インプットでは現実は変わらない。アウトプットだけが人生を変える「アウトプット大全」
成長するにはアウトプットしかありません!
この本を読むと得られるもの
- アウトプットの効率化が学べます
- 記憶力の向上の仕組みが分かります
- 脳を活性化させる方法が分かります
「これから激変の世の中になるらしい…。勉強しなきゃ!」
素晴らしいです。総務省の統計では日本の社会人の1日の平均勉強時間は…6分です!
え?
そう、6分なのです。もう勉強したらそれだけで勝ち組確定!
と言いたいところですが、勉強してるだけではもったいない。
セミナーに行ったり、読書をしてインプットしてもアウトプットの方法を間違うと成長に繋がりません。
なぜなら、脳の仕組みがそうなってるからです。
むしろ成果を出してる人はインプットよりアウトプットを重視しています。
そんな著者はどれほどアウトプットしてるんですかいのぉ?さぞかしアウトプットやってるんでしょうなぁ?
著者の樺沢紫苑さんのアウトプットは、
メルマガ毎日発行13年。Facebook毎日更新8年。YouTube毎日更新5年。年2〜3冊の出版10年連続。新作セミナー毎月2回9年。
…モンスターかよ!
え?なにそれ?そんな事可能なん?「ブログ毎日更新やってるよ!」とか言ってる俺なんなん?
それでいて、アウトプットだけでなく、
毎日18時以降は働かない。月10本映画を観る。月20冊の読書。週5でジム。月10回飲み会。年30回の海外旅行。
…やっぱりモンスターやん!アウトプットモンスター。
この投稿も寝るまでに仕上げようと23時になっても書いてるのに…!まじでどうやってんの樺沢さん…。
アウトプットの方法を工夫し、インプットとアウトプットのバランスを整えて、自己成長スピードをマックスにしたからだそうです。
この「日本一アウトプットしている精神科医」の樺沢さんのアウトプット術を学びましょう!
この本では「アウトプットの基本法則」「科学に裏付けられた、伝わる話し方」「能力を最大限に引き出す書き方」「圧倒的に結果を出す人の行動力」「アウトプット力を高める7つのトレーニング」の項目で書かれています。
このブログでは「アウトプットの基本法則」と「圧倒的に結果を出す人の行動力」について掘り下げます。
その他のポイントについては本で確認して下さいね。
アウトプットの基本法則
「現実」はアウトプットでしか変わらない
インプットは、脳に情報を「入力」する事。「読む」と「聞く」がインプットです。
アウトプットは、脳に入ってきた情報を処理して、外界に「出力」する事。「話す」「書く」「行動する」がアウトプットです。
本を読むのはインプットで、その内容や感想を人に話したり、感想を文章にするのはアウトプットです。
本を100冊読んでも、アウトプットしなければ、現実の世界は何一つ変化することはありません。
アウトプットする時は「運動神経」を使って筋肉を動かします。手の筋肉を使って書き、口の筋肉で話します。
運動神経を使った記憶は「運動性記憶」と呼ばれます。運動性記憶の特徴は一度覚えるとほとんど忘れることはないという事です。
何年かぶりに自転車に乗っても、乗り方を忘れていないようなものです。
筋肉を動かすと、その運動は小脳を経て海馬を経由します。そして大脳連合野に蓄積されます。
小脳を経由するので多くの神経細胞が働く事で記憶に残りやすくなります。だから忘れにくいのです。
口に出して覚える、書いて覚えると覚えやすくなり、自己成長に繋がります。
成長の螺旋階段
アウトプットにより記憶が残ることはわかりました。
「でもアウトプットするには、インプットの知識が必要になるやん?その関係ってどうなってんの?」
まずインプットする。すぐさまアウトプット。そうしたらまたインプット。
これを繰り返すことで自己成長していくのですが、それは円のように回るのではなく、インプットとアウトプットを一巡する度に少し上に上がるイメージです。
さらに繰り返すことで螺旋階段のように上へドンドン成長していくのです。
脳科学者の茂木健一郎先生も、脳を動かす仕事術の真髄は「喜びの中で、脳の出力と入力のサイクルを回すことに他ならない」と言ってます。
そしてそのインプットとアウトプットの時間の比率は3:7が黄金比だそうです。7割をアウトプットの時間にしましょう。
でも実は、アウトプットした後のインプットの前に、絶対必要なプロセスがあります。
「フィードバック」です。
フィードバックとは、アウトプットによって得られた結果を評価し、その結果を考慮して次のインプットに修正を加えるという作業です。
見直し、反省、改善、方向修正、微調整、原因究明など全てがフィードバックです。
フィードバックがないと、先ほど書いた螺旋階段にならず円を回る状態になってしまいます。
効果的なフィードバックの方法
フィードバックには4つの方法があります。
1・短所克服と長所伸展
本を読んだ場合、理解できなかったところを調べたり、別の本を読んで観るのが「短所克服」です。
一方、本を読んで面白かったところを実際に実践してみる、さらにパワーアップ目指して別の本を読むのが「長所伸展」です。
勉強が苦手な人はまずは「長所伸展」を優先させます。そして自信を付けるのです。勉強することの楽しさを得るのが重要です。
大きな結果を出すには「短所克服」ですが、精神力と時間を必要とするので上級者向けです。
2・広げると深める
学びを進める時、その方向性は「広げる」か「深める」かの2つになります。
最初はある程度「広げる」勉強を行なっていきます。そしてその中で興味があるもの、気になるものをドンドン「深める」勉強をするのです。
3・「なぜ?」の解決
インプットしてアウトプットしているとよくわからない「なぜ?」と思える部分が出てきます。
これは絶対放置してはいけません。すぐさまググってみる。他の本で調べてみる。
すぐさま「なぜ?」は解決させましょう。
4・人に教えてもらう
最も効果的な方法は、人からアドバイスをもらう事です。
先生やメンターなど、自分よりも知識や経験のある人から「アウトプットに対して」アドバイスをもらいましょう。
ただし、質問するのは3番までの方法は全てやってからにして下さい。そうしないと螺旋階段にはなりません。
結果を出す人の行動力
アウトプットを自己満足から自己成長へ
インプットとアウトプット、そしてフィードバックを繰り返すと自己成長を促すんですよね。
さらにもう一つ超重要な要素が加わります。それが「行動する」です。
この本では「書く、話す」以外のアウトプットを「行動する」と定義してます。
つまり、「気付き」を得て「するべきこと」がわかったら、それを始めて続けていく。「行動する」ことなしに自己成長は絶対にできません。
健康について学び、「野菜って食べないと」と学び人にも話す。しかし実際に食べないとあなたの体は何も変わりません。それと同じなのです。
行動しない自己満足だけの勉強だと、お金と時間の無駄遣いになっています。
「行動する」とは新しいことへのチャレンジです。チャレンジのないところに自己成長はありません。
新しいことにチャレンジすると脳内物質ドーパミンが出ます。ドーパミンは「楽しい」という感情を引き起こす幸福物質です。
同時に学習することをサポートする学習物質でもあります。
「いや、でも新しいことにチャレンジしたいけど、リスクを考えると怖いんです…」
そんな感情になる時は、「危険領域」まで踏み込んで挑戦しすぎです。
マラソンもいきなりフルマラソンに挑戦するのではなく、最初は1キロからスタートするのです。
高すぎる目標にしてしまうと、逆にノルアドレナリンが過剰に分泌され、逃げ出したい衝動にかられます。
「チャレンジが怖い」人は「学習領域」を超えて「危険領域」に入っているので、目標をもう少し下げた方が良いです。
実現可能をちょっと頑張れば、ドーパミンはきっちり出ますんで楽しみながら出来る範囲からしましょう。
「続ける」大切さ
勉強、ビジネス、趣味、スポーツ。どれでも「続ける」ことが共通の成功の秘訣です。
「そう言っても続かないんよなあ…」
そういう人のためにこの本では習慣化するコツも書かれてました。
1・「今日やること」だけを考える
樺沢さんは毎日メルマガを発行してますが、それは「楽しいから今日もメルマガやっちゃうぞ」という積み重ねに過ぎないそうです。
体調が悪い日は「ジムに行きたくないな」と思っても「とりあえず、行くだけでも」「5分だけやろう」と自分を励まします。
すると実際はテンションも上がり1時間とか過ぎているものなんです。
先のことを考えれば考えるほど「続ける」ことに対してブレーキがかかるので、「今日」「今」やることだけを考えます。
2・楽しみながら実行する
ゲームや漫画が止めれないのは楽しくてドーパミンが出ているからです。
楽しさを発見できれば全然良いですが、続けれないことも楽しくなるようにゲーム化すれば、続くかもしれません。
3・目標を細分化する
「10キロダイエットする!」と目標を立てると、脳は過去の経験と照らし合わせて「ムリ!」と拒絶します。
「目標は大きく持て!」と言われますが、それも細分化しないと継続できるようになりません。
「1ヶ月で本を書く」なら「1日10ページ」と細分化するのです。
4・記録をする
目標を達成するときは、記録をするのが効果的です。
体重は毎日測る。フォロワー数を確認する。手帳に○印を付ける。
それだけでドーパミンが出てやる気が湧いてきます。
5・結果が出たらご褒美をあげる
目標達成時にご褒美があると、これまたドーパミンが出ます。
毎日の小目標はいいとして、中目標と大目標にはご褒美を設定しておきましょう。
死ぬ気で頑張っても、根性を発揮してもドーパミンは出てきません。
楽しみながらいかにモチベーションのガソリンであるドーパミンを出すか?に気を付ければ毎日の「継続」「習慣」につながります。
「アウトプット大全」読んでやってみた
日記を書いてみた
アウトプットってどうすればいいのかわからんという人に樺沢さんは日記をオススメされてます。
日記は初心者のトレーニングとして5つのメリットがあります。
- 書く能力が高まる
- 自己洞察力、内省能力、ストレス耐性が高まる
- 「楽しい」を発見する能力が高まる
- ストレスが発散される
- 幸せになる
「幸せになる」とは、ポジティブな日記を書くと幸せになるという研究結果がブリガムヤング大学の心理学研究で明らかになりました。
1日10分でなるそうなので、こりゃ日記をやらなきゃ損ですよ。
日記を書くポイントは、ポジティブ、質や量より毎日書く、制限時間を決める、非公開から公開へ、です。
情報公開のメリットデメリット
「アウトプットしても叩かれたら嫌やなあ…」
樺沢さんは「メリットの方が20倍はあるから気にするな」と言ってます。
確かにアンチコメにはイラっとすることもありますが、メリットの方が多いというのは自分も激しく同意です。
自己紹介した時に自分の事を知ってもらってると話がめちゃめちゃ早いです。
顔出しについては、樺沢さんは「ペンネームと顔出しNG」で情報発信してもアウトプットのメリットが現実世界に返ってこないとの事。
顔出しNGで始めても、結局はメリットがないので顔出しになる人がほとんどだそうです。
うーん、確かに。顔出しの方がいいのか。
ブログについて
ブログは情報発信ツールとしてはお手軽で良いです。
でもアクセスを集めるのが難しいんですよね。
樺沢さんのブログにおけるポイントとは?
まず、独自ドメインは必須です。ブログサービスだと広告が貼れない、検索エンジンにかからない、ビジネス利用の禁止など欠点が多すぎます。
Ward Pressの使用をオススメされてます。自分もWard Press一択だと思います!
次が毎日更新。
はい、そう言われたのでこの記事までは毎日更新が2ヶ月ほど続いてます。
毎日更新が基本だそうです。
そして「100-300-1000の法則」。
ブログは100記事を超えると人が集まり始めます。300記事で検索エンジン経由からのアクセスが増え始めます。そして1000記事で「良いブログ」「人気ブログ」の認識がされ始めます。
つまり100記事以下はやる意味がありません。
このブログが現在100記事で、もう一つの奈良町案内ブログの「ナララク」は300記事ぐらいです。
確かにそんな肌感覚かも。
情報発信で収入を得るには、質の高いコンテンツを一定期間、一定数発信していけば、必ずどこかでブレイクします。
この本には他にも様々なノウハウが書かれてます。
是非読んでみて下さいね!
関連記事 この投稿も読んでみよう!
アウトプットもインプットなしでは始まりません。
この本もセットで読んでみてくださいね。
著書名 学びを結果に変えるアウトプット大全 (Sanctuary books)
著者 樺沢紫苑
出版社 サンクチュアリ出版