ここは今から倫理です。

 

がむしゃぼん初となるコミックスの紹介です。今まで倫理は全く興味がなかったのですが、読んでとても興味を持ったので紹介したくなりました。

主人公は高校の倫理の先生です。個性的な生徒たちがそれぞれに悩んでおり、先生は倫理の教えで生徒たちの悩みに寄り添うストーリーです。まだ完結していませんが是非読んでみて下さい。

「ここは今から倫理です。」自分自身の愛し方を学ぶ。初の漫画紹介!

これを若い時に読めば人生観も変わるのでは

この本を読むと得られるもの

倫理がわかりやすく学べます。

多くの哲学者の言葉の意味が理解できます。

コミュニケーションの大切さがわかります。

 

このブログで漫画っぽい漫画を紹介するのは初めてです。

今までは「まんがでわかる」みたいなものしか紹介してませんでした。

 

なぜ今マンガを紹介しようと思ったのか。

面白かったからです。

めちゃめちゃ面白かった!

そして倫理にめちゃめちゃ興味が湧いたからです!

 

今まで全く倫理に触れる事がなかったので、目からウロコな話ばかりでした。

こんな授業ってあったっけ?

哲学?倫理?って面白いなあ。

 

主人公は高校の倫理を担当する「高柳」先生です。

無表情でクールなイケメン。

 

最初は生徒に興味が無さそうなビジネス先生に見えました。

「1年A組のモンスター」の自見先生みたいな感じかと誤解しちゃった。

 

初めての授業で高柳先生は耽美的な表情で生徒達に言います。

「倫理は学ばなくても将来、困る事はほぼ無い学問です」

え?そうなの?

「この授業で得た知識が役に立つ仕事はほぼ無い。

この知識がよく役に立つ場面があるとすれば…

死が近づいた時とか」

 

より良い生き方を考える。

幸せとは何か。

死にたい。

 

そんな時に役に立つそうです。

いや、それ絶対知っておいた方がいいでしょ。

 

ビジネス先生だと思ってた高柳、通称「たかやな」ですが、話数を重ねる中で、怒ったり、生徒のピンチに必死に駆けつけたり、笑ったりといった人間的な一面も見せ始めます。

えぇ、素敵なんやけど…。

 

倫理を学ぶ中で、生徒たちも思慮が深くなり、たかやな先生をだんだん信頼していきます。

 

2020年8月現在、4巻まで発売されており、4巻まで読みました。

ここでは、いくつかお気に入りの話を紹介します。

是非読んでほしいマンガです。

美しい女性になるためには知性も必要

愛こそ貧しい知識から豊かな知識への架け橋である

マックス・シェーラー

このマンガの準主役的な「逢沢さん」は、男癖がちょっと悪い女の子でした。

イケメンミステリアスな高柳先生の事が好きになりグイグイ迫ります。

しかし高柳先生に「教養がない人はダメ」とあっさり振られます。

 

「手始めに書道でもしたら」と先生に言われた逢沢さんは頑張り始めます。

そこから色んな勉強が楽しくなってきました。

しかし、今まで遊んでいた男達は面白くありません。とうとう逢沢さんを襲います。

 

そんな時にやってきた先生に逢沢さんは助けられます。先生…!

なぜ先生がこのタイミングでやって来たかは、他の話を読むとわかるんです。この辺の伏線張るのも上手なんよなあ。

 

逢沢さんはもっと先生に相応しい女性になる事を宣言。そんな逢沢さんへの言葉が上記のマックス・シェーラーのものでした。

先生は、逢沢さんに「倫理の授業を選んでくれて良かった」と言います。

倫理とは人の心に触れ、自分の心に触れる学問だからです。

ここで先生が照れくさそうにはにかむのが可愛いやんね。

 

絶望の大きさ

高柳先生のクラスの酒井さんは、先生の態度が気に入りません。

生徒を見下していると突っかかります。

 

哲学を引用する酒井さんに先生は「お好きなんですね」と言いますが、酒井さんは「決め付けないで!」と返します。

そこで先生が返した言葉は、

誰もが自分の視野の限界を世界の限界だと思っている。

ショーペンハウアー

 

酒井さんの目には先生が見下している様に見えるかもしれないけど、果たして世界中の人が同じ様に思うだろうか。

決めつけはいけません。

 

そんな時、窓の外に何かを見つけた先生は突然走り出します。

屋上に同じクラスの八木さんが飛び降りようと立っているのが見えたからです!

一緒に駆け出す酒井さん。

 

話を聞くと、八木さんは騙されてレイプされたのでした。

「バカじゃないの!そんなの、死ぬことに…命の重さに比べたら、ちっちゃい事じゃないか!」

そう叫ぶ酒井さんに対し先生は叫びます。

「違います!」

 

失恋でも、いじめでも、仕事が嫌でも、それがどんな理由でも、命に換わる重い絶望になるというのです。

「あの網の向こうに行く為にどれほどの覚悟が必要な事か…」

 

その言葉に八木さんの表情が変わっていきます。

それでも、絶望の言葉を吐く八木さん。

酒井さんは心の中で、「正直私も…生きていけないかもしれない。なんか言ってやってよ、先生。お願い」と懇願します。

 

そこで先生は何と言うのか、それはマンガを読んでのお楽しみ。ビックリしますよ。

八木さんは笑顔で泣きながら、こちらへ戻って来たのでした。

 

なんといっても、最上の証明は経験だ

フランシス・ベーコン

 

たくさん勉強して、色んな知識を得て、たくさん遊んで色んな経験をする事を先生は勧めます。

そうすれば、視野はもっと広がる事でしょうね。

ニーチェ「ツァラトゥストラはかく語りき」そっくりそのまま繰り返しても構わないという生き方をしてみよ

 

マン・イン・ザ ・ミラー

4巻では、これまでの登場人物全員でのディベートが行われる回があるんです。

これが本当に読み応えがあって面白い!

 

逢沢さんは、一体感がウリのクラスのチャットがなんか鬱陶しくなって抜けてしまいます。

それが原因でいじめが始まったのです。

 

逢沢さんのような「個人主義」とクラスのチャットという「全体主義」の立場に立って発言していきます。

しかし、このグループ分けはそれぞれ自分の考え方とは関係ない分け方です。

 

先生は「想像でいいので、相手側の気持ちを喋ってみるという試み」だと言います。

それが違う思想への理解に繋がるのです。

 

倫理のクラスは超個性的なメンバー揃い。

最初はぎこちなかった議論も白熱し始めます。

但しどっちの主義でも「いじめはダメ」は共通認識として考えます

 

「みんなが盛り上がっているところで盛り下げる奴はいるよな」

「確かに体育祭でやる気ない奴とか、はなから来るなよって思うよな」

「それならあなた達も、合唱コンの時は端っこでたむろってたじゃん」

「要はみんながガンバローって言ってるのに、一人だけガンバラナイって言ってるわけでしょ?

そこは嘘でもガンバルって言っとけと皆に思われるのは当然かも」

各々が発言を繰り出していきます。

 

読んでいても個人主義に自分の意思が寄っていっても、全体主義からカウンターが来て、「あ、そうかも」と揺さぶられます。

この辺の議論の展開はお見事!

 

これを読んでいるとポテサラ問題の事も思い出しました。

それについてはこのローランドさんの動画が面白いと思います。さすがのご意見。

 

それぞれの見解をまとめてみると、

個人主義

  • グループに入る入らないは個人の自由
  • 一人で出来るのはかっこいいと周りに合わせるタイプは思う
  • 全体主義は独裁者が生まれやすいから怖い
  • 強い意見を持つ個人に流される。ノーコメントは「イエス」と同意
  • 自分の夢中になるものを見つけたら、今までの事がどうでもよくなる

 

全体主義

  • みんなが盛り上がっている時に盛り下げないでほしい
  • みんなで頑張るのは楽しい
  • 一人でやるのは面と向かってウザいと言っているようなもの
  • 個人主義の人間は気持ち悪い
  • 気持ち悪いというか、なんだろうという謎
  • 集団の中でじっとしているのは楽
  • どうでもいいから流されるだけ
  • 何もしない人に比べたら頑張る独裁者の方が良い
  • 陰口ほど楽しいものはない

 

社会主義は人間を尊重した主義でしたが、「人間の欲望」や「人間の悪意」について疎外してしまいました。だから上手くいかなかった。

全体主義で頑張っているクラスの生徒がいい人なのも本当だし、陰で悪口を言っているのも本当。

どちらも疎外してはいけません。

 

では、どうするべきなのでしょう?

「相手の気持ちになって考えてみること」

そこから自分の悪かった所を「自覚」し、「反省」すること。「自己批判」すること。

 

マイケル・ジャクソンの曲「マン・イン・ザ ・ミラー」は

「世界を変えたいのなら、まず鏡の中の男を変えろ」

と歌っています。

 

相手を変えたければ、自分も変わらなければならない。

何故なら自分も相手も不完全だからです。

 

「ここは今から倫理です。」を読んでやってみた

今まで呑気に生きてきたのを反省する倫理の授業

実践してみた3つのこと

  • 倫理を勉強してみた
  • マンガに出てきた言葉をまとめてみた
  • テストを受けてみた

 

面白くて4巻を一気に読んでしまいました。

次は2020年の冬に発売だそうです。めっちゃ楽しみなんやけど。

 

まずやってみた事は、当然初めての倫理の勉強です。今までやった事なかったからな。

そもそも哲学との違いってなに?

この本読んでても、哲学者の言葉がよく出てきてたけど。

 

哲学は「何故だろう?」を突き詰める学問です。

「人は何故存在するのだろう?」みたいな。

 

倫理はもう少し実践的で、生き方や人との接し方を学ぶものなんですって。

先に倫理、次に哲学の方がいいかな。

 

とりあえず、一個一個の言葉について考えるのに時間が掛かり、ページをめくるのが大変なので、手帳に書き出してまとめてみました。

空いてる時間とかにボケーッと眺めながら考えてみます。

 

倫理の授業のテストってどんなのやろうと思って、それもやってみました。

 

あれ…思ってたのとなんか違う…。

もっと禅問答みたいなことが書いてあると思ってたのですが、思ってたより学問なんですね。

見当違いなこと言ってても呆れないで…。初めてなんで堪忍な。

 

読んでて全く理解できません。なんてこった。

時間は掛かりそうですが、じっくり勉強したいと思います。

 

よく知らなかったのですが、人気のある漫画みたいです。

納得。面白いもん。

また、倫理の時間に会いましょう。

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著書名 ここは今から倫理です。

著者 雨瀬 シオリ

出版社 集英社

 

オーディブル
最近は散歩しながら本を聴いてます。オススメですし、無料で体験できるので是非試してみて