ネットビジネス進化論

 

「ネットビジネス進化論」コロナでアフターデジタルの世界がやってきた

ネットビジネスの加速について行かなきゃ

この本を読むと得られるもの

今後のネットビジネスの進化が予想できます。

ネットが変わる事でどのような恩恵が受けれるのか理解できます。

ネットの進化が社会に与える影響が予想できます。

 

皆さんはコロナによって生活様式が変わりましたか?

これって日本ではあと10年かかると思われていた、活動が全てオンラインになるという世界が急加速でやってきた状態です。

それによって強制的にオフラインは封印され、オンラインを中心としたネットビジネスへの進化を余儀なくされてます。

 

しかもこれから5GにAI、仮想通貨など次々とネットは進化していきます。

これに乗り遅れると、僕たちの生活も仕事も荒浪に飲まれてしまいます。

これから来る11の最新技術がマンガでわかる「ザ・テクノロジー」

 

これからはネットビジネスも枝分かれして、多用な世界を作り出します。

どこの場所に立とうかな。

 

この本は、そのまま系統が章立てになっています。

権力:つながりの場所を押さえる

コマース:物や予約をつなげる

コンテンツ:使用法をつなげる

コミュニケーション:人をつなげる

有限資産をつなげる

B to B:仕事をつなげる

 

色んなもののつながりがネットビジネスを作り出すのですね。

ここでは、権力からコマースまでを要約します。

基礎の部分になりますので、気になる箇所は本で読んで下さいね。

検索と決済と信用経済

現在の検索事情は?

今の世界経済はGAFAMのアメリカ勢に中国企業が割って入ろうかという構図です。

GAFAMはそれぞれが時価総額1兆ドル近く、日本はトヨタが50位と最高位で1850億ドルです。

なんかもう規模が違いすぎてよくわかりません。

 

しかもみんな収益力も凄まじく、Facebookなんかは従業員1人あたり63万ドルの利益を上げています。

これらの会社はどうやって「儲かる会社」になったんでしょう?

どんな会社?世界を変え続ける「GAFA」の凄さ!

 

ネットビジネスにおいてもっとも大切なのは「入り口」です。

ネットビジネスを制するのは、この入り口をいかに押さえるかにかかっています。

 

この入り口にあたるものを「ポータルサイト」と言います。

ユーザーにしてみればトップひとつを押さえておけば大抵大丈夫なので、2番手3番手は必要ありません。

「カレーといえばココイチ」「ドーナツと言えばミスド」みたいに、特定のブランドをイメージされる「純粋想起」のポジションを取るかの戦いなんです。

 

そして一旦ここを抑えると大きな成功を収める事が出来ます。

現在は「どう探すか」「何を探すか」によって、ポータルが細分化されてきています。

物を買う時はAmazonで検索し、作業手順はYouTubeで検索、リアルタイムの情報はTwitterで検索、みたいな感じです。

つまり、「何を探すか」はコンテンツ、コマース、コミュニティの3つに分けられ、「どう探すか」は目的型と非目的型に分けられます。

 

IDと決済を握ったものが支配者

オンライン決済やキャッシュレス決済の普及で、お金を払って物を買うという行為が簡単になりました。

これはネットで「リンク」がもたらしたインパクトに似ています。

 

ハイパーリンクの登場で、あらゆる情報へのアクセスがスムーズになりました。

リンクを辿っていけば、いくらでも深い知識に到達できます。

 

リンクは情報だけでなく、人と人、企業と人、企業と企業もつなぎました。

これこそインターネットの最大の発明です。

 

今インターネットに起こりつつあるのが、取引ごとに分断されていたお金のやり取りが全てつながるという現象です。

…どういうこと?何が変わるの?

 

キャッシュレス先進国の中国はどうなってるんでしょう?

中国では今アリババとテンセントが熾烈な戦いを繰り広げています。

 

ジャック・マーが創業したアリババは「タオパオ」などを運営する世界最大のeコマース企業です。

BtoCだけでなくBtoBも牛耳っている超巨大企業です。

 

一方、ポニー・マーが1998年に創業したテンセントは、ゲーム開発からスタートしました。

「フォートナイト」のエピックゲームス、「LoL」のライオットゲームス、「クラロワ」のスーパーセルも、すべてテンセントの関連会社で、自社開発の人気ゲームも多数抱えている世界最大のゲーム会社なんです。

さらに中国のメッセンジャーアプリの「ウィチャット(微信)」も運営しています。

 

この2つが「アリペイ」と「ウィチャットペイ」という決済サービスを展開しています。

これらはリアル世界の入り口にもなってるんです。

 

映画を見たければ、アプリ画面に出てくる近所の映画館アプリを選べばすぐに予約完了。あとは現地で見せれば入場できて、同時に支払いも完了します。

しかもすごいのが、チケットを2枚取れば友達にも1枚送る事が出来ます。

これが「お金のやり取りがリンクになる」ということです。

 

このストレス=摩擦がないやり取りの状態を「フリクションレス」といいます。

「やりたい事をすぐ出来る」ことに価値があるのです。

Kindleの「読みたい本がすぐ読める」もフリクションレスです。

 

これにより行動に移すときのハードルが極端に下がります。

ユーザーの行動パターンが大きく変わるのです。

もしこの市場を取ることが出来たら、ネットとリアルのIDと決済の両方を握る事が可能です。

まさに最強。

各社が猛烈な獲得バトルを繰り広げているのも納得ですよね。

 

そこから信用経済に繋がっていきます

キャッシュレスによって変わるのは、お店に対する支払いだけではないのです。

誰でも簡単にお金を受け取れる様になると、身の周りの風景が一変するかもです。

 

スマホでの簡単なお金のやり取りによって、これまではビジネスにならなかったようなスモールビジネスがあちこちで始まります。

飲食店の場合、レジが必要なくなるので、アプリで注文と支払いを完結します。

レジが無いと注文を受けた順に料理を渡すだけでよくなるので、レジ用の店員も要りません。

 

その為、1坪くらいの小さなお店が中国では増えています。

商品を並べるだけでOK。お店が終わったら片付けて帰るだけ。

お金のやり取りから解放されると、出店のハードルがめちゃめちゃ下がるのです。

 

そしてお金のやり取りがすべて「リンク」になると、IDも繋がるようになります。

どれくらいの頻度で、何を買ってくれてるのかといったデータが全て残ります。

 

これにより個人店でもデータを集約することで、新たなビジネスを展開することも出来るようになります。

ネット企業の専売だった「アクセス解析」が、リアル店舗でも出来るのです。

 

それによって明らかになるのは個人店、企業ごとの「信用情報」です。

よりきめ細かく、リアルなデータに裏打ちされた「信用情報」は、金融の資金調達を大きく変える可能性もあります。

つまり、キャッシュレス化によって得られるデータは、ターゲティング広告とかはおまけみたいなもので、本命はこの信用情報なんです。

 

お店の信用だけでなく、個人の信用情報も積み上がっていきます。

例えば、アメリカのウーバーのドライバーは評価4.5以上を3年以上続けると、車のローンが低金利になります。

ネット上に溜まっていく信頼が、保証人や担保の代わりになるんです。

 

信用が可視化されると、「信頼される行動を取った方が得」という社会になります。

中国の芝麻信用のスコアは、支払い履歴やSNSでの繋がり、過去の言動などでスコアが変動します。

そのスコアによっては、住宅を借りるときの敷金が不要になったり、就活や結婚でも有利になるようになったのです。

 

かつては儲けが全ての中国社会で、利他的な行動をする人が増えているのです。

なんかすごい世の中ですね。結構理想的なのかも。

 

人を疑うのもコストです。

「この人800点もあるなら、大丈夫だな」と瞬時に見分けがつくと、煩雑な手続きを簡略化出来ます。

入店も「500点以下入店お断り」とすれば、変なお客さんもこないのです。

「ネットビジネス進化論」を読んでやってみた

未来がわかれば行動が変わるよね

実践してみた3つのこと

  • キャッシュレスっていいかも
  • 情報を発信していく
  • マネタイズポイントを考えた

 

キャッシュレスっていいかも

今までぼんやりとしかわかっていなかった今後のネット社会の未来が見えてきましたね!

なぜ日本が世界に比べて出遅れてるかと言うと、中途半端に便利な世の中になっていたからです。

 

でもキャッシュレスが進めば、お店は経理や広告などの余計な仕事が無くなり、接客や商品の質の向上のみに集中出来ます。

全部ネットが引き受けてくれるからです。

僕もお店をするならキャッシュレス専門店にするのも面白いかもと思い、考えてみました。

チャンスロスとコスト削減だとどっちが勝つんだろう?

お金を管理しなくていいのは大きいよなあ。

 

情報を発信していく

また、インターネットはコンテンツの作り手を大量に生み出しましたよね。

このブログも、もちろんそのうちの一つです。

 

以前は情報の占有がお金になりました。

しかし現代では、情報の共有がお金になります。

占有するメリットが激減したので、なんなら積極的に発信しちゃおうってのが主流です。

 

あるジャンルの有益な情報を発信していると、似たような趣向の仲間が集まります。

するとさらに濃い情報が集まってくるのです。

情報発信をやっていきましょう!

 

マネタイズポイントを考えた

さらに、マネタイズポイントをずらせるのがネットビジネスの強みです。

ユーザーから直接課金してもらうのはもちろん、ユーザーから直接もらうのではなく広告でお金を得たりする方法もあります。

コンテンツは基本無料で提供して、上位の数%のヘビーユーザーに課金してもらう「フリーミアム」という方法も。

 

キンコン西野さんはマネタイズポイントは後ろにずらそうって仰ってます。

この辺のデザインが必要になってきますね。

 

非常に読み応えのある一冊です。

こんなけ書いてもほんの一部分しかないんです。

是非本を読んでみて下さいね。

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著書名 ネットビジネス進化論 何が「成功」をもたらすのか

著者 尾原和啓

出版社 NHK出版

 

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最近は散歩しながら本を聴いてます。オススメですし、無料で体験できるので是非試してみて