世界の宗教

 

「世界の宗教」を知れば、文化も思想も大切にしているものもわかります

知らなさそうで本当に知らない宗教学

この本を読むと得られるもの

世界の様々な宗教について理解できます。

それにより多くの外国人との交流が誤解が減り円滑になります。

世界の歴史についても学べます。

 

今の時代、同僚に外国人が増えたり、お客様が外国人であったりする機会が増えました。

そこで必ず必要になる知識が「宗教」です。

特にハラールには注意が必要です。

 

そんな日本人ならではの疑問に答えてくれる一冊です。

この本では、

イスラム教

キリスト教

仏教

神道

世界の宗教

という項目です書かれています。

 

ここでは各宗教について簡単に説明しようと思います。

詳しくは本で読んでくださいね!

イスラム教

イスラム教の成り立ち

イスラム教は7世紀前半にアラビア半島から始まった宗教です。

創始者ムハンマドは元々は商人だったんですね。

当時のアラブ人は多神教だったのですが、ムハンマドはそれに疑問を持っていました。

 

そんなある日、ムハンマドの元に天使「ジブリール(ガブリエルのこと)」がやって来て、唯一神アッラーの啓示を受けました。

ムハンマドはアッラーの言葉を伝える預言者となり、それによってイスラム教が誕生したのです。

イスラム教は「人間は神の前では平等」と説いています。

 

イスラムとは「絶対服従」という意味です。アッラーに服従するという事ですね。

預言者とは神の言葉を預かった人のことです。

コーランではイエスなど25人の預言者を認めていますが、ムハンマドはアッラーから遣わされた「最後にして最大の預言者」とされています。

 

イスラム教徒の生活

日本人にとってイスラム教と言えばお祈りと食事ですよね。

イスラム教には「六信」と呼ばれる6つの信じるべきことがあります。

  • アッラー…絶対神
  • 教典…コーランに代表される
  • 来世…人間は死んでも「最後の審判」の時に蘇って裁きを受ける
  • 天使…神と人間を仲介する
  • 預言者…ムハンマド
  • 天命…この世はすべて神によって決められている

 

そして「五行」という5つの行うべきことがあります。

  • 信仰告白…「アッラー以外に神はいない。ムハンマドはアッラーの使徒なり」と唱える
  • 喜捨…収入の一部を貧しい人の為に寄付する
  • 巡礼…一生に一回は聖地メッカを巡礼する
  • 礼拝…1日5回、聖地メッカに向かってお祈りする
  • 断食…イスラム暦のラマダンに断食を行う。昼間は一切とらす日没後に盛大に食事をする

 

礼拝の方法は「五体投地」と呼ばれています。

両手をついて額を地面に付ける形です。

お客様用に礼拝の場所を作るなら、礼拝用のマット、礼拝前に清める為の洗い場なども用意すると良いでしょう。

 

イスラム教のやってはいけない事

色々あるんですけど、主なものとして

  • 豚肉を食べる
  • 女性が家族以外の男性に顔や体を見せる
  • 偶像を拝む
  • 利子をとる
  • 飲酒する

 

みりんや醤油にもお酒は大抵入ってるから注意が必要です。

ハムとかにも豚のエキスが入っています。

ハラームを使った調理器具の使い回しを嫌う人もいます。

 

飲酒の禁止は、酔っぱらうと礼拝を忘れてしまうからです。

なので人によってはお酒を飲む人もいます。

 

あと、イスラム教とどうしても関連づけてしまうのが、テロリストです。

テロを起こしているのは、イスラム教徒の中でも原理主義で、さらにその中の原理主義過激派と呼ばれるとても少ない数の人たちです。

 

イスラムとはもともと平和を意味する言葉です。

ほぼ全てのイスラム教徒は平和主義でテロとは無関係であると言えます。

 

キリスト教

キリスト教の教え

イエス・キリストは紀元前4世紀頃、大工のヨセフとマリアの子として生まれました。

天使「ガブリエル」から神の子を授かったと告げられます。これが絵画でも有名な「受胎告知」ですね。

 

イエスは敬虔なユダヤ教徒として育ちます。

しかしイエスは規律にばかり目を向けるユダヤ教に疑問を抱きます。

 

30歳の頃、ヨルダン川のほとりで洗礼者ヨハネから洗練を受けたイエスは、自らがキリスト(救世主)であると気付き、新たなる教えの伝導へと旅立つのです。

 

イエスが説いたのは神の愛「アカベー」です。

イエスは神を信じない者にも、規律を守れない者にも、「神の愛は無差別に無償に与えられる」と説きました。

「自分を愛すように隣人を愛せよ」という隣人愛もイエスの教えです。

 

ユダヤ教とイスラム教とキリスト教

この3つの宗教はもともと親族的な関係性です。

キリスト教とイスラム教は、ユダヤ教から枝分かれして誕生したのです。

 

3つの宗教の基盤となっているのが、「ヘブライザム」です。

ヘブライズムの特徴は、「唯一絶対なる神がこの世を創造して支配している」という「一神教」であるという事です。

呼び方はゴッドやアッラーなど違いますが、それぞれ唯一神です。

 

キリスト教の歴史

プロテスタントはカトリックのやり方に反抗する形で誕生しました。

16世紀にローマカトリック教会が免罪符を発行したのがきっかけです。

これにルターやカルバンなどが宗教革命を起こし、キリスト教の教派が分かれ始めました。

 

宗教革命から100年後頃、イギリスでは同様の背景からピューリタン(清教徒)が生まれました。

ピューリタン革命です。

そのピューリタンたちが自由を求めてアメリカに旅立ちます。

それが今のアメリカのプロテスタントの元となっています。

 

プロテスタントは信仰の自由を尊重しています。

その為どんどん教派が分かれていきました。

 

「キリスト教原理主義」もそのうちの一つで、聖書に書かれている事を全て事実と受け取っています。

その為進化論を否定したり、中絶を認めなかったり、文明的な暮らしを排除しようとしているのです。

 

神父と牧師

キリスト教には多くの教派があります。

特に大きいのが「ローマカトリック」と「プロテスタント」です。

 

ローマ法王を頂点としたピラミッド型の組織を形成しているのが「ローマカトリック」です。

聖職者には階級があり、それぞれの地域で教会を運営しているのが、一般的に「神父」と呼ばれる人たちです。

神父は信者の懺悔を聞いたり、祈りを捧げたりします。

 

「プロテスタント」の組織には階層や上下関係がありません。

修道院での厳しい授業を行わない、教会で懺悔しないのもカトリックとの違いです。

プロテスタントの教会を運営するする人は「牧師」と呼ばれます。

 

プロテスタントの教会には十字架に張り付けられたイエスはいません。

ステンドグラスもなく、基本的に質素です。

仏教

仏教が誕生するまでの歴史

仏教の開祖はゴータマ・シッダルタです。

諸説ありますが、紀元前464〜紀元前368頃の人です。

 

古代インドのルンビニーにシャカ族の王子として生まれました。

生まれた時に宣言した言葉が「天上天下唯我独尊」だと言われています。

 

ゴータマはある時、家の東門で老人に、南門で病人に、西門で死者の葬列に、北門で出家者に出会い、「老・病・死・生」の苦しみ「四苦」を目にして出荷を決意しました。

この伝説を「四門出遊(しもんしゅつゆう)」と言います。

 

29歳で出家したゴータマは、断食などの厳しい修行に挑みます。しかし、悟りを得ることは叶いませんでした。

その後修行の地を後にし、村娘スジャータから施された乳粥で回復したゴータマは、菩提樹の下で坐禅瞑想に入ります。

 

そして7日目、ついに悟りを開くことに成功したのです。

「ブッダ」とは「悟った人」という意味です。

ゴーダマ・シッダルタは悟りを得て「ブッダ」となったのです。

 

仏教の伝来

仏教は中国大陸から朝鮮半島を経由して、6世紀前半に日本にもたらされました。

仏教が誕生したインドと日本では、環境も自然の恵みも差があるので、日本の仏教はまた違う独自の発達をしました。

 

当時は大和政権の時代です。都があった飛鳥では豪族らが競って氏寺を建立しました。

これが日本最初の仏教文化「飛鳥仏教」です。

この頃の仏教はまだおまじない的な扱いでした。

 

この時代に仏教を正しく理解していたのが聖徳太子(厩戸王)です。

聖徳太子が制定した十七条憲法には、多くの仏教要素が取り入れらています。

 

仏教の特徴

仏教には前述した宗教とは違い、預言者も神もいません。

ブッダとは悟りを開いたあくまで人間です。

悟りを開くための教えが仏教なのです。

 

悟りは4つあります。

  1. 一切皆苦…人生は全て苦しみである
  2. 諸行無常…この世の全ては、自分の力の届かない所にある存在の真理で生まれ、そして消えるということ
  3. 諸法無我…自分という存在も永遠の存在でなく生まれて消えるということ
  4. 涅槃寂静…1から3を理解して自己への執着を断てば、煩悩の炎は消え去って苦しみのない安らぎの境地に至れる

日本の仏教のイメージと随分ちがうと思います。

ブッダの死後、仏教は伝来の中で発展と変化をしていくのです。

 

まずは上座部仏教と大乗仏教にわかれます。

前者は「ブッダのように自分たちも悟りを開こう」とするもの。

後者は「自分たちでは無理そうだから、他の方法として他者への施しに努めよう」というものです。

全然違うな。

 

日本に伝わったのは大乗仏教です。

それがまたさらに天台系、真言系、浄土系、禅系、日蓮系、奈良仏教系などに分かれていきます。

 

「世界の宗教」を読んでやってみた

宗教について理解した

僕は小さい頃はおばあちゃんと一緒に仏壇にお経を唱え、高校は仏教系のところに進学し、大学はキリスト教系と、統一性が全く無いながらも、触れる時間は多かった典型的日本人宗教観です。

最近は奈良市に引っ越したので、お寺や神社と触れる時間がグンと増え、知識もかなり増えたと思います。

単純に芸術として素晴らしいですよね。

 

日本人はなぜ宗教に無頓着なんでしょう?

ひとつは島国であるため、国民全体の思想や民族観が他国より統一されているからだと思います。

そしてもうひとつが、日本人は八百万の神の神道や神仏習合にも見られるように、他文化の吸収が上手なんだと思います。

 

この本でイスラム教が分かったのが大きいですね。

お客様に外国人が増えたので、どうしても知っておいた方がいいんですよね。

 

この本では他にも「ローマ法王とは?」「なぜ柏手をうつの?」とか「シーア派って?」みたいないろんなトピックが書かれています。

世界の流れを知るには宗教は欠かせない知識なので、是非読んでみて下さいね。

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著者 柴田柚香

出版社 あさ出版

 

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