今さら聞けない!「政治のキホンが2時間で全部頭に入る」内閣総理大臣って何なの?
なんとなく知ってる気でいてました
この本を読むと得られるもの
- 自民党総裁選について詳しく学ぶことが出来ます
- 内閣総理大臣とは何かが理解できます
- 行政や裁判についても解説されています
これを書いてる2020年9月9日時点、先程自民党総裁選の告示がされました。
いつになくタイムリーなブログ記事!
「あー、自民党総裁選ね。僕は〇〇さん支持だね」
と知ったかぶりで語る私、そしてあなた!
本当にその言葉の意味がわかってますか?
内閣とは?行政とは?総理大臣とは?閣議とは?大統領とはなにが違うの?
僕は正直きっちり説明出来ません…。
そんな時こそ本の出番ですよ。
この本では、
- 政治のキホン
- 憲法のキホン
- 国会のキホン
- 内閣のキホン
- 選挙のキホン
- 裁判所のキホン
- 地方自治のキホン
- 社会保障のキホン
について書かれています。
どれもキホンながら、なんかわからないまま放ったらかしにしてる部分もあるでしょう。
ここでは、もちろん内閣のキホンについて要約しようと思います。
他の項目と知っていないとダメな話しばかりなんで、是非本で読んでくださいね。
自民党総裁選!…それってどんな事?
行政とは?
国家機能は様々なものがありますが、そこから立法権である国会、司法権である裁判所を除いた残り全ての業務が「内閣」の引き受ける範囲です。
かなり広範囲ですよね。
「行政」とは、「国会が作った法律に基づいて政治を行うこと」と学校で習った気がするします。
しかし実際はもう少し複雑です。
例えば法律を改正して「消費税を増税する」と決めたとします。
それを日本中に浸透させるには、具体的にどれだけのことを決めて、どれだけの実行力が必要となるのか。
一般人には想像もできませんが、それが「行政」として一括りにされてるのです。
法律を作る立法や、裁判を行う司法に比べて、行政の内容は多岐に渡り過ぎてます。
三権分立が誕生するまでは、全ての国家権力が一箇所に集中されていた絶対君主から、立法権と司法権をひっぺがした歴史とも言えるので、冒頭の定義が意外と的を得てるのかもです。
日本国憲法では、行政は「内閣」が担当すると定めています。
そしてその行政を司るリーダーが「内閣総理大臣」というわけです。
内閣とは?
総理大臣と十数人の国務大臣の集まりが「内閣」です。
国務大臣とは、財務大臣、総務大臣、法務大臣、外務大臣、文部科学大臣、厚生労働大臣、農林水産大臣などなど。
それに内閣官房長官、国家公安委員会委員長なども加わります。
多くの大臣は各省庁のトップを務めています。
総理大臣を補佐する内閣官房長官や、「金融担当大臣」などの特命担当大臣などは内閣府に所属しています。
国務大臣の数は特別枠を含めて19人以内と内閣法により定められています。
誰を何大臣にするかは総理大臣が決定します。
国務大臣は全員が文民(軍人はダメ)であり、その過半数が「国会議員」でなければなりません。
総理大臣は国務大臣をクビにする「罷免権」も持っています。
閣議とは?
様々な案件は「閣議」で意思統一されます。
閣議の内容としては
- 一般案件…国の政治に関する基本的な事項
- 国会提出案件…法律案、予算案。議員の質問に対する答弁書など
- 法律・条約の公布
- 政令の決定
- 人事…最高裁判所長官以外の裁判官の任命。大臣の海外出張についてなど
などが決められています。
定例閣議は毎週火曜日と金曜日に、「非公開」「全会一致」で進められます。
閣議には問題もあって、閣議は大臣が毛筆で「花押」と呼ばれる署名をするのですが、その時間が無駄に長く、議論の場としてどうかと言われてます。
「全会一致」とは、一定の数の賛同が集まると決まる「多数決性」ではなく、参加者全員が賛成しないと決まらないというものです。
日本国憲法で「内閣は、行政権の孔子について、国会に大して連帯して責任を負う」と規定しています。
でも、参加者全員が賛成とかあり得るの?
そこで出てくるのが総理大臣による「国務大臣の罷免権」です。
総理が進めたい政策に対して反対する国務大臣がいると、総理大臣はその大臣をクビにすることができます。
なので、閣議は全会一致で進めることが可能となってるのです。
総理大臣とは?
総理大臣はその「閣議」以外にはどんな仕事をしているのでしょう?
メディアで見てるとめちゃめちゃ忙しそうです。
実際、総理大臣のスケジュールは分刻みで決まっています。
閣議、国会、外交、視察、会食、皇室の儀式などなど。
めっちゃ忙しそう。
毎日の動向は、首相官邸のホームページで常に確認することができます。
あ、首相とは総理大臣の通称ね。
総理大臣や国務大臣は、国会に出席を求められた際には応じなければなりません。
国会会期中は火・木・金の午後に衆議院本会議が、月・水・金の午前中に参議院本会議が開かれてます。
自衛隊の最高指揮監督権を持ってるのも総理大臣です。
シン・ゴジラ観たらなんとなく雰囲気はわかった。
選ばれ方がアメリカの大統領との大きな違いです。
国会で選ばれるのが総理大臣、国民に選ばれるのが大統領です。
アメリカの大統領は、州ごとに選ばれた「選挙人」が、支持する大統領を投票で選出します。
行政権の帰属は、日本が内閣にあるのに対し、大統領は個人に帰属しています。
総理大臣は議会に不信任されることもありますが、大統領はありません。
総理大臣は衆議院の解散権を持ちますが、大統領は議会を解散することは出来ません。
総理大臣は議会に対する拒否権はありませんが、大統領はあります。
こう見るだけでも結構違いがありますね。
さて、ここまでの総理大臣に与えられた権利の中でも、特に大きいのが「国務大臣を選ぶ、辞めさせる」権利と、「衆議院を解散させる権利」がでかいなあって印象ですよね。
大臣を選ぶのも結構大変そう。なんか思い出大臣みたいなのもあるみたいですし。
党内の派閥のバランスとかも考慮しないとだし、完全に自由に選べるってことはないです。
もう一つが解散権です。
憲法上では「内閣」が持つとされてるのですが、実際は総理大臣が持ってるようなものです。
過去には小泉総理の「郵政民営化法案」が否決されたことを受けての解散や、田中角栄元首相がロッキード事件で有罪になったことで荒れての解散などがありました。
衆議院を解散させると、衆議院議員は全員失職します。総理大臣も衆議院議員なんで失職します。
また国会議員をやりたい人は、40日以内に行われる総選挙に全力で頑張らないといけないのです。
つまり解散は選挙とセットということです。
衆議院が内閣不信任決議を可決する(信任決議を否決パターンもあり)した場合に、内閣は10日以内に衆議院を解散させることが出来ます。
総理大臣としては、自分の政党が選挙で最大限勝てるタイミングで解散させるとバッチリです。
だからこそ、これと言った理由のない解散は「大義なき解散」としてバッシングされることもあります。
しかし、総選挙は国民が政治に意思表示できる貴重な機会でもあります。
毎回総選挙の時には大きな話題になりますもんね。
総理大臣の任期は連続で3期までです。
安倍首相はマックス2021年9月まで、自民党総裁でいることが出来ました。
「政治のキホンが全て頭に入る」を読んでやってみた
政治もやっとこ取り上げるよー
実践してみたこと
- このブログで政治について取り上げたのは初めて
冒頭でも書きましたが、世間では現在自民党総裁選についての話題で持ちきりです。
最近いろんな事に興味が持てるようになってきたのですが、政治はまだどうも興味がありませんでした。
いかんのは重々承知してるんですが。選挙に行ってもイマイチよくわかっていない状態での投票です。
これじゃいかん。
まずは仕組みを知らないといけないなって事で、この本を読みました。
学校でそういや習ったなあって事も多く、いかに授業を適当に受けてたのかが…。
政治だけでなく、裁判所や地方自治についても書かれてて、入門にはぴったりです。
いずれは個別で本を読んで掘り下げていこうと思ってます。
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外国の政治政策と日本を比べてみるのも視野が広がると思います。
著書名 今さら聞けない!政治のキホンが2時間で全部頭に入る
著者 馬屋原吉博
出版社 すばる舎