
以前に「IQの違いがあると会話は成立しない」という話を聞いたことがあります。そんなに影響あるもの?頭が良いなら対応できるんじゃ?
そんな凡人の疑問に答えてくれる本です。これまで高知能の方とのコミュニケーションでは誤解を生んでいたかも知れませんよ。
「高知能者のコミュニケーショントラブル」IQは20違うと話が合わない
人間とチンパンジーくらいの差になるらしい…
この本を読むと得られるもの
- IQとは何なのか理解できます。
- IQの差がどのような影響を与えるのか理解できます。
- 高IQの人との接し方がわかります。
東大王とか観てたら「IQいくつ」という紹介がありますよね。
IQって何なんでしょう?頭が良い人っていうのはわかるのですが、記憶力とかとはまた違うの?
先日紹介した中野さんの「世界で通用する人がいつもやってること」でもMENSAという団体に所属している高IQの人たちの話が出てきました。
意図的にジャンケンに負け続ける事ができるとか、どういう事?凄すぎん??
それに今までも聞いてたのが「IQが離れている人同士の会話は成立しない」説。
確かに職場にも全く話が通じないし、この人変人すぎへん?って人がいます。
もしかしたらめっちゃIQ高い人なんかも。
そんなIQの不思議を知りたくて読んでみました。
この本では、
- 知能が高くなると友達が減る
- 高IQから見た世界(非対称コミュニケーション)
- 摩擦の原因は「マウンテイング目的の会話」
- みにくいアヒルの子ー高知能児の苦悩
- 高すぎる知能は一種の障害
- 序列社会になじめないサル
- 高IQを扱えなくなった日本社会
- 高知能者の幸せな生き方
という項目で書かれています。
頭がよかったら幸せしかないように思っていましたが、それは誤解だったみたいです。
ここでは、IQが高い人とは?どうやって接すればいいのか?について要約します。
IQは掘り下げると面白い分野だったので、これからも色々書いていきますね。
IQが高い人ってどんな人?
高IQは友達が出来ない
まずは自分のIQがわかっていないと、現実の中の出来事がなかなか想像できないのでやってみました。
3種類のIQテストをやってみて、どれも大体同じ結果だったので、よくわからんけどとりあえず仮で決定しておきます。
どのテスト結果も僕はIQ 115〜120の中で納まっていました。
IQってのは偏差値みたいなもので、偏差値50、言わば平均が100です。
この本では目安の定義として
「やや高IQ」は知能指数110〜130ぐらいまでの人で、普通の人たちとのコミュニケーションには大きな問題はなく、各所で現実的なリーダーになりやすい人。
「高IQ」は知能指数130〜150ぐらいの人で、興味や行動が普通を違い、集団生活でかなり浮いている。普通の人と調子を合わせるのに苦労する。同レベルの学校や会社に属していると毎日が楽しくてしょうがない人。
「超高IQ」は知能指数150超えで、子供の頃から浮いており、散々嫌な目に合っている。他人や世間にも期待していません。普通の人との接触を避けて好きなことをやっているか、精神を病んで廃人と化している人。
としています。
高IQの人は世の中にどれくらい存在してるのでしょう?
偏差値で使われる正分布図のガウス分布図を参考にしてもらうと良いかと思います。
IQ100ぐらいに当たる人は人口の2人に1人ぐらいの数になります。多いですね。
IQ 130で偏差値70に相当します。これで上位2.3%くらいで、44人に1人の確率です。日本だと282万人ほどいます。
IQ 160になると偏差値で90です。すご。上位0.0032%にあたり、3万1千人に1人という激レアキャラになります。
さて、「知能指数が20違うと、会話が成り立たない」という説はどうなんでしょう?
これはどうやら本当みたいです。
もちろん同じ言葉であるので意味は理解できますが、意思疎通が出来るかという話です。
極端に言えば、人間と野生動物みたいなもので、人間は動物のことを研究し理解できますが、動物は人間の思考を理解できないですよね。
畑を荒らすと怒られるのはわかるけど、どうして人間が怒っているのかはわからない。
こういう状況がIQが違いすぎると起きるそうです。
そう考えると、IQ100ぐらいの人なら、80から120をカバー出来て、総人口の81.8%と会話が成立することになります。
しかも自分より低い人と、高い人が半々ですので、まさにコミュニケーションの中心となれます。
IQ 130の人はカバー出来るのが110から150までなので、約25%の人しか話が通じません。しかも自分より高い人は2.2%です。
かなり会話に気を遣う感じになりそうですね。
そうなるとIQ 160なんて、140から180の人としか話が通じません。人口で0.4%、250人に1人しか友達になれないのです。
もうほとんど普段の会話が、上司や取引先と喋ってるレベルの気の遣い方での生活です。
これはキツすぎる。
孫正義育英財団の話とかみても、本当に苦労しているみたいです。
子供が同じような能力を持つ仲間に出会って、生き生きと話している姿を見て、お母さんが嬉しくて泣いているのです。
それまでほんと馴染めなかったんでしょうね。
高IQとの接し方
社会にとって重要なのは、このような高知能者の能力を存分に活かしてもらえる環境を作ることです。
僕たち平凡人はその恩恵に預かり、より良いコミュニケーションを高知能者の人たちと築くことです。
出来ない人から出来る人を見ると「すげー!」ってなりますよね。
高IQから見れば「なぜ出来ないの?」と純粋に不思議に思うのです。
これはIQだけでなく、ゲームや芸術、スポーツや絶対音感などの才能などでもあるので、皆さんもわかるのではないでしょうか?
僕もなぜか国語の成績だけは1秒も勉強していないのによかったのです。
英語は偏差値40ぐらいだったのに、国語は70くらい。
人に国語のテストのコツとかも聞かれるのですが、自分でも全くわかりません。
「文章読んだら、答え書いてあることない?」くらいの感覚なんですよね。
高IQの人はそれが全てに起きるわけです。
「何となく問題みたら、すぐ解き方がわかるでしょ?」「宿題って必要?授業見た時に覚えればいいやん?」
テストだとまだ点数でわかりやすいのですが、仕事とか生活だと周囲には理解されにくいですよね。
高知能者本人もその自覚がないと、周りを見てるとイライラしてくるわけです。
知能が高い人同士の会話では、心遣いや礼儀、あいまいさや感情といったものが排除されていきます。
会話が「情報とアイデアが飛び交う高速通信」のようになってくるのです。
相手の発言に失礼があっても気になりません。それよりも有用な情報や、問題を解決する楽しさが断然勝るからです。
しかし、この違いを知らないまま普通の人と高知能の人が会話をすると、大変ですよね。
普通の人は高知能者に対し「失礼なやつ」とか「言ってること意味わからん」とかなってくるんです。
スーパーサイヤ人のツッコミ程度の動きを普通の人が受け止める感じです。まさに暴力。
しかしスーパーサイヤ人にとってはツッコミなんです。
何とチンパンジーの知能指数は80程度らしいです。
しかし会話も文字も書けないので、実際は70以下くらいだと思われます。
ん?となると…。
高知能者が普通人と会話をするのって、僕たちがチンパンジーとコミュニケーションをとっているのと同じ感覚やん!
これはほぼコミュニケーション不可能と言っていいのでは…。
チンパンジーは人間の方が賢いことすら気付いていないでしょう。
IQ 120の人がIQ160の凄さを理解するのは可能らしいです。相手は賢者であると理解できます。
しかしIQ80くらいの人がIQ120に同じ感想を持つかは微妙らしいです。相手を賢者であると理解できません。
この場合は120が一方的に会話に気を遣うことになります。
「高知能者のコミュニケーショントラブル」を読んでやってみた
高知能者の人と話してみたい
実践してみた3つのこと
- 意識を変えてコミュニケーションしてみた
- IQ問題集やってみた
- みんなでIQテストやってみた
IQについて随分と理解できました。
今まで職場の人でも、こいつヤバイな…と思っていた人も、実は高知能者かもと思うとちょっと見る目も変わりました。
ほんまに高知能者か知らんけど。
でも本当に高知能者の方に出会った時には誤解は無くなりますよね。
周りの人達がどんなIQか知らないけど、高IQの人と話してみたいなあ。
どんな会話になるんやろ。
家族でもテストやってみましたよ。
妹とか良い大学やのに、そんなに高くなくて意外でした。
学校の成績とは因果関係ないんかな?
IQは鍛えられないと聞いた事もあるけど、楽しくなってドリルとかもやってます。
クロスワードとかのパズル感覚で遊べるので面白いですよ。
大前研一さんとか、IQ216らしいです。ほんま??
でもこの動画見たら納得できる…。
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頭が良い人はこういうのやらせたら凄そう。
著書名 高知能者のコミュニケーショントラブル: IQが20違うと会話が通じない
著者 安間伸
出版社 Amazon Services International, Inc.
