差別化します。

2つ以上を兼ね備えるのは極めて困難です。

もちろん他の軸も平均点以上は必要ですが。

 

「強み・差別化」は相対的なものなので、「戦場」にいる「競合」によって変化します

スターバックスの顧客対応力は、同じ戦場にいる他のコーヒーチェーンと比べての話です。

なのでリッツカールトンより強い必要はありません。

スタバとリッツは同じ戦場にいないからです。

 

つまり、同じことも戦場によって強みにも弱みにもなるのです。

なので強みを考える時には、「戦場」を同時に考える必要があります。

 

Customer(顧客型)「顧客ニーズに応えれば儲かる」

4つ目の要素は「顧客」です。

マーケティングにおける一番重要な要素です。

買う買わないと決めるのは、お客様だからです。

 

人によって求める価値は違います。

なので分けて対応していきます。

これを「セグメンテーション」と言います。

”面白い”はコンセプトで決まる!「成功はすべてコンセプトから始まる」

 

よく年齢やら性別で分けたりしますが、これは大間違いです。

軸にするのは「求める価値」です。

 

外食なら「早く済ませたい」「友達と楽しみたい」「パーティーで盛り上がりたい」などのニーズを、性別や年齢に関わらず共通のニーズとしてセグメンテーションしていきます。

顧客を絞れば、全てが決まっていきます。

 

マクドの顧客を「子供のいるファミリー」とするなら、戦場は「休日のランチ」になります。

その場合の競合はファミレスとかですよね。

すると「強み」が決まってきます。

価格の安さやハッピーセットが強みになりますよね。

 

顧客の絞り方として大切なのは「自分の強みを重視してくれる顧客」を選ぶことです。

そのターゲットは、自分の強みに「共感」してくれる人です。

 

Selling message(メッセージ型)「上手に顧客に伝われば儲かる」

最後がselling message。売り文句です。

どんなに素晴らしい強みも、伝わっていない事は存在しないのと同じです。

 

これはキャッチコピーの話ではなく、顧客に見えるもの、触れるもの全てに関わります。

チラシやポスターだけでなく、製品デザイン、ホームページ、POP、パッケージなど全てが「メッセージ」です。

電話での受付の声、制服、商品のネーミングなど、細かいところもチェックが必要ですよね。

広告はお店のことを書いてはいけません「小さなお店のバカ売れ集客の考え方」

 

戦略は顧客には見えません。

なので顧客はこの様な見えるもので判断します。

 

個人で言うならこれは「自分の生き様」のようなものです。

強みとはその宣言を実現するためにあるわけです。

ここでも一貫性が重要になってきましたね。

 

一貫性を欠いた戦略は、間違いです。

ある価値を欲しがる「顧客」に、自分しかない「独自資源」に基づく「強み」で、「競合」と「差別化」し、魅力的な「メッセージ」で伝えれば、必ず売れます。

「白いネコは何をくれた?」を読んでやってみた

考え抜かれた戦略は美しい

実践してみたこと

  • 戦略BASiCSを作ってみよう

 

この戦略BASiCSはしっかり考え込むと、とてつもない力を発揮します。

以前の仕事に取り入れてバッチリ成功しました。

自分で店をする場合も考えないとです。

会社と違って独自資源が限られるので難しいですよね。

 

 

僕が始める「ソラニ満ツ」の場合、

battlefield(戦場・競合型)「儲かる場所で戦えば儲かる」

ならまちの古民家アトリエショップ

奈良の魅力を発信するお土産屋というメディア

 

Asset(独自資源型)「自社独自の経営資源を蓄積すれば儲かる」

SNSなどを育てて発信力がついてきた

ずっと作り続けてきたものが蓄積されている

ならまちの古民家を借りてアトリエ兼住居として暮らしている

 

Strength(強み・差別化型)「強い商品が提供できれば儲かる」

オリジナルの商品、文章、動画が発信できる(商品軸)

 

Customer(顧客型)「顧客ニーズに応えれば儲かる」

独自の世界観に共感してくれる人たち

観光にきた人たちが思い出として残したい

 

Selling message(メッセージ型)「上手に顧客に伝われば儲かる」

新しい奈良をデザインするアトリエ

 

まだまだ弱いですね!

これを螺旋階段のようにグルグル回して強くなっていかなければいけません。

 

とりあえずこの本を読んでやってみよう、な!

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戦略BASiCSを使ったもうひとつの物語です。

最後に戦略がバチっときまるところが爽快なんよね。

 

Audible トップ

 

著書名 白いネコは何をくれた?

著者 佐藤 義典

出版社 フォレスト出版

 

オーディブル
最近は散歩しながら本を聴いてます。オススメですし、無料で体験できるので是非試してみて