株って毎日の株価の変動に一喜一憂しているデイトレを想像していませんか?サラリーマンで働きながらデイトレで継続的に稼ぐのは至難の技です。
長期投資でしっかりと資産を増やしていかなくてはなりません。その為には「投資の軸」が必要になります。
この本では長期投資の有用性を学べ、さらに具体的な投資方法も教えてもらえます。是非読み込んで投資生活を始めてみましょう。
「日本一カンタンな投資とお金の本」長期投資で収入の柱をもう一本立てると人生はラクになる!
将来の不安を解決したい…!
この本を読むと得られるもの
- 投資の軸について学べます
- 具体的な長期投資のやり方がわかります
- 長期投資の有用性について学べます
2007年に投資の本を出した中桐さん。
その時、たくさんの読者から「分散投資をします!」という声をもらったそうです。
それから12年。リーマンショックとかあったけど、当時から積立投資をしていた人たちは、元本の2倍以上になっているはずです。
しかしそんな声が届きません。
調べてみると、なんと「積み立て投資の継続期間は平均で2〜4年間」だったのです。
10年、20年と積み立て投資をしようと始めた人たちが、数年間でやめてしまうのです。
なぜ辞めてしまうのでしょう?
この本の目的は、「投資の軸」を持つことです。
投資の軸を持つと、マーケットに対してネガティブな情報が入ってきてもブレなくなります。
軸がない人は米中問題のニュースとかに一喜一憂して、長期投資を辞めたくなるのです。
中桐さんは会社も経営されてますが、会社経営も原理原則を学ぶことで軸ができます。
そうすると、気持ちも軽くなり、経営の判断がブレなくなるのです。
しかし、資産運用の本はどれもページ数が多く、読むのも難しいです。
そこでこの本では、
- 投資で儲けるために一番大切なこと
- 1ドルが60万ドルに化ける資本主義のパワー
- バブルと投資の関係。儲かる仕組みが分かった
- 気持ちを整えるだけで投資の勝率は上がる
- 長期投資がもっとも優れた投資法である本当の理由
- お金がない増える具体的で実践的な方法
のテーマを読みやすい小説形式で書かれています。
投資の軸を身に付けるには、順を追って理解していく必要があるそうです。
でも、そんなにここで書くことも出来ません。
是非本でしっかりと読み込んで下さいね。
投資を収入のもうひとつの柱にしよう
僕らは今、時代の転換期にいます。
なのでパラダイムシフトをしないといけません。
それは、高度成長期に築き上げられた日本人の価値観からの脱出です。
その価値観とは、定年まで同じ企業で働き、資産は銀行預金にしておき、定年後は国が面倒をみてくれるということです。
65歳まで働いて、100歳まで生きるという時代への転換を受け入れる必要があります。
それには、
- より長い期間働く
- 資産をより効率的かつ長く運用する
ことが必要になります。
日本人は株式や投資信託に対する不信感が強いですよね。
理由の一つは、日本株がここ30年間停滞をしているので、投資で儲かった人かいないからです。
平成元年に日経平均株価に投資をして、令和まで待ち続けたら半分になっています。
しかし、その一方で米国株に同じ期間投資していたら、この期間で10倍になっています。
ドイツも同じ状況です。すごいなあ。
なのでアメリカ人やドイツ人は資産を投資に回すのです。
日本人は、日本株の低迷と投資に対する知識の無さで、投資はギャンブルだと思い、資産の10%も投資に回していません。
アメリカ人たちのように、投資に対する軸を持って、長期で世界に分散投資をすることが、一番シンプルで一番儲かる方法なのです。
投資とは?
投資とギャンブルは仕組みが全然違います。
宝くじや競馬などのギャンブルは、賭け金を集めて、胴元の取り分や税金を差し引いた残りを分配するゲームです。
宝くじは胴元の取り分が50%もあるのです。
一方で投資は、投資した資金は企業の活動を通じて利益を生みます。
期待通りに利益が出ると、投資家は配当を得ます。
皆が得するビジネスモデルというわけです。
そうなのか。株も誰かが得する裏では、損する人も必ずいるのだと思ってました。
もちろん、事業が上手くいかない時もあります。
しかし、利益を上げようと努力することで企業の競争も活発になり、社会のイノベーションにも繋がります。
投資は、私たちの暮らす資本主義という社会を豊かにさせる為の行為でもあるのです。
トレードと投資もまた違います。
どちらも株式の売買で利益を得ようとするのは同じです。
手法が違うので、必要なスキルも変わってきます。
投資の目的は企業の成長を応援して、その果実を自分も得ることです。
企業の成長には新商品や新事業が必要になります。
なので少なくとも数年単位の時間がかかるでしょう。
おのずと投資の期間は中長期が適当ということになりますね。
一方のトレードは、株価の価格差に注目して売買します。
株価は企業業績や金融市場の動きだけでなく、政治など色んな要因で変動します。
なのでそれらの情報を逐一把握していないと勝つことは難しいのです。
トレードで儲けようと思ったら、退職して時間に余裕がないとなかなかできません。
仕事の片手間に取り組んで、継続的に利益を得られるほど甘いものではないのですね…。
儲けるにはどうすればいいの?
株で儲けるには、まずは2つの事を理解しないといけません。
ひとつは、投資は上がるか下がるかという「当てもの」ではないということです。
正確な情報と確立された理論から分析して、そこからリスクをとるというものです。
利益を上げようとすれば、それなりの情報収集や勉強が必要になります。
でも、それでも予想した結果になるとも限りません。
なので、今決断するという意味でのリスクテイクも必要になります。
もうひとつ、資本主義について理解しておくことが大切です。
それは学術的なものではなく、社会と経済の仕組みをきちんと理解することにあたります。
これがないと投資を小遣い稼ぎの手段としてしか考えれなかったり、投資に対して尻込みしたりします。
これでは「長期投資のメリット」を享受することは難しくなります。
長期的に投資を続ける中で、一定の揺れは必ずやってきます。
それを乗り越えるのに必要な知識のひとつが資本主義への理解です。
なるほど、そういうことか。
では、資本主義とは何なのでしょう?
今世界のほとんどの国が資本主義を採用しています。
資本主義は理念や理想ではなく、欲求と現実から生まれた仕組みです。
資本主義の限界が最近言われています。
しかし、慾求から生まれた資本主義は生命力が強いわけです。
さらに限界と言われてもそれに代わる仕組みも生まれていません。
だから結局は資本主義の基本的な仕組みは変わらず、資本主義の下での暮らしは続くのです。
そんな資本主義を学ぶと、なぜ長期投資で稼げるようになるのでしょうか?
仮に1801年に当時の1ドルを株式、債券、金、現金に投資したら、200年後にはいくらになっていたと思いますか?
現金は0です。金は2ドル、短期国債は304ドル、長期国債は952ドル、株式は59万ドルです。
なんか株式だけすごい額になってるんやけど…?
びっくりしますよね。でもこれが長期投資の成果なんです。
これは「資本が資本を産んでいる」からであり、資本主義の考え方でもあります。
お金持ちはさらにお金持ちになると言われるのは、こういうことなんです。
資本主義のロジックを理解すればするほど、お金持ちになる確率は高まります。
なんかやる気が出てきますよね。
長期投資するのに一番良いタイミングは、間違いなく今ですよ!
資本主義は「経済行動の自由」と「生産財と財産を個人で所有できる」を基軸にした社会です。
資本主義が力強く続いているのは、この強力なら2つのエンジンのおかげです。
もちろん自由の裏には「責任」があります。
努力次第で億万長者になるチャンスがある社会ですが、自助努力と自己責任が伴うわけです。
僕が今安月給なのは、これまで自由に選択してきた結果だということなのね…。
アダム・スミスの言葉に、
「我々が食事出来るのは、肉屋やパン屋の主人が博愛心を発揮するからでなく、自分の利益を追求するからである」
というのがあります。
欲望こそが資本主義が走る燃料なわけです。
経済成長とともに働く人の所得も増加した高度成長期とは違って、いまは賃金が上がりにくくなっています。
一方で、企業は配当金や株主への還元を増やしています。
世の中は「株主資本主義」になりつつあるのです。
私たちも労働だけでなく、投資からの両方で資産を増やしていきましょう。
日本には投資で得たお金はあぶく銭のように言う人がいます。
それは全くの間違いです。
どちらで得たお金も貴いお金にかわりはありません。
「日本一カンタンな投資とお金の本」を読んでやってみた
人生の選択肢を増やすのだ
実践してみたこと
- 投資する
かの福沢諭吉先生も、「経済的な自立なしに人格的な独立も自由も達成できない」と仰ってます。
やりたい事もお金がないと出来ません。
積み立て投資といえば、勝間さんも言ってた「パーキンソンの法則」です。
これは「支出の額は、収入ギリギリまで膨張する」というものです。
だからこそ、天引きのような強制力が有効です。
積み立て投資を10年単位で見ると、リーマンショックのように大ダメージを食らっても、最終的にはプラスで落ち着きやすいです。
ハラハラしなくてもいいので、精神衛生的にも良さそう。
投資信託にはインデックスファンドとアクティブファンドの2種類があります。
最初はインデックスファンドがオススメだそうです。
その中でも、これまでの話でもわかるように、全世界の株式市場に投資する全世界株式型がいいですよね。
そして、保有期間にかかるコストが運営成績に大きな影響を及ぼします。
なので、信用信託の低いものを選んだ方が良いということになります。
僕はインデックスファンドのみにします。
アクティブファンドに関しては本で確認して下さいね。
まずはiDeCoからです。
iDeCoは税制のメリットがあります。
企業年金制度のない会社員だと、最大月額2万3千円の掛け金が可能です。
これを30年間払うと、税金が毎年8万円減るので、節税だけで240万円になります。
さらに運用益も非課税なので、年利5%だと合計で440万の節税になります。
次にNISAです。
つみたてNISAは、投資できる投資信託が決められてて、販売手数料がかからず、信託報酬も比較的安いものしかラインナップに入っていません。
その中から全世界型の株式インデックスを選んで積み立てていきます。
難しそうと敬遠していた人にこそピッタリな本だと思います。
オススメの一冊です。
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お金の知識といえば出口さんです。
知っていないと一生損する話が詰まっています。
著書名 日本一カンタンな「投資」と「お金」の本
著者 中桐啓貴
出版社 クロスメディア・パブリッシング