還暦からの底力

 

60歳でライフネット生命を起業!「還暦からの底力」人生の折り返し地点からの挑戦

出口さんのエネルギーがすごい

この本を読むと得られるもの

  • 60歳からの働き方がわかります
  • ずっと勉強していくことの大切さがわかります
  • 挑戦には年齢は関係ないんだということが学べます

 

人類は歴史の中で不老不死を求めてきました。

しかし、いざ長生き出来るようになると、年金や介護や健康問題やと不安ばかり。

人間は歳をとったら活躍の場がなくなり、肩身狭く暮らしていかないといけないのでしょうか?

 

そんなことはありません。

僕の周りでも70歳超えても毎日繁盛店を営業したり、後進の育成の為に走り回っている方もいらっしゃいます。

以前いた会社の会長は引退されてからもうひとつITの会社を起業されました。めちゃめちゃ頭の良い人でした。

 

著者の出口さんも還暦でライフネット生命を開業して、古希を迎えてAPUの学長に柔軟されました。

自分が何かの決断をする際に年齢を意識したことは一度もないそうです。

 

還暦からもパワーを発揮するポイントは、フラットに周囲の物事を見ることなんですって。

「数字・ファクト・ロジック」で、エピソードではなくエビデンスで世界を見ることです。

すると根拠のない不安に心配することもないし、根拠が明らかだと打つ手も明確なので問題ありません。

「もう歳だから」と年齢を隠れ蓑にして自分にブレーキをかけることもなくなります。

 

もうひとつ大切なのが健康寿命ね。

実際にどうすればいいのか、考え方や習慣、社会的制度についても解説してして下さってます。

 

この本では、

  1. 社会とどう向き合うか
  2. 老後の孤独と家族とお金持ち
  3. 自分への投資と、学び続けるということ
  4. 世界の見方を歴史に学ぶ
  5. 特続可能性の高い社会を子供たちに残すために

の項目で書かれています。

 

ここでは、還暦を迎えるにあたって必要なものの概要を要約します。

僕もこのまま順調に生きていけばいずれ還暦を迎えます。

そこから慌てても手遅れです。

この本を読んでバッチリ暮らせるようになりたいですね。

還暦からの働き方

世界的には高齢者とは65歳以上と定義されています。

これに医学的な根拠はありません。1965年にWHOが発表するしました。

 

しかし、当時の65歳と現代の65歳では若々しさが大きく異なります。

大体10〜15歳くらいは老化現象の出現が遅延しているそうです。

そこで2017年には「75歳以上」が高齢者として定義し直されました。

それに伴い年金の受給開始年齢も延びていきます。

落合陽一「日本進化論」人口減少はむしろチャンス!テクノロジーを学ぼう

 

これはもう素直に受け入れないといけません。

医学の進歩や栄養状態の改善によりどんどん若くなっていきます。

何歳まで働くとか考えても仕方ないです。

 

出口さんは、高齢者は「次世代のために働くこと」に意味があるとしています。

次世代を健全に育成するために生かされていると考えるべきです。

「保育園が近くにできてうるさくて昼寝出来ない」という高齢者には、行政はわがままを受け入れるのではなく、「子供のいない山奥にどうぞ」と説得するといいと仰ってます。

おお、すごい。

 

そして、一定以上の収入を得ているのなら、何歳であっても年金保険料を支払ってもらい、働くのをやめたら支給します。

年齢を基準に給付を決めるのはおかしいと。

成る程、確かにそうですね。

 

定年の廃止も提唱されてます。

そもそも定年制度は高度成長で人口が急増した社会だからこそのシステムでした。

 

高齢化社会を迎える中で、健康寿命を延ばす一番の方法は「働くこと」だとどの医師も言います。

それなら日本がやるべきは速攻で定年廃止です。

 

メリットは5つ。

まず健康寿命が延びて介護が減ります。

寝たきり老人って日本にしかいないそうです。そうなの?!

 

第2に、医療・年金財政はもらう方から支払う方にシフトするのでいきなり好転します。

 

第3に、年功序列がなくなり、業績序列にシフトしていきます。

定年をやめても年功序列してたら企業は間違いなく行き詰まります。

 

第4に、中高年の労働意欲が高まります。

人生100年時代だと、60歳でも労働の折り返し地点みたいなものです。

定年がなくなるともっとチャレンジ出来ます。

 

最後に、労働力不足になる日本では、定年を廃止しても困る人はいません。

 

働けなくなったら解雇されるのは古今東西世界の常識です。

それは年齢に限った事ではありません。

定年後もこれを読めばバッチリ安心!大前研一さんに学ぶ「50代からの稼ぐ力」

 

変態もしくはオタクが世界を創る

日本の正社員は勉強する時間がありません。

「飯、風呂、寝る」を繰り返すだけの生活になっています。

 

かたやGAFAやユニコーン企業は、異なる国籍の組み合わせが非常に多いです。

アメリカ人ラリー・ペイジは大学でソ連出身のサーゲイ・ブリンと知り合いグーグルは始まりました。

ダイバーシティで高学歴な人達の組み合わせです。

Googleを創った天才2人とそれを見守る天才「How Google Works」

 

学歴もダブルドクターやトリプルマスターが多く、しかも数学と音楽や、物理学と歴史学のような好きなことの組み合わせです。

出口さんはこういう人たちを「変態もしくはオタク」と呼ばれています。

 

こういう変態もしくはオタクな人たちがワイワイと議論をしていく中で、新しいアイデアは生まれます。

もしくは大学中退でヒッピーだったスティーブ・ジョブズのような強烈な個性を持った人がGAFAを作っているのです。

 

日本企業は素直で協調性のある人物を尊重しています。

こんな人を5人集めても、面白いアイデアなんて出てきません。

 

働き方改革を行い、早く職場を出て、いろんなことを学ぶべきです。

「飯、風呂、寝る」の低学歴社会から「人、本、旅」の高学歴社会へ切り替えなければならないのです。

たくさんの人に会い、たくさん本を読み、いろんなところに出掛けて刺激を受けましょう。

 

人生を無駄にする考え方

不平不満や愚痴を並べたところで、1ミリも人生は変わりません。

世界を変えるのは行動以外は何もないのです。

 

ちきりんさんは、「愚痴を言う」「他人を嫉む」「誰かに評価してほしいと願う」、人生を無駄にしたければこの3つをどうぞ、と仰ってます。

評価か…。されたがってたわ…。

 

この3つには無駄にする根拠があります。

「あの時、こうしてたら…」と過去を悔やんでグチることありますよね。

でも、過ぎたことは何一つ変わらないので、時間の無駄です。

愚痴は反省とは全然違います。

 

他人を妬んでも、自分がそのようにはなれません。

何事も必死にやれば至誠天に通ずなどと言ってる人は、一生懸命に取り組んだことのない人です。

 

リーダーになれる人が偉いわけではありません。

リーダーとは組織の中の役割に過ぎません。

野球をするのにピッチャーがえらいと言っているのと同じです。

野手に向いている人もいます。

適材適所というだけです。他人を嫉んでも仕方ない理由がこれです。

 

そして一番厄介なのが人に評価されたい、褒められたいという気持ちです。

そのことばかり気にしていたら、自分自身がなくなってしまいます。

他人に何と言われようと、人に評価されたい気持ちなど捨てて、自分がいいと思ったことに全力で取り組めばいいのです。

「還暦からの底力」を読んでやってみた

いくつになっても自己投資して、出来ることを増やしていくべし

実践してみた3つのこと

  • 先達に挨拶に行こう
  • 変態オタクになろう
  • 教養を身につけよう

 

老後のお金を心配する暇があるなら、自己投資にお金を使い、自分が出来ることを増やして豊かな生活を送る方が幸せ、と書いてありました。

…まさに!

 

1935年生まれの岩室純子さんという方は、「最高齢のプロクラブDJ」としてギネスに認定されました。

面白そうだとDJ学校に通い始めたのは77歳の時。

すげえぜ!

岩室純子さんについてはこちら

 

こういう話を聞くと、年齢がどうとかでウダウダいうのもアホらしくなります。

こういう人たちは、自分にとって面白いこと、楽しいことにチャレンジすることが自分を活性化させることを教えてくれます。

好きなことをやるのが一番健康にもいいんやなあ。

 

先達に挨拶に行こう

何に自己投資すればいいんやろ?

出口さんは基本なんでも好きなことをしろって仰ってます。

だから大切なのは、「人、本、旅」なんですね。

 

経験のない新しい世界に入るには、まずはその世界のことを知らないといけませんよね。

なので先達に教えを乞いて、関連するものを学ぶのです。

どんどん挨拶に行こうっと。

 

変態オタクになろう

僕はどう甘く見積もっても高学歴の偏差値人間側には入れません。

それなら残る道はただひとつ。変態オタク側の人間になることです。

中身は自分でもかなり変態オタク気質であると思うのですが、性格がビビリのコミュ障なので、いまいち世の中に発信できないのです。

 

これではいかん。

ユニコーン企業は変態オタクが集まってワイワイガヤガヤすることで生まれました。

僕にもそういう同士が必要です。

 

変態オタクは授業で教えて誕生するのではありません。

自主的に好き勝手やってると、そこからこそ変態オタクは生まれます。

APUは寮制なんですが、日本人と留学生の相部屋なんですって。そりゃすごい人材が生まれるわけだ。

 

僕も敢えて違うジャンルの人に会う機会を作っていかないといけません。

その点奈良は観光地ということで、割と多種多様な人が集まりやすいです。

しかもマイナーな観光地なので、マニアックな人が多いです。偏見。

これは活かさないと。

地域のコミュニティで奈良ソムリエの会があるので参加してみます!

 

教養を身につけよう

教養は大切。と今更ながら痛感しています。

本を読む様になってから、メキメキ教養が身についているのが実感できます。

なんか話す言葉が変わってきたのです。

 

いや、横文字とか使ってイキってるとかではなく、なんかこう今までみたいに浅い言葉でなくなったというか。

自分の経験だけが言葉の源でなくなったって感じですね、多分。

 

出口さんは教養は「おいしい人生」を楽しむためにあると仰ってます。

「おいしい料理」ってわかりますよね。

分解して考えると、新鮮な食材であったり、上手な調理方法であったり、綺麗な器であったりします。

 

「おいしい人生」を因数分解すると、ご飯と一緒でいろんな材料を集めて、上手に料理することです。

人生における食材とは「知識」です。

上手に料理する方法は「考える力」です。

教養は「知識×考える力」であり、これが「おいしい人生」を送るのには必須なんです。

 

現在は変化が激しい時代です。

知識だけでは追いつけません。考える力も重要です。

特に知識は簡単に誰でも手に入る様になったしね。

 

考える力を養うにはまず「古典」を理解することからです。

これは勝間さんも言ってた。まずは型である。

古典を勉強していきます。

 

還暦からの人生は還暦から始めても遅いなと思いました。

今からきっちり積み上げておくと、なんか良い老後が過ごせそう。

是非本を読んで準備万端で人生を過ごしてくださいね。

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著書名 還暦からの底力―歴史・人・旅に学ぶ生き方

著者 出口治明

出版社 講談社

 

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