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この本を読むと得られるもの
- ライフピボットという生き方が学べます
- ハニカムマップの作り方がわかります
- 人生100年時代を生き抜くスキルが身に付きます
「ライフピボット」多様性を求められる時代にいつでもキャリアを転換できるように準備をしよう!
大企業に勤めてるから安心といえる時代は終わりました
会社員でも色々な面白いプロジェクトに飛び込む人もいれば、フリーランスでも同じタスクの毎日に行き詰まりを感じている人もいます。
この両者の違いはどこから生まれるのでしょう?
学歴や年齢、性別なんかはあまり関係なさそうです。
しかしこの違いを理解できたら、今後の人生100年時代を生き抜く僕らにとって、人生の指針となるかもしれません。
働き方が大きく変わる時代がやってくるからです。
働き方が多様性を増していくに連れて、成功の定義も変わってきました。
少なくとも会社での地位を上げるだけではなくなりました。
現代ではどの様な判断基準になっているのでしょう?
一つ目の判断基準は「やりたい事をやっている」かどうか。
つまり、自分のやりたい事がわかっていて、それを仕事に出来ているかです。
二つ目は「将来の見通しが立っているか」です。
将来実現させたい事を明確に持ち、その未来に向けて歩んでいるかどうか。
これまで上にしか進む道がなかった時代に比べて、好きな方向に進んでいける様になったのです。いい世の中だ。
でも、その一方で悩む人も増えてきています。
やりたい事が出来ていない。将来の見通しが立っていない。
自分の中のやりたい事もわからない。
しかし、やりたい事が見つからないのは当たり前なんです。
色々な事を体験する中で見つければいいのです。
未来の予測が出来ないのも当然です。
むしろこの変化の激しい時代に予測できる人なんていません。
なので、未来を心配するよりも、今できる事をやり、未来に備える方が正解です。
キャリアを転換するのに必要なのは、「蓄積と偶然」です。
いつでも転換できるように準備しておけば、やりたい事を見つけた時にすぐ選び取る事ができます。
これこそがこの本のポイントである「ライフピボット」です。
必要なのは「三つの蓄積」です。
そのためには「六つの行動」を実行していく必要があります。
この本では、
- なぜライフピボットが必要なのか
- 三つの蓄積と隣接可能性
- 蓄積のためのアクション 前編
- 蓄積のためのアクション 後編
- ライフピボットの先の先
の項目で、ライフピボットという生き方について解説して下さいます。
人生100年時代を進み続けるために必要なのは、一歩ずつでも着実に進み、適切に変化していく働き方です。
是非この本を読んで、ライフピボットを実現していきましょう!
幸運をもたらす行動を積み重ねよう
スタンフォード大学のクランボルツ教授は、
「個人のキャリアの8割は予想もしない偶然によって決定される」
という「計画的偶然性理論」を提唱しました。
確かに。誰と会うかもわからないし、どんな仕事を振られるかによっても変わりますよね。
ただしこの理論は、偶然なんだから流されてたらよくね?というものではありません。
その偶然を計画的に味方につける事が出来る、という、理論だからです。
では、どの様な行動によって偶然が味方するのでしょう?それは、
- 好奇心
- 持続性
- 楽観性
- 柔軟性
- 冒険心
の5つがポジティブな結果をもたらすんですって。
不慣れなものにも好奇心を持って参加するか。
いつも同じ場所で同じ人と会ってては偶然は起きません。
しかし好奇心を発揮して新しい事を始めても、すぐには偶然はやってきません。
どっぷりとのめり込む持続性が必要です。
そして好奇心があっても悲観的では新しい世界には飛び込む事が出来ません。
なんとかなるさの精神です。
さらに持続性だけでなく、機会や変化を見抜く柔軟性も必要になります。
最後はリスクをとれる冒険心です。
キャリアについて未来の見通しが立てれないなら、見るべきは「今」です。
計画よりも実行して経験を蓄積し、偶然の作用も受けて新しいキャリアへの転換を実現させるのです。
これが「ライフピボット」です。
ここで便利なものが紹介されています。
「ハニカムマップ」というライフピボットの考え方を図表にしたものです。
詳しくは本で読んで、是非自分のハニカムマップを作ってみてください。
ハニカムマップを書くと、自分の可能性の豊富さに驚くはず。
ライフピボットに必要な蓄積は3つあります。
- 価値を提供できるスキルセット
- 広く多様な人的ネットワーク
- 経験によるリアルな自己理解
スキルというと、マーケティングとかプログラミングとかを思い浮かべます。
でもそれだけじゃありません。
それらテクニカルスキルとヒューマンスキル、コンセプチュアルスキルがあります。
ヒューマンはコミュニケーションやリーダーシップ、コーチングなど。
コンセプチュアルは、ロジカルシンキング、ラテラルシンキング、クリティカルシンキング、知的好奇心、探究心、応用力などがあります。
自己理解とは、自分の嗜好性や価値観を知ることです。
ポイントは経験による感情と思考の動きを観察することです。
「自分はなぜこの感情を抱いているのか」を考える事が第一歩となります。
そこから喜びやツラさを感じる共通点が見えてくるはず。
それこそが自分の嗜好性です。
嗜好性が重要なのは、努力は夢中に勝てないからです。
ハニカムマップで隣接可能性について洗い出せたら、次はどれにするかを選んでいきます。
全部試せたらいいけど、そうもいきませんもんね。
優先順位はやりたい度、できる度、他人から求められる度から考えます。
この3つを多く満たすものから選んでいきましょう。
大抵はやりたいし出来るけど、需要があるかどうかが鬼門になると思います。
いわばそれは「趣味」だと言えます。
しかし、今の時代どんなものでも収益に結びつける事が出来ます。
ゲームも上手くなると動画にして、見たい人のニーズが満たせます。
初心者に教える事で報酬も貰えそう。
結果的にライフピボットに繋がらなくても、それは趣味なんで問題ありません。
どの隣接可能性のパターンを選んでも、最終的に目指すのは「やりたい」「できる」「ニーズがある」というものです。
もし見つかったなら、迷わずやるべきです。
そしてライフピボットは人生で一度きりのイベントではありません。
1マス進んだら、そこでまた新しい経験をして「スキルセット」「人的ネットワーク」「自己理解」を積み重ねていくのです。
あらゆる活動は次のライフピボットに向けた春は段階でもあります。
次はいつやってくるのかはわかりません。
3ヶ月後、半年後、もしかしたら3年後かも。
しかし、それは予想する必要はありません。
3つの蓄積があれば、いつでも隣接可能性を見出す事が出来るのです。
もし自分の隣接可能性がニーズのあるものなら、複業として始めるチャンスです。
それはお金だけが報酬だけではありません。
3つの蓄積だけでなく、
- ポジティブ感情…楽しい、嬉しい、面白い、感動するといった感情
- 達成…自分が立てた目標を達成すること
- 没頭…時間を忘れて集中して取り組むこと
- 意味店舗自分の行為が社会につながっていること
- 金銭…そのまんまお金
の8つの報酬があります。
これらの報酬をひとつの仕事だけで全部得るのは困難です。
だからこそ、複業することでバランスを取っていきます。
本業ではお金とスキルセット、副鏡からはポジティブ感情、没頭、自己理解を得るような具合です。
「ライフピボット」を読んでやってみた
「できること」って意外と多いんだなと思えます
実践してみたこと
- ハニカムマップを作ろう
実際に自分のハニカムマップを作ってみました。
自分の事は理解していると思いがちですが、掘り下げると自分自身でも意外な発見が出てきます。
特に新しい分野における、新しい人との出会いは大きいです。
これまで気付かなかった可能性にピカーンとひらめきます。
参考にしてほしいのがこちらの動画。
ただ単に自分のスキルや商品を売るだけでは儲かりません。
ちょっとした仕組みひとつで大きく変わってきます。
さて、ノートにハニカムマップを描いていきましょう。
自分の中で中心にくるスキルはマーケティング、マーチャンダイジング、デザイン、イラストだと思っています。
やりたい事は小売、執筆、コミュニティ作り。
好きな事はレトロゲーム、古民家、和ゴス、マンガ、奈良町。
さて、これを組み合わせて考えていきます。
持っているものから出来ることを書き出します。
その先のピボットで得られるものを付け加えて、既存のスキルと組み合わせて別のピボットを派生させていく感じです。
思ってる以上に広がっていくと思うので、ノートは見開きで使った方がいいですね。
書いていくうちに、自分が住んでいる古民家でボードゲームのプレイスペースとして使ってもらったらどうかという案が浮かんできました。
検索したら奈良にはそういうお店が1店舗もないみたいです。大阪には60店舗以上あるのに。
これは最近近所のカフェでボートゲームで遊んだ体験から生まれた発想です。
こんな感じで新しい体験や人との出会いを増やしていくことでハニカムマップも広がっていきます。
僕も将来のことを考えると不安でいっぱいになります。
その為にもピボットを繰り返して、自分の得意分野を広げていかないといけませんね。
とりあえずこの本を読んでやってみよう、な!
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ちきりんさんの働き方がめちゃめちゃ参考になります
著書名 ライフピボット 縦横無尽に未来を描く 人生100年時代の転身術
著者 黒田 悠介
出版社 インプレス